国内小説作品一覧

非表示の作品があります

  • 夕桜
    -
    1巻1,672円 (税込)
    残された最後の時間を、誰と、どこで、どう生きる? 「延命措置は望みません。自宅での療養と看取りを望みます」 それでも入院治療を勧める病院の方針に納得がいかない老夫婦は、 前代未聞の脱走計画を企てる! 本当に幸せな最期とは? 生と死の狭間で5人の主人公たちが選んだ それぞれの「旅立ち」のかたちを描く連作短編 「1日でも長く生きていてほしいと延命を願う家族もいれば、 延命よりも自由に死にたい、死なせてやりたいと願う患者や家族もいるんだよ。」(本文より) 医療の発展とともに複雑化する、「終わり」の選択。 自分らしい生き方を最期まで貫くことはできるのか。 命と尊厳に向き合う人々の姿を温かく描いた珠玉の一冊

    試し読み

    フォロー
  • 無限の進化 ―星の声を継ぐ少女―
    -
    1巻1,672円 (税込)
    新銀河と地球を結ぶ究極のエネルギーが、いま覚醒する―― 幼い頃から夢の中で銀河の声を聞き、星々のビジョンを感じ取っていた少女・レイア。ある夜、金色の光を纏う存在「アラシオン」との邂逅を経て、彼女の中に眠る力が共振しはじめる。 混沌と調和、破壊と再生が交差する、壮大な宇宙叙事詩。

    試し読み

    フォロー
  • 密偵
    4.1
    政府の密偵・桐生は、民権派の内偵中に殺された仲間の遺した暗号から、孝明天皇をさる高貴な人物が毒殺したことを知る。桐生はその証拠が存在するとされる監獄に潜り込むが――。
  • 千年の密約
    -
    1巻1,672円 (税込)
    終わらない宿世を、終わらせる 生×死 平安×現代 宿命×意志 冥界と現世が重なる京都の地に、“人の死が見える力”をもつ少女がいた。 千年前からの因果が交錯し絡み合う、ファンタジー小説。

    試し読み

    フォロー
  • 人生を失い、それでも女は這い上がれるか
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    アルコール、性的虐待、経済的困窮――。 女たちは壊れてなお、生きつづける 何日もお風呂に入らないし着替えもしない。ビールもちっとも美味しくない。味などわからないのだ。 だが、飲まずにはいられない。うす汚れたかっこうでコンビニに行き、ビールを四、五本抱えて帰ってくる。 布団の中に入って、それをちびちび飲む、時々、トイレで吐く。 この連鎖をどうにか断ち切ってほしいと願うようになった。(本文より) 第18回民主文学新人賞受賞作家による、書き下ろし・発表作を4編収録。

    試し読み

    フォロー
  • 闇の行動指令書 しまなみ海道に消えたミス
    -
    1巻1,672円 (税込)
    「海上保安庁最強」 その冷酷非情な軌跡 瀬戸内海、愛媛県を舞台に圧倒的なスケールで繰り広げる、三次元スーパーアクション大作。 「無傷で救出せよ」 ミス大洲・北島恵利子は偶然出会った青木治郎に燃え立つような憧れを抱き、ひと夏のロマンスを過ごす。 夢のような思い出と寂しさを胸に日常に戻っていく恵利子だったが、しまなみ海道で何者かの襲撃を受け、拉致されてしまう。 救出の指令を受けた青木は、正体不明の組織に立ち向かう――。 元海上保安官の著者が描く、ノンストップスペクタクル。

    試し読み

    フォロー
  • 灰色の風が吹く
    -
    1巻1,672円 (税込)
    この世界は、誰の味方でもない 社会の片隅で生きる男が、ある事件をきっかけに運命を翻弄されていく――。 哀しみと決意が滲む現代の群像劇。

    試し読み

    フォロー
  • 猫の十字架
    5.0
    1巻1,672円 (税込)
    絶望の底から光を信じていた。 <ごみの城>と呼ばれる孤島で出会った少年と少女。 醜悪な現実の中で、彼らが見つけた“希望”とはーー 傷ついた者たちの、切なくも力強い物語。 本島から隔絶された孤島<ごみの城>。混沌と欲望が渦巻く迷宮のような高層住宅街で、少女・テルミは本島へ渡る日を夢見ていた。 そんなテルミの前に、本島から追われてきたユーイチと母・イズミが移住してくる。ユーイチとイズミの優しさに触れ、テルミは徐々に心を開き始めるが、そこに思いもよらぬ悲劇が訪れるーー。

    試し読み

    フォロー
  • 独り言の多い博物館
    3.6
    新たな一歩を踏み出すために。 大切な何かを取り戻すために。 思い出の品、お預かりします。 丘の上にある古いレンガの「別れの博物館」。 さまざまな想いを抱えた人々が、今日も博物館を訪れます。 「別れの博物館」収蔵物リスト 館長の<数>、喫茶店に飾られていた<額>、帽子作家の<針>、手話ボランティアの<耳>、数学教師の<名>、着られることのない<服>……。
  • 鳥の夢の場合
    3.6
    1巻1,672円 (税込)
    デビュー作にして、第173回芥川賞候補作! 第68回群像新人文学賞受賞作! 「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」彼の胸に耳を当てた。するとたしかに心臓が止まっていた――。シェアハウスに住まう二人と一羽の文鳥。一つ屋根の下、同居人の蓮見から初瀬にもたらされた、気軽で不穏な頼み事。夢と現、過去と現在、生と死。あちらとこちらを隔てる川を見つめながら、「わたし」が決断するまでの五十五日。
  • 喰道楽
    -
    1巻1,672円 (税込)
    味わうこと、それは生きること―― 古い金庫から見つかった先祖たちの日記。 そこには、幕末から昭和にかけて、時代の大きなうねりの中でも愛情とユーモアを忘れず、“美味しく食べる”ことを大切にしてきた一族の生き様が刻まれていた。 古今東西のグルメも満載! 人々の知恵と絆が息づく「食」小説 生まれ落ち、天寿を全うするまでに、私たちは何回食事をするのだろう。 あのとき、あの瞬間、 「うまい!」と思った。 ほろ苦さを噛みしめた。 がんばれる力をもらった……。 「食」を通じて人生を愛し、味わう一冊。

    試し読み

    フォロー
  • 居場所がない団塊世代のあなた方に
    -
    1巻1,672円 (税込)
    戦後の日本を背負った、あなたの物語 復興期に生まれ、抱いた未来への希望。高度経済成長に貢献した自負と誇り。 当時の情熱をいま、忘れ去ってはいないだろうか? 主人公・幸三の目を通して、団塊世代の人々が生きた時代を克明に浮かび上がらせた一冊。

    試し読み

    フォロー
  • 三代の光陰
    -
    1巻1,672円 (税込)
    光と影が交錯する三代の物語 “光陰矢の如し” 三世代の家族が共に歩む日々――。 輝く未来と暗い影が織りなす人生模様を通じて、家族とは、そして親子とは何かを問いかける。

    試し読み

    フォロー
  • SVはつらいよ ~生活支援課保護2係~
    -
    1巻1,672円 (税込)
    困っている人がいる限り、福祉の仕事は終わらない 生活保護の受給者と日々接するケースワーカーを指導・評価する査察指導員(SV)。20年ぶりに古巣の福祉事務所に戻ってきた見里SVは、ケースワーカーから相談を受け、今日も事情を抱えた受給者のもとに駆けつける。地方にある福祉事務所の日常を描いた職場小説。

