国内小説作品一覧

非表示の作品があります

  • ほとほと 歳時記ものがたり
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    人生の四季を切なくあざやかに描く、高樹文学の最高傑作! 二度と会えない大切な人と、ほんの一瞬でも再び触れ合えたら……。 「季語」を縦糸に、忘れられない人との邂逅を横糸に、幻想的に紡がれた24のストーリー。 ほとほと/猫の恋/春の闇/エイプリルフール/翡翠/鳴神月/出目金/笹まつり/秋出水/月の舟/銀杏/牡蠣殻/寒椿/夜の梅/小町忌/帰雁/竹落葉/紫陽花/滝壺/星月夜/虫時雨/栗の実/身に入む/寒苦鳥 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • その話は今日はやめておきましょう
    3.8
    1巻1,500円 (税込)
    一人の青年の出現で揺らぎはじめる夫婦の日常――。「老いゆく者」の心境に迫る、著者の新境地! 趣味のクロスバイクを楽しみながら、定年後の穏やかな日々を過ごす昌平とゆり子。ある日、昌平が交通事故で骨折し、「家事手伝い」の青年・一樹が通うようになる。息子のように頼もしく思っていたが、ゆり子は、家の中の異変に気づく……。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 生の肯定
    3.3
    1巻1,500円 (税込)
    本年の話題作『ホサナ』につづいて、町田文学の傑作がまたもや誕生。世間並みに生きることが困難になり、「余」を自称して超然と生きることを決めた男。上から目線で世の中を見下ろすことで、自尊心を保っていたものの、数々の思わぬ出来事により精神に変調をきたし、自殺願望にさいなまれるようになる――そんな格闘を経て、本作では世の中の人とふれあって普通に生きよう、生を肯定せんとする余の懊悩する姿が描かれる。その心の内からつむぎだされる言葉とイメージの世界は町田作品の中でもっともテンションが高い。読者は強烈な笑いと、筆舌につくしがたい文学体験に誘われるだろう。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 桶狭間の四人 光秀の逆転
    4.1
    1巻1,500円 (税込)
    45歳、人生後半戦にしていまだ浪人暮らしの光秀、24歳、信長にこき使われても全然出世できない秀吉、19歳、若くしてすでに苦労人の家康(松平元康)、27歳、なんとしても今川義元の首をとりたい信長、これはまだ、のちに名武将となる四人の男がくすぶっていた頃の話。それぞれがそれぞれの思惑を胸に秘め、人生の一発逆転を狙い、大大名今川義元に挑む! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 団塊の後 三度目の日本
    3.6
    1巻1,500円 (税込)
    エコノミスト連載の「三度目の日本2027」の電子書籍化。 ベストセラー「団塊の世代」の堺屋太一氏が、団塊がリタイアした後の日本の姿を描く予測小説。 物語は、東京五輪の5年後の2026年1月から始まる。2020年の東京オリンピックを待たずして、日本経済は深い停滞期に入る。この状態に2025年に首相に就任した若き首相の徳永好伸は、「経済成長を気負わず、数値を気にせず、外国と競わず」の「身の丈の国・日本」を掲げる。一方、それに大反対する大阪を基盤とする国政政党を率いる大阪都知事の杉下晋三久は、日本は断固「世界の主要なプレーヤー」にとどまるべきと主張し、「日本の倫理と仕組みと仕方の全面改革」を提唱し、「三度目の日本」を作ることを目指す。これが、この小説のタイトルでもある「三度目の日本」である。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • ユア・プレゼント
    3.8
    1巻1,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 頑張るあなたに、大切なあの人に――「癒し」と「元気」をプレゼント。2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が贈る、大好評アート×ショート・ショート第2弾! 華やかな赤い水彩画と心動かす物語を48篇、オールカラーで収録。本書は、新進気鋭の水彩作家・U-ku(ゆーく)氏のアートから受けるインスピレーションを手掛かりに、ハートフル小説の旗手・青山美智子氏が短い物語を綴った特別な作品集。美しい絵画と優しい言葉のコラボレーションが、あなたの心にそっと寄り添ってくれるはず。日々を懸命に生きる自分へのご褒美にも、大切な人への贈り物にも最適な一冊です。 【目次】●ソフトランディング ●切って貼って ●脈々と ●晴れの日に
  • マイ・プレゼント
    4.2
    1巻1,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が再タッグ! 癒しの青い水彩画と心震わせる物語を収録した、世にも美しいアート×ショート・ショート。心が疲れたと感じるとき、嬉しいことがあったとき、現状を変えるきっかけが欲しいとき……。そんなときは、美しい絵画と言葉を味わいながら、ゆっくり自分と向き合ってみるのもいいかもしれません。本書は、新進気鋭の水彩作家・U-ku(ゆーく)氏のアートから受けるインスピレーションをもとに、ハートフル小説の旗手・青山美智子氏が短い物語を綴った特別な作品集。読む人によっても、読むタイミングによっても、まったく違う景色を見せてくれる本書の中には、今のあなただけが受け取れる、何かのヒントが詰まっているかも。大切な人への贈り物にもぴったりな珠玉の一冊です。 【目次】●遠くて近い未来のあなたへ ●紡ぐ言葉 ●調和への試み ●雨の日に
  • 紅だ!
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    俺たち、久々の共闘になりそうなんだ 命を狙われる謎の少女を守る「紅」、全国を騒がす偽札事件を追う「橡」。新大久保を舞台に、探偵バディが繰り広げるアクション活劇。
  • いじめられっ子ノラ
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    実在の少女・典子の告白をもとに描く、「いじめ」とたたかった女子中学生と不思議な猫たちの物語。学校では友だちや上級生だけでなく、教師からもいじめぬかれ、安らぎのあるはずの家庭でも、両親が離婚し、幼児期から激しい虐待を受けて育ってきた典子。図書館の本と、放送室で聴ける音楽だけを楽しみに、けなげに生きる典子に否応なくつづくいじめは、典子が耐えれば耐えるほどに、エスカレートしていく。しかし、あるときを境に、典子はがぜん強くなる。もうやられっぱなしの典子ではなくなるのだ。その典子をまるで援護するように、街のノラ猫たちが典子をいじめた者たちを追い詰め、恐怖におとしいれる。給食にチョークの粉をまぜられ、トイレのモップで顔を拭かれ、お金を要求され、などは現実に典子に行われたこと。もしも自分が典子だったら、どこまでたえることができるだろうか? いじめる者の醜さ、弱さ、いじめられている者の悲しみがわかる本。
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理
    3.7
    1巻1,500円 (税込)
    名探偵は……コテコテの関西弁を喋る馬!? 殺人、窃盗、金銭トラブル――小さな田舎町で起こる不可解な事件に、元競走馬と牧場の娘のコンビが挑む! 『謎解きはディナーのあとで』の著者が仕掛ける、大本命ユーモアミステリ! ●「馬の耳に殺人」田舎の乗馬クラブで起こった殺人事件。容疑者とされたのは、なんと馬のロック。本当にロックの犯行なのか腑に落ちない牧場の娘・陽子(マキバ子)に、元競走馬のルイスが話しかけてきて……。 ●「馬も歩けば馬券に当たる」マキバ子の実家である「牧牧場(まきぼくじょう)」の求人に応募してきた藤川という青年。彼がお金に困っているのには、ある理由があって……? ●「タテガミはおウマの命」行方不明だった女子高生の死体を発見したマキバ子とルイス。唯一の手掛かりは、現場付近に残された馬のタテガミがべったりとついたガムテープだった……。 ――など、全5編を収録した連作短篇集!
  • 全力でアナウンサーしています。
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    「30歳限界説」「アイドル化」「結婚」「産後うつ」 女性アナウンサーを取り巻く、テレビ局の内実をリアルに、かつ大胆に描いた衝撃作! 大手テレビ局で、アナウンス部長を経て、数々のヒット番組を手掛けた映像プロデューサーが描く「女たちの闘い!」 スターアナウンサーに「不倫疑惑」が浮上! 同僚たちにも、次々とスキャンダルが降りかかる。 彼女たちを「引きずり降ろそう」とするテレビ局の闇の勢力。 ジェンダー問題に真摯に取り組むアナウンス部長らが立ち向かう。
  • きみだからさびしい
    3.6
    1巻1,500円 (税込)
    僕の愛する恋人には、もう一人恋人がいる―― 対等でありがたいともがき、傷つけませんようにと願う。 “恋がしづらい”この世の中で、20代から圧倒的支持を集める俊英、初の長編! 町枝圭吾、24歳。京都市内の観光ホテルで働いている。 圭吾は、恋愛をすることが怖い。自分の男性性が、相手を傷つけてしまうのではないかと思うから。 けれど圭吾には、好きな人がいる。二条城で毎日ランニングをしている、あやめさんだ。 想いを告げたら、あやめさんはこう言った。 「わたし、ポリアモリーなんだけど、それでもいい?」 ポリアモリーとは、複数の人とオープンな恋愛関係をもつこと。 あやめさんのことは丸ごと受け入れたい。だけど……
  • 少女を埋める
    3.7
    1巻1,500円 (税込)
    著者初の自伝的小説集。 因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、メディアの暴力に苦しめられた時に、 「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきた―― 7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍の鳥取に帰省する。 なぜ、わたしの家族は解体したのだろうか? 長年のわだかまりを抱えながら母を支えて父を弔う日々を通じて、わたしは母と父のあいだに確実にあった愛情に初めて気づく。 しかし、故郷には長くは留まれない。そう、ここは「りこうに生まれてしまった」少女にとっては、複雑で難しい、因習的な不文律に縛られた土地だ。 何度埋められても、理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がった少女は東京に逃れ、そこで小説家になったのだ。 「文學界」掲載時から話題を呼んだ自伝的小説「少女を埋める」と、 発表後の激動の日々を描いた続篇「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3篇を収録。 近しい人間の死を経験したことのあるすべての読者の心にそっと語りかけると同時に、 「出ていけ、もしくは従え」と迫る理不尽な共同体に抗う「少女」たちに切実に寄り添う、希望の書。
  • Schoolgirl
    4.2
    1巻1,500円 (税込)
    第166回芥川賞候補作!令和版「女生徒」 どうして娘っていうのは、こんなにいつでも、 お母さんのことを考えてばかりいるんだろう。 社会派YouTuberとしての活動に夢中な14歳の娘は、 私のことを「小説に思考を侵されたかわいそうな女」だと思っている。 そんな娘の最新投稿は、なぜか太宰治の「女生徒」について――? 第126回文學界新人賞受賞作「悪い音楽」を同時収録。
