【感想・ネタバレ】ほころぶしるしのレビュー

あらすじ

高校2年生の道田奈央は、バスツアー中に立ち寄ったパーキングエリアで、ねぎまきを頬張る少年に出逢う。どこか哀しげな眼差しに惹かれるも、名前をきくことすらできずに別れてしまった。その数日後、学校帰りの図書館で偶然再会を果たす。少年は磐田陸と名乗った。奈央は陸と会う機会を重ね、順調に距離を縮めていく。しかしある日、幼なじみで親友の千恵里に彼の写真を見せると、驚くべきことを告げられ――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読み始めはJKの考え全部文章にしたみたいな感じで、
自意識過剰だなー、この頃ってこんな感じで人目を気にしてばかりだったっけ、と引き気味でした。
それが読み進めていくとどんどん共感しまくって、
片想いの相手を無意識に目で追ってしまうとか、
街で会えないかとうろついたりだとか。
そこからは気付けば少女の頃の自分に戻ったみたいに切なさにキュンキュンしながら一気読みでした。
切ない所のある物語だけれども、主人公が過去の自分にも真摯に向き合って真剣に対峙する少女で、成長を感じるし、好感がもててました。

精神的に未熟で自立できていないからこそ、境界線が引けないというか、
親友同士でもフラストレーションをぶつけられたり、
パワーバランスや独占欲とか緊迫感があったことをすごく思い出しました。
良好な人間関係や依存し合わずに自立して生きる事って植物を育てるのと同じで、適切・適量が大事なんでしょうね。

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

最高。高校生の青春物はそんなに好きじゃない。でもそれを上回るほどの好きがここにあった。一つ一つの心情が丁寧に綴られていてとてもよい!

0
2025年08月28日

Posted by ブクログ


 奈央の周りに、寄り添ってくれる、道を示してくれる大人がいて良かった。もくちゃん、いいね。睦生の「過去の自分といまの自分は、同じじゃない」も刺さった。ペンタスの花言葉「願いごと」ボタンクサギの花言葉「夢実現」

0
2025年08月19日

Posted by ブクログ

先が気になっていっきに読んだけど
モヤモヤした終わり方だなと感じた。
登場人物のキャラクターもしっかりしているしとても読みやすいのでこの話が合わなかったのかも。
他の話も読んでみたい!

0
2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

青春でハートフルな内容かと思いきや、
自らの過ちに目を向けていく作品。
誰しも一度は過ちを侵したことがあるはず。
しかしその過ちと向き合うことのできた人はどれくらいいるのだろうか。向き合い、謝り、縁を結び直せる人はどれくらいいるのか。
恐らくそう多くはないと思う。
それに、過ちを侵したとしても気づかなかったふりもできる。
しかし過ちを認め、相手と向き合おうとした奈央は強いこころの持ち主だと思った。過ちを許す、と決めた睦生も強くやさしい人である。そしてこの2人のすごいところは許し、許されて終わりではなくその後を描こうとするところだ。過去に何があっても、未来に目を向ける姿勢が素敵な人物たちだと思った。

0
2025年07月22日

「小説」ランキング