    試し読み

    フォロー
  • 春はまた来る
    3.9
    「被害に遭っても仕方ない人」なんて、いない。 山内マリコさん推薦! 「新時代のヒロインは女子を分断するシステムからも、理知的に脱却してみせるのだ!」 「着飾ってばかりの女子大生」が、性被害に遭った。 「おしゃれに興味のない理系女子」が考えた復讐方法とは。 名門大の理工学部に通う順子は、大学二年の春、高校の同級生で女子大に通う紗奈と再会する。高校生の時は「上」の人間だった紗奈と、「下」の人間だった順子は話したこともなかったが、不思議と二人の間には友情が芽生える。インカレサークルで「高学歴」男子と交流する紗奈が、ある日性被害に遭い――。 せめて私たちだけは、ずっとお互いの味方でいよう。 注目の作家が描く、ボーダー超越系友情小説。
  • 小窓の王
    4.5
    1巻1,672円 (税込)
    過酷な状況に豹変した “魔の山”を生き延びる- 極限の世界を描いた山岳小説 この大自然の海原の中で、人間の無力さを全身で悟る。今はこんなにも穏やかで、こんなにも簡単にこの場に立つことができるのに、ひとたびそれが変貌するや否や、一瞬にして人の命は散る。あの時はもがけども、もがけども何も変わらず、あがけども、あがけどもその大自然の摂理に響くことはなかった。どんなに強く念じても、どんなに激しく抵抗しても、大いなる天地の営みはどこまでも普遍だったのだ。

    試し読み

    フォロー
  • 顕治とチピタ ~ホモ・サピエンスと出会う旅ものがたり~
    -
    1巻1,672円 (税込)
    旅のパートナーはアンドロイド!? 74歳の顕治は、ヨーロッパへと向かう機内で若くて美しい「チピタ」という女性に出会う。 年齢差を感じさせないほど意気投合した二人は、目的地のスウェーデンで再会することに。 旅先で様々な人と交流を深める中で、顕治とチピタの心の距離も急速に縮まっていく。 しかし、ある出来事をきっかけに衝撃の事実が判明する。チピタはアンドロイドだったのだ―― ホモ・サピエンスの英知の結晶がみせる新たな世界、そして人類愛を描いた希望あふれるストーリー。

    試し読み

    フォロー
  • うつせみ
    3.3
    1巻1,672円 (税込)
    「もし自分に飽きたなら、いくらでも取り替えてしまえばいいのよ」。美容整形をくり返すばあちゃんは言うけれど、私は、なりたい自分がわからない。見られることの痛みを描く、紗倉まなの最新小説! 周囲に馴染めずバイト先をクビになり、グラビアアイドルの仕事を始めた辰子。 売れっ子の仕事仲間はSNSの評価に神経をとがらせ、79歳のばあちゃんは傷跡を重ねながら整形をくり返す。 ゴールの見えない「美しさ」に追われ、ままならない体と生きづらさを抱える彼女たちは……。 野間文芸新人賞候補となった『春、死なん』に続く、新境地注目作。
  • 気候変動最前線にて
    -
    1巻1,672円 (税込)
    なんて面白い国なんだ、バングラデシュ! 自然災害の煽りを強く受ける南アジアの大地、バングラデシュ。 深刻な水害に見舞われるも、人々はエネルギッシュで輝いていた。 現地に駐在し、著者が肌で感じた混沌と魅力をユーモラスな戯曲で描く!

    試し読み

    フォロー
  • イエスタデイを少しだけ
    -
    1巻1,672円 (税込)
    「いつの間にか主人公の肩を抱き、泣いてしまっている自分がいた」 落語家 林家たい平推薦! 才色兼備な自慢の恋人、本音で語れる幼馴染み、出会った瞬間に波長が合った女性。 三者三様の魅力に惹かれつつも、彷徨いながらの未練と別れ。目立ちたがり屋なくせに臆病者の恭平が彼女たちの存在を原動力に、自らの殻を破ろうと葛藤する様を描いた団塊世代のラヴストーリー。

    試し読み

    フォロー
  • 世界平和よりもSEXY?
    -
    1巻1,672円 (税込)
    ああ かなしき この無常なる浮世よ 理想か欲望か、詩で描く現代の風刺劇 「利己」的な人間と「利他」的な人間、最後に笑うのは 果たして――

    試し読み

    フォロー
  • いのちの波止場
    4.4
    吉永小百合さん主演映画『いのちの停車場』シリーズ最終話。主人公は映画で広瀬すずさんが演じた看護師・麻世。 これで安心して死ねるよ。 ありがとう、ありがとう。 余命わずかな人たちの役に立ちたい――“熱血看護師”麻世が「緩和ケア科」で学び、最後に受け取ったものは。 震災前の能登半島の美しい風景と共に、様々な旅立ちを綴る感動長編。 患者さんの苦痛を取り、嫌だと思うだろうことをしない。 それが最後にできる最高の仕事。 まほろば診療所の看護師・麻世は、能登半島の穴水にある病院の看護実習で「ターミナルケア」について学ぶ。激しい痛みがあるのに、どうしてもモルヒネを使いたくないという老婦人。認知症と癌を患い余命少ない父に無理やり胃ろうつけさせようする息子。そして麻世が研修の最後に涙と感謝と共に送るのは、恩師・仙川先生だった――。
  • パンとペンの事件簿
    3.6
    新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。 文章に関する依頼、何でも引き受けます。 どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、 今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。 ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だという。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治してやると持ち掛けるが……。 暗号解読ミッション、人攫いグループの調査……。社に持ち込まれる数々の事件を、「売文社一味」はペンの力で解決する! 世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録!
  • SHINJUKU DELETE
    -
    1巻1,672円 (税込)
    40代、孤独なキャリアウーマン、喜美子。 トー横「少女」を飼う。 「私が守ってあげる。絶対に手を出させない」 それは愛か、執着か。 混沌とした現代社会で、ふたりは本当の自分を見つけられるのか。キリキリと迫る不安定感が物語を覆う。 登場人物たちの生きづらさややり場のない孤独感は、誰もが心の奥底で抱えるものと重なる——。

    試し読み

    フォロー
  • 魂のいるところ
    -
    1巻1,672円 (税込)
    悲しみや喪失に翻弄されながらも、やがて本当の愛を知り、成長していく。 奇跡と感動を繊細な筆致で描いた物語。 子供のころから不思議な体験をしてきた、霊感を持つ春子。 深い悲しみを秘める彼女の心を癒したのは、照史との出会いだった。 照史との絆を深め、未来を夢見はじめた春子だったが、 ある日突然、彼の姿が「ぼやけて」見えるようになり――。

