国内小説作品一覧
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-第八巻は、第七巻の続編です。 第一部は、キリストの身代わりとして殺されていった「二歳以下の幼子の母」の声なき声の証言です。 第二部は、日本的にいえば、「三途の川」の証言です。 新しい天国にはいろうとおもえば、古い天国、つまり、自分の「罪に死ぬ」ことが必要でした。 しかも、三途の川には、橋ひとつなく、自由の翼のあるものでも、天候の荒れたときには、だれひとり、川向うの天国に入ることはできないのです。 人間には、一度死ぬことと、死後裁かれることが待っています。 そういう魂に、どういう救いがあるでしょうか。 どうか最後まで読んでみてください。
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-第五巻は、「聖職者」の証言です。常識的にいえば、牧師とか神父、そして僧侶ほど、天国とか極楽に詳しいはずです。 しかし現実は、かれらほど、天国も極楽も知らないのではないか。 そういう風評が霊界にもあって、「わたし」と「罪人」はともかく天国に行って、そういうことも確かめることにしました。 かれらのいるところが、ほんとうに「天国」かどうか。 そのためには、聖職者の口から、自分たちの救いを語ってもらうほかないわけです。 最も警戒したことは、かれらが、天国でさえ、ひとり占めしているのではないか、かれらのいう天国は、もしかすると、そこは地獄ではないか。 そういうことを確かめることが、こうして急務になりました。
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-「天国の証明」の第四巻「続スターの証言」です。 元映画女優が、認知症患者の世話をして、認知症のひとたちの「ことば」に触発されて、新しい天国を目指す話です。 天国の証言者になるには、当然、天国を知っておかねばなりません。 その天国をどのように知るようになったのか。 その過程を記録したものです。 はじめのころは、韓国のスタ―のフアンとなったことで、天界の一部を知るようになり、そのあと、「罪人」と名乗る元聖職者との出会によって、聖書がいうところの「原罪」というものに目覚めることになり、新しい天国とは、その原罪に死ぬ必要があることを知るわけです。
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-「天国の証明」シリーズの第三巻「スターの証言」です。 原節子さんや、淡島千景さんのような、一生涯を清く正しく、永遠の輝きの中で、今もその輝きを失うことのない大女優のひとりの魂の記録です。 彼女は、なんども主演女優賞を総なめにしていながら、第二の人生を、認知症専門の施設で、認知症の「ひと」の世話をしながら、認知症のひとの「ことば」に耳を傾けながら、そのことばによって、新しい天国を、つまり、「永遠の命」を生きることになっています。 つまり映画出演の作品を振り返りながら、魂の成長に目ざめる作品です。 ご期待ください。
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-第二巻は、第一巻「認知症」の証言の、続編です。 第一部では、離縁したはずの「元夫」が、元妻の勤める認知症専門の老人ホームに入所してきた後の話です。 元夫からは、家庭内暴力を受けて、離婚していたのに、その元夫が、認知症になって戻ってきて、天使のようになって元妻に語りかけます。 元妻からすれば、晴天の霹靂というものですが、元夫の語る「ことば」は、子孫に何を教えるべきか。人間は何を学ぶために生きているのか。性の本質はなにか、というような、人間の根幹部分を、ていねいに、分かりやすく、語るものでした。 第二部は、元聖職者であった、牧師や神父が、なぜ神を捨てたか、なぜ、ウツになったのか。その弁明書です。
