小説作品一覧
-
4.0
-
4.2小説が現実を凌駕した、あの話題作が文庫化&映画化! 91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した――。高齢の資産家男性を狙う<後妻業>を描き、世間を震撼させた超問題作。解説・白幡光明 2016年8月公開 映画「後妻業の女」(主演・大竹しのぶ、豊川悦司) 原作 ※本作品は 2016年6月9日まで販売しておりました単行本電子版『後妻業』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
-
3.9
-
3.8
-
3.0
-
-歴史小説家・伊東潤の新境地、 社会派ミステリー『横浜1963』 戦後とは何だったのか。 その答えは1963年の、日本と米国が混在する街 横浜にあった。 東京オリンピック開催を来年に控え、明るい未来を夢見る日本。 だが、米国との見えない壁が未だに存在していた。 戦後昭和の横浜から、日本の影に焦点を当て、今日へも続く日米関係の始まりの構造を描く。 物語は、長崎・佐世保と横浜の2つの殺人事件から始まる。 遺体の腹は、いずれもネイビーナイフで切り裂かれていた。 米兵による犯行の可能性が漂い、事件に深入りしたくないと及び腰になる神奈川県警は、「白人にしか見えないハーフの日本人」外事課のソニー沢田に捜査の任務を与える。 次第に捜査にのめり込んでいくソニーは、米軍の協力を仰ぎ、日系アメリカ人SP ショーン坂口と出会う。 運命とも言える出会いを果たした2人が、日米の壁を乗り越え、事件の真相に迫っていく。 待ち受ける結末に、2人は、そして1963年に誘われたあなたは、何を見つけ、何を思うのか・・・
-
4.3
-
3.6
-
-
-
-
-
-
-
3.6―この街に、この店に、優しい人がいる。 『マイナビeBooks大賞』&『お仕事小説コン』特別賞W受賞! 文具メーカーで事務をしている朝希は真面目に日々働いていたが、新しい課長に目の敵にされてしまう。見兼ねた先輩社員に助けられるも退職を余儀なくされた。以来、半ば引きこもりのような生活を送るが、これではマズイと兄の営む家具屋で店番を始める。接客は辛いが兄の想いの詰まった家具に囲まれる穏やかな日々が過ぎていく。ある仕事帰りの夕方、裏路地の『黒手毬珈琲館』を通りかかったとき、中に家具屋のスツールがあるのを見つける。と、ドアが開き、全身黒ずくめの店員が出てくるが、それは昼間来た客で……。 多彩なアレンジ珈琲の裏には誰かの温かな想いがある――。 心が疲れたときに効く、優しい一杯をあなたへ。
-
4.0CAになれば、なんでも手に入る……はずだったのに!? 華やかな世界に憧れ日本国際航空(JIA)に入社した紗世はCA7年目、理想と現実のギャップにもがいていた。あるとき新人・航の教育係に任命されるが彼は会議でやらかし、機内サービスもトラブル続き。なのに今日も、夫婦問題を抱えた社長、大きなぬいぐるみを背負った女性、フライトログブックを頼む少年などの対応に追われ…? アラサー紗世の仕事と恋を乗せた運命のフライトの最終目的地は!?
-
-恐怖の怪人、東京を襲う! 迫る凶刃に挑む、赤い魔女・虹子の活躍! 不況風吹きすさぶ東京で通り魔が横行、次々と善良な市民が通り魔の凶刃に襲われていった。長髪を振り乱し、顔をブルーのベースファウンデーションで塗りたくっているところから人々は白死面(ペールフェイス)と呼んで、恐れ戦いた。タロット占い師で魔女の稲村虹子は、弟子の鞍馬正浩とともにその正体を暴くため、解明に乗り出す。警視庁捜査一課の井並警部の協力も得て、ついに真相に肉迫するが…。 ホラーファンタジー、「虹のマジカル・レッド」シリーズ第1弾。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
-
-淫夢魔に取り憑かれた人妻は、夫の精を絞り尽くすと、色情狂となって街へ飛び出した! 魔に憑かれた洋館に引っ越してきた夫婦が徐々にセックスに狂っていく。悪魔祓いのためその洋館を訪れた小倉雄高と百合子だが、すでに美貌の人妻は正気を失っていた。やがて女獣は夫の性器を食い千切り、窓を突き破って外に飛び出す。一般人を巻き込んでの大殺戮が開始された。辺り一面に撒き散らされた血糊や人肉からは湯気が立ち昇り…。 官能スプラッターホラーの傑作が「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
-
