協力と裏切りの生命進化史

協力と裏切りの生命進化史

902円 (税込)

4pt

4.1

協力関係があるところには、必ず裏切り者が生まれます。生物における協力関係についても同じです。1個体、1細胞でも裏切り者が現れれば、協力関係に致命的な影響を及ぼします。生物界における裏切り者とは、他の生物からの協力にただ乗りをするものたちのことです。多細胞生物でいえば、がん細胞のように勝手に増殖する身勝手な細胞のことです。協力関係を長期間維持している生物は、実に様々な方法で裏切り者を抑え込んでいます。

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協力と裏切りの生命進化史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月28日

    生物は、協力することで進化した。
    分子同士が協力して細菌に。
    細菌同士が協力して、真核生物へ。
    血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。
    人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して
    より大きな社会を作っている。

    下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなっていく。
    従って、決し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    定義通りの「生命」を作っている研究者が著者。でも作った生命と元々存在する生命との間には決定的な違いがあった。
    タイトル通り協力と裏切りがキーになる。めちゃ面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月26日

    より複雑な生命には協力が必要。分子レベル、細菌レベル、細胞レベル、血族レベル、社会性と多段階での協力とそれによる進化について説明。その中の裏切りがもたらす進化についても述べていた。多様性と協調性のバランスが大事なのだと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2019年11月09日

    ヒトは協力関係を発展させて生存競争を勝ち抜いてきたから、脳は協力を好むように成形されている。だが協力しない裏切り者にも進化を促す役割がある。公的年金に加入しない若者の増加は、年金制度の見直しを促すきっかけにもなると著者は評価する。

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月09日

    「進化生物学」という領域があることは知らなかった。こんな幅広い知見を総合的に分析するとは凄い。本書を読み、生命と進化の謎がクリアに理解できたように思えた。
    領域を超えたトータルな知見を鳥瞰するかのような本書の内容は、実に知的好奇心を刺激してくれる。
    著者は「わかりやすさを第一に考えた」というように、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月13日

    地球外生命も含めてNASAでは「生命」を「自律的で進化する能力を持つ複製システム」と定義しているという。現時点でわかっている範囲で、地球の「生命」はすべてDNA/RNAを持ち、そのシステムの中で特定のアミノ酸を使って作られている。これはそのシステムが生命の定義を満たすということであり、それ以外のシス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年10月21日

    生命が進化するのは、互いに協力し、時には裏切った結果である。

    細胞でも生物でも、協力することで自分にはない能力を補い、自分にある能力を伸ばそうとする。それが進化のメカニズムだ。逆に協力関係が何世代も続いていると、時にその協力をブチ壊す裏切り世代が現れる。が、その裏切行為に反発・予防しようと、さらに...続きを読む

    0

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