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-この本は、あくまでも小説です。 小説といっても、特定のひとの体験に基づいた、真実の小説です。あらゆる分野の「天国の証言」集というもので、第十巻まであります。 語り部は、知る人ぞ知る「大スター」です。原節子さん、淡島千景さんとおなじ世代のスターで、主演女優賞を何度か、総なめしたこともあります。 その彼女は、この世に生まれる前に、すでに父親に捨てられ、生まれた直後に、母親にも棄てられています。それでも彼女は、養父母のもとで、子役となり、名子役のまま。大人の名女優になっています。 そうして、引退後に、特別老人ホームの、それも「認知症」の多い施設で働くことになり、「認知症」のひとの「ことば」に触発されて、天国を知るようになり、天国の証言者になっています。 魂というものが、どういうときに、傷つき、生まれ変わり、「永遠のいのち」知るようになるのか。 そういう過程を、丁寧に、語るものとなったわけです。
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-日本は昭和20年にアメリカにより原爆を落とされました。千恵子は体内被曝で生まれました千恵子の母親はまもなく原爆病で亡くなりましたが、叔母の手で育てられた千恵子は、風評被害を避けるため、被曝した事実は知らされないまま成長、平凡な人生を歩み、結婚子育てそして離婚、それなりの苦労はあったものの、成人した息子に見守られ、穏やかな老境に差し掛かった時、見知らぬ地方の役所からの1通の封書が届き、思いもかけず自分の兄が施設で重度の認知での生存を知らされた。半信半疑で施設に兄を訪ねたが、思い出も懐かしさも、わかず、途方に暮れる千恵子だったが、施設に通い看病を始めた千恵子に、封印されていた、家族の凄惨な過去が明らかになって来た。
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-長野県塩尻市・桔梗ヶ原学園。生徒たちがブドウ栽培からワインを瓶詰めにする工程までを実際に手がける、全国でも珍しい「ワイン醸造」を手がけるコースのある高校だ。 鎌倉から母親の実家がある塩尻に越してきたばかりの北村いちるは、イケメンの先輩に勧められて、軽い考えからコースを選択する。 学年一の優等生・百瀬結生子は、実家のワイナリーが倒産寸前であることを知り、自分がワイナリーを再建するため、医師になる道をあきらめて、ワイン醸造を学ぶ決意をする。 テニスに青春のすべてを賭けて打ち込んでいた奥沢美麓は、父が突然病に倒れてしまい、繁盛していたイタリアンレストランを閉店せざるをえなくなる。 落ち込む父をなんとかして励ましたいと考えた美麓は、ワインをこよなく愛する父のために、自分の手で最高のワインを作ろうと考え、コースを選択する。 三人の少女は、ワイン造りの名人と呼ばれる高山秀次郎の厳しくも温かい指導によって、ワインの奥深い魅力にどんどん引きこまれていく。 ときには激しくぶつかりあい、ときには支えあい、挫折をくりかえしながら、ひたすらワインづくりに没頭していく三人。 そんなワインガールズたちの情熱が、やがて「奇跡のワイン」を生み出すことになる……。
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4.3沖縄返還直前、タカ派御用達の英字新聞「リュウキュウ・ポスト」の記者を務める伊波尚友は、CIA局員の二人の米国人から反戦運動家達へのスパイ活動を迫られる。グリーンカードの発給を条件に承諾した尚友は、彼らの要求通りに地元コザへと戻る。そんな尚友に、幼馴染みの比嘉正信が米軍基地でのテロ計画を打ち明ける。それとは別に、マルコウと組んで、変態米兵マクガバンを嵌め、米軍のマシンガンやバズーカ砲までも手に入れた。米軍基地襲撃の計画は着実に進んでいく――。馳流・血と暴力の傑作文学が一気読みできる合本版!※本書は上・下の2冊を合わせた合本版です。
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-孤独な少女は願いを叶えるべく、《麒麟》を探していた。 契約を交わせば、どんな願いも叶えてくれるという古くからの伝説を信じて。 ある時、彼女は一人の不思議な青年と出逢う。 ──愛情も真情も、絆も……心の繋がりを信じない青年。 ──居場所と温もりを求め続ける少女。 いつまでも寂しいままの少女と、信じることをやめてしまった青年。 少女は謎多き青年のひねくれた態度に日々奮闘しながらも、その頑な心を溶かしてゆく。 少女と過ごしていくうちに、青年は時の中で置き去りにした“何か”を取り戻し、“何”を得てゆく。 この出逢いは、互いに何をもたらしてくれるのか。 それは悲運か、あるいは絆か… はたまた、淡い恋心か── 1~6巻まで全部読めちゃう完全版!
