市橋伯一のレビュー一覧
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生物は、協力することで進化した。
分子同士が協力して細菌に。
細菌同士が協力して、真核生物へ。
血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。
人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して
より大きな社会を作っている。
下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなっていく。
従って、決して、生物学的な観点からの勝者ではない。単純な生物とは戦いのルールを変えることで、生きられるようになった弱い存在なのかもしれない。
協力のポイントは、分業。
個々がスペシャリストになることで、全体としてより複雑なことができるようになる。
分業するにあたり、裏切り者の存在が邪魔になる。
裏切り者は、 -
Posted by ブクログ
地球外生命も含めてNASAでは「生命」を「自律的で進化する能力を持つ複製システム」と定義しているという。現時点でわかっている範囲で、地球の「生命」はすべてDNA/RNAを持ち、そのシステムの中で特定のアミノ酸を使って作られている。これはそのシステムが生命の定義を満たすということであり、それ以外のシステムが地球にはないことは、生命の定義を満たすシステムは、そうは簡単にはできあがらないということも示している。
著者は、この生命の誕生から、その後の進化、人の心まで含めて生命の進化は「協力」という共通のパターンにしたがっているという。具体的には、①分子間の協力による最近の進化、②細菌同士の協力による真 -
Posted by ブクログ
生命が進化するのは、互いに協力し、時には裏切った結果である。
細胞でも生物でも、協力することで自分にはない能力を補い、自分にある能力を伸ばそうとする。それが進化のメカニズムだ。逆に協力関係が何世代も続いていると、時にその協力をブチ壊す裏切り世代が現れる。が、その裏切行為に反発・予防しようと、さらに自分の能力を高めようとして、さらなる進化が促されることがある。
こうした協力と裏切りが繰り返された生物進化の中、頂点を極めたのが我々人間。人間ほど協力し合う生物はいない。チンパンジーだって自分以外のチンパンジー、それが家族だとしても、無償の施しや助け合いをすることはない。
「協力」というDNAを