街に躍ねる

街に躍ねる

792円 (税込)

3pt

小学生五年生の晶と高校生の達は、仲良しな兄弟。物知りで絵が上手く、面白いことを沢山教えてくれる達は、晶にとって誰よりも尊敬できる最高の兄ちゃんだ。でもそんな兄ちゃんは、他の人から見ると普通じゃないらしい。晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校だし、集中すると全力で走り出してしまう癖があるから。第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。温かさと切なさが胸を打つ、人と人との関わりの物語。

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街に躍ねる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小学生の晶の目線で兄の達を中心に、マムカ、お父さんや回りのひとたちを描きながら、確かにそうだよね、と思わせる考えがいくつも綴られていた。
    自分が当たり前にできることは、皆ができると思い込んでいること、
    人の凄さを伝えるのに数字や賞に頼っていること、
    やたらとコミュニケーション能力を求められること、

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    単行本発売当初に気になっていた作品。
    なかなか、色んなことを思いました。

    作品の帯には
    「世間という箱の中で懸命に生きる兄弟を描く傑作小説」とあります。

    本当にその通りで、世間という箱、世の中の普通からちょっぴり出た人たちの心情が、弟の晶と母親の朝子の視点で描かれていて、世間の普通からちょっぴり

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    表紙絵を描いているみなはむさんの画集を持っていて、表紙絵で衝動買いした一冊。中身も何も知らず積読されていたのを読んだら、とても刺さる物語だった。
    その人の良さは、本当に出会った人にしか分からない。そういう人と出会ったことがある人、そういう大好きな、尊敬する人がいたら、共感できると思う。


    小学5年

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ


     晶と達が、もがきながらも兄弟の絆を深めていく。「世間は、たくさんの人でできているが、人とは違う。血が通っていない」「自分が簡単にできること、人もできると思っちゃだめだ」達は大切なことを教えてくれる。世間が何と言おうと達を大切に思う晶が愛おしい。

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    コミュニケーションが苦手で不登校の兄・達と、達が大好きな小学生の弟・晶の物語。

    晶が、お兄ちゃんが大好きで大好きで仕方がないというのがすごく伝わってきました。
    でも、純粋に兄が好きで自慢に思う気持ちと、周りの人たちから見えている兄の姿に対してのギャップに悩んだり、自己嫌悪に陥ったり……。

    この年

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    小学5年生の晶の視点で、大好きで尊敬しているが、晶以外の人とのコミュニケーションが苦手で不登校となっている高校2年生の兄・達との関係を描く。母親の朝子視点の第二章もある。
    物知りで絵が上手くやさしい兄を大好きで尊敬しているが、同級生の兄に対する心ない言動にもやもやしたり、兄に「ふつう」になってほしい

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    書くことで正直になれる、いい意味で小学5年生が書いた作文らしさがすんなり入ってきて読みやすい。人それぞれの普通があるのは当たり前なのに他人のことになるとその普通を当たり前に受け入れるのは不思議と難しい。生きづらさと温かさを両立した現代らしい作品だった。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    俗に言う、「普通」って何だろうと考え直すきっかけになった。

    「普通」って頻繁に耳に入るし使いがちな言葉だけど、よくよく考えてみたら人間を縛り付ける言葉でもあるのかなー。
    大衆と違うことは間違ってないし、「普通」にくくりつけない人でありたい。

    ストーリーとして、何回か涙が込み上げた。
    親って凄い。

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    例え、普通でなくても、なにかの疾患がある人でも素晴しい才能を兼ね備えてる事がある。そこを評価される「せけん」になればみんなが認めあって幸せな社会を創る事ができるのにな、と思った。物語のほとんどが弟視点なのも良かった

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    兄の個性(グレーな障害?)を純粋に受け入れていた弟が、周囲からの、それはそれで純粋に発せられる言葉や、精神的な成長段階で、少しの疑問を抱く。でも、弟の純粋さと兄への敬意と愛情は変わらず、その疑問は一瞬で通り過ぎたように思う。
    それぞれの父の個性が、兄弟に集約されて、この多感な時期に人としての核心を形

    0
    2025年11月02日

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