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4.3誰にも生まれてきた意味がある。 どら焼き店の軒先から始まる、限りなく優しい魂の物語 線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。 千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは70歳を過ぎた手の不自由な女性・吉井徳江だった。 徳江のつくる「あん」の旨さに舌をまく千太郎は、彼女を雇い、店は繁盛しはじめるのだが……。 偏見のなかに人生を閉じ込められた徳江、生きる気力を失いかけていた千太郎、ふたりはそれぞれに新しい人生に向かって歩き始める――。 生命の不思議な美しさに息をのむラストシーン、いつまでも胸を去らない魂の物語。
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3.9ナニワの最強じいさん、見参! 関西の金融会社会長、稲荷山誠造(いなりやませいぞう)の前に現れた赤髪の今どきの青年。その正体は、とうの昔に縁を切った娘、桃代(ももよ)の息子 ――すなわち孫の翔(しょう)だった。 初めて会った孫は告げる。 「お袋がいなくなった」 金のことしか頭にない頑固者だが、パワフルな行動力と肝っ玉をもつ誠造(70歳)と、大食いなだけで頼りない翔(19歳)。 かみ合わない爺孫(じじまご)コンビは、桃代を見つけ出すことができるのか!? 登場人物紹介 稲荷山誠造 70歳 大阪でハピネスビジネスローン社を一代で築いた現会長。 「蝮の誠やん」と呼ばれた苛烈な取り立て屋。金と効率を何より重んじる。 五反田翔 19歳 誠造の孫で予備校生。色白で華奢な体つき。赤く立てた前髪が特徴。 自らを「ヘナチョコ」と称する気弱な性格だが、大食漢。 五反田桃代 誠造の娘で翔の母。労政福祉省の調査官。 父と義絶状態だったが、ある事情で翔を誠造のもとへ送る。行方不明となっている。 阿東高丸 65歳 政友クラブ幹事長。理知的な容貌で次期政権の要職を狙う。 誠造に10億円の融資を依頼するが、裏で不穏な動きを見せる。 藁井正 労政福祉省の監査担当参事官。色黒で眼鏡をかけた痩身。 川渡グループと姻戚関係にあり、事件の鍵を握る人物。 ※本書は、2015年4月に小社より刊行した『稲荷山誠造 明日は晴れか』を文庫化したものです。 ※本書はフィクションであり、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。
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3.3
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4.5<第5回野性時代フロンティア文学賞受賞>インチキ健康器具のやり手セールスマンとして、巧みなトークで仕事も女も思うがままに生きてきたおれだったが、ある日突然セールストークしか喋れなくなってしまった!仕事はクビになり女にもフラれ、絶望のなか山で出会った妖怪・サトリは、言葉を取り戻す方法を教えてくれるという。言葉が出なくなったおれと、心が読めるサトリ。サトリとのおかしな共同生活が不思議と楽しくなりはじめたとき、ついに言葉を取り戻す日が……。選考委員の池上永一氏、山本文緒氏も絶賛した、とびきり愉快でちょっぴり切ない不思議系青春小説!
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4.5
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4.0小説やドラマのような恋愛に憧れるモテない主人公の「僕」が、片想いの相手に恥ずかしい失恋をしたのをきっかけに、友人のアドバイスやインターネットの恋愛講座などを通して現実に気づかされ、モテる男へと進化していく。 恋愛をプロジェクトとして考えることで編み出された、誰でも成功する恋愛の必勝法とは!? ビジネス書・自己啓発書でおなじみの著者による、本当に役に立つ“超リアル”な恋愛小説。 この小説は、従来の恋愛小説やドラマへの深い疑問を動機として書かれており、そのため、以下の点において従来の恋愛小説と著しく異なります。ご了承ください。 (1)恋愛小説やドラマよりもリアルな恋愛を描く、超写実的小説である (2)恋愛小説でありがちなシーンを徹底して否定する小説である (3)「モテる小説」である
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3.6「保育園がないなら、つくっちゃえ!」。ママたちの奮闘物語。 息子の保育園が見つからない会社員、娘の保育園の方針が合わない契約社員、保育園で働きたい専業主婦、孤独と不安をシェアしたい人、この指止まれ! 北村彩芽は不動産会社の街づくりプロジェクトを担当。出産後すぐに職場復帰するはずが、まだ保育園が見つからない! 思わずSNSで呟いた。 #保育園落ちた人この指止まれに、ママたちの苦悩がたくさん寄せられた。そのオフ会で知り合った2人に彩芽は目をつける。シングルマザーで経理ができる沢村敦子。子をあやすのが上手な江上梨乃。彼女たちの能力を見抜き、彩芽は一念発起する。 「保育園つくっちゃいませんか?」。動揺する2人をよそに、実現に向けて彩芽は突き進むが――。保育園に落ちた仲間同士の人生をかけたプロジェクトがはじまった。 第一章 運命の通知 第二章 保育園つくりませんか? 第三章 目覚め始める女神達 第四章 応募がない!? 第五章 それぞれの保育園 エピローグ
