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2014年8月、厚労省が発表したギャンブル依存の有病率はなんと4.8%、536万人。あなたの周りにもギャンブルをやめられない「ギャンブル症者」がいないだろうか。本書では、その「ギャンブル障害」の実態と、パチンコ、スロット、競馬、宝くじなどのギャンブル利権に鋭く切り込む。昨今議論されているカジノ法案に、無関心を貫く日本の精神医学界――さまざまな利権でズタズタにされた日本の未来は「脱ギャンブル」にかかっている。
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Posted by ブクログ
カジノ法案が成立してしまった状況で、この本を読んだので、日本の未来が心配だ。それにしても役人の天下りと癒着には呆れてしまう。タイトルとおりの本でとても参考になった。
精神科医だけど、文学賞を受賞した作家でもあるらしく、文章が上手い。 日本全国どこにでもあり、お手軽に行けるパチンコ・スロットマシーンなどの娯楽がいかに危険か、具体的な統計データや、最近の刑事事件などを引用しながら、論理的に説明していて、非常に説得力がある。 パチンコ業界の利権に群がる警察の実態と...続きを読む、その利権から得られる莫大な金についても冷静に明晰に説明されている。 日本の新聞やテレビは、パチンコ業界と警察の癒着を追及できない。 なぜなら、パチンコ業界から莫大な広告収入を得ているから。 記者クラブでの馴れ合いといい、広告スポンサーへの弱腰といい・・・。 日本のマスメディアの腰抜けぶりは、想像を絶するものがある。 国際的に比較しても、記者クラブ制度のもとで、政権与党や警察に飼い慣らされた日本の飼い犬ジャーナリズムのダメさは、後進国以下のレベルであることが、世界的にも知られている。 それにしても、オレがギャンブルに全くハマらなかったのは、なぜだろう? 小学校3年生くらいの頃はゲームセンターに入り浸っていた時期もあったし、コインゲームでスロットマシーンとか、競馬みたいなゲームも熱中してやってた。 でも、いつの間にか、全く行かなくなってた。 学生時代は、みんなで馬券を買ったこともある。 競馬好きの友達に誘われて、早朝、郊外の競馬場まで行くとコーヒーとサンドイッチをタダでもらえて、一緒に馬を眺めていた。 麻雀好きの先輩に誘われて、徹マンに付き合ったこともある。 でも、そういうのって、お付き合いでやってるだけで、楽しいとは思わなかった。 1度だけ、パチンコ屋に行って、ビギナーズ・ラックで当たったことがある。 でも、2度目に行ったときは全く出なかった。 3度目はもう行かなかった。 仕事で海外に行ったときは、カジノも行った。 ラスベガスではスロットマシーンやったし。 でも5$くらい使っただけで飽きた。 あとは、ひたすらブロンドのお姉さんが運んできてくれるコロナ・ビールを飲んでた。 外国へ行けば、カジノにも行くけど、オレにとっての楽しみは、タダでビールが飲めることだけ。 はっきり言って、ギャンブルやるよりビール飲んでたほうが楽しいんだよね。 ようするに、オレはドケチだし小心者だから、脳が、ギャンブルに熱中できないような構造になっているのかもしれない。 パチンコ業界が1年間で20兆円も儲かってるという事実を知っていれば、パチンコ屋にせっせと通って金を貢ぎ続けるなんて、あまりにもバカらしくない? あらゆるギャンブルで、勝者になれるのは、胴元だけだ。 ギャンブルって、どの角度から考えても、金と時間のムダとしか思えない。 ハマらなくて本当に良かった。 ギャンブル障害ってのはヤバすぎる病気だ。 麻薬中毒やアル中と同じくらいヤバい。
先日、たまたま新聞のコラムで帚木蓬生さんの本が紹介されているのを目にして、ちょっと興味が湧いたので読んでみることにしました。 パチンコはギャンブルだ、というのは以前から認識していましたし、パチンコ屋がより人をパチンコにハマるような仕掛けをしてきている、ということはある程度分かっているつもりでした。ま...続きを読むた、その他の公営ギャンブルも何故合法なのか不思議に思ってはいたのですが、それらの裏には巧妙な利権のシステムがあった、というのはちょっと意外、と言うか自分の物の見方が甘かったということを改めて認識させられました。 本書を読む限り、日本という国のギャンブル依存は治りそうもないという絶望しかありませんね。
