Posted by ブクログ
2009年10月04日
ええーと、これは無理。小説世界うんぬん以前に音読できない。おれがなぜ日本人の若手〜中堅作家の本を読まないかって、音読できない作品が多すぎるから。おれはストライクゾーンが広いはずだけど、中身に入る以前にリズムが整ってない小説だけは苦手で、別にそのリズムは村上春樹エピゴーネンとか江国香織エピゴーネンとか...続きを読むのダサいリズムでも、今までにないカッコいいリズムでもなんでもいいんだけど、一定のリズムを刻んでくれないと読めない。翻訳小説って実は日本語が優秀で、翻訳文が読みづらいっていう人は文とか話のつながりが見えないってことだけど、ちゃんとした翻訳家を選んで読めば下手な日本語には出会わない。こっちのほうがよっぽどリズムがある。この小説は読点の打ち方が耐えられない。無理やり一個目と二個目を読んで挫折。本人見たことあるから間隔置いてもう一回だけ読んでみるけど。そして内容もなあ、なんで皆こういう世界が好きなんだろう??固有名詞のない世界って、すなわち特定できない世界を書く人っていっぱいいて、それは小川洋子とか素晴らしい人がいっぱいいるけど、やりゃいいってもんじゃない。・・・何にもこの小説のことを書いてないので、あとで補足。