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4.0江戸が東京になって、日露戦争、関東大震災、東京大空襲、そして平成の終わりまで、たったひとりで生き抜いた男がいた。 男は1861年3月13日、横浜で生まれた。 とても成長の遅い子どもで、3歳になるまでまともに歩けず、ゆっくりと時間をかけて成長してからは、人並みに結婚もした。 何度も死に損なったけれど、それなりに人生を楽しんで、あらゆるものを見てきた。 五千円札の女と懇意になったり、朝鮮人狩りから少女を救ったり、ヤミ市の少年たちに自活の道を施したり、不死化細胞の研究に協力させられたり、数奇な運命とともに生きた。 この男、159年にも及ぶ人生最後の望みとは? 30歳の女性看護師に何を託すのか。 さあ、夢見るようなタイムスリップが始まる! 文壇の鬼才が世に問う、圧倒的なイマジネーションと構築力による衝撃の書。
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4.41000人の孤児を救うため、ひとりの男が立ち上がった。 戦後。 廃墟と化した東京を中心に、全国で十二万三千人の「戦争孤児」が生まれた。自ら飯を調達して食べることができず、寝泊りする場所すら持たない子供が、唐突に十二万人以上現れたのだ。 国から見捨てられた孤児たちの命と未来を守るため、一人の男が立ち上がる。当時、彼は十七歳の少年先生。 職も我欲もなげうって、半世紀に及ぶ茨の道を歩いた――。 「プロジェクトX」元プロデューサーの著者が、実在の人物をモデルに描く感動の物語。 「この国の歴史には記されなかった 切なく雄々しい愛の物語である」(今井彰)
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5.0あの人たち、あの娘たちは今 どうしているのだろうか―― すずらんの香水、首筋に感じる風、 数多の映画の情景、幾度となく紡ぎ直される物語。 '50年代の記憶を精緻に編みこんだ 切なく甘い最新長編小説。 彼女はスタアになれるのか? 『スタア誕生』公開にちなみ、地方都市の映画館で ニューフェース審査会が開かれる。 揺れながらカーテンが引かれ、シャンデリアは虹色に輝き、 まばゆい光のスクリーンで、私たちの〈金魚の娘〉は はなやかに泳ぎまわるだろうか…… 傑作「噂の娘」(講談社)から16年を経ての姉妹篇。 作家生活50周年記念刊行。
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4.0わたしはひとりじゃない。 夜、見上げれば、わたしには わたしが生まれた あの赤い星の近くの星が見える。 子どもと、かつて子どもだった人へ贈る物語。 芥川賞受賞第一作! 「生きるというのは永遠に巡ってゆく 回ってゆくのだと、流れるイメージの 中でほしのこが可愛く力強く教えて くれました。天ちゃん、カッコイイ。」 のん(女優・創作あーちすと) 【出てくる人】 天――海辺の小屋で暮らす少女。父は大雨の日、山から星に帰ってしまった。 ルル――その冬はじめての雪が降った日、小屋にあらわれた女の子。 飛行機乗り――山に、飛行機が落ちてくる。飛行機乗りは、ケガをしている。
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3.0「沈黙のなかの沈黙」 長崎に住む作家の「私」は20代の頃、同僚の義父の葬儀に参列して、「夜、もうひとつのお葬式がある」と聞かされた。さては隠れキリシタンの秘義か? と色めきたつ「私」に同僚は困惑を隠さない。そのときから「私」の脳裡に一組の男女が棲みはじめた。 「私」はやがて、弾圧の時代にもキリシタン信仰を守り抜いた一族の末裔を主人公とする小説を書いてデビューする。しかし、それは底の浅い、通俗的な物語ではなかったか?「私」はやがて書きあぐね、行きづまる。 自分は、遠藤周作『沈黙』などの物語をこの土地の歴史に編みこんでいたのではないか? 虚構の記憶をも土地に重ね、本来の土地の姿を見失っていたのではないか? 幕末の潜伏キリシタンのプチジャン神父による発見という「物語」を批判的に乗り越える試み。作家としての出発点へ立ち返り、新たな地平へと飛翔を遂げる問題作。「小指が燃える」 長崎で戦争や敗残兵の物語を紡ぐ「私」の元へ、小説は面白くなければ、売れて読まれねばと言い切る元政治家の先輩作家(石原慎太郎)と、原爆体験を書き継ぐ女性作家(林京子)のまぼろしが交互に訪れる。 体験していない戦場や爆心地を書くのは、そこに美を感じ魅了されるからではないか。それは堕落、倒錯ではないか・・・。 己に問い直しながら「私」は、以前、文芸誌に発表した敗残兵の物語を書き直しはじめる。力作中篇240枚。
