奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~

715円 (税込)

3pt

浅草で老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、女性店主をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らずに完全黙秘を続けている。この裏には何かがある!? 警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた! 壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作!

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奇想、天を動かす~吉敷竹史シリーズ11~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月02日

    島田荘司さんの作品は御手洗シリーズばかり読んでましたが、吉敷シリーズはこの作品が良いということで読んでみたところ、めちゃくちゃ引き込まれました。
    江戸川乱歩風の気味の悪い導入から始まり、そこからこの先どうなっていくのかと気になってしまい、どんどん読み進めてしまいました。

    読み応えありの非常に満足の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月29日

    警視庁捜査一課吉敷竹史ものの傑作。有名なトリックでドラマや漫画でもパクられているが話の作り方がオリジナルだけに素晴らしい。島田荘司は時に社会派ミステリを書きたがりますが、読者にはどうでも良いことで、どの方向に進んでも奇想があれば面白さは保証される。

    1

    Posted by ブクログ 2018年10月29日

    関東シャカミス課題本。

    のっけから不可解で奇怪な連続、大風呂敷に身を委ねる。読み終えてここまで充実したのは初めてかもしれない。 話はこうだ。浮浪者風の老人が消費税12円に逆上し、店の女をナイフで刺殺した。黙秘の真実を知るため、捜査がはじまる。

    ピエロに巨人、大事故に奇想のオンパレードを地道な捜査...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2016年08月16日

     今では当たり前になってしまいましたが、消費税がはじめて導入されたときは、価格にプラスしていくらかお金を払うことが不自然で、結構戸惑いました。本の値段のところに「+悪税~円」などと表記する気骨のある出版社があったりもしました。
     その消費税が導入された1989年、消費税分12円が足りないと言われた老...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月28日

    島田荘司の吉敷竹史刑事シリーズ、第11作。本格ミステリと社会派を巧みに融合させた、読みごたえのある作品です。
    物語は平成元年、春の浅草で起きた殺人事件で幕を開けます。仲見世の乾物屋の女主人が、消費税の支払いを拒否した浮浪者に衆人環視の中で刺殺されるという、一見けちな事件。消費税の導入が始まったばかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月27日

    密室から消えるピエロの死体、脱線事故を引き起こす白い巨人、動くバラバラ死体…。不可能としか思えない難攻不落のピースを、理詰めで解決する様は圧巻です。
    そして、その事件の裏にある社会的背景へのやるせなさが強く読者に訴えかけます。本格ミステリーと社会派ミステリーが見事に融合した傑作で、数ある著者の作品群...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月18日

    素晴らしいとしか形容しようがない!事件があまりにも奇妙で不可解、謎だらけ。それが徐々に真相に近づいていく様にミステリー小説の醍醐味を味わえる。犯人の素性、生い立ちに絡む社会的メッセージも話を更に興味深くしている。島田荘司の作品でもっと評判が高いと思われる「異邦の騎士」「斜め屋敷…」「占星術…」よりも...続きを読む

    1
    購入済み

    世界に誇れる「本格推理小説」!

    2023年06月14日

    この小説が、現代においてこんなに過小評価され続けていること自体が信じられません。
    冒頭の「幻想(妄想?!)の様な事象」を、全て論理的に解明していくこのスゴさ!
    電車を乗り継いだり、日本の観光名所を辿っているだけの「つまらないミステリ」とは、格段に違い、海外への翻訳も進めて欲しい作品です。

    日本の推...続きを読む

    #アツい #ドキドキハラハラ #深い

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    Posted by ブクログ 2023年05月29日

    読みやすさ ★★★★☆
    驚愕度 ★★★☆☆
    読後清涼感 ★★★★★
    脳内映像度 ★★★★☆
    没入度 ★★★★★

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月27日

    再読。
    本格ミステリと社会派の融合を味わう。

    消費税のために起こったとされる殺人事件に隠された、ある男の人生を探る社会派的側面から、消えるピエロ、動く死体といった、遥か昔に起こった列車での一連の不可思議事を解き明かす本格ミステリ的側面までを、見事に織り交ぜた長編。

    島田荘司ならではの不可解さを帯...続きを読む

    1

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