あらすじ
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
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Posted by ブクログ
死に対しての固定観念が覆った。すごい話。
人生をロウソクに例える表現も美しくて、そうなのかもしれないと思った。
「私ね、死って、最大級のオーガズムみたいなものなんじゃないかと、期待していへるんですよ」
私は自分で、自らの死を受け入れたつもりになっていた。でも、そうじゃなかった。そう思うことの方が自分にとっては都合がいいから、受け入れようとしていたのだ。確かに外堀は埋まっていたけれど、肝心のここ、私自身が、私の心が、死を受け入れてはいなかった。私はホスピスに入りたいから、その方が楽で都合がいいから、死を受け入れたふりをしていたのかもしれない。
でも、本当の本当のところでは、まだ死にたくない。私は、もっと生きたい。
そう思うことが、欲張りみたいにも感じていた。往生際が悪くて、みっともないと。でも、そうじゃない。死を受け入れる、ということは、自分が死にたくない、という感情も含めて正直に認めることだった。
Posted by ブクログ
昔読んで文庫持ってて2回目。そのときは、ふーんいい話だなくらいだったと思うんだけど、先月祖父が亡くなって、思い出して再読して、今週ずっと寝る前に泣いてしまって寝付けなくて寝不足だった笑
最期、週単位で弱っていく描写がとってもリアルだった。
お別れは寂しいけど、死ぬって怖くないんだなって思える話。
私は産業動物、実験動物の死も痛々しくて無理なので、最期に寄り添うお仕事をしてる方々が本当にすごい。。。
自己啓発本によく書いてある、終わりと向き合えが、なんとなく分かったような気がする最近。。
Posted by ブクログ
とても良かった。
タイトルにも納得だし、本当にライオンの家があるなら私もそこで終えたいと思えた。死ぬことがどんな感覚なのか、どんな気持ちでそこに向かうのかなど、出てくる人が素敵な人ばかりで、色んな人が考える"死"に対する向き合い方がどれも良かったです。爆泣き
Posted by ブクログ
久しぶりの一気読み。
最近私の周りで死が身近になってきている。
父、母、知人。そして自分も老いてゆく。
その死を目の前にした時の気持ちとは、と考える機会が多くなっていたところにこの本と出会う。
「明日が来ることを当たり前に信じられるのは本当に幸せなこと」本当にそう思う。
「自分が幸せだと気づくこともなく平凡な毎日を送る事が幸せなんだと思う」これは私も時々思うことだ。
死を覚悟して迎えられる人、そうでない人、様々。
もし許されるのなら、「楽しかったよ」、とか
「ありがとう」とか言って死にたい。
Posted by ブクログ
すごい自分にとって大切な本になった。
自分の父の他界の様子だったり、なんだか色んなことを思い出し、こんなにも鮮明に覚えているものなんだと自分自身でも驚いた。
ライオンの家は、現世と天国を繋ぐ場所のように感じた。
どうしても愚かな私は、こんな穏やかに生きていて元気に見えるから奇跡が起きて良くなって…なんてことを願ってしまったが、ここに入居する方々は日々「死」に近づくことを悪いことと思っていなくて。
死に向かう時の方が1番悲しいなんて気づきもしなかったなと思った。
とにかく私はマドンナに惹かれ、優しい訳でなく、全てをマドンナは受け止めてくれて、マドンナという存在があるからみんな落ち着いて死に迎えるんだなと思った。
特に粟鳥栖さんの最期がすごい良かった。
醍醐味という言葉の意味も初めて知った。
なんだか疲れたりやるせなかった時に繰り返し読みたい本になった。
Posted by ブクログ
「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」
「人生というのはつくづく、一本のろうそくに似ていると思います、ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すことができません」今の自分に必要な本でした。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
今まで漠然と病気になることや死ぬことが怖いと思っていたけれど、この話は優しく希望を与えてくれた。もし、私が治らない病気になったら、また読み直したい本だ。
Posted by ブクログ
死というものや死後の世界が本当にこんなふうだったら、すごく救われる。