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-二十年前に両親を殺されて以来、世捨て人のように生きてきた真野。 ある日、彼が営む「深夜喫茶」に謎めいた少女が現れるが、不慮の事故に巻きこまれ、意識不明になってしまう。 身元の手がかりは、ポシェットに入っていた一枚の地図のみ。 その地図に導かれるように、真野は、一度は捨てた故郷を訪れる――。 【目次】 第一部 帰れない街 第二部 すれ違う意図 第三部 螺 旋 第四部 接 近 (上巻) 「殺人者の息子」という宿命を背負い、検事への夢を断たれ弁護士となった川上。 かつての父同様に、頑ななまでに死刑判決のみを望む被告の弁護を手伝うことになり、二十年ぶりに故郷へ。 被害者と加害者、双方の息子。決して交わらなかった二つの人生が、因縁の街で新たな局面を迎える――。 「汐灘サーガ」三部作最終章。著者インタビュー収録。 【目次】 第四部 接近(承前) 第五部 強まる疑念 第六部 過去からの手紙 第七部 接触、そして 巻末付録 堂場瞬一インタビュー (下巻)
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3.810年後に思い出す。そんな日は突然やってくる。 『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『湯気を食べる』がロングヒット&話題沸騰!! ままならない人生に巻き起こる、心ざわつく悲喜こもごも――。 エッセイで日常のシーンを鮮やかに切り取り掬い上げてきたくどうれいんが描く、風味絶佳な初の小説作品集。 「そうだ。この間、酔って穴掘ったんだよ」「穴?」「どこに」 高校時代からの三人の友情は、公園の穴に吸い寄せられてゆく。(「スノードームの捨てかた」) 「いいんだよ、バイキングって『ご自由に』って意味なんだから」 同じヨガ教室に通う美女・ようこさん。彼女の“秘密”を知った私は――。(「鰐のポーズ」) 「どういうことですか」「こういうことです」 別れた恋人との指輪の処分に迷うまみ子が出会った、しゃがみ込む男。(「川はおぼえている」) 「すみません相席いいですか」 美術館の監視係をするわたしに舞い込んだ恋の予感、のはずが……。(「背」)」 「なにか直してほしいところ聞きたい、時間つくるから、つくって」 ――結婚目前の彼女からの不穏な質問。(「湯気」) 「あら、じゃあもう決定だ、正解だ、運命だ」 仕事を辞め、虚ろな毎日で見つけたのは、一枚の祖父の絵だった。(「いくつもの窓」) 思ってもみなかった。こんなに心ざわつく日がくるなんて。 くどうれいんが描く傑作6篇。
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3.6のたうちまわって超えていけ、愛。 『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集! 九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京――。 残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界 それでも生きていくむきだしの人間たち。 「猿を焼く」 さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか? 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。 「恋は鳩のように」 同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。 「無垢と無情」 人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
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3.7新型コロナ感染拡大の前に書かれた、新鋭による問題作。 鳥の不審死から始まった新型感染症流行の噂。 その渦中に首都庁に勤めるKは巻き込まれていく……。 組織の論理と不条理、怖れと善意の暴走を生々しく描く傑作。 組織の内部を描くという点で、物凄い洞察力を持った作家だ。 ――亀山郁夫 コロナがこうなる前に書かれているというのに凄みを感じる。 ――安藤礼二 まったく、なんだってあんな根拠のないものにそうすぐ振り回されてしまうのだろう。 それとも本当に、ただ自分のあずかり知らぬところで未知の病気が広まりつつあるのではないか、とも考えてみたが、やはり実感は湧かない。 家々から漏れる灯りがそこここに生活が在ることを教えてくれる。言い知れぬ不安が、影のように自分のあとを追ってきている気がした。 ――本書より
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4.0どうしても料理をしたくない新婚のアラサー、過度なダイエットに励む姉を見守る受験生、東京に家出し、一人時間を満喫する主婦……。偏食なオーナーが開いた「カフェ・オヴィ」には食と人生に悩む人が訪れ、自分の心と向き合う。女性の内面を繊細に捉えた、温かな連作短編集! 〈目次〉阪本弥子/枦元海/濱浦盟子/桐野由季子