  • 人形姫
    3.8
    1巻1,500円 (税込)
    人も町も伝統も、変化しながら生きていく。今の時代の優しい近郊小説。――瀧井朝世(ライター) 未来を照らすのは受け継がれる心意気。温もり溢れた人生賛歌の物語! ――内田剛(ブックジャーナリスト) 後継者不足に悩む老舗人形店に、外国人の若い女性が弟子入り志願!? お人好しな若社長は、仕事に恋に大奮闘! 亡き父のあとを受け、森岡恭平が社長を務める森岡人形は、低迷する売上、高齢化した職人の後継ぎ不在と、問題が山積。さらに恭平自身の婚活問題も難航しており……。そんなある日、職人たちが足繁く通うパブで働くクリシアというフィリピン人女性が、社屋を訪ねてきた。職人の一人が、酔った勢いで「俺の弟子にしてやる」と、彼女に約束したと言うのだが……。笑って、泣いて。読みどころ満載のハートフル・ストーリー。
  • 女性失格
    4.0
    寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい―― 女が女になり、女でしかなくなる瞬間を描く問題作! わたしの心が「寂しいの、なんとかして」と色目ならぬ物欲しげな瞳を駆使して、受動的に、男を付け狙っているわけです。(中略) 男に付け込まれるように、狙われるように、心がそういう風に巧みに振る舞っているわけです。 これがわたしの本性であるところの「受け身のストーカー」です。(本文より) これは、性にまつわるあらゆる体験を味わい尽くす「女」の物語。 女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか? 太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作!
  • 御坊日々
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    明治20年。僧冬伯のもとへは困り事の相談に日々客人が訪れる。本日は店の経営不振に悩む料理屋の女将で……。僧侶兼相場師の型破りな僧侶と弟子の名コンビが、檀家たちの悩みを解決しながら、師僧の死の真相を追う。連作短編エンターテイメント!
  • ガラスの海を渡る舟
    4.2
    1巻1,500円 (税込)
    大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作! 相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。
  • 涙のあとに、微笑みを 菓子店「ほほえみ」・光り子の物語
    3.0
    1巻1,500円 (税込)
    幸道光り子。1973年、尼崎の長屋「さつき文化」で生まれる。幼なじみで母子家庭に育った江口明、作家志望で繊細な西条司、父親が「京野不動産」社長である京野麗奈らとともに青春時代を過ごした彼女は、貧しい家庭で生まれ育ったため、堅実に生計を立てられる銀行員を目指していた。そんな光り子に転機が訪れる。きっかけとなったのは、1995年のあの大地震だった――。月刊『PHP』連載時、どんな人の人生にも起こりえる苦しみ、辛さを前向きに乗り越えていく光り子の姿に、たくさんの読者の方から応援の声をいただいた長編小説。浄土真宗のお坊さん兼作家の最高傑作です。猫の「3号」の存在と、「仏説阿弥陀経」の次の言葉が、強く印象に残る小説です。「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光(しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)」解釈:老人も、若者も、男性も、女性も、裕福な人も、貧しい人も、すべては光り輝く。
  • ナインストーリーズ
    3.3
    満足? 後悔? 愉悦? 絶望?  人生の黄昏を迎えるとき、人は自らの来し方をどう捉えるでしょうか。 長く別居して年一回の対面を重ねる夫婦、 定年間近の独身男の婚活、 還暦過ぎの女友達二人、 かつて交際していたアイドル歌手同士の再会……。 乙川さんの新作は、誰の身にも起こり得る人生模様を端正な文章で紡ぎます。 時代小説から現代に小説の舞台を移してからも大佛次郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞、島清恋愛文学賞など数々の評価を得ている筆者による9つの物語。
  • 雨の日は、一回休み
    3.7
    1巻1,500円 (税込)
    おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい!? 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる!」と思わず頷く物語。 ●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から部下の対応に四苦八苦するのだが……。(「スコール」) ●女性の後輩に出世競争で敗れ、役員になれなかった男は、果たして次の生きがいを見つけられるのか。(「時雨雲」) ●浮気で離婚された男が、十年ぶりに娘と再会した「気まずい場所」とは。(「涙雨」) ●四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生「さなたん」として活動する男が陥った大ピンチ。(「天気雨」) ●定年退職後、街に出て公共マナーを注意することが生きがいとなった男の孤独。(「翠雨」) 報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集。
  • 三人
    4.1
    1巻1,500円 (税込)
    お笑い第七世代の生みの親が描く、傑作青春小説 芸人二人と放送作家のシェアハウス。そのリアルな生態を浮かび上がらせながら、青年の痛切な日々を描く、青春小説の新たなる傑作!
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯
    4.3
    1巻1,500円 (税込)
    世に名将・名参謀と呼ばれる人物は数多いが、名補佐役はきわめて少ない――。激動の戦国時代、尾張の貧しい農民の出でありながら、野心家の兄・秀吉を天下人たらしめ、自らも“大和大納言”と呼ばれるまでにのぼりつめた男・豊臣秀長。この人なしに、秀吉は天下人になれなかったと言われる。本書は、卓越した実務能力と抜群の調整力、非凡な統治能力で、脆弱な豊臣家の体制を支え続けた、日本史上屈指のナンバー2と呼ばれる男の生涯を丹念に描く歴史巨編。昭和の大ベストセラーを全一冊にまとめた決定版。
  • 水色の娼婦
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    日露戦争から第二次世界大戦、激動の時代に翻弄された美貌の混血ダンサーがいた! 図らずも日本のスパイとして活躍した波乱の人生が甦る、感動のノンフィクション・ノベル。 1990年春。ベルリンの壁崩壊を取材に訪れたジャーナリストは、日本人の母親を持つという元タンゴダンサーの老女、エヴァ・ミツ・ロドリゲスと知り合う。 娼婦だった母はアルゼンチンで入水自殺を遂げ、母親の元同僚トミエに育てられたエヴァはタンゴダンサーとなる。 やがてエヴァはコンチネンタルタンゴの本場ドイツへと渡るが、欧州はナチス・ドイツにより戦火の坩堝と化していく。 その美貌とダンスでナチスの大物にもかわいがられるようになったエヴァに近づいてきたのは、日本の商社員・吉川公夫だった。 陸軍の諜報員である吉川に魅入られ恋に落ちたエヴァは、日本側の女スパイとして活動することを余儀なくされる……。
  • 凪に溺れる
    3.9
    1巻1,500円 (税込)
    自分にも劇的な未来が待っている。そう信じられなくなったのは、いつからだろう――。16歳にして小説すばる新人賞史上最年少受賞を果たした鮮烈なデビュー作、『星に願いを、そして手を。』から三年。現役京大生となった若き才能が、“青春の難題”に立ち向かう! 読了後、静かな感動と勇気が押し寄せる、「救い」の物語。 【あらすじ】仕事も恋愛も惰性の日々を過ごしているOLの遥。ある日遥は、無名のアーティストの曲がYouTube上で「バズって」いるのを見つける。その曲にとてつもない引力を感じた遥だったが、数日後、そのアーティストの公式サイトで、「2018年10月23日、Vo.霧野十太逝去。27歳」の文字を目にする。なぜ1年も前に亡くなった無名のアーティストの曲が、今更注目を浴びているのか。霧野十太とは何者なのか――。一人の天才音楽青年と、彼が作った「ある曲」を軸に、夢と理想、そして現実とのはざまで藻掻く6人の人生を描き切った、著者渾身の青春小説。
  • Cray Chronicle Notes~惑星クレイ物語~ (上)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「カードファイト!! ヴァンガード」オリジナルユニット小説『惑星クレイ物語』が単行本化!! G編の物語やユニット解説がまとめて1冊に!さらに、のぎり先生による書き下ろしも収録!
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
    4.0
    「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ! ●巻頭言より 去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。 伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。 伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。 かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。 (中略) しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。 否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。 伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。 その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。 されば宣言しよう。 ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。
  • いちごの唄
    4.3
    1巻1,500円 (税込)
    幅広い層から絶大な人気を誇るロックバンド・銀杏BOYZの詞曲をもとに、NHK朝ドラ「ちゅらさん」「ひよっこ」などで知られる脚本家・岡田惠和が新たな物語を書き下ろす! 峯田和伸(銀杏BOYZ)描き下ろしの絵も収録。
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり
    4.2
    1巻1,500円 (税込)
    田舎町の本屋と、ある書店員の身に起こった奇跡を描き、全国書店員の共感を集め、2017年本屋大賞5位になった『桜風堂ものがたり』。その続編の登場です! 郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。今回も涙は流れるかもしれません。しかし、やはり悲しい涙ではありません!

