あらすじ
人類はゆるりと滅亡に向かう?
人類滅亡の危機がやってくる――ただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い、世界に希望をともしていく奇跡の連作短編集!
――これを機に、人類は捨てたりしないのかな。
――なにを?
――種の存続っていう根源的な本能を。
ベストセラー『#真相をお話しします』著者にして、ミステリ界のエースががどうしても描きたかった、未来なき世界で“希望”を編む人々の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
6話からなる連作短編集
2話目までは、なんだかつまんないなぁと
この人の本ってこんなにつまんなかったっけ?
とか思いながらなんとか読んだのだけど。
3話目からすごく面白くなってきた。
それはその話が面白いというだけでなくて、
1話2話でこの世界の前提条件がしっかり認識できたからなんだなと思った。
1話進むごとに、人類滅亡までの時間が減っていってきて、なんだか臨場感が増していくのだ。
そして最終話、すべての話が繋がって、
1話の主人公が決意する。
『ただただ、そうしたい。だから、その想いに忠実に生きていきたい』
どうせ世界は終わるけど。
どうせ終わる世界だとしても。
最後の1秒まで。
なんだかうるっときてしまった。
Posted by ブクログ
以前読んだ本に、装丁や物語の設定が似ているな、と思って手に取った。
100年後に地球に隕石が衝突し、滅亡へのカウントダウンが始まった世界。
絶望的な状況。
どうせ世界は終わる。
だけど。
一話ごとに、たくさんの希望が散りばめられた連作短編集。
読むと勇気が出てくるような一冊だった。
ラストのみっくんのセリフが胸に響く。
Posted by ブクログ
2026.4.22
100年後に隕石が落ちて地球が滅亡するという事実を知ったあとの人々たちの話。
どうせ世界は終わるから諦めるのか、どうせ世界が終わるから好きなことをするのか、多様な選択肢全てが肯定されていたように思う。
短編集、どれもいい話で登場人物が繋がっていてとっても面白かった。
Posted by ブクログ
100年後に隕石で地球が滅ぶことがわかった状態の世界線。境遇の全く異なる6人の主人公それぞれが、遠い先の滅亡を知りつつ、どのように生きていくのかの個別短編集。彼らが、ホントに身近にいるリアリティある存在で、その思考もトレースできる。その筆致も素晴らしいのに加え、6章目でまさかの大団円。それがまた素晴らしい。人生観揺さぶられた!
Posted by ブクログ
どうせと
諦めというか
切り捨てる気持ちと言うのは
世界が終わらなくても
あると思う
読んで良かった
出てくる子供達が立派で
泣けた
毎日が早く過ぎ去りすぎて
年を取ると?
どうせと
思っていた
Posted by ブクログ
100年後に小惑星が衝突して人類滅亡の危機を迎える。パンデミック系かと思ったら100年という猶予期間があるため、小惑星の破壊や軌道の変更を試みる作戦をたてる時間も十分ある。登場人物たちの運命も、小惑星の軌道を変えるみたいに、もしあの時少しだけ何かが変わっていたら、今とは少し何かが違ったのだろうか?登場人物たちが、小惑星と同じ名前の希望を、残りの人生の中で見い出し前向きになる、ちょっと私も背中を押された気持ちになった
Posted by ブクログ
これまた以前、王様のブランチで紹介され、結城真一郎さんといえば『#真相をお話しします』が面白かったので期待。
人類滅亡の危機がやってくる。直径二十二キロの小惑星が地球に衝突する。それも百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を思わせるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。徐々に社会に厭世感が広まっていく中で、どこか希望を感じさせる6話からなる連作短編集。
全体を通してそこはかとない虚無感が漂う中、人との関わりを通して希望を感じさせるような物語で、どの話も面白く読後感が良かった。
特に第三話『友よ逃げるぞどこまでも』はミステリとしても面白く、しっかり驚かされた。
後半の第四話から第六話は親子の話になっていて、子を持つ親の気持ちと子どもから見た親の描写にほっこりする。子どもは親をよく見ているもんだよね。そして、本質をついた子どもの発言にハッとさせられる。