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4.2切り撮れ、その一瞬を。スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマン――熱き二人が魅せる新感覚スポーツ青春小説、第一弾! ◇あらすじ不祥事を起こし謹慎中の中年スポーツカメラマン与野は、ある夜渋谷で、東京五輪金メダリストの大和エイジと偶然出会う。金メダリストでありながら、次のパリオリンピックに出ようともせず、自由気ままに滑るだけのエイジに反感を覚えつつ、その圧倒的な力に魅了され、与野はエイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」として、彼の日常の滑りを撮影することに。ともに最高のトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を追い求める二人だが、次第に連続窃盗事件や通り魔事件など、深夜の渋谷を取り巻く奇妙なトラブルに巻き込まれていく……。 2024年冬、第二巻発売決定!
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3.3『逃亡刑事』の高頭冴子シリーズ第二弾! “県警のアマゾネス”の異名を持つ千葉県警の高頭冴子は、留学生の不審な失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、中国国籍で新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを掴むも、カーリの雇い主のカーディルも殺害される。冴子に保護を求めていたカーリの同僚のレイハンも連れ去られてしまい、その容疑者は逃亡。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国への捜査を強行するが、そこで二人が目にしたのはウイグル民族が置かれた恐るべき状況だった――
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-Izanaki and Izanami are the significant deities that give birth to all living things in this world, including humans, lands, and even natural objects and phenomena. Despite their creations, tragedy strikes down on the goddess, Izanami, when a deity of fire kills her. Izanaki’s grief leads him to the Land of the Dead to revive her but arrives too late. Their fate seems to separate the Land of Life and the Land of the Dead. And Izanaki who returns from the Land of the Dead purified himself and begets the Three Precious Children, the Sun Goddess Amaterasu, the deity of water Susanoo, and the deity of the Moon Tsukuyomi. Amaterasu, the ancestor of the imperial family, rules the world of Heaven and nurtures all living things on the earth, and Susanoo nurtures all living things by providing water from the underground and also absorbing all our impurities, agonies, sins, carrying them underground.
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4.1民主主義は、国を豊かにし、明るい未来をもたらすのか。人気シリーズ『ハゲタカ』で、“お金は人を幸せにするか”というテーマを現代社会に投げかけた著者が、“民主主義は人を幸せにするか”というテーマに挑む渾身の1冊。軍事政権下の東南アジアの国・メコンから日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合い、意気投合した。祖国メコンの民主化をめざして、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。しかし、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国したその時――。アジアの「ラストフロンティア」メコンをめぐる大国の、真の目的とは!? 国際政治の残酷な現実と対峙することになったピーターと渉の行く手には、何が待ち受けているのか。渦巻く陰謀、虚々実々の駆け引き……。一気読み必至の国際謀略サスペンス!