    試し読み

    フォロー
  • プロジェクト・コード 小説 投資銀行――企業再建を賭けた、プロ達の戦い
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    最先端の経済エンターテインメント! 日本に衝撃を与える合併や、買収劇の裏側には必ず『投資銀行』というプロ集団の存在がある。この投資銀行に、「リストラ候補生」として採用された二流私大出の新米・工藤大助は、尊敬する敏腕マネージング・ダイレクターとともに、崩壊しかけた上場企業を再建するプロジェクトを託されたのだが……。ライバル投資銀行によるオプション取引の誘惑、株価操作、優越的地位を濫用するメインバンクの揺さぶり、意外な人物が仕組んだ社長交代劇など、次々と危機が襲いかかってくる! 本当は誰が会社を食い物にする「鬼」なのか、誰が会社を救い出す「ヒーロー」になるのか? 最先端のビジネス知識にもとづいた経済小説の登場である!

    試し読み

    フォロー
  • ナユタン星からのアーカイヴ
    5.0
    ナユタン星人、小説侵略開始! 気鋭の作家陣が、ナユタン星人による話題のボカロ楽曲をアンソロジー形式でノベライズ! 【収録作品】1.アンドロメダアンドロメダ ●著:狐塚冬里(主な著作:『歪みの国のアリス』『Alice in Musicland』) ●イラスト:しきみ/2.パーフェクト生命 ●著:石沢克宜(主な著作:『ココロ』シリーズ、『東京電脳探偵団』シリーズ) ●イラスト:碧風羽/3.ストラトステラ ●著:雨宮ひとみ(主な著作:『桜ノ雨』シリーズ、『ハッピーシンセサイザ』) ●イラスト:佐藤おどり/4.エイリアンエイリアン ●著:ココロ直(主な著作:『メランコリック』シリーズ) ●イラスト:愛まどんな/5.惑星ループ ●著:波摘(主な著作:『千年の独奏歌』) ●イラスト:△○□×(みわしいば)/6.太陽系デスコ ●著:黒田研二(主な著作:『青鬼』シリーズ) ●イラスト:寺田てら

    試し読み

    フォロー
  • ゴースト
    3.5
    1巻1,500円 (税込)
    目をこらすと今も見える、あなたの隣の幽霊……鬱蒼とした原宿の館に出没する女の子、戦時中活躍したミシン、ぼけたおじいちゃんの繰り返す謎の言葉、廃墟と化した台湾人留学生寮。温かいユーモアに包まれ、涙がこぼれる七つの幽霊連作集。
  • 桜風堂ものがたり
    4.4
    1巻1,500円 (税込)
    百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静かな青年、月原一整は、人づきあいが苦手なものの、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、以前よりネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるために、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になってある奇跡を巻き起こす。『コンビニたそがれ堂』シリーズをはじめ、『花咲家の人々』『竜宮ホテル』『かなりや荘浪漫』など、数々のシリーズをヒットさせている著者による、「地方の書店」の奮闘を描く、感動の物語。

    試し読み

    フォロー
  • ボート・ミーツ・ガール
    -
    1巻1,500円 (税込)
    「あきらめるな、小夏!」僕(=モーターボート)は、そう伝えたかったんだ――あらゆるモノに名前を付けて話し相手にしてしまう、天然で落ちこぼれの“赤間小夏”。トップレーサーである母への信頼と尊敬を心にいだく、天才肌の“金原レイカ”。父親とのあいだに長年にわたる確執をかかえている、関西出身で勝気な“一条葵”。コミュニケーションが苦手で、筋金入りのオタクの“影山ゆかり”。日本で唯一の選手養成機関「やまと学校」から、男女が同じ条件で戦うボートレース界に身を投じた女子選手たち。同期である彼女たちの活躍が、ボート、モーター、ヘルメット、大時計、手袋など、“モノ”の視点で展開されていく。あの名作マンガ『モンキーターン』から19年。モーターボートの世界を舞台にした傑作誕生! 日本モーターボート協会、全面協力のもと、綿密な取材を決行。苛酷な世界で戦う少女たちの成長と葛藤を描く、笑いと涙の感動の青春小説。

    試し読み

    フォロー
  • 院内カフェ
    3.6
    ロングセラー『漢方小説』の著者が、中年期の身体や心模様を軽妙なタッチで描き、気持ちがほっこりなごむ傑作。総合病院のカフェを舞台に、不妊の夫婦、患者との関係を模索する医師などが、治療とは何かを問いかける。
  • すべての神様の十月
    3.9
    1巻1,500円 (税込)
    榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も“幸せ”を感じたことがないらしい。なぜなら“幸せ”を感じた瞬間、死神は……「幸せな死神」。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら<小吉人生>と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ……「貧乏神の災難」。人は時に、感謝したり、絶望したり、大事なものを見失いかけたりするもの。そんな人々の前に現れる神様の「意外な目的」が胸を打つ。「東京バンドワゴン」シリーズで人気の著者が紡いだちょっぴりひねりを利かせた短篇集。

