鳥と港
  • NEW

鳥と港

1,683円 (税込)

8pt

4.7

“これから”の働きかたの物語。

大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語!

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

鳥と港 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新卒で入社した会社に馴染めず、9ヶ月で辞めたみなとと、不登校の高校生・飛鳥が、ひょんなことから知り合い、文通屋を始めるという物語。
    主人公のみなとや飛鳥を通して、会社や学校といった社会で馴染めず、苦しい思いをしている人の心情が丁寧に描かれていました。
    タイムパフォーマンス重視のこの世の中で、手間をか

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    著者の作品は4作目ですが、個人的に本作が一番好きでした!

    新卒入社の会社を退職し、なかなか次の一歩を踏み出せないみなとと不登校の飛鳥。
    息苦しい日々の中でたまたま出会い、見つけた安らぎと新しい居場所。そこから始まる新たな試み。

    これからの働き方について描かれていますが、穏やかで優しくて読んでいて

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    佐原ひかりさんの書く文章、やっぱり好きだなあと改めて。

    じめじめした6月に読んでいるとは思えないほど、読んでいると気持ちの良い海風を感じるような小説でした。

    みなとの経歴や職場や仕事に対する考えに自分が重なるところがとても多くて、ものすごく身近で現実的な話に感じる一方、
    あすかくんのようなまぶし

    0
    2024年06月06日

    Posted by ブクログ

    こういう関係性って素敵。
    温かくて誠実な、「文通」をテーマにした物語。

    優しいからこそ、不器用な2人を応援しながら
    共感したり、グッときたり。

    佐原さんの作品は毎回「読ませてくれてありがとう……!」とじんわり幸福になるので、大好きです。

    0
    2024年06月03日

    Posted by ブクログ

    現時点で今年読んだ中で一番好きな小説です。

    自分の場合読んでいて面白い小説は面白いから小分けにして何日かかけて読もうというのとページを捲る手が止まらず一気に読んでしまうのと2種類あるのだけど、本作は最初は小分けにして4日位かけて読もうと思っていたのに結局2日で読み終えてしまいました。

    みなとも飛

    0
    2024年05月31日

    Posted by ブクログ

    2024年上半期に読んだ本の中で、一番好きかもしれない。

    「会社が燃えないかなぁ」と思うくらいに嫌だった会社を辞めて、毎日実家で焦りと共に休職しているみなと。
    散歩中に、公園の茂みの中に古い郵便ポストを見つける。中をのぞいてみると、なんと手紙が!差出人は「あすか」さん。
    そこから二人の往復書簡が始

    0
    2024年05月28日

    Posted by ブクログ

    大学院卒業後、新卒で入社した会社を9ヶ月で辞めたみなと。仕事内容に対する不満以上に、会社という組織に属することが向いていなかったのか。悩み続ける彼女はある日、公園の草むらの中に隠された郵便箱を見つける。中には不特定の誰かに宛てた手紙が入っていた。その手紙の送り主・飛鳥との文通が始まり、やがて新たな挑

    0
    2024年04月27日

鳥と港 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

佐原ひかり のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す