【感想・ネタバレ】この世界で君に逢いたいのレビュー

あらすじ

恋人の松川夏美と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、民宿の手伝いをしている久遠花と出会った。花は本人にも分からない何かを探しているのだという。周二は彼女を10歳の時に亡くなった同い年の従妹・美羽と重ねていた。京都に戻って2ヵ月、花のことが気になって仕方ない周二に、彼女が姿を消したという連絡が――。本当に大切なものに気付かされる感動作!!

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Posted by ブクログ

綺麗なタイトルとは裏腹に
読み進めると怖い言葉がちらほら現れる!
あれ?この本ってホラーだっけ?と
思わせるようなニュアンスが。
今までの藤岡作品とちょっと違うけど面白い!
もう寝ないと、と思いながらも
眠い目を擦りながら先が気になり止まらない。
お陰様で寝不足です。

舞台は沖縄の与那国島と京都と東京。
メインは与那国島 最西端の孤島。
海や自然が綺麗なのはいうまでもなく、
ご飯も美味しいそうだ。
一度行ってみたいと思うが時間と先立つ物がない。
だけど、怖い面も!
昔話で人減らしをする儀式を行う場所、あの世とこの世の境の場所、死者が海へ旅立つ場所とかあったようだが怖くて近寄れそうにない。
こういった目に見えない何かの力が物語のなかにうっすら漂っている。
ストーリーの軸となるのは「探し物」!
不思議な少女「花」の探し物はなにか?!
主人公周二と花の関係は?
その他にも幾つもの謎が大きな渦となって周二らを巻き込んでいき、先の見えない展開に夢中になってしまう。
友人の黒田の存在も見逃せない。彼の意外な家業と知識、行動力にも驚かされるが、周二へのアドバイスがめちゃくちゃいい。何者なんだ!

美羽の事件には本当に心が痛む。
周りの人がもう一歩踏み出していれば美羽の居場所がなくなることはなかっただろう。
社会に殺されたようにもとれる。
榮門のように大地になれるような人が必要なのだと思う。

 一郎と美羽の絆、想いには涙をこらえるのが大変だった。
特に一郎が美羽を見付けた時と、花が一郎を見付けた時、電車で読んでいたから涙我慢するのに顔がくしゃくしゃになっていたのではないだろうか。
表紙の絵もよく見ればヒントになってたのね。
ラストのタイトルの意味、そういうことか!
と思いつつ周二気付くの遅いよ。

「前世でやり残したことを成し遂げるために
現世に還ってくる。」
花のように人は皆何か探し物をしているのではないだろうか。幸せとか愛とか目に視えないものを。
また自分の生きている意味って何なのだろうか?と考えさせられるがきっと答えは死ぬまで出ない。
だから今を一生懸命生きて幸せだったと思えるような人生を送りたい。
神秘的な世界観で読み応えのあるとてもよい作品でした。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

生まれ変わり、花の探し物が美羽の探し物、それは一郎だった場合 流れてる 黒田がいうように誰にも周二にも止められない。一本芯が通った愛しみ慈しみの物語だったと思った通り読んで良かった。与那国島を舞台にするのもとても気になってたし御嶽がいるもんだと前提で進めるのも。美羽も救われた、関係者も、花が不幸な家庭環境だったけど 流れなんだね。与那国島に行くのも周二に出会えるのも流れ 最後のセリフが気にはなる でも夏美はこの世界で君に会いたいと伝えられても断ると思う

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2023年12月01日

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藤岡陽子さん初の試みの作品スピリチュアル的で生まれかわりそしてミステリー要素たっぷりの感動作品です。

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2022年04月25日

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ネタバレ

いわゆるスピリチュアルを全面的に信じてはいないけれど、あり得ることだとは思っている。

だから、この話を違和感なく受け入れることはできた。
ただ、美羽も花もかわいそうすぎる環境…花の今後はきっと大丈夫だろうけど。

そして、タイトルの意味、この話がラブストーリーであることに心に揺さぶられた。

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2021年08月21日

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与那国島の自然を介して、繰り広げられる自分探しの物語。必ずしもハッピーエンドではなく、現実を直視して、困難を乗り越えるヒントと勇気を与えてくれる、藤岡さんワールドの典型。じわじわと泣けてくる。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前世と現世の話。
私は目に見えないものも信じるので、好きな話でした。
大切な存在は大切に。
好きな人には好きと伝えて、なるべく後悔のないようにしておきたいものですね。

