あらすじ
人類はゆるりと滅亡に向かう?
人類滅亡の危機がやってくる――ただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い、世界に希望をともしていく奇跡の連作短編集!
――これを機に、人類は捨てたりしないのかな。
――なにを?
――種の存続っていう根源的な本能を。
ベストセラー『#真相をお話しします』著者にして、ミステリ界のエースががどうしても描きたかった、未来なき世界で“希望”を編む人々の物語。
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Posted by ブクログ
タイトルからもっと刹那的というか「どうでもいい」という雰囲気漂う作品なのかと思ったら全然違って面白かった。
100年先に滅ぶ、だけど今日を生きる人たちの「自分の置きどころ」を確かめる作品のような気がした。
ままならないことの多い日々だけれど、私もぼちぼち頑張ろうと思えた。
Posted by ブクログ
どうせ世界は終わるけど
「・・・から」ではなく「・・・けど」となっている表題のニュアンスの違いが最後に明確になる仕掛けに脱帽です。第6話は書下ろしですが、主要登場人物総出演もお見事。
第一話 たとえ儚い希望でも
消極的で自己肯定感が低い希美と真逆の日向。希美の背中を押し続ける日向の想いが最期にひっくり帰ります。
第二話 ヒーローとやらになれるなら
就活生の主人公と高校の知り合いの就活生。主人公が勘違いに気づいた時、折れたと思われたやる気が戻ってきます。
第三話 友よ逃げるぞどこまでも
刑期満了の一日前に脱獄した受刑者の目的とは。そして、主人公と受刑者との意外な関係とは。
第四話 オトナと子供の真ん中で
小学六年生の山路と幼馴染の蹴斗の東京を目指した家出の理由とその結末。
第五話 極秘任務を遂げるべし
娘についていた嘘を現実にすべく宇宙作業員を目指して再起する主人公の物語。
第六話 どうせ世界は終わるけど
不登校になった小学生のみっくんと義理の母親の交流。五話までの主要登場人物総出演というおまけつき。
「人生って?」と正面切って言うより、惑星ホープが100年後に地球に衝突するというタイムリミットをきることで浮かび上がってくる「人生」の意味。
目的よりもプロセスの大切さ。そして、それぞれが見つける好きなプロセスこそが人生の意味ではないかと思っている竹蔵は、そのことを再確認しました。
竹蔵
Posted by ブクログ
【収録作品】
第一話 たとえ儚い希望でも
第二話 ヒーローとやらになれるなら
第三話 友よ逃げるぞどこまでも
第四話 オトナと子供の真ん中で
第五話 極秘任務を遂げるべく
第六話 どうせ世界は終わるけど
明るいディストピア小説。
どうせ…と言いだすと、何もかも無駄に思えてくる。でも、それは何もしないことの言い訳でしかない。
第六話の小学生が頼もしい。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんです。第三話の『友よ逃げるぞどこまでも』が一番印象に残りました。無人島生活、急に現れた人の正体よりも、先に無人島生活をしていたおっさんの方に驚きました。100年後に地球が滅亡するっていうのは、一見何も変わっていない日常だけど少しずつ人の意識を変えていく。恋愛して、就活して、犯罪は起きるし、家出もする、かっこいい父でいたいし、未来って名前もつける。人生を楽しむことを先送りしちゃいけないなと思いました。いつ終わるかわからないのだから。
Posted by ブクログ
個人的に響いたのは、最後の子供をおいて出て行った母親が どうせ滅びる世界でただの母親として一生を、終えたくないと思いました
って書き置きをして蒸発したエピソードあるんだけど
おいてかれた息子が最低だよねあの人っていうシーン。
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