川上佐都の作品一覧
「川上佐都」の「今日のかたすみ」「ほころぶしるし」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川上佐都」の「今日のかたすみ」「ほころぶしるし」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読み始めはJKの考え全部文章にしたみたいな感じで、
自意識過剰だなー、この頃ってこんな感じで人目を気にしてばかりだったっけ、と引き気味でした。
それが読み進めていくとどんどん共感しまくって、
片想いの相手を無意識に目で追ってしまうとか、
街で会えないかとうろついたりだとか。
そこからは気付けば少女の頃の自分に戻ったみたいに切なさにキュンキュンしながら一気読みでした。
切ない所のある物語だけれども、主人公が過去の自分にも真摯に向き合って真剣に対峙する少女で、成長を感じるし、好感がもててました。
精神的に未熟で自立できていないからこそ、境界線が引けないというか、
親友同士でもフラストレーションを
Posted by ブクログ
小学生の晶の目線で兄の達を中心に、マムカ、お父さんや回りのひとたちを描きながら、確かにそうだよね、と思わせる考えがいくつも綴られていた。
自分が当たり前にできることは、皆ができると思い込んでいること、
人の凄さを伝えるのに数字や賞に頼っていること、
やたらとコミュニケーション能力を求められること、
他にも沢山のことを晶の目線で気付かされた。
晶は達を通してその事に気付き成長している。
達は確かに世間のいう「普通」ではない、
でもしっかり晶の兄として目の前に立っている。晶に色んなことを教えて大事にしていた。
私たちが求める「普通」はこんなにもハードルが高いのか?それともしらないうちにどんどん高く
Posted by ブクログ
表紙絵を描いているみなはむさんの画集を持っていて、表紙絵で衝動買いした一冊。中身も何も知らず積読されていたのを読んだら、とても刺さる物語だった。
その人の良さは、本当に出会った人にしか分からない。そういう人と出会ったことがある人、そういう大好きな、尊敬する人がいたら、共感できると思う。
小学5年生の晶(あき)は、絵がうまくて、頭がよくて、いろんなことを教えてくれる兄ちゃん、達(とおる)のことが、とにかく大好きだった。兄ちゃんが「せけん」に認めてもらえない出来事に出会うたびに傷ついて、兄ちゃんを認めてくれる人と出会うたびに嬉しくなる。とにかく、兄ちゃんが好きなのだ。
「ぼくはぼうっと絵を見