新宿の猫

新宿の猫

1,650円 (税込)

8pt

構成作家の卵である「ボク」は明日の見えない闇の中でもがいていた。そんなある夜、ぶらりと入った新宿の小さな居酒屋で、野良猫をかわいがる「夢ちゃん」という女性店員に出会う。客には不愛想だが不思議な優しさを秘めた夢ちゃんに「ボク」はしだいに惹かれていく。ふたりは猫についての秘密を分け合い、大切な約束をするのだが――。生きづらさを抱えた命が伝え合う、名もなき星のような物語。

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新宿の猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    新宿ゴールデン街を舞台にした奇跡。
    色弱ゆえ希望の就職活動が出来なかった山ちゃんは、テレビ界の構成作家を師と仰ぐ。たくさんの視聴者を喜ばせるために奮闘するも空回り。生活に疲れた時、ふと立ち寄ったゴールデン街の小さな飲み屋で夢ちゃんと出逢う。何やら訳ありの夢ちゃんに次第に惹かれていくが、やっぱり訳あり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    何と生々しくかつ温かい描写なのだろうと思ったら、半分自伝の小説だそう。

    人生におけるままならなさ、自分を貫こうと奮い立つ日、上手くいかない苦しさ、それをいなす日々、その日々の中でみつける楽しさも、時折来るどうしようも無く辛い出来事も、辛さが薄れていく年月も、全てが丁度良い温度で綴られている。

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    Posted by ブクログ 2021年12月12日

     もう「叫ぶ詩人の会」の歌を聞いて以来,ドリアンのファンになってしまったので,評価は付けられない(5以外にない(^^;;)。
     さて本書について…
     新宿に住む十数匹の野良猫を題材にして小説が書けることが面白い。主人公の山ちゃんという男性(ボク)。小さな焼き鳥屋の店員の夢ちゃんという女性。その焼き鳥...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月27日

    構成作家の卵である「ボク」は明日の見えない闇の中でもがいていた。
    そんなある夜、何となく立ち寄った新宿ゴールデン街にある花梨花という小さな居酒屋で、野良猫を可愛がる夢ちゃんという女性店員と出逢う。客には無愛想だが不思議な優しさを秘めた夢ちゃんに「ボク」は惹かれてゆく。
    2人は次第に距離を縮め、猫につ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月08日

    あっというまに読んだ。

    目。瞳。
    みんな違う色だし、みんな違うものが見える。
    でもそこがすてきなところ。

    そして最後の注釈がまたいい。

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    Posted by ブクログ 2019年10月30日

    1962年生まれ、ドリアン助川さん、初読みです。「新宿の猫」、2019.1発行。新宿ゴールデン街が栄えた時代、斜視の夢ちゃん22歳が働いている「花梨花」という居酒屋を舞台にした物語。猫たちは自分の家族として、17匹の猫の家族図を冷蔵庫に貼り、廃墟となったホテルの一室で猫たちを世話し続ける夢ちゃん。そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月15日

    お互いの気持ちを最後に詩として表現しているところが、読んでいて一番ホッとした場面だった。
    別々の道に別れてしまったけど、再び会うことができ本当に良かったと思えた一冊だった。

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    Posted by ブクログ 2019年03月17日

    売れない構成作家の卵と過去に傷を持つ女性の淡い恋の物語。

    バブル期の新宿ゴールデン街にたたずむ居酒屋・花梨花。

    山崎は色弱で、希望した就職ができず、有名構成作家の元で仕事を始めたが、大勢の人に向けたメッセージを生み出すことに喘いでいた。

    花梨花にふらりと入った山崎は、店員の夢ちゃんと出会う。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月25日

    新宿ゴールデン街。ちょっと怖くて胡散臭いけれどちょっと憧れます。
    かつての捻じれた若者達が大人になった今、昔どうしてそうなったのか分からない事だらけで、どの扉を開ければ未来につながっているのか全然分からなくて、悶えていた時の気持ちは今も残っているでしょうか。
    たくさんの猫がひょっこり顔を出す居酒屋。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    新宿ゴールデン街。

    夢ちゃんと「猫の家族図」

    「金のあじさいと銀のあじさい」のエピソードがとても悲しい

    猫しか信じられなかった…

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新宿の猫 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    254ページ
  • 電子版発売日
    2019年02月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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