作品一覧

  • 空芯手帳
    4.0
    1巻660円 (税込)
    「だから私は嘘を持つことにしたの」―日々押し付けられる雑務にキレてつい「妊娠してます」と口走った柴田が送る奇妙な妊婦ライフ。第36回太宰治賞受賞作にして、昨年刊行された英語版がNYタイムズやニューヨーク公共図書館の今年の収穫に挙げられるなど話題となり、現在、世界14カ国語で翻訳進行中の鮮烈デビュー作が待望の文庫化!
  • 休館日の彼女たち
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    算数で「平行」を習ったときから、ひとには見えない黄色いレインコートに身をつつむことになったホラウチリカ。ある日、大学の恩師から紹介された仕事は古代ローマの女神像のおしゃべり相手だった――。誰もがコミュニケーション不全を抱える世界で、有機物と無機物の境界すら越えて、わたしとヴィーナスは手に手を取り合い駆け出していく。新しい関係性の扉をひらく無敵のシスターフッド小説!!

ユーザーレビュー

  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    主人公の名前、大家さんの話し方、
    少しみんな奇妙な感じ。
    そのぎこちならさが心地良く、適度な距離感を保ち、気づいたらすごく好きになっていた。
    人が変化していく力を感じた。

    0
    2025年06月24日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    この作者の初めて読む作品。不思議な話に引き込まれました。文章の表し方も独特でくせがあり、私は好きでした。所々難しい所がありましたが、面白い作品でした。

    0
    2024年02月18日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    クセは強いが、読んでいて何故か癒やされる作品だった。ラストに向けての展開が好みで読後感も良かった。
    「ラテン語が話せる主人公が、美術館のヴィーナス像と話をするアルバイトをする」という発想は天才的。

    0
    2023年11月15日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    留学でお世話になった先生から久しぶりに連絡が来て、この本を紹介してもらった。

    タイトルの“空芯”とはどういう意味なのだろう、と思いながら読み進める。
    主人公の柴田さんは、「名前のない仕事」を押し付けてくる会社へのちょっとした抵抗のつもりで、妊婦を装うことにする。

    定時帰りから始まり、マタニティビクス、アプリへの記録と着々と出産への過程を辿る彼女の姿は、活力に満ち溢れていて頼もしい。
    しかし、その反面、空っぽのお腹を抱えたその姿は、どこか痛ましく、空虚にも思える。

    偽装妊娠なのだから、もちろん夫も存在しない。夫無しで出産まで辿り着けてしまう──その事実に気づいた時、ある種の怖さが込み上げる

    0
    2023年08月22日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    第36回太宰治賞を受賞 !
    主人公視点で終始描かれている長編小説。

    主人公に対して、思うところは人それぞれあるかと思います。
    とにもかくにも、不思議で奇妙なストーリーにぐいぐいと引き込まれました。
    嘘をついてまで、周囲にわからせようとする設定が斬新 !
    ひじょうにインパクトのある作品で面白かったです。

    0
    2023年07月25日

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