    試し読み

    フォロー
  • 白紙を歩く
    3.5
    天才ランナーと小説家志望。人生の分岐路で交差する2人の女子高生の友情物語。 ただ、走っていた。 ただ、書いていた。 君に出会うまでは――。 立ち止まった時間も、言い合った時間も、無力さを感じた時間も。無駄だと感じていたすべての時間を掬い上げる長編小説。 「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」 ケガをきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。 付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。 ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。
  • 選択
    3.3
    THE RAMPAGE 岩谷翔吾、初の書下ろし小説『選択』 ​原案は、俳優の横浜流星!​ ​ ~ あらすじ ~​ 「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。​ 包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。​ 母に酷い仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。​ 息も絶え絶えに走っていた。​ そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。​ しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。​ それは幼馴染みの匡平だった。​ やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。​ 十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる――。​ この国を覆う息も出来なくなるほどの暗い圧迫感を描ききった、新たな物語。​ 日々を懸命に生き抜いてきた二人が直面した非情な現実、そしてその先に見えたものとは。​ ​ 【岩谷翔吾 コメント】​ 「いつか、こういう作品をやりたい」約四年前、流星の何気ない一言が、『選択』のすべてのキッカケでした。​ あの日のことは今でも鮮明に覚えています。​ そこから二人三脚での創作が始まり、互いに忙しくても毎日のように長文で連絡を取り合い、作品の進捗やアイデアの共有を怠ることはありませんでした。​ 流星とだから『選択』を書ききることができました。​ 僕一人では到底成し遂げられなかった道のりでした。​ 閉塞感漂う今の時代に救いを求めて、僕たちはこの作品に僅かな希望を託したのかもしれません。​ ​ 【横浜流星 コメント】​ 人生は選択の連続だ。​ 日々選択をし、その積み重ねで、今日までの自分が作り上げられている。​ そしてこれからも選択を繰り返し、 未来の自分が作られていく。​ 一つの動画を観たことがきっかけで この作品が生まれました。​ あの時、動画を見ていなければ、翔吾に自分の思いを伝えていなければ、 生まれなかった。それも選択です。​ 人生は自分では気付かぬ内に大きく変わる。​ 真意を知ろうとせず、責めたて、一度の失敗を許さない社会ですが、 生きていればやり直せる。​ 一筋の光をつかみ取れるように、愛と希望を込めた作品です。​ 自分の為でも、誰かの為でも良いが、後悔のない選択をしてほしい。自分自身が選択した道に自信を持って生きて欲しいです。​ ​ 【GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~】​
  • 地獄の底で見たものは
    3.5
    離婚、クビ、収入ゼロ……。  もう、だめかもしれない。 そこからも、人生は続く。 日常に突如現れた落とし穴から、したたかに這い上がる! 『県庁の星』の桂望実が描く、アラフィフ女の低温地獄。 長年夫を支えてきたつもりだったのに、急に離婚を切り出された専業主婦。 新規事業を立ち上げて15年、働きぶりを否定された会社員。 ともにオリンピックを目指した教え子に逃げられたコーチ。 22年間続けたラジオ番組をクビになり、収入が途絶えたフリーアナウンサー。 どん底に落ちた女たちの、新たな人生の切り開き方とは?
  • 新しい恋愛
    3.9
    1巻1,672円 (税込)
    みんなの恋愛をわたしは知らない。 芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。 あなたはどこまで共感できますか? ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。 【収録作品】 「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」
  • なべそこ村の守り神さま
    -
    1巻1,672円 (税込)
    だれも知らない、あるキツネの秘密 とある村で起こった、ささやかだけれど確かな奇跡。 一匹のキツネが人間たちを巻き込んで織りなす、愛とつぐないの物語。 ごんげん山の頭領ギツネは、いたずら好き。けれども、今度ばかりは大失敗。 ついにアカネギツネの助けも借りて、懸命に償いをする毎日。 事情を知った村人たちも、影からそっと頭領たちを助けます。 なべそこ村は、なべの底。貧しいけれども、人も景色も温かく、美しい。 この作品を読んで、ほんの少しでも心に温もりを感じていただけたなら、 あなたもきっと、なべそこ村へ行ってみたくなるはずです。 行こうと思えば、すぐに行けますとも! 村は、あなたの心の中に、ちゃんとあるからです。(作者より)

    試し読み

    フォロー
  • 天国にたまねぎはない
    3.6
    ある日、ぼくは死んだはずのいとこから 天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた―― 毎日をただこなすように生きてきた平凡な中学生のキートは、死んだはずの7歳上のいとこから、天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた。ついでに、死後も更新が続くいとこのSNSの乗っ取り犯探しも命じられる。突然訪れた非日常。その中で、自身の平凡さをもてあまし、非凡であることに憧れと恐れの両方を抱いていたキートが、最後にたどりついた真実とは……。 SNSが全世代に普及している昨今、そのアカウントは死後も残り続け、鮮明な思い出を映し続ける。ある少年が、亡くなった人のSNSアカウントに向き合い、自分なりの「生きぬき方」を見つけるまでの物語。 【著者】 久米絵美里(くめ・えみり) 1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞、『嘘吹きネットワーク』(PHP研究所)で第38回うつのみやこども賞を受賞。著書に「言葉屋」シリーズ、『君型迷宮図』(以上、朝日学生新聞社)、「嘘吹き」シリーズ(PHP研究所)、『忘れもの遊園地』(アリス館)などがある。
  • バリ山行
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    第171回芥川賞受賞作。 古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。 「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋) 会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。
  • 息のかたち
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    ひょんなことからひとの「息」が見えるようになった京都の高校生・夏実の物語。 どんな世界になっても息づくいのちの躍動を描いた青春小説。 コロナウイルスという「目にめーへんややこしいもん」にも変えられないもの。 突然の休校や陸上大会の延期、急なモテへの戸惑い、そして受験と進路…… コロナ禍の「青春のかたち」を切り取った、待望の作品集。 息は、光は、そこにある。気に留めるか、留めないか、そのちがいがあるだけ。
  • 夜しか泳げなかった
    3.4
    切実な物語を誠実に描いた、その先にある救い。 軽率に手に取って、打ちのめされるこの感じ。 今もっとも読まれてほしい作家・古矢永塔子の勝負作! ——書評家・藤田香織氏、大推薦!! 「私が死ぬまでの一年間、くそみたいなこの世界に八つ当たりするのに付き合ってくれない?」 中高生に人気のベストセラー小説『君と、青宙遊泳』。それは、高校教師・卯之原朔也がかつて封印した物語に酷似していた。 今は亡き高校の同級生・日邑千陽と過ごした7年前の夏——あれは「僕たちだけの物語」だったはずなのに。 覆面作家ルリツグミの正体を探る卯之原の前に、当の本人が転校生として現われる。 「生まれ変わったら、深海魚になるのもいいよな」 愛とか死とか幸せとか、その言葉の本当の意味を僕たちはまだ知らなかった……。 乾ききった心を潤す、書き下ろし長篇小説。
  • ヴァネッサの伝言 故郷
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    時は中世、ヨーロッパ内陸部。魔境ギガロッシュの果てからヴァネッサの民が開放されて3年半、プレノワールの領民として生まれ変わろうとしていた村人のもとに、少年ラフィールが帰ってきた。彼もまたプレノワールで新しい生活を始めるが、今は亡き兄シルヴィア・ガブリエルの大きすぎる存在が彼の心を悩ませる。ヴァネッサの民は、その高い技術が大きな利益を生むことから政治に利用され、領民の根深い偏見も消えることはなく、試練が次々と彼らを襲う。兄に対する憧れ、拒絶、理解を経て、ラフィールがようやく掴みかけたものとは? そして、ギガロッシュの向こうへ捨ててきた故郷をもう一度ヴァネッサの民の心に取りもどすために、鍛冶職人の親方ガストンが起こす行動とは? 誇りを持って生きるために必要なものは何かを問う、長編ノベル。

    試し読み

    フォロー
  • トオル 事故と臓器
    -
    1巻1,672円 (税込)
    息子の臓器が狙われる! 平成が始まった頃、浪人生のトオルは犬の散歩中に、バイク事故に巻き込まれ、頭部に重傷を負い病院に救急搬送された。母まさ子は夫とともに病院にかけつける。一命をとりとめたトオルだったが、動くことはおろか、喉にカテーテルがつながれ話すこともできない。相部屋の青年がなくなり、半狂乱になった彼の母親は「臓器をうばうために息子は殺された」とまさ子に訴える。「トオル君もきっと」と。不衛生な病室、不自然な医師や看護師の態度。トオルも殺されるのではないか!? まさ子の不安は募る……。

