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Posted by ブクログ
つい先日、あるTV番組で伊根の舟屋を観た。
今の日本にもこんな舟屋があるなんて知らなかった。
伊根ブルーと言われる海の透明さに驚き、舟屋の並んでいる光景に何故か郷愁を感じた。
…で、この「伊根の龍神」が積読になっているのを思い出し速攻で読む。
石岡先生と麗羅が、伊根の舟屋に泊まりUMAだろうと思われる怪物を見ようとするまでは軽快な感じで進むのだが、この伊根に伝わる海の守り神が龍神という伝説だろう…と思われたが。
1970年のよど号ハイジャックや拉致事件などに触れつつ進んでいくのは、工作員絡みでもあったのだが、最後の最後になり御手洗登場でさらさらっと全ての謎を解いてしまう。
南吉さんの人生は、本人にとってどうだったのかと考えてしまった。
妻の嘉さんと一緒にいるときは幸せだったと思いたい。
Posted by ブクログ
久しぶりの島田先生の長編小説‼️
石岡先生がUMA研究会の大学生麗羅と二人、伊根湾に現れたと噂される龍神を確かめに伊根に行くことになる。
スェーデンにいる御手洗に電話で話すと、危険だから絶対に行ってはならないと警告されてしまう
伊根の舟屋に着くと、自衛隊が警戒しており舟屋の
主人も何か事情がありそうな雰囲気が出てくる
テーマがUMAの龍神ということだが、龍神が現れる展開はなく、伊根全体の不穏なエピソードで物語が進んでいく
ネタバレになりそうなので詳細は伏せるが、ラストで伊根湾で起きた不思議な現象が御手洗がサラッと解説するくだりが最高だった?
原発を巡る環境汚染や外事問題が本編の核になっていて、考えさせられた
麗羅と石岡先生のやり取りの描写から、石岡先生も
歳を重ねたなーと実感した^_^
Posted by ブクログ
ミステリーというか、トリックというか、そこに重点を置けばいささか荒唐無稽な感は否めない。龍神に纏わる描写やエピソードもかなり恣意的なもので、さすがにやりすぎな感はある。わざとなのか無意識なのか、石岡氏と麗羅2人の行程はあまりにだらだらと書きすぎな気もする。
だがしかし、島田さんの確かな構成力と独特のロマンチシズムに溢れ、何よりここに及んで新しい御手洗物が読める喜びが勝ってしまった。
怪獣伝説で終わるはずがないとわかってはいたものの、徐々にあまりに思いがけない方向へ話が進み、読後には人生や時代への皮肉と悲哀と追憶を感じさせられた。石岡氏の独り語りからのこの流れは「異邦の騎士」を思い出した。
感傷的な気分にもなったけれど、この題材をここまで真っ正面に書いた島田さんの気概にもまた感動してしまったのである。
Posted by ブクログ
伊根湾にUMAの龍神が出現した?! 石岡君が現場に向かうと… 御手洗潔シリーズ最新作 #伊根の龍神
■あらすじ
伊根湾に龍神が出現した? UMA研究会である女子大生の麗羅から噂話を聞きつけていた石岡は、一緒に現地に赴こうと計画していた。石岡が御手洗に相談すると、生命の危険があるから絶対に行ってはならないと咎められてしまう。
麗羅と石岡が伊根湾に到着するも、物々しい自衛隊に近づいてはいけないと制止を受け…
■きっと読みたくなるレビュー
御手洗潔シリーズの最新作、久しぶりに拝読するので楽しみだったんです。UMAものですか? と、思いながら読み進めるも、なるほどこういうお話なんですね。さすがは島田荘司先生、今まさに我々が一番考えないといけないテーマでしたね。
まず序盤、女子大生の麗羅と石岡君のかるーーい会話が緩くて好き。麗羅のキャラが天然で無鉄砲なところが可愛い、なかなかどうして惹かれてしまうんです。
まさかこのノリで最後までいくんじゃねぇだろうなと若干不安になりましたが、決してそんなことはありません。振り返ってみれば小気味いい導入、するするさくさく読めてGOODですね。
龍神が出現するいう伊根湾に到着してからがミステリーの本番。舟屋があるような観光地だし、なんとなく旅情気分で読み進める。しかしこんな田舎なのに自衛隊がいたり、村民たちは何かを隠しているようだし、そしてついにはあらぬものまで発見してしまう。
龍神って何なのかというより、この村や人々がミステリーなんですよね。頭の上に?マークがいっぱい浮かぶんですよ、それが突然、ある人物の視点で物語が語られていくと… 後半にはその人物による心の叫びが放たれるのですが、おそらくここが本書一番の読みどころなんでしょう。
本作はもちろんフィクションです、でもこれと同じようなことはいっぱいあったのでしょう。えらい大人たちは、決して本当のことは言いません。都合のいいことだけに聞く耳を立てるのではなく、現実を知ろうとするということが大切なんですよね。
そして物語を読み終わった時、ファンとしては幸せな気持ちでいっぱいになれました。
■ぜっさん推しポイント
もはや孫と爺さんという年齢差の麗羅と石岡のコンビが思った以上に良かった。名コンビ!
特に本作のテーマ性を描く背景には、この社会問題に対する世代を超えた意識が重要だと語っているんでしょう。年齢を重ねてきたこそ人生を振り返り、未来世代の幸せに貢献したくなりますね。
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