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人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
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「ライオンのおやつ」
2021年6月27日~ NHK BSプレミアム 出演:土村芳、竜星涼、和田正人
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
若くしてガンに侵され余命を告げられた主人公の女性・海野 雫(33歳)が、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、死に向き合いながらも、今生きている瞬間の大切さを感じつつ、優しい人たちに見守られながら穏やかにろうそくの火を燃やし尽くす、という感動的な物語でした。 この「ろうそくの火を燃や...続きを読むし尽くす」という表現は、小説の中に綴られた一節で、「人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待つしかないんです。」という、ある登場人物の言葉を使わせてもらったものです。 私は妹を48歳の若さでガンで亡くしています。妹とは地理的に離れて生活しており、顔を会わせるのも年に一度か二度程度。そんなこともあってか、今思うと症状はかなり進行していたと思うのですが、詳しい症状を知らされることもなく、不覚にも知ろうとすることもなく、妹はホスピスではなく病院でしたが、私からすると急に逝ってしまいました。優しい言葉をかけることも出来ず、今だに後悔してばかりです。 妹もこの小説の主人公のような想いをしながら、残された一日一日を過ごしていたのかと想像し、胸が詰まる想いで読みました。 主人公の雫が最後の時間を過ごしたホスピス「ライオンの家」では、入居者が亡くなると、24時間、エントランスのろうそくに明かりが灯されることになっているそうで、(ネタバレになってしまいますが)雫が最期を迎えた時の描写が、「風の強い晩であったにも関わらず、死を弔うためのろうそくの火は決して消えることなく燃え尽きて、そして最後には、すーっと、静かに息を引き取るように消えて、煙が空に吸い込まれていった」とあり、雫が最期のその時まで精一杯「生きる」を全うしたことを、比喩的に描かれていました。 自らの病と残された時間を知りながら「生きる」を燃やし尽くした主人公と、おそらく同じような想いで最期の数ヶ月を過ごしたであろう私の妹と重なって、落涙するのを堪えながら読み終えました。
余命宣告をされた海野雫が瀬戸内のレモン島にあるライオンハウスに入居し、スタッフに『人生のさいごに食べたいおやつは何ですか』と聞かれる。生きる事を諦めていた雫はそのおやつを通じて、自分はまだ生きたいと言う本当の気持ちに気付く。私は小学三年生の娘がある朝、『学校に行きたくない』とダダをこねたシーンを思い...続きを読む出した。前日に友達の家で友達のお母さんが作ってくれたおやつをたべてからの様子がおかしい。娘は母親の私が自分の為におやつを作ってくれるのかと言う疑問の気持ちで、一杯になったのだろう。登校拒否は私のへの試しの行動だと感じた。私は娘の気持ちを受け止めるのは今しかないと決断した。仕事を休む。私はおやつを作らねばならない。何を作れば良いのか、いや、何が作れるのか、娘は何を欲しているのか。私はおやつの本を見ながら、気付いた。娘がおやつの種類ではなく、『私が娘の為におやつを作ること』コレを1番願っていると。頑張って作ったおやつが何だったかは忘れたが、美味しいと笑顔で口いっぱいに詰め込んでいる姿にチョッピリ泣けた。物語の切なさと自分の思い出の切なさを味わった私にとって忘れたくない、忘れてはならない1冊だ。
ボロボロ涙流しながら読んだ。 出てくる人みんな暖かくて、多幸感溢れる空間が好き。 「誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します」というマドンナのセリフが心に残った。 いまの私は20代で種まき中かな〜どんな風に育てて収穫できるかわくわくすると同時に、今この瞬間を大切に生きないと、と思え...続きを読むた
死に対しての固定観念が覆った。すごい話。 人生をロウソクに例える表現も美しくて、そうなのかもしれないと思った。 「私ね、死って、最大級のオーガズムみたいなものなんじゃないかと、期待しているんですよ」 私は自分で、自らの死を受け入れたつもりになっていた。でも、そうじゃなかった。そう思うことの方が自...続きを読む分にとっては都合がいいから、受け入れようとしていたのだ。確かに外堀は埋まっていたけれど、肝心のここ、私自身が、私の心が、死を受け入れてはいなかった。私はホスピスに入りたいから、その方が楽で都合がいいから、死を受け入れたふりをしていたのかもしれない。 でも、本当の本当のところでは、まだ死にたくない。私は、もっと生きたい。 そう思うことが、欲張りみたいにも感じていた。往生際が悪くて、みっともないと。でも、そうじゃない。死を受け入れる、ということは、自分が死にたくない、という感情も含めて正直に認めることだった。
昔読んで文庫持ってて2回目。そのときは、ふーんいい話だなくらいだったと思うんだけど、先月祖父が亡くなって、思い出して再読して、今週ずっと寝る前に泣いてしまって寝付けなくて寝不足だった笑 最期、週単位で弱っていく描写がとってもリアルだった。 お別れは寂しいけど、死ぬって怖くないんだなって思える話。 ...続きを読む 私は産業動物、実験動物の死も痛々しくて無理なので、最期に寄り添うお仕事をしてる方々が本当にすごい。。。 自己啓発本によく書いてある、終わりと向き合えが、なんとなく分かったような気がする最近。。
とても良かった。 タイトルにも納得だし、本当にライオンの家があるなら私もそこで終えたいと思えた。死ぬことがどんな感覚なのか、どんな気持ちでそこに向かうのかなど、出てくる人が素敵な人ばかりで、色んな人が考える"死"に対する向き合い方がどれも良かったです。爆泣き
すごい自分にとって大切な本になった。 自分の父の他界の様子だったり、なんだか色んなことを思い出し、こんなにも鮮明に覚えているものなんだと自分自身でも驚いた。 ライオンの家は、現世と天国を繋ぐ場所のように感じた。 どうしても愚かな私は、こんな穏やかに生きていて元気に見えるから奇跡が起きて良くなって…...続きを読むなんてことを願ってしまったが、ここに入居する方々は日々「死」に近づくことを悪いことと思っていなくて。 死に向かう時の方が1番悲しいなんて気づきもしなかったなと思った。 とにかく私はマドンナに惹かれ、優しい訳でなく、全てをマドンナは受け止めてくれて、マドンナという存在があるからみんな落ち着いて死に迎えるんだなと思った。 特に粟鳥栖さんの最期がすごい良かった。 醍醐味という言葉の意味も初めて知った。 なんだか疲れたりやるせなかった時に繰り返し読みたい本になった。
今まで漠然と病気になることや死ぬことが怖いと思っていたけれど、この話は優しく希望を与えてくれた。もし、私が治らない病気になったら、また読み直したい本だ。
死というものや死後の世界が本当にこんなふうだったら、すごく救われる。 ずっと見守っていてくれると信じて、体が無くてもどかしい思いをさせないように、心配かけずにたくさん幸せな姿を見せようと思う。
誰にでも訪れる 死ぬこと それを意識させてくれる物語を読んだ後は いつもまわりの世界と 自分の心が少しだけ変わって見える 「ライオンのおやつ」を読み終えた今も 朝、目が覚めて ご飯が美味しく食べられて いつものルーティンをこなして 健やかに眠る そんなあたりまえの1日が宝物のように見えて 死を受け入...続きを読むれながら生きることを願うこと そんな覚悟が持てるのか 自分の心の強さを見極めたいとも思ってる でも いつのまにか薄れていって どこかに行ってしまうこの感情 「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」 を読んだ後も 同じような思いに囚われたことを思い出しました
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