作品一覧

  • ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの

    ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,925円 (税込)
    壁紙が選べない女、空港の地縛霊となった少女、生年月日が同じ女優の死に動揺する女、ままならぬ人生の踊り場で彼女たちは選択する――注目の気鋭の初中編集!
  • アンチ・グッドモーニング

    アンチ・グッドモーニング

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    眠りは突然奪われた。 仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。 ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。 ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇! デビュー作『空芯手帳』が世界26か国・地域で異例のヒット中! 世界が注目する著者による、新たなる“不眠”文学の誕生!
  • 喋る猫はいなくても

    喋る猫はいなくても

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    きっと喋る猫がいたら、私は小説を書いていなかっただろう 気が付けば生活の一部となった書くことについて、作家は考えを巡らせる。 『空芯手帳』(太宰治賞)『休館日の彼女たち』(河合隼雄物語賞)、国内外で注目を集める作家による初のエッセイ集
  • 空芯手帳

    空芯手帳

    小説・文芸

    4.0
    1巻715円 (税込)
    「だから私は嘘を持つことにしたの」―日々押し付けられる雑務にキレてつい「妊娠してます」と口走った柴田が送る奇妙な妊婦ライフ。第36回太宰治賞受賞作にして、昨年刊行された英語版がNYタイムズやニューヨーク公共図書館の今年の収穫に挙げられるなど話題となり、現在、世界14カ国語で翻訳進行中の鮮烈デビュー作が待望の文庫化!
  • 休館日の彼女たち

    休館日の彼女たち

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,496円 (税込)
    算数で「平行」を習ったときから、ひとには見えない黄色いレインコートに身をつつむことになったホラウチリカ。ある日、大学の恩師から紹介された仕事は古代ローマの女神像のおしゃべり相手だった――。誰もがコミュニケーション不全を抱える世界で、有機物と無機物の境界すら越えて、わたしとヴィーナスは手に手を取り合い駆け出していく。新しい関係性の扉をひらく無敵のシスターフッド小説!!

ユーザーレビュー

  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    最近読んだ同じ著者の『空芯手帳』より、私的にはだいぶわかりやすいし面白く感じた!
    不眠の描写も、形だけの働き方改革でよりしんどく非人間的な労働環境となっているフルリモートの職場も、微妙に理解が足りないけれど世間的に見たら優しい夫も、読んでいて苦しくなるほどリアル。
    仕事のせいでプライベートが侵食され、誰も本気では心配してくれない状況の中で「賢いふりをしながらインスタントな手段を取り続け、ご自身を少しずつ弱らせている」社会人として、この小説が刺さる人は多いのでは。
    どんどん技術は進歩し、本来なら働くのは昔より格段に楽になっているはずなのに、どうしても問題は生まれ続けるのだなあ、人の世の悩みは絶えず、だからこそ文学も生み出され続けるのだなあと思わされた。

    0
    2026年08月27日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本を1冊読んで、自分の生き方の痛いところを突いてくるようなセリフにひとつでも出会えたなら、その読書はそれだけで儲けものだと思う。

    野上さんが倒れて飯沢さんが助けに来た場面。バッグの中を整理しながら、こちらの問いを聞き流さずに淡々と放たれたこの一言が、ずっと頭に残っている。

    「賢いふりをしながらインスタントな手段を取り続け、ご自身を少しずつ弱らせているということです」

    向き合って詰問するのではなく、手元を動かしながら逃げ場をなくすように吐き捨てられる描写のうまさも相まって、胸にぐさりと刺さった。

    なぜここまで響いたのかといえば、完全に自分の癖を見透かされていたからだ。

    これまで自己分析のノウハウを調べたりハウツー本を読んだりして、「やり方を学んだ」段階でどこか満足してしまうことがよくあった。

    手軽でインスタントな手段を身につけ、賢くなった気になっていただけ。

    実際には「学んだ」だけで、何ひとつ「変わって」などいないのに。

    手軽な解決策に飛びついて分かった気になるのは、自分を守る「受け身」のようでいて、わかったフリで満足してしまっていた。

    ノウハウを集めて満足するのをやめて、ちゃんと自分の行動を変えなきゃいけない。

    つまり「やれ」ってこと。

    それにしてもマジックリアリズムが村上春樹っぽく感じますね。私が村上春樹で育ったようなものだからそう感じるのかもしれませんが。

    0
    2026年08月15日
  • 喋る猫はいなくても

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ八木詠美さんの本。
    なぜ小説を書いているのか、小説家から見た今の世界の嘆きにとても共感。次は小説を読んでみたいな。

    "自分が小説を書くのは、さびしいからだと思う。ふと思いついた想像の切れ端、すぐには声にできなかった疑問や反発、そこからにじんだ心のうちの何かを誰かに伝えたいのにどうすればいいのかわからなくて、でもそれらをなかったことにしたくなくて、行き場なく蓄積していくうちに、言葉がこぼれ、物語が始まる。小説は言わなかった言葉でできている。"

    "大して説明もしないうちに「結局さ」と、結論めいたものを突然話し出す人を目にすると、いつもそっと心が冷える。"

    "わからないから書き、わからなさを比喩にし、どうしてかわからないけれど物語が動く瞬間がある。その一行に、私は驚いていたい。"

    "人の気持ちがあまりにカジュアルに軽んじられる場面も多い中で、自分で自分を認めなくては毎日やってられない。"

    0
    2026年06月06日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    主人公の名前、大家さんの話し方、
    少しみんな奇妙な感じ。
    そのぎこちならさが心地良く、適度な距離感を保ち、気づいたらすごく好きになっていた。
    人が変化していく力を感じた。

    0
    2025年06月24日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    この作者の初めて読む作品。不思議な話に引き込まれました。文章の表し方も独特でくせがあり、私は好きでした。所々難しい所がありましたが、面白い作品でした。

    0
    2024年02月18日

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