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2024年06月12日

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今まで読んできた一連の藤岡作品とは趣きが異なる作品でした。
こういう物語も描けるんだという著者の新しい可能性を垣間見た感じです。
作風が今までと異なるとはいえ、物語の中に引き込む展開や文章力は相変わらず非凡な限りで著者の懐の深さを改めて感じさせられました。
後半残り50ページ、それまで抑えてたものが物凄いスピードでペットを飼ってる私の涙腺を一閃突きしてきました。
さすがです。

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2024年04月27日

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人には避けられない道がある。

避けられない道には辛いこともあるけれど、嬉しいこともあるはず。
嬉しいこと探ししよって気持ちで毎日過ごせたらいいな。

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2023年11月21日

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出逢う人とは、何かしら縁があるのだと思う。こんなところで! とびっくりするような場所で会ったりねぇ。そんな縁を大切にしないとね。

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2023年10月10日

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花が母の男に殺された美羽の生まれ変わり、前世の怨念を晴らす高僧の運命を担って生きている、けど宗教的で無く、ミステリーでも無く感動与える作品。
恋人の松川夏美と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、民宿の手伝いをしている久遠花と出会った。花は本人にも分からない何かを探しているのだという。周二は彼女を十歳の時に亡くなった同い年の従妹・美羽と重ねていた。京都に戻って二ヵ月、花のことが気になって仕方ない周二に、彼女が姿を消したという連絡が――。本当に大切なものに気付かされる感動作!!

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2023年09月20日

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「人は前世でやり残したことを遂げるために、また現世に戻ってくる。」

「転生」てあるのだろうか。

主人公、須藤周二、27歳
彼の同い年の従姉妹が、小学4年生の時に亡くなった。
従姉妹、須藤美羽は、やり残したことを遂げるために現世に戻ってくる。
新しい姿、久遠花となって。

美羽も花も境遇というか、置かれていた環境がこちらが辛くなるほど酷い。そして、一生懸命、自分の居場所を求めていた。想像すると心が苦しくなる。

物語全体は重い空気でどんよりしているのだけれど、久遠花となって現世に戻ってきた美羽が、やり残したことを遂げて、主人公や登場人物が前を向いて生きていこうと動き出した様は共感できた。

「この世で幸せにならないとね」

作品の中でのセリフ。
本当にそう思った。

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

藤岡陽子さんの作品の中で、今回初めて、「目には視えない何か」を扱った作品に出会いました。
でも、よく考えてみると、藤岡陽子さんは、いつも「目には視えないもの」=「人の想いや気持ちの大切さ」を大切にしながら、作品を創り出してきた作家であると、あらためて感じました。
この小説の設定が、荒唐無稽と感じる方もいるのかもしれませんが、「目には視えない何か」にこそ、実は真実が隠されているということを、おしえてくれる作品ではないのかと思いました。
物語の展開としては、いったいどんな結末になるのか、終盤までわかりませんでしたが、最後に解き明かされた事実にただ涙がとまりませんでした。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

十歳の時に同い年の従妹・美羽を亡くし、心に傷をもつ須藤周ニは、歳上の恋人の松川夏美と与那国島へと旅に出る。そこで、美しい少女・久遠花と出会ったことにより、思わぬ方向へと運命は動き出す。
花が探しているものは何なのか?、線が細くなんだか煮え切らない(わたしのイメージです)須藤周ニが夏美の言うように、花によって変わっていくのか?

島に残る伝説、ユタ、ユング、運命、等等、なんだか目に見えない大きな力に導かれるようにストーリーは進む。

憤りたいほどの哀しみもあり、この物語はどこへ、どのように落ち着くのか、読めない。
更に、わたしは、この題名『この世界で君に逢いたい』の意味も履き違えていた。

ラスト、題名が、誰が誰に向けての想いなのか、また、その深い意味に気づいたとき、またしても、藤岡陽子さんにハートを奪われる。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

藤野陽子さんの作品は何作か読んだが、
本作は現実的で地に足がついたイメージの他作品とは全く異なった趣の作品だった。

『この世界で君に逢いたい』
おや、もしやラブストーリー?なんて思いながら読み進めたが、素敵で不思議なスピリチュアル物語だった。
前世の記憶や、転生、沖縄地方のユタ、といった目には見えないものが醸し出す独特の透明感と幻想的な雰囲気が広がる。

