森にあかりが灯るとき

森にあかりが灯るとき

小説・文芸
1,699円 (税込)

8pt

介護の現場に、光の種を撒く努力をしたい。お笑い芸人の夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で介護士として働くことになった星矢は、初めての夜勤の日に、利用者の鼻に酸素を投与するためのチューブが人為的に切断されているという医療事故に遭遇。さらにその原因が星矢にあるのではないかと施設長から疑われてしまう。介護士としての将来に自信を失くし、仕事へのやりがいも感じられないまま過ごしていた星矢は、ある日、施設で厄介者扱いされている医師・葉山彩子を街で見かけて、意外な場所に連れていかれる。お笑い芸人になる夢に破れた新人介護士、自分の信念が周囲に理解されない医者、過去に利用者の遺族から訴えられた施設長――。それでも彼らがここで働く理由とは。吉川英治文学新人賞受賞の著者が贈る、感動長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • タイトル
    :
    森にあかりが灯るとき
  • タイトルID
    :
    1681324
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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森にあかりが灯るとき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    お笑い芸人になる夢に挫折し、特別養護老人ホーム「森あかり」で働き始めた29歳の溝内星矢を主人公としつつ、立場の異なる複数の視点で語りが進められる、介護をテーマとした小説。
    介護現場についての解像度が非常に高い小説だと感じた。介護職員の疲弊や延命至上主義などについて考えさせられるとともに、主人公の溝内星矢をはじめ登場人物の成長ストーリーとしても、とても面白かった。

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    無茶苦茶心が揺さぶられた。
    今の若い子たちは、もしかしたら何一つ不自由なく育ってきたからこそ、真面目で欲浅く、誰かのためになりたいと真剣に生きているのかもしれない。
    介護というほとんど未知の世界に近い存在で自分にはなれそうにはないが、ひたすら世のためひとのため、そして生きていくために薄給でも笑顔を忘れず働き続けている方々のおかけで成り立ってるんだと改めて感じた。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    現在の社会におけるこれだけの重いテーマを、しかも現実感満載で描いているのに、今回も藤岡さんには何度も泣かされてしまいました。大変な思いをしながらそれぞれの立場でそれぞれが考えを信じて最善を尽くす介護業界で働く人たち。私も仕事柄そのご苦労を目にしていますが、国の仕組みがお粗末すぎて彼らの犠牲がなければ成り立たない状況と分かっています。彼らが背負わされている理不尽な負担が、利権に群がる寄生虫のような政治家や経済団体に吸い取られるのではなく、介護を必要としている高齢者のためになっていることを祈っています。でも、本に登場した区議会議員よりも意識の低い女が総理大臣の国では無理でしょうね。

    0
    2026年05月18日

    Posted by ブクログ

    老人養護施設の話。訴えられた経験を持つ福見の気持ちは医療従事者としてよくわかる。でもそのトラウマが原因でスタッフを追い詰めてしまうのが、なんか痛々しい。とはいえすごく前向きに終わったのが素晴らしい。よく着地させたものだと思う。

    特別養護老人ホームで、介護士だった福見節子は他の利用者に呼ばれてしまったために数十分目を離してしまった。その隙に脳出血で倒れられてしまい、訴えられた。

    第1話 お笑いを目指してきた星矢は、今は星あかりという介護施設で介護をしている。恋人の未奈美の部屋に行くと、相方の太尊がいた。彼はまだYouTubeなどでお笑いを続けている。恋人に別れようと言われる。何をやっても報われない。

    第2話 2人の子持ちの好美は出勤するだけで一苦労。好美は介護施設の看護師だ。夫は家事も育児もしないくせに外に飲みに行っている。子供が育ったら離婚すると決めていた。

    第3話 星矢は浜本さんの鼻カニューレを切ったと思われている。今日は全体会議におっさん議員が来て、日本の介護業界の現状について話していった。恋人の未奈美には仮病とか居留守を使われる。医師の葉山に連れられて最先端の特養を見に行く。面白かった。まだ諦めていないんだなと思った。

    第4話 葉山彩子は介護施設の常勤医である。今の介護施設が旧態然としていると思っている。今の施設の延命至上主義には疑問を抱いている。そうこうしているうちに浜本さんの鼻カニューレを切った人物が浮かび上がる。

