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Posted by ブクログ 2021年02月22日
あるところに、荒くれた若者がいました。若者は根っからのクズではないものの、すさんだ生活をしていました。ある日、善良なお爺さんお婆さんと出会い、若者は老夫婦のお手伝いをしていくうちに、素直な心を取り戻していったとさ。めでたしめでたし。とすんなりちゃんちゃんといかないのが井上荒野。もうクライマックスがヒ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月17日
人生の終盤、老いの現実に揺らぐ夫婦と、身の振り方が定まらず迷える20代半ばの青年との関わり。
どの年代もそれぞれの葛藤がありますね。
会う度に小さくなる私の父母が、肩寄せあってふたりで暮らしていることを想いながら読みました。
穏やかな老後の生活につむじ風がたったくらいの、何気ないストーリーです...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月13日
第35回織田作之助賞受賞作。
72歳の大楠昌平と69歳のゆり子の老夫婦。
昌平が事故に遭い怪我をして、通院のためにサイクルショップで偶然出会った26歳の青年石川一樹に、お金を払い、車で送迎を頼むことに。
ついでに、家の中の掃除や庭の手入れなども頼みますが、一時は隣家の住人に勝手に切られた植木に対し...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月11日
定年後の夫婦の趣味としてクロスバイクを楽しんでいた昌平とゆり子。
昌平が交通事故で骨折してしまい、通院やリハビリ、これからの生活のことで不安に駆られるなか
夫婦が出会ったのはかつてサイクルショップで見た一樹という青年だった。
一樹に通院や家の手伝いのアルバイトを頼むことになり、彼の素性や知らない...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月11日
いつもどんよりとした曇天を連想する井上作品
今回もそこかしこに不穏な空気が漂っていました。
72歳の昌平、69歳のゆり子、二人が住む一軒家で通いの家政夫として働く事になった若者、石川一樹、この3人を軸として物語は展開します。
どこにでもいそうな人の良い初老の夫婦が、一樹と関わる事で気持ちが揺れ動...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月08日
リタイア後の老夫婦と、一人の青年の物語。青年は仕事もなくただそのひぐらしで生活していたが、ひょんなことから老夫婦のところで、「何でも屋」として、小遣いを稼ぐようになる。
元々不器用だが性格は悪くない青年は、自分のできることで、老夫婦の生活をささえていくが、方や心のどこかで彼らを蔑む感情を持つ。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月27日
いつか自分にもこんなふうに若者に騙されたりする日が来るんじゃないかとはらはらした。すごく不快な気持ちで読んだ。
一樹は根っからの悪人ではないけど、そこがまた腹立たしいというか、いらいらした。ゆり子は上品で思慮深く、時にしっかりと自分の意見を放つ。
惚れなおした、という夫はどこか頼りないけど、老夫婦の...続きを読む
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