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3.4名演技に潜む「罪」と「罰」――ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの“業”を描いた連作短編ミステリー。「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。
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3.7新書『応仁の乱』がベストセラーになって以降、関心が集まっている「足利氏」は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも注目された。本書は、戦国を語る上で欠かせない「足利氏」をテーマに、7名の歴史時代作家が書き下ろした短篇小説を収録したアンソロジー。著者は、2020年上半期の直木賞を受賞した川越宗一をはじめ、大人気シリーズ「口入屋用心棒」の著者の鈴木英治、2020年の中山義秀文学賞を受賞した木下昌輝など、ベテランから新進気鋭まで、実力派ばかり。これまで戦国史を語る上で、メインで書かれることがなかった「足利氏」を軸に、この時代の画期となる出来事を時系列で描いていくことによって、“もう一つの戦国史”が浮かび上がる。 ■目次 ●第一話 早見俊 ◎嘉吉(かきつ)の狐――古河(こが)公方家誕生 ●第二話 川越宗一 ◎清き流れの源へ――堀越(ほりごえ)公方滅亡 ●第三話 鈴木英治 ◎天の定め――国府台(こうのだい)合戦 ●第四話 荒山徹 ◎宿縁――河越夜合戦 ●第五話 木下昌輝 ◎螺旋(らせん)の龍――足利義輝弑逆(しいぎゃく) ●第六話 秋山香乃 ◎大禍時(おおまがとき)――織田信長謀殺 ●第七話 谷津矢車 ◎凪(なぎ)の世――喜連川(きつれがわ)藩誕生 ●コラム 喜連川足利氏を訪ねて――栃木県さくら市歴史散歩 収録作品は、いずれも書き下ろし!
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3.7「イメージコンサルタント」に関わる4人の女たち、それぞれの事情とは? ●純代の場合――娘から「参観日にお母さんが一番ダサかった」と言われ…… ●あかねの場合――不倫相手の「私服がかっこ悪い」のが許せない…… ●美波の場合――自分がこんなかわいらしい服を着てもいいのだろうか…… ●繭子の事情――的確なアドバイスを下す彼女の抱える問題とは…… あなたの第一印象、そのままでいいですか? 本当に似合う色、服、髪型などを提案し、「見た目」を変えるイメージコンサルタント・御手洗繭子。ほんのちょっとの気づきと心構えで、人生は変わっていくもの。彼女のアドバイスを受けた人々の外見と内面の変化とは? そして繭子自身が抱える秘密と事情が……。「きれいになりたい」「自分らしくありたい」と思う女性たちの心理を、鋭くかつ細やかに描く、連作小説集。
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3.3でも、僕らは探していたんだ。見えない未来を。この場所で――。夢、進路に、恋……、真剣に向き合ったあの日々が、いまの僕を支えてくれているんだ。1981年、札幌。喫茶店<D>でアルバイトをしている大学生・幸平のもとに、東京で働いているはずの姉が「しばらく泊めて」と突然、現れた。幸平は理由を聞き出せないまま、姉との暮らしを始める。一方、<D>では、オーナーと店長が「金と女」のことで衝突してしまう。そんな二人を見て、幸平たちは“ある行動”に出る。それは一人の女性を守るためだったが、姉の心にも影響を与え……。「東京バンドワゴン」シリーズで人気の著者による喫茶店に集う若者たちの苦悩と成長を描いた長編小説。
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4.2廃止寸前のコンビニエンスストアで働く副店長のヒロイン。近所にライバル店ができて、売上が急降下します。廃店の危機が迫る中、マニュアルを徹底して、何とか売上回復を狙いますが、まったく成果が出ません。それどころかどんどんジリ貧になっていきます。そこに現れたのが67歳のアルバイトのオバチャン。動きはのろいし、しょっちゅうトイレに行き、マニュアルも守りません。しきりにお客さんのおせっかいを焼きます。しかし、このオバチャン、お客さんの心をつかむのがうまい。オバチャンが来てから、少しずつ売上が上向き始め……。おせっかいな「コンビ二の女神様」が巻き起こす奇跡に号泣必至。すべての働く人が元気になるビジネス小説です。
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