    第5話 福見は同じ劇団に所属していた箕輪の助演女優賞お祝いパーティーに出席した。福見は自分が施設長としてよくやってきたと思っている。延命至上主義で何が悪い。仕事をするのは生きていくためだ。それ以外の理由はもう思い出せない。

    第6話 星矢はあと1週間でかこの施設を去る。公園で弁当を食べていたら、医師の葉山が声をかけてきた。カニューレを切った犯人を聞いたことを伝える。利用者の桐谷さんのところに振込め詐欺がかかる。息子は着信拒否にしてあったのを忘れたようだ。警察を呼び対処する。

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    藤岡先生の本を久々に読んだ
    先生の本は、私が読んだ全ての本が、読後必ず心が温まる
    介護士さんや看護師さんは、ほんと並大抵の意思では出来ない職業だと思う
    介護はやってみた事がない人には、わからないと思う
    やったことがない人に限って、口先ばかりの事を言う
    この本を読んで、なお一層、介護士さんのお仕事に感謝しかないと思った

    0
    2026年03月21日

    Posted by ブクログ

    初読の作家さん。テンポがよく、文章もお上手で、介護の世界にもかなり精通されているのかなと思い、調べたら、元記者で現看護師兼作家とのこと。多彩すぎる。生半可な気持ちではつとまらない介護士だが、それでもやはり働いている当事者にしか味わえない介護士のやりがいがある。介護施設の中での日常を美化しすぎず、かといって、嫌なところばかりに焦点を合わせるわけでもなく、一日また一日と時が流れていく描写がとても面白かった。素敵な作家さんと巡りあえた。おすすめ!

    0
    2026年03月04日

    Posted by ブクログ

    売れないお笑い芸人から介護士になった星矢。特別養護老人ホーム「森あかり」で働きはじめ、介護の仕事の現実に直面していく。

    綺麗事だけでは済まされない、介護の現実が物語に反映されています。そのため、楽しいだけの話ではありません。現実の重さにしんどくなるような描写もあります。しかし、そこに微かにでも希望を見出せるような光を灯してくれているのが、藤岡陽子さんらしい作品だなと思いました。

    看護師として働いていると、特養ほどではありませんが、介護の仕事も担います。その身体的な負担感はよくわかりますし、命を預かるという重大な責任に押しつぶされそうになる時もあります。星矢が、新人の頃の自分と重なって見え、それも合わせて感慨深い小説でした。

    0
    2026年02月01日

    Posted by ブクログ

    うん、介護士さんの抱える問題は、本当に山積みだと思う。

    どの人の章も、考えさせられる問題ばかりで、現代社会の象徴のような気がしました。

    ちゃんと、介護の社会が、安心して回るように、早く良くしてほしい…いや、人ごとみたいに言っちゃダメだ‼️

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    たまらなく響いた。介護士の星矢はもちろん、施設長の福見、配置医の葉山、看護師の古瀬、利用者さんたちそれぞれの切実な現状と思いが、単に是非とか善悪とかを問うのではなくて丁寧に編まれる。介護に対して他人事だった若きころ、両親が衰えて自分なりに寄り添ったつもりでいた先ごろ、そして介護をはっきり我が事として感じ始めた今日このごろ。あれほど気丈夫だった父母が老い先を案じて気弱になったとき、ひたすら励まして気力を奮い立たせようとしたあの対応をここに省みる。この手の本にはもう少し早く出会っていたなら、といつも思うのだ。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    介護に関する書籍を読んだのは初めてだが、丁寧な描写で自分が介護スタッフの目線で読めるのがいい。いや読む年齢によって介護される立場にもたてるかもしれない。

    物語は「森あかり」という介護施設での日常を若い介護スタッフの目線で描いたものだ。
    過酷でもあり、レクリエーションや利用者の関係性はほのぼのとした穏やかな日常にも感じる。
    家族が介護施設にお世話になっていたこともあり、親近感を持って読むことができた。
    介護を取り巻くの未来が明るいものであってほしい。

    0
    2026年08月14日

森にあかりが灯るとき の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    PHP研究所
  • タイトル
    :
    森にあかりが灯るとき
  • タイトルID
    :
    1681324
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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