    試し読み

    フォロー
  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄
    4.0
    「二間先の音まで聞こえるが、  上様の言葉だけ聞き取れない。  せめて、お心は解したい--。」 青名半四郎。又の名を、万里。 徳川吉宗・家重の将軍二代に仕えた御庭番は、 江戸城の深奥で、何を見、何を聞いたのか? 隠密秘話に胸熱くなる、『まいまいつぶろ』完結編。 麻痺を抱え、廃嫡も噂されていた九代将軍・徳川家重と、 彼の言葉を唯一聞き取ることができた側近の忠光。 二人の固い絆を描き、 日本中を感涙の渦に巻き込んだ『まいまいつぶろ』から一年。 徳川吉宗の母・浄円院の口から出た孫・家重廃嫡の真意とは。 老中首座を追われた松平乗邑が向かった先は。 家治が父・家重の言葉を聞き取れなくなった理由。 折り紙一枚も受け取るなと厳命された忠光の妻・志乃の胸の内。 そして、全てを見てきた隠密、万里が最後に会いに行った人物とは……。
  • あやふやで、不確かな
    3.7
    考えていることなんて伝わらないし、言葉はあいまいだ。 だから私たちは、伝える努力をしなくちゃいけない。 瑞々しい感性が光る、恋愛連作短編。 どこにでもいる普通の女の子、冴。冴からの愛を信じられなくなった伸。友人が恋人と別れたことをきっかけに、自分が恋人のことを愛しているかわからなくなった成輝。逆に、恋人との絆を強くした智世。冴のことが嫌いだけど好きで忘れられない真澄――。4組それぞれが抱える恋心を丁寧に描く。 〈宮田愛萌さんコメント〉 宮田愛萌です。この度『あやふやで、不確かな』を出版させていただくことになりました。私はいつも、他者とのコミュニケーションとは難しいものだと思っています。自分以外の人間と完全にわかりあうことなんて不可能であるのに、わかり合えたらと願ってしまう。そういう矛盾がなんかいいな、と思ってこのお話を書きました。 書き終えた今でも、私は登場人物たちとはわかり合えそうにありませんし、書いている時も喧嘩ばかりでしたが、それでも良い関係が作れたのではないかと思っています。 冴たちの物語を、たくさんの方に受け取っていただけたら嬉しいです。 よろしくお願いします。
  • 29歳、右折の週 -迷える四つ角照らす昭和のスティックライト-
    -
    1巻1,672円 (税込)
    胸を焦がす恋、でも結婚は別 昭和のアラサー女子の数奇な恋愛物語 人生には意外な伴侶が待っている 高校を卒業して11年。あさみは、電力会社に勤める山川と婚約した。プレイボーイ越前に恋焦がれていたが、誠実な山川を選んだのだ。しかし女子高時代からの友人理緒子が山川に無理やり会ったことから、あさみの幸福な人生は波乱に巻き込まれていく。