ギャンブルが日常にあることが異常だと気がついた。パチンコ最近してないから気楽に読んでみたら、もはやパチンコなどが存在することこそ悪ではないか。
医学分野を題材とする とてもおもしろく、読ませてくれる小説を 書いておられる作家さん というのが 私の中の帚木蓬生さんだった。 書店で へぇーっ 帚木さんはこんな本(本書のこと)も 書いておられるのだ と 何気なく読み始めたら いやいや これが なかなか興味深く 一気に読ませてもらった この世...続きを読むの中の「負」の面 ギャンブル依存の実態を 鋭く指摘し、警鐘を鳴らしておられる メンタルクリニックのお医者さんであること を改めて認識させてもらった これは この国を憂うる 社会問題を考える一冊として 次の人に手渡したい一冊です
国とすれば、稼げればOK、国民なんて、どうでもいい ギャンブルをやるのは、人間の本能かもしれません。 なぜ、ギャンブルを生み出したのか、 それをやると楽しいからです。 脳科学が発展して、 ギャンブル依存症患者の脳の報酬系の仕組みが、 はっきりしました。ギャンブルをすると快楽物質のドーパミンが出る...続きを読む。 その快感こそが、依存症へと繋がる一つの大きな原因です。 しかし、日本という国は、 官民連携して、ギャンブルという打ち出の小槌を使って金もうけしています。 既得権益を作って、天下りを生み、また産業界も、バックが国ですから、 安心です。 もちろん、ギャンブルに行くのは、無知でバカな国民です。 「楽しい」という作り出された幻想です。 ギャンブル場に行けば、楽しい。 500万という依存症患者は、精神病の疾患です。 それを、国が排出してるのは、さすがとしか言いようがありません。 異常を異常と思わない「この空気」が異常なのでしょう。 あらためて、国家というものは、国民のあるものではないんですね。 今、日本は、あらゆる面で、衰退に向かっていますが、 批判しても、怒っても、嘆いても、何も変わりません。 気持ちは、わかりますが、無駄です。 大阪で、カジノができますが、著者の指摘では、 経済効果、雇用創出の他に、負の面があまりに多いとわかりました。 周辺地域の犯罪率の増加、破産者の増加、産業も荒廃する。 良いことなしですね。でも、関係ありません。 稼げれば良いわけで、それで、既得権益が増えれば、OKです。
パチンコ・スロットはゲームであってギャンブルではないというのは無理があるだろう。宝くじがギャンブルと言われるとなんだかなぁ~と思わないこともない。 ギャンブル中毒患者がこんなにいるとは驚き。
これまでの著者の書籍は病気についての説明が多かったが、今回は具体例をたくさん述べるにとどめている。本の大半を占めるのが、いかに我が国がギャンブル依存症対策に無策であるか、歴史的そして国際的な比較から述べられている。カジノ法が喫緊の情勢だからだろうか。この法案に対して、今、何が必要かを説得力を持って訴...続きを読むえる著書であった。
公営ギャンブルの管理元が違うことに驚いた 各省庁が私企業のように何とか利益をあげるよう躍起になっている構図は、もっとやることがあるだろうと呆れてしまった 大きくなりすぎて赤字になっても後にも引けないというのが、理解はできるが納得いかない 自分がならないから良いではなく、捨てるものがないやつが街に増...続きを読むえるのが困るから止めるか囲うかして目に届かないようにしてほしい
ギャンブル規制の歴史として、日本書紀や平安遺文が引用されているのが面白い。 公営競技やパチンコ・スロットの利権絡みの話、カジノ推進に関しての話が非常に興味深かった。
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ギャンブル依存国家・日本~パチンコからはじまる精神疾患~
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