ずっと見守っていてくれると信じて、体が無くてもどかしい思いをさせないように、心配かけずにたくさん幸せな姿を見せようと思う。
Posted by ブクログ
誰にでも訪れる
死ぬこと
それを意識させてくれる物語を読んだ後は
いつもまわりの世界と
自分の心が少しだけ変わって見える
「ライオンのおやつ」を読み終えた今も
朝、目が覚めて
ご飯が美味しく食べられて
いつものルーティンをこなして
健やかに眠る
そんなあたりまえの1日が宝物のように見えて
死を受け入れながら生きることを願うこと
そんな覚悟が持てるのか
自分の心の強さを見極めたいとも思ってる
でも
いつのまにか薄れていって
どこかに行ってしまうこの感情
「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
を読んだ後も
同じような思いに囚われたことを思い出しました
Posted by ブクログ
最初から最後まで明るく透き通った物語でした
明るくと言うのは陽気と言う意味ではなく、この物語に流れる空気感が明るいと言うこと。
末期のガンで残りの人生を過ごすホスピス。死という重い現実が厳然とそこにあるにも関わらず
軽やかに明るく物語が進みます。
瀬戸内の青い海と緑の山々、黄色のレモンそして白く輝く陽の光 美しい景色の中で紡がれる命の物語
命の終わりに人は何を思うのか、何を望むのか
色々な形の終焉がある中でこのライオンの家のような終わり方を迎えることができたら と思いました。小川糸さんの作品は初めてでしたが素敵な言葉を紡がれていて他の作品も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
職場の方に、紹介してもらって読んだ本です。
泣けるって聞いて、日々の鬱憤バラシになるかな?と思って、その日に本屋に行って買いました。
途中も泣きましたが、最後は涙と鼻水流しながら読み進めていきました。
私がもし余命宣告されて、生きるとしたらまだ生きたいって思うのかな?そんなことを考えさせられました。
ワンちゃんも出てくるから、前に飼ってた愛犬と重ねて読んでさらに号泣。
そして家族の絆を考えさせられるものでした。自分の両親も私のことを大切にしてくれてたんだって、他人の人生に自分の人生を照らし合わせて噛み締めて思いました。
読み終えて、辛い気持ちになりました。だけど読み終えた後に、家族への感謝の気持ちが湧き、残されたこれからの人生を家族のために生きたいなと。
この本を紹介してくれた職場の方に感謝です。ありがとうございます。
小川糸さんの紡ぐ言葉が優しくて、他にも読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
海野雫にもう治ることのない段階の病気が見つかり、ライオンの家というホスピスで最期を迎える話。
余命を宣告されたとき、ぬいぐるみを投げつけてこわしたところで、健康であることのありがたみ、生きていることが当たり前ではないこと、一日一日をちゃんと生き切ることの大切さに気づかされた。
Posted by ブクログ
人生の最後を自分で決める事は残酷の様で、ある意味幸せなのかな。と思った。
そしてその最後を「ライオンの家」様な場所で過ごせて良かった。「死」と向き合う姿は読んでいてとても苦しいけれど、必ず迎える「死」について考える事ができた。
Posted by ブクログ
後半は何度も泣いた。
六花ちゃんの登場が今いるワンコと重なって
余計に涙が出た。
六花ちゃんが救いになることがとてもよくわかる。
犬を飼った人は心に染みるのではないだろうか。
そして後悔と共に母のことを思い出した。
高齢だったから余命宣告されても落ち着いて見えたけど色々な思いがあったのだろう。
ただ悲しくて仕方がない、というのとも少し違う。あえて言葉にするなら、実物に会えなくなって残念。
亡くなる前の方が、よっぽど悲しかった。というか切なかった。あの時から較べると、今の心の方がずっと乾燥している。
この部分は心に留めておきたいと思った。
Posted by ブクログ
感動なのか、悲しみなのか、よくわからない感情と涙が波のように押し寄せてくる感じ。
死と誕生は隣り合わせ。向こう側かこっち側か。
もっと早くこの本に出会えていたらなあ、
(次の本はもっとアホな本を読まないとメンタル持ちませんわ)
Posted by ブクログ
涙、涙
悲しくはない、あたたかい涙、清々しい涙。
なんともいえない感情。
自分が死ぬ時は、そばに両親がいてほしいなぁと、最も親不孝なことを思ってしまった。