    試し読み

    フォロー
  • 赤い実たちのラブソング
    3.6
    1巻1,500円 (税込)
    教科書に載った、あのお話のその後の物語……。初恋の話が教科書に載ったと話題になった「赤い実はじけた」。とつぜん、胸の中でパチンと赤い実がはじけて戸惑っていた綾子も、すでに30歳を迎えた。同じ学校で、同じ時間を過ごした同期生たちも、それぞれ別の道を歩きはじめ、みんな大人になった。30歳になった今、どんな日々を過ごしているのだろうか。結婚した人、独身の人。バリバリ働いている人、家庭に入った人。──10数年の歳月は、彼女たちにどんな変化をもたらしたのだろうか。カレへの想い、夫への想い、子どもへの想い、親への想い、さまざまな愛のカタチを、今と中学時代の思い出を交差させながら描く15のストーリー。

    試し読み

    フォロー
  • 座右のメイ
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    夢を持って上京したものの、アルバイト先を解雇され、レコード会社の派遣社員として働くことになった、カオル。なんのことはない、やっていることは雑用という名の過酷なパシリ。もちろん、やる気なし。そんな時、右肩に妖精が現れた?その妖精メイが教えてくれるいろいろな言葉。その言葉でやる気になったり、つまずいたり……。読んだ人に感動と成長をプレゼントする自己啓発小説です。人生って楽しい、仕事っておもしろい、自分ってすごいって思える「究極の自己暗示本」!成功するために必要な“言葉”はすべてこの本の中にあります。

    試し読み

    フォロー
  • ハローハロー
    -
    1巻1,496円 (税込)
    【第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞受賞作】君の「普通」が羨ましい。少年少女の心の叫びを描く青春小説。友達でも恋人でもないふたりの関係を、人はなんと呼ぶのだろう。 吃音に悩む中学生・加瀬真中は、いじめが原因で不登校となったまま、中学三年生になった。そんな真中のもとに、車椅子に乗ったクラスメイト・明石京子が訪れる。 ピエロのように作り笑顔を浮かべて不都合なことをやり過ごしてきた真中と、自身のことを歩けないカカシだと皮肉る京子。互いを見下し合う関係でいることで、心穏やかな学校生活を送らないかと京子に提案され、奇妙な関係を築いていく二人だが……。 〈絶賛の声、続々!〉 ・いろんな事情から、苦しんでいる中学生、高校生は多いと思います。そんな彼らがこの本を通じてひとりぼっちではなく、ふたりぼっちになれたらいいなと思います。(山下真央さん/書店員) ・理解しようとしてくれる人がいたらこんなにも心強いのだと勇気をくれます。(あおいさん/レビュアー) ・「優しくない世界」に憤りを感じながら、自分の人生の中に似たシーンはなかったか、と顧みては心が騒いだ。(Kさん/レビュアー) ・ふたりが寄り添い静かな闘志とともに戦う姿に何度も何度も涙した。(リジャードじゅんこさん/図書館関係者) ・寝不足覚悟で一気読み。後悔ゼロです。(ぐっじょぶさん/レビュアー) 【目次】 ハローハロー 【著者】 九津十八 1987年生まれ。兵庫県加古川市出身。2024年に『ハローハロー』が第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞を受賞、同作にて小説家デビュー。野球観戦とゲーム配信視聴が趣味。
  • New me ―文藝×monogatary.com小説集―
    5.0
    1巻1,496円 (税込)
    選考委員長に金原ひとみさんを迎え「文藝×monogatary.comコラボ賞」から生まれた短編小説集。YOASOBIの新曲とともにおくる、疾走感溢れる大賞作含めた全7作を収録。
  • BISES 共感のエナジー ガーデニング誌『ビズ』の記録
    -
    1巻1,496円 (税込)
    日本にガーデニングブームを巻き起こした『ビズ』の編集長著。/『ビズ』読者の熱情は、いつも素晴らしかった。編集現場は、読者が起こすリアクションのパワーにいつも後押しされながら、企画が前に前にと進んでいった。この本はガーデニングの発信元である『ビズ』とその読者が紡いだ、創刊から休刊になるまでの二十五年間の、生命が息づくドラマである。(本文より)
  • 人類の敵
    -
    1巻1,496円 (税込)
    人気作家の南雲さんは大のハレンチ嫌い。絶対に恋に落ちないという孤独な南雲さんに幸せを届けるべく、ふたりの男が立ち上がる。夜の騎⼠ナイト・ナイトは、この世からハレンチを撲滅するために。ポンコツ編集者の⾵太は、南雲さんに桃⾊の世界を受け⼊れてもらうために。ハレンチを前にすると吹雪を起こしてしまう南雲さんの特異体質を狙って秘密組織ヤミクモまでが動き出し、「桃⾊」をめぐる争いは混沌を深めていく――。

    試し読み

    フォロー
  • 吹奏楽部バンザイ!! コロナに負けない
    5.0
    1巻1,496円 (税込)
    2020年におこったコロナ禍において、高校吹奏楽部に関わる学生たちも、自宅待機によるクラブ活動の自粛や吹奏楽コンクールの中止などさまざまな困難にみまわれた。そのとき、京都橘高等学校・東海大学付属高輪台高等学校・水戸女子高等学校・山形県立鶴岡工業高等学校・北海道札幌白石高等学校の各吹奏楽部が、その状況をどのように乗り越えたかを描いたオムニバスノンフィクションストーリー。
  • 悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    今から三十年前の夜、ある動物園のカピバラ小屋で一人の男の子が保護された。 その子の名前は……『おチビちゃん』 彼を置き捨てた母親から、そう呼ばれて育ったという。 カピバラを愛するおチビちゃんは養護施設で育てられ、名前は加比原譲二(かぴばら・じょうじ)と付けられた。動物のカピバラのことが大好きな本人の希望により、加比原という名字が付けられたのだ。 そして三十年の月日を経て、心優しい大人となった加比原譲二は、自分が保護された動物園の清掃員として働くと同時に、その隣にある小学校の用務員も務めている。 そんな加比原譲二は、子どもたちから「カッピー」と呼ばれ親しまれつつ、時にからかわれることも……。 なぜなら彼は、漢字を読むことや、足し算や引き算など計算をすることができず、空気を読むこともできない。心が5歳の時のままだから。 けれど、本当のカピバラのように心優しいカッピー。 一本のたいまつから何千もの火を分けても、そのたいまつの火は消えることがないように、生徒にも教師にも保護者にも愛を無限に分け与えてくれる。 見返りなどという言葉は、彼の中の辞書には存在しない。 関わる人の心の闇に光を照らし、それぞれにとって進むべき本当の道が見えてくる。 しかし、そんなある日、カッピーが命の危機を感じるほどの「いじめ」の対象になってしまうのだった。 さらには、一人のヤクザと出会ったことにより、殺人事件に巻き込まれてしまうことに? 愛とは? 家族とは? 本当の正義とは? ピュアな心を持つカッピーを通じて、人生で最も大切なことを教えられる感動エンターテイメントストーリー。
  • 相生 上
    -
    1~2巻1,496円 (税込)
    就職を機に上京した橘子は良き先輩社員に恵まれ、 消息不明だった幼馴染・清躬との再会も果たす。 一方、清躬の戀人・紀理子は忽然と姿を消す。 そして、橘子も謎の屋敷の者たちによって危機に陥る。 「希望は蜘蛛の糸に過ぎない」と言われた橘子だったが――