ルターの『たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える』という言葉にいろいろな解釈があるようだけど、希望のたどり着いた新説に共感。
Posted by ブクログ
私は、すきだな、と思える作品。終わりがあるのは誰でも一緒。それが数値化されていようがいまいが、その人の心根次第で変化する。だから、思う。私は、生きるぞ。と。
Posted by ブクログ
100年後、小惑星が地球に衝突し、地上のすべての生命が絶滅することが確実視されたことから話が始まる。それぞれ別々の話とおもっていたものが、少しづつ繋がり最後の章で最初の章の登場人物が再登場する。地震よりは高確率で他の天体との衝突は予測することができるが、このような地球規模で影響を与えることが予測されたとき、果たして私はどのような行動がとれるのだろうか。世界が滅びるとか関係なく、自分の興味に、衝動に、“好き”といえることに従うことができるのだろうか。
Posted by ブクログ
どうせ、という言葉に含まれる、諦めと言い訳。
嫌いな言葉なんだけれど、楽なんだよね、この言葉。
最後、すべてが、ぱーっと繋がって、青い空が眼前に広がるような読後感でした。
面白かったです。
Posted by ブクログ
緩やかに破滅に向かう世界での連作短編集。100年後の隕石か、たしかに他人事に思える。
でもまだ生きている可能性がある当事者は?と考えると諦めて生きるのも頷ける。
各篇においても微妙な心理が描かれるが、未来のことよりもやはり今の現実に生きる事がヒシヒシと伝わってきた。
友よ逃げるぞどこまでも
最後に明かされたおっさんと北斗の関係が何とも辛い。ここでもホープに人生を乱されたドラマがあるのだが、それよりも偏った教育が起こした事件だ。
逃げることも戦いだ。中々理解に難しい考えかもだが批判はしない。人それぞれの環境の中での生き方と解釈しよう。
どうせ世界は終わるけど
未来の言葉に今まで読んできた自分の思いと一致した。ホープが来ても来なくても好きに生きたらいいじゃない。滅亡を言い訳にしなくてもいいやんか。
いつかは人類も滅びるし、自分もいつ死ぬか分からない。
そんときゃそんとき。と悲観的に考えずに暮らしたい。
Posted by ブクログ
小5の娘に勧められて読んだ本。
読んでる途中の娘との会話で「人はいつから必ず死ぬんだけど、『◯年後に人類が滅亡する』というカウントダウンがあるからこそ、意識するお話なんだろうね。いつか死ぬことには変わらないんだけどね。」という話をした。
結末がまさにそれだったわけだけど、『いつか死ぬからこそ、好きなように生きる』『逃げるという戦い方もある』ということは覚えておきたいと思う。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の終末のフールを思い出したのは自分だけかな。終末が現実的になって一応一騒ぎがあった後の、市井の人たちの生活と生き様が、時系列に収斂していく様子は、やっぱり伊坂作品に近いものを感じる。他人に決められる人生なんて寂しい限り。小説くらい自分で決めるお話しを読みたいよね。
Posted by ブクログ
百年後、というのがおもしろい設定だと思いました。一年後とか十年後とか間近にせまった恐怖や焦燥感ではなく、百年後。今生きてるほぼ全員が死んでる時期の地球の滅亡の話。
一話〜三話は、さらっと流し読みしましたが、四話で子供が登場して、じわじわ滅亡の設定が効いてると感じました。
残り二分で監督が交代を命じる理由。
「もしかしたら、その監督は僕らに教えたかったのではないか。グラウンドに立つ喜びと、そこから見える景色を。応援に背中を押され、無我夢中で駆け回る快感を。
あるいは、ただただ見たかったのではないか。目の前で僕らがプレーする姿を。のびのびと全力でボールを負う背中を。
残り時間も、点差も、勝敗も関係ない。」
じわっと胸にきました。
六話の「もし滅びないなら、好きなように生きちゃダメなの?」も。ほんとその通りだなぁと。
滅亡まで残り70年ほどのところで、読後感良くほっこりと終わりますが、もしここから先を描くとしたら…人類は最後まで希望を捨てないのか。それとも捨て鉢で無法地帯になるのか。読んでみたいような、怖いような…
Posted by ブクログ
100年後に地球が滅亡する。そんな世界の物語。
