無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
約100年後に隕石が99%の確率で地球に衝突する世界の話が6話分あり、1〜5話が文芸誌で連載されたもの、6話が書き下ろし。
各話の設定的に隕石衝突まであと80〜100年辺りの年代の話なので、しっちゃかめっちゃかな混沌とした世界にはまだなっていない、だけども諦め感の漂う時代で生きる人たちの身の回りの出来事が、妙に納得感のあるというか、滅亡すると分かっている世界でもしっかりと生活が続いていくことに変な安心感があり面白かったです。
あと6話目の着地点が良かったです。
小さい頃に「死んだらどうなるか」を考えていった結果、50億年後には太陽の膨張で地球が飲み込まれて確実に地球が無くなることを知って、『じゃあ地図に残る仕事、とか、自分の生きた証とか、意味ないじゃん』と悲観的に考える癖がついてしまった自分には、
とても刺さりました。
Posted by ブクログ
6話からなる連作短編集
2話目までは、なんだかつまんないなぁと
この人の本ってこんなにつまんなかったっけ?
とか思いながらなんとか読んだのだけど。
3話目からすごく面白くなってきた。
それはその話が面白いというだけでなくて、
1話2話でこの世界の前提条件がしっかり認識できたからなんだなと思った。
1話進むごとに、人類滅亡までの時間が減っていってきて、なんだか臨場感が増していくのだ。
そして最終話、すべての話が繋がって、
1話の主人公が決意する。
『ただただ、そうしたい。だから、その想いに忠実に生きていきたい』
どうせ世界は終わるけど。
どうせ終わる世界だとしても。
最後の1秒まで。
なんだかうるっときてしまった。
Posted by ブクログ
『どうせ世界は終わるけど』(結城真一郎)
小惑星の衝突によって、遠い未来に人類が滅亡することが分かってしまった世界を描く連作短編集。
「どうせ最後には全部なくなるなら、今頑張る意味って何だろう?」
この一つの問いを、学生、社会人、家族、子どもなど、さまざまな立場の人物を通して描いていく。
就職する意味、夢を持つ意味、誰かの記憶に残る意味。世界の終わりが決まったことで、それまで当たり前だった価値観が少しずつ揺らいでいく。
読んでいて特に感じたのは、“結果よりも経験そのものに意味があるのではないか”ということだった。
たとえ未来に残らなくても、何かに挑戦したこと、誰かと出会ったこと、自分の目で見たこと、そのとき楽しいと思ったことまで無意味になるわけではない。
そして後半になるにつれて、それぞれ独立しているように見えた物語が少しずつつながっていく構成も面白かった。
一番印象に残ったのは、「どうせ世界は滅びるんだから好きなことをすればいい」という考え方に対する、ある子どもの素朴な疑問。
世界が終わらなかったら、好きなことをしてはいけないのか?
その問いを聞いて、確かにその通りだと思った。
「どうせ世界は終わる」という一見後ろ向きなタイトルだけれど、読み終わってみると、むしろ“だったら今をどう生きる?”と問いかけてくる作品だった。
未来がどうなるかとは関係なく、自分で経験し、自分がやりたいことを大切にして生きていきたいと思わせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
100年後に小惑星がほぼ確実に地球に衝突をする、というニュースから始まる6篇の短編集。
地球が滅亡するという未来はほぼ確定しているけど、それが約100年後という近過ぎず、かといって遠過ぎずというゆる終末。
「どうせ世界は終わるんだし」と諦観の念を抱いている者もいれば、急に突きつけられる終わりに納得がいかない者もいる。
衝突が発表された頃にこの世に生を受けている者は、地球が滅亡する頃には恐らく死んでいる。しかし、その子世代、孫世代はーーー?
物語が進んでいくごとに静かに忍び寄る終末。残されたタイムリミットの中、変えられない未来に絶望し、残りの人生を好きに生きるのか。それとも、宇宙から降り注ぐ「希望」に抗うのか。
自分ならどちらの立場になるだろう、と思いながら読んだ。もし今日、100年後に地球が滅亡しますと言われても、まあ自分は死んでるしなーとか、小惑星が衝突しなくたって死ぬことだってあるしなーと思って「どうせ世界は終わるんだし」側だと思う。一つ確実なことがあるとすれば、きっと、子孫は残そうとは考えないだろう。だって、どうせ世界は終わるんだから。寿命以外で終わりが見えている未来を、自分の子どもや孫には歩ませたくない。たとえ1%の確率で滅亡の危機を免れるとしても。
ほんのり自分の生き方を考えさせられる作品だった。
個人的には3話がたまげすぎてひっくり返った。
Posted by ブクログ
その速報が世の中に流した内容は
《100年後に地球に小惑星が衝突し、人類は滅亡するだろう…》
なんとも微妙に絶望的で衝撃的な内容だ。
この設定を基本に6本の短編集と思いきや、後半は前半とほんのりつながっていて、とてもおもしろく構成もよかった。
さてこのニュースが世の中に流れたら各世代は残りの世代をどう過ごすか。
この辺りだと、100年後なら普通にいまいる人間は天寿を全うした後の話だろうとのことで、衝撃は受けるけれど淡々と昨日までの続きのようにそれ以降も続くように見える。(もちろん絶望から投げやりになるパターンもある。)
そして初期報道から10年後とか20年後、30年後(90年後、80年後、70年後に地球は滅亡)の子どもはその時に天寿を全うしていない子もいる。
そんな時系列をたどりながらも
最後のI日まで
最後のI秒まで
人類の未来と希望はあるんだよ。
ただ《自分の好き》とともにあったら幸せだ。
途中の犯罪被害者と犯罪加害者の家族の話が印象深い。
〜逃げるのも立派な戦いってことだよ。
だって勝つ場合もあるんだから。
何かを成し遂げる人は、《好きなこと》を実行できる恵まれた環境と、強い意志の持ち主なんだな。
ルターみたいに、明日、世界が終わるとしてもりんごの木を植えるような。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