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人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
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「ライオンのおやつ」
2021年6月27日~ NHK BSプレミアム 出演:土村芳、竜星涼、和田正人
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Posted by ブクログ
人生で一番泣いた本。ここ最近の私の死生観にとても近いものを、今このタイミングで読めたことが、巡り合わせだと思った。死ぬことはすなわち生きること。対極にあるのではなく、地続きに存在するもの。性についての描写があることも、つまり人間、という感じがしてよかった。そういったことを交えずに書けば、綺麗な話にな...続きを読むるかもしれないが、生きることを描く上で、普通に転がっていることなのだから、敢えて省いていないのが良い。(それを、下ネタ、とも言いたくない)こうやって死ねたらどんなに良いだろう。間違いなく、これから死ぬのが怖くなるたび、思い出す本。あと、相変わらず食べ物、匂い、風景描写が好きすぎる!お粥を食べたくなった。
印象的な描写や言葉があり、感動的な優しい気持ちになる作品でした! 最後の方は温かくでもすごく切なくて、最後のシーンは勝手に目が潤んでいました(;_;)
小説読むスイッチを入れてくれた、私にとって出会いの一冊。 涙が出て、出過ぎて、とまらなくて困った。 こんなに涙、わたしにあったの?というくらい。 人に何かオススメする本は?と聞かれたら 迷わずこれ。
死はいつか誰にでも起こること。主人公の雫ちゃんはライオンの家で過ごせて幸せだっただろう。マドンナの言葉、どれも素敵で考えさせられたけど、「人生といえのは、つくづく一本のろうそくに似ていると思います」「生きることは、誰かの光になること」が印象的。今、なかなかうまくいかないことが続いているが、この本を読...続きを読むんで、命ある限り自分の気持ちを大切にして精一杯生きなきゃと思い知らされた。
とてもリアルに描かれている作品で感動で涙が止まりませんでした。 1日1日を生き切る。 人生は終わるのだからと投げやりになるのではなく、最後まで人生を味わい尽くすこと。 この文章がとても響きました。 生と死がテーマですが悲しくなるのではなく、作品に出てくる人物の暖かみを感じる本でした。
過去のことを振り返ったり 未来を憂いてたりする日々を過ごしていたので 目の前のいまを生きたいと思った 人生と向き合えなくなったときに また手にしたい本だなと記憶に留めておく
久方ぶりの小説。 最後に読んだのは思い出せないくらい前。 私の心は死んでなどいなかったのだと教えてくださいました。 素敵な言葉が多く、また噛み締めたいと思えるものでした。 人生の後半に楽しみができました。 ごちそうさまでした。
余命宣告をされた主人公がホスピスで死を受け入れて人生を旅立つ物語でした。 死ぬのが怖く無くなる、素敵な話でした。 もちろん、痛くて苦しいこともあるのでしょうが、私もライオンの家で最後を迎えたいと思いました。 心臓発作のように、一瞬で苦しまずに亡くなるけど何も準備できていない死と、ガンのように苦しさ...続きを読むがあるけど残された時間で準備ができる死とどちらがいいのかしら? 私はちゃんと準備ができる方が幸せを感じるかもしれません。 今できることをやろうと前向きになりました。
装画はくのまりさんが描かれているらしく 絵に一目惚れしてどんな本なのか気になり読みました。 瀬戸内のレモン島にあるホスピス「ライオンの家」 そこに担当医から余命宣告させられた33歳の 海野雫は人生最後の日々を過ごすことになった。 人間、生まれ方は選べないけど死に方は選べる。 この言葉を実感しま...続きを読むした。 ゲストの思い出のおやつが物語に登場します。 おやつを食べる前にリクエストした おやつの解説とゲストの思い出を読みあげていて どれも美味しそうで読んでいて食べたくなりました。 タヒチ君と雫がドライブをする話にワインがでてきます。そこで知ったのですが、 ワインの雫が流れた跡をワインの涙といい、 ワインのアルコール濃度と糖度がわかるそうですさっぱりしたワインだと涙の跡はほとんど残らないし、コクのあるワインだと、大泣きしたみたいにはっきりと跡が残るそうです。 最後に、私の思い出のおやつは母と作った 「げんこつ飴」なんですが、皆さんの思い出の おやつはなんですか? よかったらコメントで教えてください! 人生最後に食べたいものでも大丈夫ですよー!
情景描写が見事で、終始涙が止まらなかった。 ただ、決して悲しいだけの物語ではなく、死というものに対しても希望が持てる作品だった。 「人は生きている限り、変わるチャンスがある」 「生きることは、誰かの光になること。」 マドンナのこれらの言葉が印象に残り、これからの人生大事に生きようと思った。
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