自分は既に生きていないだろうけど、どうせ終わる世界の中でどう生きるか。
「オトナと子供の真ん中で」が特に面白かった。
他のもよかったけど、最終章でその前の人物たちのその後を知ることができたのが、嬉しかったな。
ゆるく滅亡に向かう地球。現代の環境問題とかも、きっとそういうことだよね。すぐじゃないけど、このまま何もしなければ、後の世代に滅亡する、とか。
自分の小さな行動が、回り回って世界を救うって、すごく素敵な考え方。そんな人ばっかりだったら、この世界はもっとよくなるだろうになぁ。きっと私のゴミの分別だって、世界を救っている!(小さすぎ)
Posted by ブクログ
小惑星衝突による、ありがちな滅亡モノかと思いきや、100年後という新しい設定。短編の各章は衝突まであと◯◯年と若干時代が進み、世代毎に捉え方が変わってくる上手い構成で、その空気感が良く伝わる。最終章の「回収パート」は欲を言えばもう少しかな。1章の「私」をここで持ってくる、本作のストーリーテラー的人物にしては半生が急に雑で、なんだか駆け足感がしちゃったのが残念だけど、個人的には「#真相をお話します」より面白かった
Posted by ブクログ
小惑星衝突による人類滅亡の日がわかっていたら人はどうなるのか、というおもしろいテーマで興味が持てた。
何かを成し遂げても名を残すことはできないし、将来の夢をもつことや、子どもを産むことに意味があるのかなど、様々な疑問にぶつかる。
当たり前に考えてきたことが、これから先も次世代へと未来が続いていくことが前提となっていたのだと気づいた。
どの章もおもしろかったけど、「友よ逃げるぞどこまでも」の逃げるという戦い方の話が印象的。
RADWIMPSの有心論の歌詞「誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろ」が出てきて、端っこがないからこそ追い詰められず、全部が逃げ場だからどこにでも行けるという解釈に好感が持てた。
Posted by ブクログ
極秘任務を遂げるべく、愛莉の父親を奮起させるという極秘任務も掛かっていてダブルミーニング。
第六話で今までの登場人物が繋がるのが良かった。
第一話の登場人物の未来の話ってのも時間の流れを感じられて良い。
鏑木悠馬がちょっと嫌な父親になってたのが嫌だな
Posted by ブクログ
100年後の小惑星衝突で人類滅亡が確定した世界。自分は逃げ切れるが子供の代は救われないという「100年後」の設定が、真綿で首を絞めるような逃げ場のない閉塞感を生み、「どうせ終わる世界で何かを残す意味はあるのか」と重く問いかけてくる。
でも、絶望しそうな状況でもがく人々の物語が、実は一本の線で繋がっているとわかった瞬間、鳥肌が立つような感動があった。「どうせ」と投げ出すのではなく、誰かのために今を生きる姿が本当にかっこいい。最後にはパズルが完成するような爽快感と、温かい勇気がもらえる一冊だった。
Posted by ブクログ
100年後に隕石が衝突して世界が滅びる。10年後でも1000年後でもないこの絶妙な設定が人々の暮らしをほんの少し刺激し様々な思考を巡らせる。人は殆どが杞憂で最悪な事態に恐怖する。これが繁栄する為の防衛本能として機能しているのかもしれないが。先の不安はあれどもっと今を楽しく生きても良いかなと思えた。
Posted by ブクログ
ずっと温かくてよかった
いつかなくなる世界でどうして産まれたのか。でもいつかなんて本当はいつでもわからないはず。
生きる理由を探さないといけない。
Posted by ブクログ
カバーの『未来のバトン、あなたなら渡しますか?』っていう問いに、読み終わったあとははいと言える生き方をしたいなと思う作品だった
何話か読みながらなんか泣いてて自分でも驚いた
伊坂幸太郎の終末のフールとはまた感じかたも違ったな
加害者家族視点はあまり物語として読んだことなかっからフィクションでありながらも作品を通して少し視野も広まってよかった
Posted by ブクログ
100年後に隕石がきて人類が滅亡する世界での短編集。これ実際「あと10年」とかの世界だったらどうなってしまうんだろうと考えてしまったり。
2番目の就活の話すごく好き。
Posted by ブクログ
どうせ世界は終わるけど
「・・・から」ではなく「・・・けど」となっている表題のニュアンスの違いが最後に明確になる仕掛けに脱帽です。第6話は書下ろしですが、主要登場人物総出演もお見事。