    試し読み

    フォロー
  • 偽りのラストパス
    3.7
    1巻1,496円 (税込)
    バスケ部で全国を目指す見原陽司。親善大会を控えたある日、地元の不良として名高い小金井進が居候することになる。戸惑いを隠し切れない陽司と弟の良哉。小金井の狼藉が激しさを増すなか、ある日、決定的な悲劇がもたらされて――。誰しもが抱いていた少年時代の郷愁に心打たれる、新潮ミステリー大賞受賞後第一作。
  • 血の雫
    3.7
    1巻1,496円 (税込)
    東京都内で連続殺人事件が発生。凶器は一致したものの被害者同士に接点がなく捜査は難航する。やがて事件は、インターネットを使った劇場型犯罪へと発展していく――。前代未聞の「殺人ショー」に隠された犯人の真の目的とは。地道な捜査を続ける刑事たちの執念と、ネット社会に踏みにじられた人々の痛みが胸に迫る社会派ミステリ。
  • 公園へ行かないか? 火曜日に
    4.2
    1巻1,496円 (税込)
    2016年11月8日、わたしはアメリカで歴史的瞬間に居合わせた、はずだった――。世界各国から作家や詩人たちが集まる、アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラムに参加した著者が、英語で議論をし、街を歩き、大統領選挙を経験した3ヶ月。現地での様々な体験から感じたことを描く11の連作小説集。
  • この血の流れ着くところ
    3.5
    1巻1,496円 (税込)
    母のようにだけはなるまい、と心に決めて生きてきた。なのに、気付けば母と同じことをしている自分がいる。この娘も、母や私のようになってしまうのだろうか――。貧困、いじめ、シェアハウス、シングルマザー、そして信仰。我が子の幸せを願うとは、いかなることか? 世の毒親物とは一線を画し、ここに母娘小説は極限を見る。
  • 炎の来歴
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    炎は消えてもその来歴は残る。ひとりの男の人生を根底から動かして、海の向こうへ、燃えさかる炎へと向かわせた、崇高なその行為とは。二人の間を流れた電流とは何だったのだろうか――。戦後の日本とヴェトナムを舞台に人間の尊さと愚かさ、平和と戦争、愛と憎しみを描き出す激しくも美しい物語。心震わせる著者入魂の飛翔作。
  • 熊野物語
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    浮島の森で巨大な蛇に乗り移られた少女、土車を引いて湯の峰を目指す遊女、成長しても髪が生えない美貌の海女……熊野の昔話をベースに異世界の神秘が織りなす17の不思議な物語。
  • 火環
    4.1
    1巻1,496円 (税込)
    昭和日本を支えた鉄都に火の如く渦巻く人間模様── 煙が炎々と天を焦がす製鉄の町・北九州八幡。複雑な家庭事情のなかで、祖父母や親戚たちの見守りを受け、焼跡に土筆のように逞しく育ったヒナ子は中学生に。やがて映画と本に夢中になり、脚本家を夢見て上京をもくろむが……。愛欲の煩悩やみがたく制裁で街を追われた仕立て屋の叔父、炭坑で地獄をみてきた堅固な人生観をもつ祖母ら、名もなき人たちが煩悶しながら戦後の激動を火のように生きる、前作『八幡炎炎記』に続く著者初の本格自伝的小説・完結編!
  • パラダイスィー8
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    失恋をして、仕事なんて全く手につかない。辛うじて生活を送るだけで精一杯……という人に朗報! あなたが日常に戻るまでサポートする、公的サービスがあるんです(「失恋給付マジカルタイム」)ほか。幻想文学の旗手が描く、ほんの少し不思議な世界に暮らす心優しき人々の日々。軽やかで幸福に満ちた新感覚SF短篇集。
  • ふなだま
    5.0
    1巻1,496円 (税込)
    信頼できる上司はいますか? 助けてくれる仲間や部下はいますか? 父の葬儀後、一週間ぶりに出社した課長の江原修司は社内でリストラが行なわれることを知る。上から無茶な人員削減案を押しつけられ 、家庭も崩壊寸前……。苦悩する修司が見つけたのは、亡き父が遺した不思議な石。この「石」に触れてから、修司は奇妙な夢を見始める――。「この夢は一体誰の夢なのか?」父の遺品が導く“真のリーダー”とは!?
  • ちゅうちゃん
    5.0
    昭和11年、アメリカが月よりも遠かった時代。 少年は英語を好きになった。 戦前に独学で英語を学び、GHQで通訳を務め、夢見た地を目指した青年の真実と奇蹟の物語――可笑しくて、切なくて、やがて涙する、青春小説の傑作! 昭和十一年、山梨の片田舎。少年・義彦は親戚の家で偶然、一冊の英語の雑誌を見付ける。そこに広がっていたのは、見たことのないほど華やかで自由な世界だった。やがて独学で英語の勉強を始めた義彦が、米国へ行くことを夢見るようになった時、日本は米国との全面戦争へ突入しようとしていた。英語は禁止。ドルは違法。徴兵され、体を壊し、無一文で家族を守りながら戦後を生き抜く義彦の手にただひとつ残されたもの――それはかつて覚えた英語だった。
  • ゆらぐ玉の緒
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    老齢に至って病いに捕まり、明日がわからぬその日暮らしとなった。雪折れた花に背を照らされた記憶。時鳥の声に亡き母の夜伽ぎが去来し、空襲の夜の邂逅がよみがえる。つながれてはほどかれ、ほどかれてはつながれ、往還する時間のあわいに浮かぶ生の輝き、ひびき渡る永劫。一生を照らす生涯の今を描く全8篇。古井文学の集大成。
  • ゆとりですがなにか
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの若者たちが、30歳目前に控え人生の岐路を迎える。<みんな違ってみんな素敵>と教えられたはずが、気づけばここは<優勝劣敗の競争社会>。リフジンな世の中で、アラサー男子3人が、仕事に家族に恋に友情に、迷い、あがきながらも懸命に立ち向かう! 映画「舞妓Haaaan!!!」「謝罪の王様」、ドラマ「ぼくの魔法使い」でおなじみの、脚本・宮藤官九郎×演出・水田伸生黄金コンビがかつてない社会派ドラマを描く。 岡田将生×松坂桃李×柳楽優弥をはじめ、日本アカデミー賞最優秀女優賞に輝いた安藤サクラが連ドラ初ヒロインを務めるほか、吉田鋼太郎、太賀、島崎遥香(AKB48)、高橋洋、吉岡里帆、北村匠海(DISH//)といった、演技派俳優陣が奏でる骨太ドラマ! 【introduction】 2002年に行われた教育改正。完全週5日制。授業内容、時間数削減。絶対評価導入。 「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの彼らは今年、29歳。人生の岐路を迎える。 高校が休みの土日は塾通い。大学3年生、就活しようとしたらリーマンショック。いきなりの就職氷河期。 入社1年目の3月に東日本大震災。 <みんな違ってみんな素敵>と教えられたはずが、気づけばここは<優勝劣敗の競争社会>!! ……果たして「ゆとり世代」は本当に「ゆとり」なのか? 「ゆとり第一世代」と社会に括られるアラサー男子3人が、仕事に家族に恋に友情に、迷い、あがきながらも懸命に立ち向かう!
  • 校舎の静脈
    4.3
    1巻1,496円 (税込)
    なかに入るとタイムスリップするという給食運搬用のリフト。毎日屋上からフェンスを越えて飛び降りるとささやかれる安行という謎の男。こことは並行して存在する異世界に思いをめぐらす少女。一見平凡そのものにみえる学校のかげに生じるかすかな綻び……。現実に微妙なズレを感じつつ生きる少年少女達を描く表題作他三篇。
  • 千恵ねえちゃん
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    突然の事故で両親を失った夏のはじめ。おじいちゃんとおばあちゃん、昭二兄ちゃんと千恵ねえちゃんに囲まれたヒロと由美の新しい生活が始まった。交通事故で両親を亡くしたヒロと由美は、親戚の千恵ねえちゃん家族と一緒に暮らすことになった。でこぼこの坂道を上るような暮らしや大切な人との出会いが、兄弟の心の傷をゆっくりと癒していく。しかしヒロは、あることをきっかけに千恵ねえちゃんが無理をしているのではないかと感じてしまい…。

