無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
第35回織田作之助賞受賞作品。
タイトルが気になって手に取った本。話に引き込まれて一気読みした。
クロスバイクを楽しむ定年後の夫婦。夫の骨折をきっかけに知り合った一樹に家政夫を頼み、夫婦は和やかな日々が続くように感じたが······。という内容。
高齢者が若者に引け目を感じる気持ちは、自分がその立場にたって初めてわかることだと思う。自分が若いときに感じた高齢者への思いを向けられたとき、引け目を感じてしまうものなのかもしれない。自分だけは高齢者とみられたくないと思う気持ちもあるのだという気づきを得た。
そして信頼を感じ、これくらいならと思ってしまったことがズルズルと······。こういう小説を読むと、人を信じるのが怖くなる。でも生い立ちや環境でそうなってしまったのかもしれない。彼が失くしたものの大きさに気づいたときに、変わることを願った。
それにしても定年後の夫婦って、難しそう。もう一度お互いを認め合えるようになれるかどうかでうまくいくのかが決まるのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
定年退職後の趣味のクロスバイクでサイクリングを楽しむ昌平、ゆり子夫婦。ある日昌平が事故で足首を骨折し、クロスバイクがきっかけで知り合った青年一樹に家の手伝いをしてもらうことになる。一樹が来るようになってから、家から貴金属がなくなるように。でも一樹は「いい人」だと思いたい。
仕事は御役御免になり、身近な人の病気や訃報、子どもたちの独立、体力や性機能の低下などから自分たちの老いに直面する夫婦。対照的にエネルギーに溢れ衝動を持て余している一樹。
タイトルの「その話は今日はやめておきましょう」
きっと老夫婦は自分たちの老い、その行く先から目を背けていたかったんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
ドキドキしたーしかも嫌なドキドキ。祈るような気持ちで最悪なことが起きないでくれと読んでいた。
夫婦間の、あれ言わなきゃ、相談しなきゃ、でも今じゃなくていいか、今じゃないか、で後回しにしてしまうこと、まさにタイトルのような場面はあったりする。特に、相手を不快にさせるかもしれない、自分の知らない相手のネガティブな面を暴いてしまうかもしれないようなセンシティブなものもあったりする。むしろ、それによって自分がどういう人間と思われてしまう、そう思われることが嫌だなぁと感じることもある。で、黙る。言わない。でも態度には出てしまう。相手は黙っていることを察する。で、違う想像をする。ボタンのかけ違いが、ヒリヒリ、ドキドキさせた。
すごくいい作品なんだけど、もう一度似たような作品を読みたいかと言われれば、チキンな私は読めないので、星一つ減らしてしまった。作者さんに申し訳ない。。
Posted by ブクログ
表紙の不穏なイメージとは違い、
日常的な描写が細かく丁寧で分かりやすかった。
主人公の老夫婦が日常感じている細かな心情描写など、ストーリーに大きな展開はないけれど、昨今頻発している闇バイトなどを考えると実際にもありそうな展開で続きが気になり読み進められた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
主人公は、ゆり子60代と昌平70代の老夫婦。
昌平の誘いで始めたクロスバイク。
ある日、その夫がクロスバイクで事故になってから日常が変わってくる。
病院で出会った若者の一樹。
定職についておらず、バイト先をクビになったばかり。老夫婦も手が足りず困っていたので、週に一度自宅に手伝いに来て貰うことに…。
いい子だと信用していた一樹に変化が。
生まれ持った環境、些細な価値観の違いで同じことでも良くも悪くもなるなと思った。
感謝の気持ちで渡したお金も、受け取り手にとっては嬉しくない時もある。
年齢的なものの考え方、価値観のギャップなど
客観的にみるとどちらも分かるなと思った。
一樹が悪人になりきれなかったのが救いかな。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。