親より先に死ぬなんて。
雫の元に亡き母親が訪れる。
「私ね、まだもう少しだけこっちにいたいんだけど、その時が来たら、ちゃんと私を迎えに来てくれる?」
「もちろんじゃない!」
即答した母親。
「だってそのためにお母さんは先に天国に行ったんだから」
ああ、そうか。
最大の親不孝をしてまで親より先に逝かなくても、最期は一緒なんだ。
みんな、最期はお父さんお母さんが迎えにきてくれるのか。それなら、いっか。
Posted by ブクログ
人生の終わりをどう迎えるか?昔ロス博士の死を許容するまでの移り変わりを読んだが、余り深刻には考えなかった。いずれ誰にでも訪れる死。最後まで人を大切に思う文体で優しく時間が流れていた。
ライオンのおやつ
悲しい話ですが、いつかは誰もが逃れられない運命をどのように迎えるのか。考えられるきっかけになります。せっかく受けた生命をどのように終えるのか。自分も考えました。
感動しました
素敵な話でものすごく感動しました。色々考えさせられるので読んで、考えて、泣いて、の繰り返しでした。おすすめです。
集大成
とても重くてとても悲しいけれど,同時にとてつもなく綺麗で力強い集大成。
未知の解放感。
ろうそくの炎のような生き様。
遠い未来ではなく,光り輝く今を生きるお話。
生と死
誰にでも訪れる死。
誰も経験したことがない死。
死んでいく人側からの目線で生と死の狭間や死ぬ瞬間を細かく書いている本を初めて読んだ。
ほんとに最後はこんな感じなのではなかろうかと思わされる本だった。
美味しかった
彼女の本は、食べることから力を貰って生きる話が素晴らしいが
食べるのがしんどいタイミングで、この本に出会えて
弱ってる人への優しいお粥が、本当に美味しそうで
早速土鍋を使って、お粥を炊いた。
出会えて嬉しい一冊でした。
本屋で気になっていたけれど、なかなか手が出なかった本。
読んで大正解だった。涙が止まらない、けれど読み終わったときに何とも言えない爽快感が残る本だった。きっとこれからも読み直したくなる本だと思う。
今を大事に生きたいと思える本だった。
涙でぐずぐずです。
引き込まれるように読み進めて行って、気がついたら最後までたどり着いてしまっていました。
だんだん最後のときが近づいているのを感じながら読み進めるのは、辛い瞬間もありましたが、いろんなことを考えさせられるお話でした。久しぶりに涙でぐすぐすです。。
Posted by ブクログ
人生の最後に食べるおやつは何ですか…余命わずかで島のホスピスに来た雫。食べて生きて旅立つ。出てくる人がみんな優しい。葛藤しながらも、今を受け入れ生きることに専念しようとする雫。最後に、知らせてなかった父や妹が来てくれてホッとした。死が身近に感じられるからこそ、読んでよかった。天災や事故で亡くなることも多い中、覚悟して死を迎えられることは、ある意味幸せなことだと思う。
Posted by ブクログ
末期がん(ステージIV)の主人公「雫」さんが、瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」で過ごす2〜3ヶ月(クリスマス〜逝く2月)のお話。
逝くまでは雫さんの一人称で語られ、死後は関係者(ホスピス経営者のマドンナたち)が語る。
特に印象的だったのは、雫さんの死の直前の現実と夢の間を行ったり来たりする表現(夢で亡くなった父母が現れたり、、、)。きっと死の直前の走馬灯ってこんな感じなんだろうなと思った。また最後にホスピスのことは内緒にしていた育ての父(母の双子の弟)親子が会いに来るシーンは感動的。
本屋大賞2位も頷ける。
Posted by ブクログ
良かったー、やっと読めた。
若くして死を目前とした話で暗いのかな?と思いきや明るい。幸せ。ただ、オーバーではなく死へ向かう恐怖心や不安苦しみも描かれていて現実的。瀬戸内にあるライオンの家は穏やかで優しさに満ち溢れているところ。ホスピスで1日1日、病気になる前は当たり前で感謝もしなかった些細なことに心を震わせる。素敵だった、現状に卑屈な思いを持たない、生きているだけでどれだけ幸せなことか、、それを教えてくれる本だった。
Posted by ブクログ
泣いた。これはスタバで読んだらアカンやつ。
自分がこの世を去った後も、世界は変わらず続いていく。そんなあたりまえが不思議で、少し寂しく、でもどこか美しい思える作品でした。
最後のおやつはなにがいいだろう。今のとこヨックモックかも笑
Posted by ブクログ
3回くらい泣きました。
「美味しい物を食べられる」って凄く素敵な事ですよね。人生を精一杯生きて楽しんで終えられるように、美味しい物をいっぱい食べて頑張ろうと思えました。