    試し読み

    フォロー
  • 偽造同盟
    3.5
    日米露、究極の騙し合い! 終戦直後、日本陸軍最後の兵器『偽ドル紙幣印刷機』を捜し出せ!! 1943年初頭、陸軍参謀本部は戦局転換を目的としたアメリカ経済打撃策「米ドル紙幣の偽造計画」を開始。だが、実行を目前に第二次世界大戦は終わり、偽ドルの原版と印刷機は陸軍特殊部隊によって破壊・隠蔽されたはずだった――。 1947年夏、東京で起こった殺人事件の現場で旧陸軍が製造したと思われる偽造ドル紙幣が発見された。消滅したはずの計画が露見することを恐れた日本政府は、印刷機回収のため秘密裏に捜索を始める。手がかりは当時、印刷機破壊を命じられたまま行方不明となった6人の将校。しかし、そこにはGHQによって巧妙に仕組まれた偽装の罠が待っていた!!
  • ソラシド
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    むかし写真誌のレイアウター、今は文筆業のおれは、ふと手にした古い雑誌の記事に惹きつけられる。その二人組は愛してやまないアルバムと一番好きな曲が自分と一致し、片割れはかつてのおれと同じくダブル・ベース弾きだった。彼女たち=ソラシドの断片を掻き集め、おれは紡いでゆく――。クラフト・エヴィング商會の物語作者が描く、失われたものの小説。
  • 傲慢な婚活
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    職業・前衛音楽家、偶に小説家。ノイズの世界ではドイツで評判が良く、「新潮」の編集者に拝み倒されて書いた小説は日本で一番有名な文学賞の候補になり、本も売れた。が、パトロンを失い、暗転に次ぐ暗転でボンビー暮らしに転落。一寸マジメに婚活したら、俺のファンだという20歳で資産家の娘が嫁にして下さいと出現。とんだハメに……『下妻物語』的コミカルで感動のラブロマンス。
  • 聖地Cs
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    わたしは、もう、イヤなんです。死なせるのはもう。だから、なかったことには絶対しない──。原発事故による居住制限区域内で被曝した牛たちを今も飼い続けている牧場で、東京からボランティアに来た女性が見たものは──。原発事故問題を真正面から見つめて真摯に描いた表題作と「猫の香箱を死守する党」の二篇を収録。
  • ライオット・パーティーへようこそ
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    自殺するはずだった戸野宮毬は、飛び降り直前に天使のような青年・人百合と出会う。彼との出会いで毬は生まれ変わるが、世間では、通り魔事件、食品への薬物混入事件、意味不明のフラッシュモブなどが頻発し始める。それは、計画された未曾有の大規模暴動の前哨戦だった――恩田陸さんが選んだ新人作家、入魂の長編書下ろし!
  • 復活するはわれにあり
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    余命を宣告された、車椅子のワンマン経営者・権藤。ジエイゾと名乗る者に拉致され、男が所有する大型船「南シナ海号」に乗船させられた。船はハイジャックされ、権藤は人質となってしまう。犯人の背後に蠢く得体の知れない陰謀を感じつつ、超ハイテク車椅子と共に果敢に立ち向かう。 海上を舞台とした、著者久々の冒険小説!
  • その名もエスペランサ
    3.5
    1巻1,496円 (税込)
    本郷苑子29歳、黒縁めがね、生マジメ、独り暮らし、日課は通い猫のエサやり。前の職場で受難、三ヶ月ぶりの新たな派遣先は……英文事務のはずが、作業服で部品係とトラブル処理班も兼務、しかもチャラ男に仙人、いびりの鬼がいた。こんなエンジン工場から「希望」は生まれるのか? 大注目『片桐酒店の副業』の新鋭の傑作長篇。
  • ペルソナの鎖
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    捜査一課のエースが、取調室で出会った男は、かつて自分がいじめた同級生だった。同僚との確執、世間からの軽蔑。そして家族も――奈落の底に転がり落ちた刑事が這いあがる唯一の方法は、連鎖する猟奇事件の解決だけなのか? 冒頭からエンジン全開、圧巻のリーダビリティ。警察小説界に誕生した、新たなダークヒーローを見よ!
  • ハードトーク
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    「あなたはこれから報いを受けるのよ――」。妻の予言通り、首都テレビのエース記者の岡村俊平は、名声も家族も失った。20年に亘る負の連鎖を断ち切るため、最後の大勝負に挑むことに。因縁の相手は時の総理大臣。魑魅魍魎が跋扈する報道現場の内幕を、TBS「NEWS23」前キャスターがその苛烈な経験を元に描く、渾身の長編小説。
  • キミトピア
    4.3
    1巻1,496円 (税込)
    あなたが見せるその「優しさ」ってなんか違くない? 夫が分泌するものに、妻は名前をつける(「やさしナリン」)。許せない渾名の先輩をストーキングする私の親友(「ンポ先輩」)。一人ぼっちの部屋に突然現れたもう一人の自分(「あまりぼっち」)。話題作に書下し三作を追加、舞城最多七篇で編むトータル・ストーリーズ。

    試し読み

    フォロー
  • 水晶内制度
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    原発を国家の中枢として日本から独立した女人国ウラミズモ。亡命作家は新国家のため創作神話を書くが……。高校では「ロリコン」男が飼育され、男性保護牧場では美男だけが生き延びる!? 家畜人ヤプーから出雲神話、児童ポルノ規制法案等、古今東西の名作・迷作を友とし敵として、自由も倫理も性愛もない女の楽園を描く平成の「奇書」。

    試し読み

    フォロー
  • 僕の心の埋まらない空洞
    3.3
    1巻1,496円 (税込)
    栄転を目前にした検察官が最後に手がけた事件は、社内不倫の果ての殺人だった。故意なのか、それとも事故なのか。「検事さんにだけは本当のことを知ってもらいたい」と、恋の始まりから終わりまでをねっとり語る被告の言葉が、真面目な官吏のおだやかな毎日を少しずつむしばんでいく。思わず我が身を振り返る心理サスペンス長編。

    試し読み

    フォロー
  • いつか、この世界で起こっていたこと
    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    犬を連れ、白樺とモミの林にきのこ狩りにでかけていたチェーホフ。一九七七年のエルヴィスの死と、アメリカ核施設見学ツアー。ユーゴから日本へと逃れてきた女性シンガー。関東大震災の津波で生死を分けた鎌倉の夫婦。震災後に生きるわたしたちを小さな光で導く、いつか、どこかで、起こっていたこと。深い思索にみちた短篇集。

    試し読み

    フォロー
  • 兄よ、蒼き海に眠れ
    4.0
    1巻1,496円 (税込)
    生命を惜しむということは、死を怖れることではない。大義のための死なら貴い。しかし……。瀬戸内の基地で「回天」特攻隊員として出撃を待つ兄は、たぎる想いと葛藤の日々を、日記と弟への手紙に綴った。学童疎開先から返事を書き続ける弟。だが東京大空襲で父母を、そして疎開先で妹を失う――著者渾身の書下ろし長編小説。

    試し読み

    フォロー
  • 虚像(上)―覇者への道―
    3.0
    1~2巻1,496円 (税込)
    平成大不況をよそに「大泉内閣」に食い込み、規制緩和の旗振り役となったノンバンクの帝王。男はいかに政商にのし上がり、なぜ表舞台から消えたのか――。紳士然たる風貌に隠された非情、恫喝、肥大する欲望。投資ファンドとの癒着、金融相と仕組んだ出来レース、そして経営破綻の危機……。巨利の構図を射抜く経済小説の金字塔!

