作品一覧

  • ほころぶしるし
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    高校2年生の道田奈央は、バスツアー中に立ち寄ったパーキングエリアで、ねぎまきを頬張る少年に出逢う。どこか哀しげな眼差しに惹かれるも、名前をきくことすらできずに別れてしまった。その数日後、学校帰りの図書館で偶然再会を果たす。少年は磐田陸と名乗った。奈央は陸と会う機会を重ね、順調に距離を縮めていく。しかしある日、幼なじみで親友の千恵里に彼の写真を見せると、驚くべきことを告げられ――。
  • 街に躍ねる
    4.1
    1巻792円 (税込)
    小学生五年生の晶と高校生の達は、仲良しな兄弟。物知りで絵が上手く、面白いことを沢山教えてくれる達は、晶にとって誰よりも尊敬できる最高の兄ちゃんだ。でもそんな兄ちゃんは、他の人から見ると普通じゃないらしい。晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校だし、集中すると全力で走り出してしまう癖があるから。第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。温かさと切なさが胸を打つ、人と人との関わりの物語。
  • 今日のかたすみ
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    塾講師として働いている遙は、友人とのルームシェアを解消して気落ちしていた。そこに同僚で恋人の百ちゃんがやって来る。同棲を始めるふたりだが、暮らしの中で明らかになる価値観の違いを原因に、少しずつ、しかし確実にすれ違っていき…? 好きなのに分かり合えないカップルや、距離感のある父と娘、アパートの隣人同士。誰もが記憶の片隅に持つ、人と生きる日々のもどかしさや愛おしさを、優しく掬い上げた傑作短編集。
  • 街に躍ねる
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    小学生五年生の晶と高校生の達は、仲良しな兄弟。物知りで絵が上手く、面白いことを沢山教えてくれる達は、晶にとって誰よりも尊敬できる最高の兄ちゃんだ。でもそんな兄ちゃんは、他の人から見ると普通じゃないらしい。晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校だし、集中すると全力で走り出してしまう癖があるから。第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。温かさと切なさが胸を打つ、人と人との関わりの物語。

ユーザーレビュー

  • ほころぶしるし

    Posted by ブクログ

    読み始めはJKの考え全部文章にしたみたいな感じで、
    自意識過剰だなー、この頃ってこんな感じで人目を気にしてばかりだったっけ、と引き気味でした。
    それが読み進めていくとどんどん共感しまくって、
    片想いの相手を無意識に目で追ってしまうとか、
    街で会えないかとうろついたりだとか。
    そこからは気付けば少女の頃の自分に戻ったみたいに切なさにキュンキュンしながら一気読みでした。
    切ない所のある物語だけれども、主人公が過去の自分にも真摯に向き合って真剣に対峙する少女で、成長を感じるし、好感がもててました。

    精神的に未熟で自立できていないからこそ、境界線が引けないというか、
    親友同士でもフラストレーションを

    0
    2025年10月07日
  • 街に躍ねる

    Posted by ブクログ

    小学生の晶の目線で兄の達を中心に、マムカ、お父さんや回りのひとたちを描きながら、確かにそうだよね、と思わせる考えがいくつも綴られていた。
    自分が当たり前にできることは、皆ができると思い込んでいること、
    人の凄さを伝えるのに数字や賞に頼っていること、
    やたらとコミュニケーション能力を求められること、
    他にも沢山のことを晶の目線で気付かされた。
    晶は達を通してその事に気付き成長している。
    達は確かに世間のいう「普通」ではない、
    でもしっかり晶の兄として目の前に立っている。晶に色んなことを教えて大事にしていた。
    私たちが求める「普通」はこんなにもハードルが高いのか?それともしらないうちにどんどん高く

    0
    2025年10月03日
  • ほころぶしるし

    Posted by ブクログ

    最高。高校生の青春物はそんなに好きじゃない。でもそれを上回るほどの好きがここにあった。一つ一つの心情が丁寧に綴られていてとてもよい!

    0
    2025年08月28日
  • 街に躍ねる

    Posted by ブクログ

    単行本発売当初に気になっていた作品。
    なかなか、色んなことを思いました。

    作品の帯には
    「世間という箱の中で懸命に生きる兄弟を描く傑作小説」とあります。

    本当にその通りで、世間という箱、世の中の普通からちょっぴり出た人たちの心情が、弟の晶と母親の朝子の視点で描かれていて、世間の普通からちょっぴり出ている我が家には、それらの気持ちがとてもよく解ったし、少ししんどくもあった。
    本当に「世間」というものは、なかなかのクセモノだと思う。

    0
    2025年07月05日
  • 街に躍ねる

    Posted by ブクログ

    表紙絵を描いているみなはむさんの画集を持っていて、表紙絵で衝動買いした一冊。中身も何も知らず積読されていたのを読んだら、とても刺さる物語だった。
    その人の良さは、本当に出会った人にしか分からない。そういう人と出会ったことがある人、そういう大好きな、尊敬する人がいたら、共感できると思う。


    小学5年生の晶(あき)は、絵がうまくて、頭がよくて、いろんなことを教えてくれる兄ちゃん、達(とおる)のことが、とにかく大好きだった。兄ちゃんが「せけん」に認めてもらえない出来事に出会うたびに傷ついて、兄ちゃんを認めてくれる人と出会うたびに嬉しくなる。とにかく、兄ちゃんが好きなのだ。

    「ぼくはぼうっと絵を見

    0
    2025年04月22日

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