第一話 たとえ儚い希望でも
消極的で自己肯定感が低い希美と真逆の日向。希美の背中を押し続ける日向の想いが最期にひっくり帰ります。
第二話 ヒーローとやらになれるなら
就活生の主人公と高校の知り合いの就活生。主人公が勘違いに気づいた時、折れたと思われたやる気が戻ってきます。
第三話 友よ逃げるぞどこまでも
刑期満了の一日前に脱獄した受刑者の目的とは。そして、主人公と受刑者との意外な関係とは。
第四話 オトナと子供の真ん中で
小学六年生の山路と幼馴染の蹴斗の東京を目指した家出の理由とその結末。
第五話 極秘任務を遂げるべし
娘についていた嘘を現実にすべく宇宙作業員を目指して再起する主人公の物語。
第六話 どうせ世界は終わるけど
不登校になった小学生のみっくんと義理の母親の交流。五話までの主要登場人物総出演というおまけつき。
「人生って?」と正面切って言うより、惑星ホープが100年後に地球に衝突するというタイムリミットをきることで浮かび上がってくる「人生」の意味。
目的よりもプロセスの大切さ。そして、それぞれが見つける好きなプロセスこそが人生の意味ではないかと思っている竹蔵は、そのことを再確認しました。
竹蔵
Posted by ブクログ
良かった。
なんかいつも最後の最後にぶん殴られる。
途中でやめなくて良かったと思わされるのが歯がゆいけど気持ちいい。
今回は、軽く小突かれた程度だった気がするけど。
読んで良かった。
100年後に地球に巨大隕石が衝突し人類滅亡とのニュースが流れてから、衝突まで68年となった時点までの6つの短編です。あとの短編が以前の短編に関係することで、色々と生き方を考えさせてくれる作品と思います。
書名は、内容を表してはいるのですが、内容の半分だけのようで、次へのイメージを出す書名が良かったと思います。
Posted by ブクログ
100年後に世界が滅ぶと言われても…どうせそこまで生きてないし、普通に淡々と生活するしかなくない?って感じ。まぁ、子どもや孫が困るよね…とは思うんだけど。設定は面白いけど、ちょっと今ひとつだったかな。終末の物語としては、荒木あかねさんの「此の世の果ての殺人」の方が好みでした。
Posted by ブクログ
もし100年後に地球が滅亡するとしたら…
そんな時代に生まれてしまった人たちの生き方と葛藤を描いた短編集。
大人は滅亡する前には死んでいる。それでも未来を繋ぐために生きるのか。生きるなら、どう生きるのか。
こんな世界に生まれても、自分のやりたい事や夢を追っていくのか…
「ノストラダムスの大予言」に踊らされた時代をふと思い出した。あの時は結局何もなかったけど。大人も子供も漠然とした不安を抱えて右往左往したけど、結局世界は滅亡のその瞬間まで続く。
生きる事についての大事な物に気付かせてくれた気がする。
Posted by ブクログ
長編かと勝手に思っていました。
最後の章に、前に出てきた人達のその後がちゃんと出てて、そこが連作短編集のいい所ですね?
100年後に人類滅亡って聞いたら、私は単純に生きてないから悲観的にならなくない?って思っていたけど、出てくる人達の立場によって全然違うんだな、と当たり前のことを思ってしまったのと、最後にまさかの小学生にド正論言われるとは…カッコええ!ってなりました(笑)だってその年の小学生なら隕石落ちるかもしれないって思って、むしろ悲観的になるんじゃないの?!ってゆう偏見しか無かったので。逆に?子供の素直さゆえにそう思えたのか。でも、ちゃんと悩んでる小学生の話しもあったので、それこそ個人の考え方なんでしょうね?
個人的には第三話の「友よ逃げるぞどこまでも」が好きでした!や、だって私もその歌詞のフレーズ大好きなので!!嘘だろ!同じじゃぁーん✨って思いました。私もその歌詞を聞いてファンになったので、単純に嬉しかったのと、話しの落ち?が好きでした。お兄さんだったんかぁ!?ってなった。これこそありきたりな言葉で申し訳ないが、運命だったのかな…と。
Posted by ブクログ
非常に考えさせられる作品。100年後に世界が滅亡するというコアな設定を最大限に生かされていた。
特に友よ逃げるぞどこまでも、という章が素晴らしかった。
自分にはほとんど関係ないはずなのに、遠い未来の話なのに、いつもと大して変わらないはずの日常が非日常へ変わっていく。それぞれの登場人物が深く考える様は私にも影響を与えた。
どうせ世界は終わる。どうせ人生は終わる。
それでも今のひとときを大切に生きたい。