    試し読み

    フォロー
  • その日、日本が揺れる 南海トラフ巨大地震 いのちを守る巨大地震シミュレーション小説
    -
    1巻1,485円 (税込)
    その「Xデー」は、あなたの日常を襲う 東南海地震、そして連鎖する南海地震――南海トラフで想定される最悪のシナリオが、ついに現実のものとなる。マグニチュード9.1の激震、わずか数分で都市を飲み込む巨大津波、広範囲に延焼する火災、そして都市機能の完全な麻痺。これは、遠いどこかの話ではない。緻密なデータと科学的知見、そして過去の災害の教訓に基づき、その戦慄の瞬間から始まる数日間を克明に描き出す、究極の巨大地震シミュレーション小説。 絶望の淵で問われる「いのちを守る」ということ 通信は途絶し、ライフラインは寸断。食料も水も尽き果て、公的な救助は遅々として進まない極限状況。そんな中、若き地震学者は何を知り得たのか。防災に奔走する地方公務員は何を貫いたのか。家族を探し続ける漁師は、何を見つけたのか。そして、歴史の知恵を伝えようとする老人は、何を託したのか。一人ひとりが直面する過酷な現実と、そこで試される「自助・共助・公助」。極限状態で見えてくる人間の強さ、弱さ、そして絆の物語が、あなたの心を揺さぶる。 これは未来への警鐘、そして希望の物語 本書は、単なるパニック小説ではない。「いのちを守る」とは、具体的にどういうことなのかを問い続ける。過去の災害から学び、未来の脅威に備えるための知恵と勇気を与えてくれる一冊。家族や大切な人を守るために、今、私たちが何をすべきか。これは、私たちの明日への警鐘であり、絶望の先に見出す希望の物語。来るべき日に備え、生き抜くための力をあなたに。
  • ある侍従の回想 終戦を挟んで昭和三部作
    -
    1巻1,485円 (税込)
    侍従岡部長章氏の回想を中心に終戦前後の宮中の様子や昭和天皇の苦悩、政治的動乱を描いた『ある侍従の回想』。ゾルゲ事件と尾崎秀実、近衛文麿や松岡洋右らのジャーナリスト、政治家の姿を描いた『ある男の肖像』。GHQ高官と子爵夫人のロマンスを描いた『戯曲 ある晴れた日に』。太平洋戦争期の日本を背景に、昭和史の一面を多角的に照射した、実録風フィクションの三部作。
  • 熟年からの性 若返りの秘訣おしえます
    -
    1巻1,485円 (税込)
    『80歳の壁』の著者が教える「性」のパワー! なぜ日本はセックスレスになったのか? 熟年からの男女にとって「性」はなぜ大切か? 『80歳の壁』『70歳が老化の分かれ道』などベストセラーを連発する精神科医・和田秀樹先生が、「性」にまつわる疑問に答え、熟年を若返らせる秘策を説きます。 「本書で私が主張したいことは、熟年以降は男性も女性も性に対して寛容であってほしいということです」(著者の言葉) 性に関する様々な疑問に答え、ヨボヨボ老人にならないために熟年以降の世代ほどセックスをした方がよいと説いた衝撃の書。

