六つの村を越えて髭をなびかせる者

六つの村を越えて髭をなびかせる者

1,699円 (税込)

8pt

直木賞作家の新たな到達点! 江戸時代に九度蝦夷地に渡った実在の冒険家・最上徳内を描いた、壮大な歴史小説。本当のアイヌの姿を、世に知らしめたい――時は江戸中期、老中・田沼意次が実権を握り、改革を進めていた頃。幕府ではロシアの南下に対する備えや交易の促進などを目的に、蝦夷地開発が計画されていた。出羽国の貧しい農家に生まれながら、算学の才能に恵まれた最上徳内は、師の本多利明の計らいで蝦夷地見分隊に随行する。そこで徳内が目にしたのは厳しくも美しい北の大地と、和人とは異なる文化の中で逞しく生きるアイヌの姿だった。イタクニップ、少年フルウらとの出会いを通して、いつしか徳内の胸にはアイヌへの尊敬と友愛が生まれていく……。松前藩との確執、幕府の思惑、自然の脅威、様々な困難にぶつかりながら、それでも北の大地へと向かった男を描いた著者渾身の長編小説!

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    368ページ
  • 電子版発売日
    2022年01月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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六つの村を越えて髭をなびかせる者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    感動で胸が震える作品。
    この本に出会えて良かった。
    微妙だと思っていたタイトルも、後半で効果的に深い感慨を抱かせた。

    最上徳内は、江戸時代に蝦夷地を見分した実在の人物。
    見分隊や算学塾の恩師たちなど、理解がある仲間に支えられていることに温かい気持ちになるし、徳内の強い探究心と敬愛の心が必然的に彼ら

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    江戸時代中期、時の老中 田沼意次は蝦夷地の開発を計画していた。 出羽国の貧しい農家に生まれた最上徳内は、師の本多利明の計らいで蝦夷地見分隊に随行する。

    蝦夷地の雄大で厳しい自然、アイヌの少年や長たちと交流するうち、徳内の中に北方とアイヌへの愛情が育まれていく。 アイヌを虐げ、搾取する松前藩に怒り

    0
    2025年04月23日

    Posted by ブクログ

    最上徳内、正直まったく名前知らなかった。西條奈加の新刊と言う事と蝦夷が舞台と言う事で手に取ったが、読み進めるうち徳内の人間性とアイヌに対する愛情。探検家としての能力に感銘。蝦夷地に対する松前藩、江戸幕府の間に挟まれ苦悩する徳内。
    ドキュメンタリーとして読んでも素晴らしい物語

    0
    2025年04月17日

    Posted by ブクログ

    蝦夷地の研究者であったと思っていた。
    最上徳内の話。

    江戸時代、田沼意次が老中のころ。赤蝦夷風説考あたりは試験にも出たから知っている。ロシアの南下を危惧するのは昔も今も同じ。
    江戸時代はまだ北海道にはアイヌの人々が多く暮らしていた。一応松前藩が蝦夷を管理していたが、それはもう奄美の島津家のごとく、

    0
    2025年04月05日

    Posted by ブクログ

    ついに「時代小説」から「歴史小説」に。しかも満を持してアイヌと北方開拓。それでも西條さんらしい心温まる登場人物たち。たまたまだけどロシアのウクライナ侵攻が重なり、セリフが深く突き刺さる。「国というものは厄介なもの。内乱も外乱も戦が起きるのは必ず国境だ」「優劣の軛をつけることでしか人は安堵を得られない

    0
    2022年03月02日

    Posted by ブクログ

    最上徳内は悪名イメージでした。なぜかはわかりませんが・・・。
    このお話の徳内は、素晴らしい人でした。
    アイヌの少年との交流は感動ものです。

    これは面白い!

    船戸与一の「蝦夷地別件」と同じ時代、同じ騒乱を描いていますが、こちらのほうが血の匂いがしません。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    江戸時代、蝦夷に渡りアイヌとの共存を模索した最上徳内の伝記的小説。
    非常に興味深く、また、各々の人柄の伝わってくる丁寧な作品でした。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    大きな歴史や偉人の陰にはこういう無名の誠実な人が居る。年月を越えて史実を掘り起こして歴史を再認識させてくれる作家さんには心から感謝します。ポロトコタンにもう一回行ってみたい。

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    江戸時代に、東北の貧農の身から幕臣まで登りつめた、蝦夷のエキスパート、最上徳内の物語。異文化好きなので好きなジャンルの本だった。
    題名については、何この長ったらしい題名は、と思っていたのだが、そういう意味だったのか。
    歴史には本当に疎いのだが、松前藩の横暴については、いろんな本やドラマなどで知ってい

    0
    2024年12月26日

    Posted by ブクログ

    蝦夷地に行った人ぐらいの認識しかなかった最上徳内、とても魅力的に描かれていた。そして同時にアイヌの人々が虐げられていたことがよく分かった。悪いことをしていたばかりじゃない田沼意次の功績も伺い知れる。
    おふでが最後会いに来るのは無理がありすぎじゃない?と思うけど。

    0
    2024年12月14日

六つの村を越えて髭をなびかせる者 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    368ページ
  • 電子版発売日
    2022年01月21日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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