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Posted by ブクログ
綺麗なタイトルとは裏腹に
読み進めると怖い言葉がちらほら現れる!
あれ?この本ってホラーだっけ?と
思わせるようなニュアンスが。
今までの藤岡作品とちょっと違うけど面白い!
もう寝ないと、と思いながらも
眠い目を擦りながら先が気になり止まらない。
お陰様で寝不足です。
舞台は沖縄の与那国島と京都と東京。
メインは与那国島 最西端の孤島。
海や自然が綺麗なのはいうまでもなく、
ご飯も美味しいそうだ。
一度行ってみたいと思うが時間と先立つ物がない。
だけど、怖い面も!
昔話で人減らしをする儀式を行う場所、あの世とこの世の境の場所、死者が海へ旅立つ場所とかあったようだが怖くて近寄れそうにない。
こういった目に見えない何かの力が物語のなかにうっすら漂っている。
ストーリーの軸となるのは「探し物」!
不思議な少女「花」の探し物はなにか?!
主人公周二と花の関係は?
その他にも幾つもの謎が大きな渦となって周二らを巻き込んでいき、先の見えない展開に夢中になってしまう。
友人の黒田の存在も見逃せない。彼の意外な家業と知識、行動力にも驚かされるが、周二へのアドバイスがめちゃくちゃいい。何者なんだ!
美羽の事件には本当に心が痛む。
周りの人がもう一歩踏み出していれば美羽の居場所がなくなることはなかっただろう。
社会に殺されたようにもとれる。
榮門のように大地になれるような人が必要なのだと思う。
一郎と美羽の絆、想いには涙をこらえるのが大変だった。
特に一郎が美羽を見付けた時と、花が一郎を見付けた時、電車で読んでいたから涙我慢するのに顔がくしゃくしゃになっていたのではないだろうか。
表紙の絵もよく見ればヒントになってたのね。
ラストのタイトルの意味、そういうことか!
と思いつつ周二気付くの遅いよ。
「前世でやり残したことを成し遂げるために
現世に還ってくる。」
花のように人は皆何か探し物をしているのではないだろうか。幸せとか愛とか目に視えないものを。
また自分の生きている意味って何なのだろうか?と考えさせられるがきっと答えは死ぬまで出ない。
だから今を一生懸命生きて幸せだったと思えるような人生を送りたい。
神秘的な世界観で読み応えのあるとてもよい作品でした。
Posted by ブクログ
「人は前世でやり残したことを遂げるために、また現世に戻ってくる。」
「転生」てあるのだろうか。
主人公、須藤周二、27歳
彼の同い年の従姉妹が、小学4年生の時に亡くなった。
従姉妹、須藤美羽は、やり残したことを遂げるために現世に戻ってくる。
新しい姿、久遠花となって。
美羽も花も境遇というか、置かれていた環境がこちらが辛くなるほど酷い。そして、一生懸命、自分の居場所を求めていた。想像すると心が苦しくなる。
物語全体は重い空気でどんよりしているのだけれど、久遠花となって現世に戻ってきた美羽が、やり残したことを遂げて、主人公や登場人物が前を向いて生きていこうと動き出した様は共感できた。
「この世で幸せにならないとね」
作品の中でのセリフ。
本当にそう思った。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの作品の中で、今回初めて、「目には視えない何か」を扱った作品に出会いました。
でも、よく考えてみると、藤岡陽子さんは、いつも「目には視えないもの」=「人の想いや気持ちの大切さ」を大切にしながら、作品を創り出してきた作家であると、あらためて感じました。
この小説の設定が、荒唐無稽と感じる方もいるのかもしれませんが、「目には視えない何か」にこそ、実は真実が隠されているということを、おしえてくれる作品ではないのかと思いました。
物語の展開としては、いったいどんな結末になるのか、終盤までわかりませんでしたが、最後に解き明かされた事実にただ涙がとまりませんでした。
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