鳥と港

鳥と港

1,683円 (税込)

8pt

“これから”の働きかたの物語。

大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語!

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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鳥と港 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ここ最近読んだ本で1番面白かった!
    手紙がキーとなって話が進んでいくだけあって言葉が綺麗。ストーリーとしては出来すぎのような展開やお金持ちの小説家の父、数字に強く頼りになる幼なじみが出てきたりと現実味はないかもしれませんが、その分物語としてのテンポの良さとハラハラさがあって私はこういう話が大好き。

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    内容を何も知らずに読み始めて、文通が好きでポスクロが好きな自分にこの話が刺さらないはずがなかった。
    確かに都合が良すぎたり、出てくる人がみんないい人だったり、こんなに甘くはないかもしれないな…と思うことはあるけど、
    優しい世界があってもよいじゃんという見方で読み進めたら、いろんなことに感謝したくなる

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    あんまり評価よくないみたいだけど結構好きだった!文通で出会った2人が始める文通屋さん。クラウドファンディングで仕事にした瞬間やる気がなくなる感じ、わかるよな。主人公の1人を高校生にする必要はあったのだろうか・・・

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    ①私は、文通をしたことはありません。
    手紙を書きたいなと思っても、いざ書こうとすると、誰に書こうか迷ってしまう自分に気づきました。

    この本を読み終えて、文通を始めることができないか調べてみると、文通ができるシステムというのは、いくつか存在することを知ったので、もう少し調べてみようと思いました。

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    〝会社、燃えてないかな〟

    こう心の中でつぶやいたのは、春指みなと25歳。
    大学院を出て就職したが、あまりにも昭和臭のする会社に出勤するのが苦しくなり、9ヶ月で退職する。



    私も数ヶ月で耐えられなくなって辞めた経験があるから、古い記憶が蘇って苦しいなぁ。
    その時はいつでも辞められるように、ロッカ

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    文通。
    私自身、手書きの文字で気持ちを伝える『手紙』が好きだったから、この本にとても惹かれました。
    小さな幸せ、わくわくが詰まっていました。
    それぞれの手紙でのやり取り部分がとても素敵で、久しぶりに私も誰かに手紙を書きたくなりました。

    0
    2024年11月11日

    QM

    購入済み

    いいなあ、私もこの人たちと文通してみたい。手紙を待つ間のワクワク感、懐かしいなあ。今でこそSNSで旧友ともつながる時代だけど昔は相手の住所を聞いて1か月に1度連絡を取ったり、毎日学校で会ってるのに文通したり。今はなかなかそんな機会もないから可愛い便箋を見ても買うのをためらっちゃう。文通、また誰かと始

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    とにかく言葉が美しい

    佐原ひかりさんの作品は「スターゲイザー」に続き2作目
    これもまた優しい表現で情景が次々と目に浮かんでくる

    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    大学院卒の‪社会人1年生”‬‪みなと”‬
    上司のパワハラ、やる意味の分からない仕事、ついに耐えかねて9ヶ月で辞めてしまう

    ふとしたこ

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」

    仕事に悩んでる私にとって、刺さりまくるお話。

    文通屋さんをはじめる二人の葛藤や、アイデアがポンポン出てくるコンビネーションを見てて、微笑ましかった。

    友達2人から勧められたから、読めてよかった。

    好きなことで生きるって難しいけど。憧れる。

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    「会社、燃えてないかな」で始まるこの物語、みなとは飛鳥と二人で文通屋さんを始めます。文通屋がビジネスになるかどうかは置いといて、二人の成長の記録がキラリと描かれてました。

    0
    2025年07月23日

鳥と港 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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