    試し読み

    フォロー
  • もしも料理店
    3.5
    1巻1,485円 (税込)
    今日のメニューは? 美味ショートショート。 路地裏にたたずむ“OGATA”という看板を掲げたお店――通称、「もしも料理店」。 その日やってきたのは、仕事のプレッシャーに悩む男性だった。彼の話をじっくりと聞いたシェフはこう言う。 「じつはちょうど、お客様にうってつけの食材が入ってきたところなんです」 取り出したのは、なんと30センチほどの大きさの“オフロード車”だった。 「こちらは、山の中を走っていたという、若い自動車です。こちらをお召し上がりいただきたいと思います」 シェフは自動車をさばき、調理し、見事な一皿に仕上げた。半信半疑で食べた男性は、野性味あふれる美味しさに驚く。そして、その胸にはひとつの思いが去来する――。 突拍子もない食材を、意外な料理に作り上げてしまう、ちょっと不思議な料理店。少し疲れた身体も、なんだかむしゃくしゃした気持ちも、その一皿が癒してくれる。自動車、月、公衆電話にトランペット。さあ、今日のメニューは……?  料理監修は、さわのめぐみさん(ものがたり食堂/Nami Zaimokuza)。 お腹も心も満たしてくれる、美味しいショートショート、11編の詰め合わせ。
  • インド象の背中に乗って
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    インドという未知の世界を旅する。 「インド! 絶対いっしょに行く」と宣言した姉の横で、 「わたしは行かない」とあっさりと答えた三葉。 父が赴任するというインドに、全く興味が無かった三葉だが、偶然知ったある人のインドの小説に夢中になり、気持ちはどんどんインドの魅力に引き込まれていく。 小説の中の主人公は語る。 都会から都会へ、飛行機でヒューンと飛んでいって、適当に観光をして、お土産を買って「ああ、楽しかった」と、自己満足をして戻ってくる。そんな旅ではない旅がしたかった。まさに地をはうような、手探りの旅。そういう旅からしか見えてこない、インドを見たかった。手探りで何かを、この手でつかみたかった――。 どんな冒険が始まるのだろうか? 三葉の心の中でも化学変化が起こりだした。
  • 月孕む女
    -
    欠けて、満ちた。それから・・・ 私の体は、何が欲しの・・・・・ 自分はまだ女だろうかー もう若くはない。そう自覚する女をかき乱したのは、故郷での不意の出会いだった。 心を埋めるには、肌を重ねるしかないのだろうか 二人の男との出会いは、何を見せるのかー
  • 流恋情話-昭和淫侠伝-
    -
    逃亡、潜伏、脱出のはざまで、淫情と侠気にむせぶ、男女の業を描き出す恋獄の「昭和」原風景!! 昭和36年4月の夜、淫具屋の長岡修造は拳銃を乱射しながら津艶流女三味線師・中川奈緒子の手を取って、宵宮の神社舞台から忽然と消える。 そして、警察とヤクザ者から追われる情慾の10年が始まったー
  • 南海の夢伝説
    -
    1巻1,485円 (税込)
    台湾の日系企業に勤める日本人青年直樹と台湾人の女子大学生リサとの愛の軌跡を通して、台湾の歴史や社会の実像を描いたスケールの大きな作品。直樹とリサは、二人に共通する先祖が台湾の偉人鄭成功であることを知ってお互いに惹かれ合い、台湾と日本で鄭成功ゆかりの地を巡る旅に出る。作品中には台湾の生活習慣、食文化、国民性などが詳しく紹介されていて台湾を知るよき参考書でもある。
  • マイ・バック・ページ
    -
    ベトナム戦争、全共闘運動、連合赤軍事件。騒乱の60年代末、若きジャーナリストとして体験した、青春の蹉跌を描いた伝説の回想録。
  • 四十四歳のデカダンス
    -
    1巻1,485円 (税込)
    人間の悩み、矛盾、争いの原点は、自己表現した自分ではなく、他人の評価に身を委ねなければならないという点にあると言っても過言ではない。本書は、影の重さにも悩まされる《私》が、私ではない私、つまり今の自分にさせたものは他人の《まなざし》であった、と気づいてゆく過程を《意識》の中で時系列に描写しようとしたものである。ニーチェの哲学に着想を得て執筆された、意欲作。
  • 新装版 戦国風雲児
    -
    1巻1,485円 (税込)
    かつて『澁谷のうつけ』と呼ばれた男・織田長信の波乱に満ちた人生を描いた物語。バブル経済に乗って巨額の富を得るも、バブル崩壊により転落。10億もの借金地獄に苦しむなかで、なぜかしぶとく生き残る織田。そこには昭和ならではの人情あふれる仲間の存在が。崖っぷちに立たされた織田が、織田の人柄に惚れ込んだ仲間とそこから抜け出していく経緯を綴ったヒューマン小説。
  • 二十一歳のはつ春
    -
    1巻1,485円 (税込)
    それはもう昔。昭和50年から51年頃の話だ。左足股関節脱臼で入院していた大学生の僕は、はちきれんばかりの若さに溢れた看護婦たちの姿に心惑いながらも、これからの長い人生をどのように生きていこうか悩む毎日であった。そんな頃、同じ入院患者の先輩で、博学で思慮深い、難病と闘う「唐島さん」と話をするうちに、少しずつ自分の「生きる道」が開かれていくような気がしていたのだった……。
  • 夢の残照
    -
    1巻1,485円 (税込)
    「2週間で病院を再建してほしい」。そこにはたしかに「病院」があった──。患者だけが置き去りになった病院、いったい「医療」とは誰のものなのか……。「2億2000万近くの大金を支払って、80名近い入院患者をまた路頭に迷わそうということですか? いったい何のために」(本文より)。医学界と金融界の現実と闇の深さを浮き彫りにした医療M&A小説。
  • 文藝 2025年春季号
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 創作:向坂くじら、山崎ナオコーラ、水沢なお/特集 日記 記憶と記録:岸本佐知子、いしいしんじ、滝口悠生、柚木麻子/特集 犬を書く、犬と生きる:松浦理英子、小川洋子×千早茜、岸政彦/特別企画:ハン・ガン・日本・中上健次
  • さらばわれらが惑いの年
    -
    1巻1,485円 (税込)
    地方出身の大学生が都会のエネルギーと流行の中で、性に翻弄され、硬派から軟派に移行していく姿をリアルに記した青春ドタバタ物語。社会がアメリカという大国との関係を模索していた安保の時代、若者の心も大きく揺れていた。その当時の大学生の「性」と「生」に焦点を当て、流行歌の歌詞を被らせて展開している。ひとつの時代の象徴であり、若者に共通する様相でもある。
  • とある女との過去
    -
    1巻1,485円 (税込)
    どこですれ違ったのか、なにを間違ったのか──。「私の人生をメチャメチャにしたくせに……!」再会もできず、後悔と想いを抱え続けた男のモノローグ。「あなたは気が付いているでしょうか。この手紙の中で私は、あなたに関しては一度も“愛”という言葉を使ってはいないことを。……私はあなたに直接、この言葉を口に出して伝えることができなかったからです」(本文より)
  • 茜雲タペストリー
    -
    1巻1,485円 (税込)
    トイレを汚す夫の問題をどう解決するか悩む夫婦、犬に鼻をかじられた男と女の奇妙な関係、メンバーの一人に突然脱退宣言されてその代わりを探すことになったおやじバンド。……それぞれにひと癖あるミドルエイジたちが奇妙な繋がりで結びついてゆく。前作『青空チェイサー』の後日譚もからんでくる物語は、運命のいたずらなのか、それとも……。ユーモアあふれる文章で紡ぎだす第二弾。
  • 人形
    -
    1巻1,485円 (税込)
    水──静寂の中で空を映し、周囲の風景を整え、心を落ち着かせる。しかしその深奥には何かが潜んでいるのかもしれない。「離れた溝に黒い頭がのぞいている。急いで側に行き、目を見張った。それは見事な振り袖を着た人形で、長い髪に包まれた顔は美しく、大きな目で海を見ていた」(『人形』より)。うつろう水の姿に人間の想いを映し出した水辺の小説5篇。
  • さよならの向う側
    3.8
    1~4巻1,485~1,870円 (税込)
    「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか」 さよならの向う側と呼ばれる場所にいた男、案内人はそう言った。 人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って 会いたい人に会える時間が与えられる。 ただし、その中で会える人は、 『あなたが死んだことをまだ知らない人だけ』。 人は最後に大切な人に会いに行く。 きっとどんな困難が待っていても、人はそれでも大切な人に会いに行く。 そんな、さまざまな人たちと案内人が織りなす、最後の再会を描いた純度100%の温かい感動の物語。 今すぐ、大切な人に会いたくなる物語が、ここにある――。
  • 希望の記〈完全版〉
    -
    1巻1,485円 (税込)
    きれいごとだけが〈家族ドラマ〉ではない! そこには、裏切り、嘘、暴力、嫉妬、欲望、欺瞞、偽善など、さまざまなものが絡み合っている。それが家族という、抗えない〈絆〉なのだ──切腹未遂の弟、電車に飛び込み死んだはずの兄、子供を捨て行方をくらました恋人、友人の精子で子供を得た夫婦──強烈なキャラクターが交錯する、リアルな『家族の物語』。
  • 耳たぷ
    3.9
    1巻1,485円 (税込)
    独特の観察眼で心模様を描いた恋愛短編集。 ジャルジャル福徳秀介の独特の観察眼で恋模様を描いた、きらめく万華鏡のような短編集。書き下ろしを含む全24話を収録。 読売中高生新聞での連載中、「福徳さん、私の学生時代に隣にいた?」などと読者から驚きと共感の声が多数寄せられるほど、10代の恋の微細な感情を照らし出してきた作品を収録しています。また、大学生から社会人の恋愛の機微を描いた作品や、大人になってからあの頃の恋煩いを振り返る作品など、様々な角度で恋する人の心模様に光を当てていく、万華鏡のような短編集です。 巻末には各話への著者あとがきもついており、読み応えもたっぷりです。
  • 吉祥寺の真里亞 無党派全共闘幻想史
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ぼくらは誰のために、何のために闘っていたのか。そして、この国は何処へ行くのだろう──。「かつてのように正義を振り翳して闘う社会よりも、電波空間のなかでの独善に溺れ、現実世界が波風の立たないことを歓迎していた。それが平和な社会なのだろうか。黎の観念が『それは違う』と憤っている。」(本文抜粋)。混乱する1960年代末、〈闘争〉に憂き身をやつした男の独白小説。
  • きみとの明日を消したい理由
    3.5
    「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」 高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。 これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。 すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。 遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりで―。 『交換ウソ日記』、「世界は「」で」シリーズの著者が描く、号泣必至の青春恋愛小説。
  • 青い世界の中で、きみが隣にいてくれた
    3.0
    自分にないものを、たくさん持っている人たちが眩しかった。 高校1年生の海実は奥二重がコンプレックス。アプリで加工をしているとクラスの男子にからかわれてしまう。ショックのあまり、自分の顔がおかしく見える「思春期の風邪」に罹ってしまった。マスクで顔を隠して学校に通うが、次第に家から出るのもつらくなっていった。そんなとき、よくない噂の多いクラスメイトの久米くんに「俺の息抜きに付き合って」と声をかけられ、授業をサボることになって――。 ひとつの出会いが私の世界を変えてくれる。 共感度抜群!この物語はあなたの宝物になる――。 『青春ゲシュタルト崩壊』の著者が贈る、恋と勇気の青春物語。
  • かもめジムの恋愛
    4.1
    1巻1,485円 (税込)
    女子高生の恋バナ相手は70代のおじいさん。 北鴎町にある「かもめジム」はバブル期に建てられた7階建ての大型ジム。今では利用客が減り、経営難が続く一方で、会員の八割を締める高齢者たちの出会いの場となっていた。 ジムの受付でアルバイトをする17歳の柏夢は、70代男性・西原さんから会員の三田園さんという男性が好きだと相談を受ける。「恋なんてオレの人生でこれが最後」という西原さんを応援する夢も、次第に自身の恋を打ち明けはじめ、共通の悩みである“恋愛”を通して56歳差の友情が始まるが!? 30代半ばで結婚に焦りながらも推し活に勤しむサオリさん。会員になる気ゼロでも毎日愚痴を吐きに来るおばあさん・橋本さん。アイドルをやめてボディビル選手を目指すかえちゃん。憧れの先輩を追って野球部を辞め、吹奏楽部に入った道重くん……。 世代や性別を超えて、交わるはずのなかった人たちの人生が交差する群像小説。
  • 千羽鶴
    -
    1巻1,485円 (税込)
    四十代という若さで癌を発症し、まだ幼い三人の子どもたちを残し逝ってしまった小学校教諭の夫。自身も小学校教諭だった著者が、夫との学校での出会い、結婚への道筋、子供の誕生、そして闘病生活など、夫との思い出を情感豊かに綴った著者の泣ける自伝的小説。“生きる”というのは長さではない。夫との十三年間は、何十年にも値する年月だったと思う──。故郷である鳥取への思いを綴ったエッセイも収録。

最近チェックした作品からのおすすめ