    試し読み

    フォロー
  • 捨てたい人 捨てたくない人
    3.5
    これは、捨てる! あれも、捨てる……? 溢れかえる洋服、本、フィギュア、溜め込んだカップ麺、レトルトカレー、非常食、密かに隠した写真に手紙……。他人事ではありません! 身内の身の回りを“断捨離”しようとする人たちの、右往左往に大共感の連作小説。 「捨てられない姉 捨てさせたい妹」 43歳・独身のトモコは引っ越しのため洋服を処分しようとするが、あれこれ思い出してなかなか進まない。14歳下の妹・マイ(元セレブ妻)は手伝わないくせに口は出し、どんどん捨てさせようとし、捨てる代わりに新しい洋服をプレゼントすると言う。 「息子の嫁の後始末」 息子の妻が突然、姿を消してしまった。彼女が残した荷物を整理するハメになったタダシは、ため息をつきながら、心でツッコミを入れながら、大小雑多な“ゴミ”と格闘するのであった。 「本好きとフィギュア好きの新居問題」 フィギュア好きの同僚・ヨシノリと結婚することになった、本好きのサエコ。2LDKの新居を決めたけれど、それぞれの本とフィギュアはある程度処分しないと、到底収まりそうにない。週末ごとに本を整理するサエコだったが、ヨシノリは作業している様子がまるでない。 「溜め込みすぎる母」 母に呼び出されて実家に帰ったトモミ。用件は大量に溜め込んだ食料品の整理だった。ミネラルウォーター、各種缶詰、レトルトカレー……極めつきは396個のカップ麺。トモミは母を説教したり機嫌を取ったりしながら、片っ端から片付ける。 「夫の部屋」 娘のナオミが中学受験の頃、アイコの夫の不倫疑惑が持ち上がった、それからもずっと疑惑が払拭されないまま60歳で退職した夫が検査入院することになった。ナオミはこの機会に父親の部屋に入って不倫の証拠を暴いてやろうと、アイコをけしかける。夫の部屋から出てきたのは……。
  • そしてレコードはまわる
    3.3
    恋も、涙も、事件の答えも――。ぜんぶ”音楽”が教えてくれた。 東大卒、現役アイドルプロデューサー兼作詞作曲家。 異色の経歴を持つ著者がおくる、衝撃のデビュー作。 二人の別の人間が、偶然全く同じ音楽を作ることがあるのだろうか? 音楽プロデューサーの渋谷かえでが、ある仕事の相談のために大学の恩師を尋ねると、逆に奇妙な相談をされてしまった。今、日本で屈指の実力を誇る音楽家「蜂谷輪廻」。彼の新曲『恋の作法』が、教授が子供の頃に作った曲と瓜二つだというのだ。教授の知人として紹介された天才作詞家・猫宮と共に、盗作疑惑の真偽を調べることに。教授の勘違いだろうと思っていたかえでだったが、次第に蜂谷の盗作である根拠が明らかになっていく――。アイドルの失踪騒動 、デビューの意思を持たない天才ストリートシンガー……。音楽を愛する全ての人におくる、音楽業界連作ミステリ―。
  • 猿の戴冠式
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビのなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ向かう。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。 幻想と現実が互いに侵蝕していく圧倒的筆致。 人間存在の根源的な闇に光をあてる”唯一無二の才能”。
  • 書きしごと。
    4.0
    今をときめく人気芸人の皆さんへ。 「Q.面白い小説を書いてみてください。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 吉住さんへ。 「Q.ゾッとするようなサスペンス小説を書いてください」 ぴろ(キュウ)さんへ。 「Q.心があったまるような日常系小説を書いてください」 ニシダ(ラランド)さんへ。 「Q.内面がえぐられるような小説を書いてください」 石橋遼大(四千頭身)さんへ。 「Q.甘酸っぱい青春小説を書いてください」 上田航平さんへ。 「Q.シュールなSF小説を書いてください」 布川ひろき(トム・ブラウン)さんへ。 「Q.とにかくぶっ飛んだ小説を書いてください!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー →答えは本書にて!
  • 星を編む
    4.6
    1巻1,672円 (税込)
    ☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆ 第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編 花火のように煌めいて、 届かぬ星を見上げて、 海のように見守って、 いつでもそこには愛があった。 ああ、そうか。 わたしたちは幸せだった のかもしれないね。 『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語 「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは? 「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。 「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
  • トゥデイズ
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    どこにでもある日常が、どうしてこんなに愛おしいんだろう。かけがえのない「今日」を描く、芥川賞・大江賞作家の最新作。 夫婦と5歳の息子が暮らす築50年の大型マンションに、今日もささやかな事件が降りかかる――。日本に「住む」すべての人へ、エールを送るマンション小説! 「しゅっ」「ぱーつ!」――5歳の息子コースケと僕たち夫婦は、今日も小さな冒険の旅に出る。子育てのため、郊外にある大規模マンション「Rグランハイツ」に引っ越してきた美春と恵示。管理組合の理事になった妻とリモートワークの夫は、築50年のマンションに集まり住む住人たちとともに、どこにでもあるけれど、かけがえのない日々を重ねていく。
  • 肌馬の系譜
    3.5
    元始、男性は種馬であった。 そして、女性は、 その相手をする肌馬であった。 声高に叫ばれるモラルや常識の陰で、 ひっそりと漂う“現代の吐息”を描き出す、至芸の作品集。 「あたしは、肌馬そのものだったねえ」。自らを繁殖牝馬になぞらえた呟きをきっかけにこぼれ出す、母娘三代の密やかな本音を綴った表題作「肌馬の系譜」。 数々の言葉を禁句にし、男女のベッドの中にまで持ちこまれるPC(ポリティカル・コレクトネス)に女流作家・山川英々が憤慨する「F××K PC」。 歌舞伎町に流れ着いたホストと立ちんぼ、身元不明の匿名カップルの破滅的な青春を描いた「ジョン&ジェーン」。 ……など、バラエティに富んだ珠玉の13篇を収録!! 現代最高峰の短篇小説の名手が贈る、超贅沢傑作作品集!!
  • おあとがよろしいようで
    4.4
    人は皆、出会ったものでできている。 金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。 ひょんなことから落語研究会に入ることになり、 “背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!? 累計100万部突破の名手がおくる、 新しい自分に出会える人生応援小説。 あらすじ 大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。 途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。 「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。 ・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない ・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する ・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する ・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する ・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる
