悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと
  • 値引き

悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと

1,496円 (税込)
748円 (税込) 5月9日まで

3pt

今から三十年前の夜、ある動物園のカピバラ小屋で一人の男の子が保護された。
その子の名前は……『おチビちゃん』
彼を置き捨てた母親から、そう呼ばれて育ったという。
カピバラを愛するおチビちゃんは養護施設で育てられ、名前は加比原譲二(かぴばら・じょうじ)と付けられた。動物のカピバラのことが大好きな本人の希望により、加比原という名字が付けられたのだ。
そして三十年の月日を経て、心優しい大人となった加比原譲二は、自分が保護された動物園の清掃員として働くと同時に、その隣にある小学校の用務員も務めている。
そんな加比原譲二は、子どもたちから「カッピー」と呼ばれ親しまれつつ、時にからかわれることも……。
なぜなら彼は、漢字を読むことや、足し算や引き算など計算をすることができず、空気を読むこともできない。心が5歳の時のままだから。
けれど、本当のカピバラのように心優しいカッピー。
一本のたいまつから何千もの火を分けても、そのたいまつの火は消えることがないように、生徒にも教師にも保護者にも愛を無限に分け与えてくれる。
見返りなどという言葉は、彼の中の辞書には存在しない。
関わる人の心の闇に光を照らし、それぞれにとって進むべき本当の道が見えてくる。
しかし、そんなある日、カッピーが命の危機を感じるほどの「いじめ」の対象になってしまうのだった。
さらには、一人のヤクザと出会ったことにより、殺人事件に巻き込まれてしまうことに?
愛とは? 家族とは? 本当の正義とは?
ピュアな心を持つカッピーを通じて、人生で最も大切なことを教えられる感動エンターテイメントストーリー。

...続きを読む

悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月20日

    最初この本を手に取ったときの想像を超えて、良かった。
    主語がそれぞれ変わるたびに、同じことの見え方が変わってくる。人にはその行動足らしめる背景があり、事情があり、それが丁寧に紐解かれてていく。
    カッピーの言葉に混じりのない真実を見、校長先生の暖かい言葉に、大人でもこういう生き方でいいんだと癒される。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月04日

    動物園に置き去りにされたカッピー。隣にある小学校と動物園を管理している校長先生と家族となり、大人になった今はその両方で働いている。

    カッピーの純粋で真っ直ぐな優しさに心が洗われるようでした。
    漢字の読めないカッピーは生徒に相談されたときも、どこかチグハグな会話になることがある。
    でも、その答えはい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月14日

    表紙のカピバラに引かれて買って、ほのぼの系だと思ったのに違った…
    そのギャップが好き、これからもいっぱい読み返そうとおもいます。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月25日

    心の奥が暖かくなるような感じたことの無い感情が湧き上がってきた。
    登場人物一人ひとりが純粋なかっぴー と関わることで 人間らしい ありのままの心になっていくのが
    とても印象的だった。
    この本を読んだ人はきっと暖かい人間になれる。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月22日

    想像以上に内容が黒くて驚いた。
    没入感に欠ける部分はあったが、加比原譲二の純粋で誠実な性格には心を洗われた。
    覚えておきたい名言もたくさんあり、呼んで良かったと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月30日

    私もかぴばらさんとお友達になりたい。前半のホッコリした内容から後半ハードボイルドになっていく感じが面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月11日

    カッピーと登場人物の軽妙なやりとりに思わず吹き出す。素直で真っ直ぐ、濁った感情を一切持たず、人間の裏の顔とか悪意を感知するアンテナ持ち合わせていないカッピーに悪と対峙させる必要はないかな。ミステリー部分は穴だらけ。カッピー推しで気持ちよく終わってほしかった。挿絵も可愛い。コピーしてしまった。「人人に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月26日

    たまたま見つけて手に取った本。
    知的障害のある男性が、小学校の用務員をしながら、二人の小学生を救う話、かな。

    若干狙いすぎな感じもして、そこまで入り込めず。
    全体的には優しい物語。カッピーがすべてに寛容なので、こんな人が側にいたら自分にも他人にも優しくなれそう。

    後半から、ヤクザとかDVとか保険...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月12日

    テレビマンが書く小説ってすぐわかるよね。雰囲気で。
    キャラクターや話の構成がテレビ的すぎて個人的に当たり外れが激しいパターン。
    1章読んだ時点ではちょっと辞めようかなと思ったんだけど、せっかくだしと最後まで読んでみた。ハードボイルドなミステリーになってきた後半は、面白くて一気読み。はぁ、子どもが不幸...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月04日

    以前から気になっていた作品
    小学校の用務員をしている
    カッピーこと加比原譲二さんを中心とした
    カッピーの周りの人達のそれぞれの事情を深追いしながら
    物語は進んでいきます。
    カッピーはどんな事情がある人でも
    どんな人にも優しいし、皆に平等です。

    後半は内容が濃いというか
    かなり衝撃的な内容で
    読んで...続きを読む

    0

悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

瀧森古都 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す