市橋伯一のレビュー一覧

  • 協力と裏切りの生命進化史

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    生物は、協力することで進化した。
    分子同士が協力して細菌に。
    細菌同士が協力して、真核生物へ。
    血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。
    人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して
    より大きな社会を作っている。

    下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなっていく。
    従って、決して、生物学的な観点からの勝者ではない。単純な生物とは戦いのルールを変えることで、生きられるようになった弱い存在なのかもしれない。

    協力のポイントは、分業。
    個々がスペシャリストになることで、全体としてより複雑なことができるようになる。
    分業するにあたり、裏切り者の存在が邪魔になる。

    裏切り者は、

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    2023年12月28日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    定義通りの「生命」を作っている研究者が著者。でも作った生命と元々存在する生命との間には決定的な違いがあった。
    タイトル通り協力と裏切りがキーになる。めちゃ面白かった。

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    2023年02月25日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    より複雑な生命には協力が必要。分子レベル、細菌レベル、細胞レベル、血族レベル、社会性と多段階での協力とそれによる進化について説明。その中の裏切りがもたらす進化についても述べていた。多様性と協調性のバランスが大事なのだと思った。

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    2019年12月26日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    ヒトは協力関係を発展させて生存競争を勝ち抜いてきたから、脳は協力を好むように成形されている。だが協力しない裏切り者にも進化を促す役割がある。公的年金に加入しない若者の増加は、年金制度の見直しを促すきっかけにもなると著者は評価する。

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    2019年11月09日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    「進化生物学」という領域があることは知らなかった。こんな幅広い知見を総合的に分析するとは凄い。本書を読み、生命と進化の謎がクリアに理解できたように思えた。
    領域を超えたトータルな知見を鳥瞰するかのような本書の内容は、実に知的好奇心を刺激してくれる。
    著者は「わかりやすさを第一に考えた」というように、一般人の小生でも興味深く最後まで読むことができた。
    ただ終盤の社会学関係の考察について「進化的宿命」と言ってしまうことにはいろいろ議論があるだろうとも思えた。
    内容は専門的でありながら、読み易くわかりやすい本である。

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    2019年06月09日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    地球外生命も含めてNASAでは「生命」を「自律的で進化する能力を持つ複製システム」と定義しているという。現時点でわかっている範囲で、地球の「生命」はすべてDNA/RNAを持ち、そのシステムの中で特定のアミノ酸を使って作られている。これはそのシステムが生命の定義を満たすということであり、それ以外のシステムが地球にはないことは、生命の定義を満たすシステムは、そうは簡単にはできあがらないということも示している。
    著者は、この生命の誕生から、その後の進化、人の心まで含めて生命の進化は「協力」という共通のパターンにしたがっているという。具体的には、①分子間の協力による最近の進化、②細菌同士の協力による真

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    2019年05月13日
  • 協力と裏切りの生命進化史

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    生命が進化するのは、互いに協力し、時には裏切った結果である。

    細胞でも生物でも、協力することで自分にはない能力を補い、自分にある能力を伸ばそうとする。それが進化のメカニズムだ。逆に協力関係が何世代も続いていると、時にその協力をブチ壊す裏切り世代が現れる。が、その裏切行為に反発・予防しようと、さらに自分の能力を高めようとして、さらなる進化が促されることがある。

    こうした協力と裏切りが繰り返された生物進化の中、頂点を極めたのが我々人間。人間ほど協力し合う生物はいない。チンパンジーだって自分以外のチンパンジー、それが家族だとしても、無償の施しや助け合いをすることはない。

    「協力」というDNAを

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    2019年10月21日