  • ハジケテマザレ
    3.9
    1巻1,672円 (税込)
    バイト仲間のYouTuber彼氏を襲撃、先輩に誘われて初めてのクラブで爆踊り、激辛フェスで後輩のプロポーズをプロデュース…… 「普通は尊いし、普通は貴重だし、普通はむしろ普通じゃありません」 コロナで派遣切りにあった「私」は食い繋ぐためにイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」に辿りつく。ベテランのマナルイコンビ、超コミュニカティブでパーリーピーポーのヤクモ、大概の欠点ならチャラになるくらいかわいいメイちゃん、カレーとDJに目覚めたフランス人のブリュノ、ちょっとうさんくさい岡本くん……バイト仲間との愉快で切実な日々を描いた作品集。 「ウルトラノーマル」なわたしが「ハジケテマザル」、最高のバイト小説!
  • 隣人を疑うなかれ
    3.8
    鮮烈デビューから作家生活10周年。 『記憶屋』『花束は毒』の著者、最新本格ミステリー! 連続殺人、 かもしれない。 羊の群れに狼が潜んでいるなら、 気づいた誰かがどうにかしなければ、狩りは終わらない。 死体はない、証拠もない。だけど不安が拭えない――。 ご近所さんのこと、どれだけ知っていますか? 「殺人犯が同じ建物内にいるってのはぞっとするけどな」今立晶(パート主婦) 「模倣犯じゃなくて、本人って可能性もゼロじゃない」小崎涼太(事件ライター) 「近くで起きた事件ですもんね。私も気になってました」土屋萌亜(マンガ家) 「素人探偵の思い込みの推理を聞いている暇はないの」加納彩(主婦) 「近所に怪しい奴がいるみたいな情報提供はときどきあるよ」加納行広(刑事) 「ここは住人同士のトラブルはなく、かなり平和なほうだ」寺内嵩(マンション管理人) 「プライベートには踏み込まないくらいがちょうどいい」幸田佐知子(シングルマザー)
  • どうしようもなく辛かったよ
    3.4
    1巻1,672円 (税込)
    第17回小説現代長編新人賞受賞作 受賞時高校三年生。現在大学一回生。 選考委員絶賛! 一つずつの感情を丁寧に掬い上げて、かつ容赦なく紡いである。 ――朝井まかて 最後の場面に、時を超えて自分の中学生時代を思い出しました。 ――中島京子 若さの身勝手さ、残酷さ、幼さゆえの気取りまでをストレートに描ききっている。 ――凪良ゆう 思想があると感じさせられる。 ――宮内悠介 この物語には、心に突き刺さる得難いセンスがある。 ――薬丸岳 青春の輝きとそこにのびる影、苦み 「特別になりたい」「ルールを破りたい」少女たちの卒業までの日々が、始まった。 あらすじ 「特別になりたい」と願う中学生の若菜は、日々、バレー部での練習に明け暮れていた。しかし三年生になると、顧問の異動によってチームは大きく動揺してしまう。若菜の「ある提案」によって落ち着きを取り戻したチームは、最後の大会へ向かうのだが――。 夏から、少女たちは「それぞれの最終学年」に直面することになった。学業優秀な真希、学校を休み続ける愛美、裏と表をうまく使い分ける桜、ルールから逸脱することができないくるみ。部活というつながりを失った少女たちが隠してきた本心、我慢してきた関係性。少女たちの卒業までの日々が、始まった。
  • 戦時文通恋物語
    -
    1巻1,672円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 太平洋戦争はアメリカ等の連合国が絶対正義で日本が絶対悪なのか? 平和主義者で家族と幸せに生きる事を誰よりも願っていた好青年がなぜ特攻隊に志願し、海の藻屑と消えたのか? どうしても生きたい、生きて結婚し、幸せになりたいと心の底から願っていた男女の悲しき愛の文通物語。
  • 不実在探偵の推理
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    いつだって僕は彼女の助手だ。目には見えない、“名探偵”の彼女の。 マンション内で女性が毒死した。その手に藍の花を強く握りしめて。 殺人か、それとも自殺か。 立て続けに、彼女の恋人も自殺を図る。 途方に暮れた刑事の百鬼は、烏丸とともにある“名探偵”を頼りにいくーー。 Q.藍の花を握って恋人が死んだのを聞かされた男が自殺したのはなぜか 謎はすべて解けている。あとはその名探偵の推理を知るだけだ。 目に見えない彼女と会話をするには、サイコロをふる。出た目が1なら「はい」、2なら「いいえ」、3なら「わからない」。 質問を重ねて、真実に辿り着け。 新感覚の水平思考×ミステリー!
  • ニケを殺す
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    妻が事件に巻き込まれたあの日から、俺の時間は止まった。意識を取り戻さない彼女がひた隠していた暗い運命とは。焼失していたはずの古代彫刻「ニケ」――勝利の女神の魅力に翻弄される人間たちを描く物語。
  • 夜のだれかの岸辺
    3.1
    1巻1,672円 (税込)
    「毎晩、添い寝してほしい、ついでに朝ごはんもいっしょに食べてほしい」 19歳の春、茜は89歳のソヨミに雇われ、風変わりなアルバイトを始めた。 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞の『あなたに安全な人』に続く最新作。 「当時の私は大学にはゆかず浪人しているわけでもなく、漠然と、映画に係る仕事をしてみたい、と望んではいたものの、 憧れる都心のミニシアターのバイトに応募しては履歴書で落とされていた。 ひと月でおよそ九万円。家の食費も浮く。妥当な金額に思えた添い寝を、試してみることにした。」(本書より)
  • 思い出リバイバル
    3.4
    1巻1,672円 (税込)
    ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。 過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことができる。 幸せだった頃を取り戻したい人、後悔にけりをつけたい人……映人に再上映を依頼する理由は様々だが、受けるか受けないかは映人なりの基準があったーー。 幸せなものでも、苦しいものでも、自分にとって価値があって大切なものだと心から思えたら、きっと「これから」が変わっていく。 思い出を再体験した依頼人たちは、何を得るのか。 そして、映人の正体と目的とは。
  • 遠い指先が触れて
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    「一緒に、失くした記憶を探しに行こう」。彼女の言葉で、僕らの旅は始まった。 過去を奪うものたちに抗い、ままならない現在を越えていく、〈愛と記憶〉をめぐる冒険。 デビュー作『鳥がぼくらは祈り、』、芥川賞候補作『オン・ザ・プラネット』を超える、鮮烈な飛躍作! 「ねえ、覚えてる?」--両親を知らずに育ち、就職した僕〈一志〉のもとに、見知らぬ女性が訪れる。 〈杏〉と名乗る彼女は忘れていた過去を呼び起こし、僕の凡庸で退屈な日常が変化していく。 〈不可視のシステム〉に抵抗し、時間の境界を越える恋人たちの行方は――?
  • パラサイツ 地方病院の闇
    2.0
    1巻1,672円 (税込)
    13年前、鈴原病院に事務部副部長として入職した竜崎が配属されたのは医事課だった。 入って早々、迷惑な患者による恐喝行為や暴力行為、病院内の私利私欲を貪りまったく仕事をしない副院長、 節操のない男女関係や不当な人事を行う理事長など、病院内部の人間に潜む「異様さ」に直面する。 竜崎はそのような連中に毅然と立ち向かい院内環境の改善に努めるなかで、 老朽化した病院の建て替え計画を進める担当となる。資金調達のため内部事情を知るうちに、 理事長を筆頭とした既得権益をもつ人間たち(=パラサイツ)によって病院が私物化され、 経営が圧迫されていることが明らかになる。 この頃にはすでにこの病院の諸悪の根源が理事長にあることに気づいていた竜崎は、 強大な権力を前に一刀両断にできる機会を虎視眈々と狙っていた。 鈴原家をはじめとした病院に巣食うパラサイツの悪事や、 病院改修工事に向けた資金調達の道のり、鈴原病院の体質改善を装い竜崎に仕掛けられた罠……。 「いつか必ず経営を改善し理想の病院を目指す」と懸命に食らいつく竜崎が、次々に降りかかる災難に挑む。