物語の舞台は日本の最西端にある与那国島
更に、京都と東京を跨いだ3拠点で繰り広げられるのだが、やはり注目したいのは与那国島。
与那国の方言や地域性に加え、あの世との繋がり方や捉え方など独特の風習に引き込まれた。
ただ、出来れば京都や東京との対比の意味でも、与那国島ならではの圧倒的な風景美を五感で感じられる位の描写が、随所に欲しかった。

物語の柱は、
与那国島で出会った花が何を探しているのか?
花のことがどうしても気になる周二とは、
どんな縁があるのか?
の2点だが、私は周二の彼女である夏美の存在が気になって仕方なかった。ラストは感動よりもヤキモキさせられた。笑

終盤で一気に物語が動き出す構成なので、展開は穏やかで読みやすい。
表紙の装画が全て物語っているので、ネタバレは避けるとして突如涙腺を刺激してくる終盤は要注意です。

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじ
恋人の松川夏美と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、民宿の手伝いをしている久遠花と出会った。花は本人にも分からない何かを探しているのだという。周二は彼女を十歳の時に亡くなった同い年の従妹・美羽と重ねていた。京都に戻って二ヵ月、花のことが気になって仕方ない周二に、彼女が姿を消したという連絡が――

感想
本文で印象的だった言葉
「人は前世でやり残したことを遂げるために、また現世に還ってくる。」
「誰しも自分の流れに沿う力はあるんや。自分の周りにどんな人がいるか。出逢った人の魂をしっかり視てたら、流れを見失わずにすむ」
悲しい過去と向き合うことができた周二。二度も不幸な家庭環境、悲しい親の元に生まれてしまったけれど、今世は花は幸せの流れになってほしいと思いました。
「来世で君を探すようなことはしたくない。この世界で君に遭いたい。」
さて、夏美と周二はどうなるのか、それはわかりません。
周二とってはようやく流れ始めたのかもしれないけれど、夏美との流れはもう戻らない、別れの選択肢のままかかもしれないし、いつかまた出逢った人同士。魂の流れが沿うタイミングがあるのかもしれない。少なくとも過去から解放された周二はこれから自分の流れを見つめ、沿う力をだしていくのかも。
救いを願う終わり方でした。

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2023年12月09日

Posted by ブクログ

霊とか信じられない私は本当にこんな現象があるのかな~と思いチョッときみが悪かったです。
でも、最後はハッピーエンドだったのでホッとしました。

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

不思議な話だった。今を幸せに生きるために生きていきたいんだけどなぁ。これから花ちゃんも周二も前向きに生きていけると良いなと思いました。

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2021年12月12日

Posted by ブクログ

与那国島へ気分転換がてら来た周二と夏美。そこで、島や泊まった民宿で働く女の子を見て、周二は変な空気感を感じた。それは周二の従妹・美羽の存在とその女の子の雰囲気が似ていたのである。なぜこんな気持ちになったのかわからないまま、2ヶ月後、民宿の方から女の子が消えたということで連絡が来た。


どこか嘘っぽい印象もありましたが、幻想的でもある内容で楽しめました。女の子・花と周二の過去がどう結びついていくのか?
与那国島の風土や歴史を感じながら、ゆったりとした気持ちになりました。

島では穏やかな感じでしたが、それとは逆に、本州では殺人や家族同士のいがみ合いといった割と激しめな展開でしたので、その対比が楽しめました。

特に亡くなった美羽に対するそれぞれの心理描写には辛い気持ちになりました。深い所に眠る心情を抉るのは、良いのか悪いのか判断つきませんが、真摯に向き合うことで改善していくという意味では、良い結果で良かったと思いました。

そして、花と美羽がどう結びついていくのか?スピリチュアルな要素もありましたが、悲劇的ではあるものの、感動的でもあったので、報われて良かったと思いました。

繋がるとはないと思っていたそれぞれの登場人物たちが、一つの事件をきっかけに繋がっていく過程は、残酷でもありました。でも、結果としては温かみのある縁へと繋がったので、不思議な気持ちにもなりました。

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2021年08月16日

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