冨士本由紀の作品一覧

「冨士本由紀」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 愛するいのち、いらないいのち
    多くを望まないのに、ただただ穏やかに生活したいだけなのに、生きていくってなんでこうも思い通りにならないんだろう。愛してるはずの家族を思う気持ちにさえ気づけないほど、余裕のない毎日を慌ただしく過ごしていくだけ。優しくなれない自分自身にも傷つきながら。
    早くいなくなって欲しいと願う冷酷な自分も、自己犠牲...続きを読む
  • 愛するいのち、いらないいのち
    無職・無年金の夫と築45年の横浜の団地で倹しく暮らす59歳の私。遠い島根の実家で独居する我侭で惚けた父の介護に行き来する日々。
    そんな矢先、夫に癌が見つかる。
    還暦を迎える女のリアルな日常が胸を衝く、切実小説。


    ろくに育ててもらった記憶もない、自慢話以外は何も出来ない元公務員の養父(母の再婚相手...続きを読む
  • 愛するいのち、いらないいのち
    いろいろ考えた。
    老いていく親、若いままではいられない自分。
    文音は母の再婚相手である血の繋がらない父を介護することに。
    若い時に華々しく働いていたらしい夫の和倫までもが癌になり、否が応にも死と向き合って行く。
    愛する人の命にはもちろん、愛してはいなくとも、それなりに恩や情や、義理や人情で、どんな人...続きを読む
  • 愛するいのち、いらないいのち
    書評家、藤田さんのツイッターがきっかけ。
    タイトルで当然、身構える。横浜と出雲を行ったり来たりのW介護。非正規雇用の職場では立場があやうい。
    うまいなーと感じるのは、主人公が完全なる弱者ではなく、働き盛り時代は広告業界で華々しく活躍していた、というのをにおわせている点。読み手のスタンスが試される。
  • 愛するいのち、いらないいのち
    ごめんなさい、お父さん。ごめんなさい、カズちゃん。人の心のことなんか、失ってからしかわからない。失ってもわからない。私の胸がもっと柔らかでやさしかったなら、あなたを抱きしめることができたのに。

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