    試し読み

    フォロー
  • R.I.P. 安らかに眠れ
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。
  • 大豆田とわ子と三人の元夫 1
    4.6
    1~2巻1,672円 (税込)
    カンテレ・フジテレビ系にて放送された、火曜よる9時連続ドラマの公式シナリオブック。第1話~第5話までを収録。
  • 溶ける街 透ける路
    4.5
    ――わたしの旅は言葉の旅でもある。多言語の中を通過しながら、日本語の中をも旅する―― 「エッセイの元祖」モンテーニュ縁のサンテミリオン、神田神保町を彷彿させる「本の町」ヴュンスドルフ、腕利きのすりが集まるバーゼル、ヘルダーリンがこもったチュービンゲン、エミリー・ディキンソンが生涯過ごしたアマスト、重い記憶を残すアウシュヴィッツ。ブダペストからリガ、アンマンまで、自作の朗読と読者との対話をしながら世界四十八の町を巡り、「旅する作家」が見て、食べて、出逢って、話して、考えた。心と身体を静かに揺さぶる、五十一の断章。
  • 最後の挨拶 His Last Bow
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。 言葉によって、わたしたちは出会える。 ――柴崎友香さん推薦 シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。 時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。 「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」 百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。 無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。
  • エラー
    3.6
    1巻1,672円 (税込)
    私は、私の底を知りたい。常人離れした容量の胃袋を持ち、大食い大会番組を四連覇中の一果(いちか)。若く可愛く食べる姿が美しいクイーンとして人気を誇るが、思わぬ相手に敗北し――。
  • 芸者小夏
    -
    故・丸谷才一氏が愛した、花柳小説の金字塔――温泉芸者の子に生まれ、水商売の中で育った夏子。この宿命の絆を断ち切りたいと希いながらも、外に道はなく、夏子は15で芸者小夏となった。純情を捧げた初恋の教師に裏切られ、夏子は日ましに「女」になっていく……。若き日に色町に親しみ男女の機微を知る著者が、戦後の脂の乗りきった時期に書き継ぎ、「夏子もの」として人気を博した連作小説の第1作。
  • 論語知らずの論語読み
    4.5
    論語をダシに奇人変人作家仲間を独特の文章でつづる名随筆――二千数百年前の中国の古典『論語』。余りにも有名であるけれど、きちんと読んだ人は、どのくらいいるだろう。ならば、孔子にならい、我流の読み方をしてみようと、阿川弘之が、悪友・遠藤周作、三浦朱門、吉行淳之介、北杜夫らとの珍談奇行の交友録をまじえて、世相風俗万般をにがりのきいた独特のユーモアでつづった快エッセイ。論語を知らない人も、ちょっと論語を楽しめる1冊。
  • 槐多の歌へる 村山槐多詩文集
    -
    夭折の天才画家の迸(ほとばし)る詩魂 個性主義芸術の時代あるいは生命主義芸術の時代と呼ばれた一九一〇年代に、彗星のごとく画壇にデビューし、二十二歳で早世した天才画家・村山槐多。彼は生得の詩的才能にも恵まれていた。人生と社会の矛盾に打ち拉(ひし)がれながらも、野生の生命力の回復を希求する詩魂は、鮮烈な色彩感覚と結びつき独自の世界を構築した。放浪、デカダンスのうちに肺患により短い生を駆け抜けた槐多の詩、散文詩、短歌、小説、日記を精選収録。 酒井忠康 時代の一隅を、嵐のなかで哮(たけ)り狂ったように、その野性的ともおぼしき詩魂の光を放って、彼は疾走した。そして燃え尽きたのである。――〈「解説」より〉
  • 雲雀の巣を捜した日
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    すさまじき小説家が作り事でない想いを綴り忌憚なく心の内を覗かせる! 私小説を断筆するとした「凡庸な私小説作家廃業宣言」、「私の思想」から「死のやすらぎ」、そして「言葉について」……。作家の覚悟と矜持を示したエッセイ集。 ――私は三十八歳でふたたび東京へ来てから二十一年、ほとんどこの市九郎のごとき懺悔の執念で、私の私(わたくし)小説を書いて来ました。懺悔と言うのは、人間としてこの世に生れて来たことが、すでにそれだけで重い罪であるからです。(「凡庸な私小説作家廃業宣言」より)
  • 谷間/再びルイへ。
    -
    昭和20年、長崎の兵器工場学徒動員で、被爆。多くの死をくぐり抜け、少女は生き残った。結婚、出産、幼い命を育てるのは、恐怖との闘いであった。20数年後の離婚、それは個の崩壊であり、8月9日の闇なのか。80歳を越えて書いた小説「再びルイへ。」は、著者の歩んだ人生への回答、あるいは到達でもある。川端賞受賞作「三界の家」を含む、心うつ短篇小説集。
  • わたしは誰も看たくない
    3.6
    1巻1,672円 (税込)
    埼玉でサラリーマンの夫、大学生の一人息子と暮らしている神崎穂乃果は、群馬の温泉街が故郷であり、実家は両親と妹が切り盛りしている小さな温泉宿だった。ある日、大動脈弁狭窄症で倒れた父はそのまま人工呼吸器をつけて意識不明の寝たきりとなる。パートで働いている穂乃果は父の介護を母と妹に任せるが、入院の期限で父を自宅に引き取るか施設に入れるよう病院から迫られた妹は、経管栄養を止めて父を餓死させる決断をする。妹の暴挙を止めるため実家へ帰った穂乃果だったが、姉妹の間には過去のある出来事に起因する深い確執があった。さらに、穂乃果の夫の母の自宅がゴミだらけの汚部屋になっていることが分かり、それぞれの家族はどのような決断を下すのか。現役ナースが現代の家族の問題に鋭く切り込む、書き下ろし長篇小説。
  • 田園風景
    4.0
    貿易会社に勤める主人公の日常を東南アジアを舞台に描いた表題作「田園風景」、知り合いのアメリカ人夫婦の子供を預かる話「夏野」「向かいて聞く」、ほかに「コネティカットの女」「土手の秋」「寒桜」など9篇。明瞭な日常風景が、抽象世界へと転化し、人間の存在が、描かれる風景に同化し吸収されてゆく独得の世界を展く、傑作短篇小説集。野間文芸賞受賞作。
  • 虹の理論
    4.0
    自己と文化を解放するための〈科学の寓話〉。オーストラリア・レッドロックのアボリジニーに伝わる「虹の蛇」の神話、カトマンズ盆地・「虹の立つ村」のマヤ・クマリの千里眼、そしてラマ僧の語る虹を中心とした世界の成り立ち―意識と物質の発生をイメージさせる虹の体験は、両義性という終わりなき解釈のらせん階段から自己と文化を解き放つ「野性的な科学」へと我々を誘う。メタフィジカルな八つの物語が紡ぎだす新しい世界。
  • 壺中に天あり獣あり
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    無限の迷宮を彷徨い続ける青年・光は、有限のホテルが建っているのを発見する。光は支配人として従業員を雇い、客を呼び込むポスターを貼りに行く。迷宮の中でブリキの動物を磨き、修理しながら玩具屋で働く女性・言海は、ポスターを見て、ひとりホテルを目指すことを決意する――。人は生まれ落ちた迷宮から、外に出ることができるのか。小説の根源を問う、若き才能による大胆で緻密な野間文芸新人賞受賞後第一作。
  • 僕の母がルーズソックスを
    3.5
    1巻1,672円 (税込)
    朝、起きたら母親が17歳になっていたーー。外見はアラフォーの専業主婦なのに、16歳の息子の俺に向かって「ねぇ、君さ、ウチのピッチ知らない?」と言い放った。一人息子の俺が、昨日あんなことをしでかしたからなのか。原因はともかく、女子高生に「逆戻り」してしまった母・芽衣子の不安を除くため、息子・潤平は母の過去を探ると、母には母の心の奥底に埋めた謎が隠されていた。島清恋愛文学賞作家が贈る家族愛小説!
  • 軽率の曖昧な軽さ
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    例の東浦和の会場で殴られた瞬間以来、自分の意識は壁にのめり込んだかのように、前に出てこない。狂気と歓喜とキミが見せてくれた夢――中原昌也最高傑作!
  • 白き糸の道
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    江戸時代後期、お糸は蚕当計という温度計の開発、普及に悪戦苦闘していた。だが、母、そして、志を共にした男ともうけた幼い娘からさえも理解を得られず、孤軍奮闘の日々。それでも仕事でしか充足を感じられないお糸は一心不乱に働き続ける。しかし、自らの命の危機に直面した時に――。時代小説の新風となる書き下ろし長編。
  • 幸福の王子 エドマンド
    -
    1巻1,672円 (税込)
    彼には、仲間がいた。誰からも愛され可愛がられた。イングランドを護る。それが彼の望みだった。だが、父王は、ノルマンディー公国から嫁いだエマに骨抜きにされ、国政は言うがまま。デンマークからはクヌート軍に攻め込まれ、いまやイングランドは風前の灯だった。だが彼はあきらめなかった。運命に反旗を翻すのだ。誰をも幸福にした王子の戦いの物語。
  • 虚飾の王妃 エンマ
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    彼女は、孤独だった。親にも顧みられず、なにも与えられなかった。彼女を救い出してくれたのは、兄・リシャール。彼は、教えてくれた。人の心を読む術を、人を操る方法を。そして彼女に命じた。自分にとっての駒になれと。エンマは、兄のためイングランドに嫁ぐ。待ち受ける運命も知らず。
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争
    4.5
    昭和二年二月号『新潮』合評会での谷崎の小説に対する芥川発言に端を発し、舞台を『改造』に移して文学史上に残る〈筋のない小説〉を巡る論争が始まった。――芸術とはなにか。何が文学を文学たらしめているのか――本書では二人の文学観の披瀝と応酬を雑誌発表順に配列し、「新潮合評会」とその俎上に載った小説二篇、論争掲載中の昭和二年七月に自殺した芥川への谷崎の追悼七篇を収録する。
  • フリーランスぶるーす
    -
    1巻1,672円 (税込)