「人は死の直前まで変わるチャンスがある」
「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変える」
泣いた台詞じゃ無いけど、凄く好きな言葉です。
作者さんの他の作品も見てみたいと思えました。
Posted by ブクログ
泣いては涙が乾いて泣いては涙が乾いてをずっと繰り返してた。
たしかに、人生で大切なことに気づくって、早い方がいいけれど、どんなに遅くても死に際でも、気づくことができればその瞬間この人生でよかったってなるんだろうな。
生きてるうちは大切に生きようなんて理解はできてもとても難しい。
だから、このような本だとかで再び気づかされる。
人生ってすごく理不尽で美しい。
この本は表現の仕方がとても好き。
思いきり不幸を吸いこんで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生は光り輝くことでしょう。
かわいいという言葉を百個並べても千個並べても1万個並べても、私の中に沸き起こる可愛いの感情には追いつけない
美しい表現だなって思う。
Posted by ブクログ
久しぶりに読みながら涙が流れた。死ぬ前ってこんな感じなのかな?会いたい人が次々と現れて話す事ができる。朦朧とした意識の下では色んな事が繰り広げられている。耳だけは最後まで普通に聞こえている。全部本当のような気がする。父が亡くなった時もそうだったのかもしれない。
読みやすい
読みやすく、情景も頭にぱっと鮮やかに浮かぶ文体
テーマは「死」について
登場人物たちもあっさりと亡くなっていきます。
主人公がここホスピスで過ごした時間は一か月ぐらい
人生での一か月は短い期間だと思うのですが
この主人公の雫にとっては間違いなく
人生の最後を飾るにふさわしい一カ月だと思いました
Posted by ブクログ
終始暗くてあまり好みではなかったのが正直な感想。もちろん主人公の気持ちも行動も納得できるところはあるができないところの方が圧倒的に多く、そこまでヒステリックにならなくても…や人にそんな意見できるほどなのか?と思うところがあった。
そう言うところも含めて、やっぱり健康な人間とホスピスにいる人間では簡単に分かり合えないとは思ったし簡単に人の気持ちがわかるなんて事は言ってはいけないと思った。
あと、私は分かりやすい状況説明が好きなので主人公が昏睡状態になってからの状況がいまいちわからなかった。これは主人公の意識の中だけの話なのか、実際に動けたのかどっちだ?と少し混乱した。
Posted by ブクログ
癌になって亡くなるまでの間ホスピスで過ごすお話。人生最後に食べたいおやつってなんだろう?と自分も考えました。答えはまだ出ないけど…とてもいいお話でした。
Posted by ブクログ
余命宣告を受け、瀬戸内海のホスピス「ライオンの家」でわずかな余生を過ごす主人公。
「命がわずかになりつつも悲観することなく、今を懸命に生きる入居者たち」と「美味しい食事という最大限の幸福を提供するスタッフ」。その双方の強さと優しさに心が洗われる。
死ぬことは誰にでもいつか訪れることであるが、その旅立ちまでの人生の一歩一歩を強く踏みしめようと思える一冊。
Posted by ブクログ
小川糸さんの作品は柔らかい表現が多くて、あたたかい気持ちになれる。忙しい毎日からの現実逃避を目的とするなら、外れはない。
「死への恐怖」と「死後どうなるか」の描写、それぞれのキャラクターの捉え方が面白かった。
死んだら星になる。本などのフィクションの中でそう表現されることは度々見かける。だけど、実際にそう考える人はどれくらい居るんだろう。
死後の世界はないと捉えている人も多いのではないか。周りの友人と話していてそう思うことがある。
私は、死んだ後にはポップで楽しい天国が待っていると思っている。だって、そっちの方がワクワクするじゃないか。
良いお話だと思います。
綺麗で良いお話だと思いましたが、自分と状況がかけ離れている為、あまり共感とか感情移入はできないまま終わりました。でも自分が死ぬ時もこんな穏やかな終わり方が良いなと思いました。
ろうそくの火が消えるまで
しーちゃんの一生が綴られた物語、楽しく読ませていただきました。
お父さんと梢ちゃんが会いにきてくれたとき、辛くて泣いてしまった。でも会えて良かった。
私にとっての思い出のおやつは何だろう。
小さい頃に母と作ったフルーツ白玉かなぁ。
久しぶりに作ってみたくなりました。
小豆粥も美味しそうだったから食べてみたいな〜。