    1990年。前年秋にベルリンの壁が崩壊し、愛犬のジョンが死んだ。平林健太、フリーター、30歳。逃げとごまかしが連続の人生だった。このままでいいのか? 健太は一念発起し、小さな編集プロダクションを皮切りに、憧れ続けた「ギョーカイ」の門を叩く。デビュー作『居酒屋ふじ』がテレビドラマ化、『国士舘物語』で話題。"熱くて、おもしろくて、ちょっと切ない"90年代の広告・雑誌業界を舞台にした半自伝的小説。
  • 幽 花腐し
    5.0
    中華街のバーで、二十年以上前に遇った女の幻影に翻弄される男の一夜を描く、事実上の初小説「シャンチーの宵」、芥川賞候補作「幽」、同受賞作「花腐し」ほか全6篇。知的かつ幻想的で、悲哀と官能を湛えた初期秀作群。社会から外れた男が生きる過去と現在を、類稀な魅力を放つ文体で生々しく再現し、小説の醍醐味が横溢する作品集。
  • 凡人伝
    -
    主人公の英語教師はあるときふと思い立つ。世に偉人伝は数多あるが、第二のナポレオンは現れない。ならば失敗に鑑みる『凡人伝』を書くほうがよほど有益だ。神童と謳われ、その後凡人の道を歩む自分の伝記を書こう、と。自然主義、プロレタリア文学隆盛時に全く新たな分野を開拓、「ふつうの人々」の生活に寄りそい、上質で良識ある笑いを文学にもたらした、ユーモア小説の第一人者による傑作長篇。
  • 自伝的女流文壇史
    3.0
    少女小説作家として一世を風靡し、若くして文壇にデビューした吉屋信子が描き上げた、「女流文壇」の草分けともいうべき十人の肖像。男性が中心だった近代日本の文壇史において「女流」と一括りにされながら個性豊かに輝いた女性作家たちの魅力を、折に触れての交流の中から余すところなくすくい上げた自伝的エッセイ。章ごとに一人の作家にフォーカスした構成になっていますので、どこからでも読むことができます。
  • 湯川秀樹歌文集
    4.5
    日本人として初めてのノーベル賞(物理学賞)受賞者であり、反核平和運動にも積極的に関わった理論物理学者は、兄に東洋史家である貝塚茂樹、弟に中国文学者の小川環樹を持ち、自身も漢籍、古典、和歌に親しむ粋人でもあった。本書は、幼少青年期の記憶から、長年暮らした京都への愛惜、耽読した古典への思いを綴る随筆と、歌集「深山木」を収録。偉大な科学者とは別の、愛すべき横顔を伝える。
  • 東京の横丁
    -
    「俺は二、三日うちに死ぬ気がする。晩飯の支度なんか放っておけ。淋しいからお前もここに坐って一緒に話でもしよう」妻にそう語りかけた数日後、永井龍男は不帰の人となった。没後発見された手入れ稿に綴られた、生まれ育った神田、終の住処鎌倉、設立まもなく参加した文藝春秋社の日々。死を見据えた短篇「冬の梢」を併録した、最後の名品集。
  • 「私小説」を読む
    -
    志賀直哉、藤枝静男、安岡章太郎を貫く「私小説」の系譜。だが、著者はここで日本文学の一分野を改めて顕揚したり、再定義を下したりはしない。本書は、我々が無意識・無前提に受け入れている「読みの不自由さ」から離れ、ひたすら、いまここにある言葉を読むこと、「作品」の表層にある言葉の群との戯れを通じ、一瞬ごとの現在を生きようとする試みなのである。「読むこと」の深見と凄みを示す、文芸批評の名著。
  • 白暗淵
    3.0
    「七十の坂にかかる道すがらの作品群になる。あれもなかなか越すに苦しい坂だった」(著者から読者へ)。爆風に曝された大空襲から高度成長を経て現代へ――個の記憶が、見も知らぬ他者たちをおのずと招き寄せ、白き「暗淵」より重層的な物語空間が立ちあがる。現代文学を最先端で牽引しつづける著者が、直面した作家的危機を越えて到達した連作短篇集。
  • のっぴき庵
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    伊豆にある老人ホーム「のっぴき庵」の入居者は、仕事がないベテラン役者のみ。大スターの入居、脇役俳優の失踪、女優の結婚宣言など、一癖も二癖もある面々が起こす騒動はオーナー・今村富夫の悩みの種だ。そんな気苦労の絶えない富夫は考え続ける――「『人生、半ばあきらめて、終着駅を待っている』と口にする"のっぴきならない"彼らに、僕は何ができるのだろうか」と。そして、思わぬトラブルをきっかけに大きな賭けに出た!
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない
    3.6
    1巻1,672円 (税込)
    どこにでもいる、ごく普通の人妻たち。共通しているのは、禁忌を犯していること。罪悪感がまったくないのは、母の愛が欲しかった私の、必然だから。恋愛小説の妙手、宮木あや子が描く六つの愛欲小説。
  • 蛇の道行
    4.3
    1巻1,672円 (税込)
    なにがあっても、離れない。家族は失った。けれど、隣にはお前がいる。昭和24年、上野。戦争未亡人ばかりを集めたバー・山猫軒で、二人はひっそりと暮らしていた。バーを切り盛りする青柳きわと、住み込みで働く立平だ。生き抜くため、絡み合う蛇のように彼らは時代を駆け抜けた。戦後復興期を舞台に、親のない少年と若き未亡人の名付け得ぬ関係を描いた加藤元の新たなる傑作!
  • キッチン戦争
    2.9
    1巻1,672円 (税込)
    隠れ家という名のフレンチ・レストラン「Cachette カシェット」。この店のキッチンで働くことになった滝沢葉月は、ある日、オーナーに呼ばれ、料理コンクールへの出場を打診される。戸惑う葉月に、山岸は「女性のシェフが活躍する世界をつくりたい!」という思いを語る。コンクール出場の決意を固めた葉月だが……。自身のルーツ、オリジナルとは何か? 次々に起こる難問に向き合い、葉月の「美味しい闘い」が始まる!
  • 飛魂
    4.6
    虎使いとなるため、師とともに人里離れた森の中の寄宿舎で修行を続ける女性達の深遠なる精神の触れ合いを描いた作品。表題作ほか、「盗み読み」「胞子」「裸足の拝観者」「光とゼラチンのライプチッヒ」を収録。
  • 谷崎潤一郎論
    -
    『細雪』の刊行、文化勲章受章とまさに谷崎評価の絶頂期、それまで雑誌や新聞の注文に応じて執筆していた著者が、初めて「僕の方から頼んで書かせてもらった」挑戦的評論。武田泰淳は「乱れが無さすぎるほどよく整理された論文」として、その手さばきを有能な外科医の手術に喩え、「病根を知る者の緊張が、彼を徹底的にする」と絶賛した。読み物としても面白い独創的年譜に、補遺を加えた決定版。
  • 人形愛 秘儀 甦りの家
    4.0
    美しい少年の人形を夜ごと愛撫する女。夢によって浸透された存在になっていく現実の少年。奇妙な透明感と、夢と現実の交歓。高橋たか子の独特な神秘主義を端正な文体で感覚的に描く幻想美の世界。男女の恋愛の、より深く深くと求めた内部の実在を鮮やかに浮かび上がらせた、華麗なる三部作。
  • 私と、妻と、妻の犬
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    火宅と化したわが家を救ってくれたのは、「彼女」の眼差しだった。妻との間に生じ始めた亀裂、仕事で出会った女性との心ときめく逢瀬、やがて迎えた家庭の崩壊。その中で二匹の犬との言葉を超えた交情が得難い安らぎをもたらす。だが、別離の時が訪れて……初老を迎えた男の心の危機を繊細に、赤裸々に描き切った哀感極まる私小説。
  • 幸せになりやがれ
    3.9
    1巻1,672円 (税込)
    緑と楯は恋人同士。ようやく思いを遂げられた! という気持ちのつよい緑は、どうしても楯を束縛しがちだ。いけないと思いつつもやめられない緑。そんなある日、楯が家に帰ってこず、緑は楯を探す旅に出る(「幸せになりやがれ」)/水灯利と縦は性格も家庭環境も全く違う二人の少女。そんな二人がひょんなことから心を通わせ、穏やかだが激しい愛をわかちあっていく(「水灯利と縦」)
  • ああ玉杯に花うけて 少年倶楽部名作選
    4.0
    昭和2年に『少年倶楽部』に連載され、大反響を呼んだ少年小説の金字塔。いじめや暴力、友情等、普遍的テーマに切り込む爽やかな傑作。
  • 匿名芸術家
    -
    1巻1,672円 (税込)
    大学の芸術学部で学ぶ作家志望の「私」と、二歳年下の画家志望の「彼」。書く訓練として「私」が何年も続けた「MH式カード」、二人が住む杉並界隈の風景、印象派の画家たちの群像……。創作をめぐる諸断片とともに織り上げられていく、夢を追う若者たちの名もなき時代……。自らの作家になるまでの日々を批評的に描いた、批評的半自叙伝。
  • 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集
    3.0
    言葉の町を歩き、言葉のシーツにくるまれ、言葉の包帯を巻いて、あるいは言葉の肉料理を食べ、そして言葉の性交を行う――言葉だけで出来た建物の中で、肉体、時間、空間、世界、あらゆるものを生成する無数の言葉と戯れる陶酔。衝突を繰りかえす豊穣なイメージを道しるべに、著者自らが選んだ短篇集、第二弾。
  • 浪華古本屋騒動記
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    古本屋と一口に言ってもタイプは色々。老舗、新興、ネット古書店。ある者は夢を追い、ある者は借金取りに追われる。商売が厳しくなる一方なのは皆同じ。目指すのは、面白くて金になること。面白くなければ大阪ではない。名物古書店の三代目が古地図を持ち出し、宝探しの号令をかけた。現状打開の一攫千金を狙って、若者、曲者、正直者の古本屋たちがそれぞれの特技を生かして、歴史に目を凝らし知恵を巡らせて動き出す。
  • 新編 日本の旅あちこち
    -
    木山捷平は、昭和三十年代後半から四十年代前半の彼の晩年ともいえる日々を、日本中を旅する取材執筆に費やした。北海道から九州まで、日本の津々浦々を巡り「新しい紀行文」を書き続け、それは詩や小説にも昇華した。それぞれの土地に、死の陰を刻みながら・・・。初めての北海道旅行での詩「旅吟」から、病床で書かれた最後の詩「オホーツク海の烏」を収録、二九篇厳選。
  • 偽詩人の世にも奇妙な栄光
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    吉本昭洋は中学2年の時、詩に出会った。教科書に載っていた中原中也の詩だった。以来彼は、詩を愛するようになり、生活の大半を詩に捧げるようになった。しかし、彼は詩を作らなかった。いや、作れなかったのだ。詩を愛しながら、詩作の才能の欠如を自覚した彼は、大学卒業後、商社に入社し、ビジネスマンとして世界各国を渡り歩く生活を送ることになった。しかしその後、出張先のニカラグアで、ある衝撃的な事件に遭遇する……。

最近チェックした作品からのおすすめ