-「妖異な眼」の肖像画の下で歌っていた女は、死んだ恋人にそっくりだった… テレビの脚本をすっぽかして酒を飲み、プロデューサーとけんかをした夜、霧の新宿で柚木進は、見たことのない高層ビルに迷いこんだ。その頂上の「バンドワゴン」というクラブで歌っていたのは、死んだ恋人にそっくりの女だった。翌日店を捜した柚木は、前夜のビルを見つけることができない。しかも、鹿毛裕子と名乗るその女を追い始めた柚木の周囲に、奇怪な出来事が次々と起きはじめる。柚木そっくりの藁人形が木に吊るされ、自分も命を狙われる。鍵は、店に掲げられていた、巨大な肖像画にあるらしい。やがて柚木が踏みこんでいったところは甘美な、だが恐ろしい世界だった…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
-
-現代によみがえる古代エジプトの呪い! ホラーファンタジーの力作 秋の学園祭をひかえ、県立滝上高校演劇部の稽古は大詰めを迎えていた。だが、主役をつとめる朝生良平の心は重かった。相手役の女生徒、相原夏紀に近づこうとする不良番長の牛久保が、良平を脅して役を降ろそうとするのだ。さらに、夏紀への報われぬ想いが、良平の心に翳りを落としていた。牛久保に殴られ、みじめな思いをかみしめる良平が、大石魂神社の境内で死の誘惑に囚われた時、怪異は起こった。摩滅した古い狛犬から聞こえる声が、良平の心にある「憎悪」をひき受けようと申し出たのだ。声の主は、古代エジプトの残虐な神官・ラモキスの埋葬人形、ウシャブティだった。茫然とする良平を残して声が消えた翌日から、良平の周囲に異変が生じ始めた。やがて魔の手は夏紀にも及び、ついに惨劇の幕は開いた…。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
-
-遺品である一枚の写真に封じられた、亡き父の造り出した世界とは…? 異色の傑作ホラー・ファンタジー 冒険作家である父・汐見翔を飛行機事故で失って1年。汐見健司は高校のクラブで映画づくりに励み、母・映子も芸能界にカムバックして、汐見家は平静を取り戻していた。だが、小学生の妹・典子は父の死を認めようとしなかった。母とのいさかいがあった日、健司は典子が父の部屋で昏睡しているのを発見した。そして、健司だけが、写真の父の隣に典子の姿を見ることができた。父を慕うあまり、典子は死んだ父の世界に入りこんでしまったのだ。妹の命を助けるため、健司は亡き父の世界へと旅立った。冒険作家・汐見翔の世界……そこは、翔の造りだした様々な異形の戦士が、死の使者“青い竜”と戦う、“薄暮の世界(デイム・ワールド)”だった! ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
-
3.0
-
4.0
-
4.0
-
3.0
-
3.0
-
3.5気づいたら、泣いていた。『全てが咲きましたよ! 』(天然ドジな花屋探偵)『……水かかってます』(ネ暗なバイト)花と大切な想い。胸がキュンとするミステリー! 【あらすじ】その花屋は海の見える街角に佇んでいる。店員の瑠璃さんは、人の名前さえ忘れるほどの天然ドジな女性だ。でも、花々の知識と愛情なら誰にも負けない。そんな彼女は花にまつわる事件は見過ごせず、花屋探偵さながらに謎を解き明かしていく。バイトの僕は少しずつ彼女に惹かれていくけれど、瑠璃さんには『人を好きになってはいけない過去』があって……。一輪の花に秘められた想いに、胸がキュンとするお仕事ミステリー!
-
3.3最高の和菓子と、最低の店員がお待ちしております。流されやすい大学生×女たらしの美形店主×頑固で謎の多い職人。城下町の片隅で繰り広げられる、行き場のない男三人と猫一匹の、お菓子な日常を召し上がれ! 【あらすじ】普通の大学生・波多野が黒猫に誘われて入った小さな茶房。そこで執事風のイケメン店長・杉田と美味しい和菓子に魅了されるも、高級カップを割って事態は急変。ヤクザのように豹変した店長に、奴隷待遇のバイト契約を結ばせられる! しかも、店は冷徹頑固な和菓子職人・井上から偏屈な常連客まで、曲者だらけで……。城下町の片隅で繰り広げられる、行き場のない男三人と猫一匹の、お菓子な日常を召し上がれ!
-
-
-
4.2
-
-洋上に浮かぶ豪華客船から至宝を奪還せよ――そのミッションには人類を揺るがす陰謀が潜んでいた!今度の敵は黄金の国ジパング!?ワケありバディの活躍を描く、シリーズ第2弾 世紀の怪盗“君主”として大仕事を手がけてきたジョナサンとルーのもとに、洋上に浮かぶ豪華客船からピカソの名画を奪還してほしいとの依頼が舞い込んだ。だが、いざミッション始動――と思いきや、名画奪還は仮の名目。二人に課せられたのは、船内で虎視眈々と進められている、人類を脅かすある計画を阻止することで……!? 五臓六腑をぶちぬく痛快アクション・ミステリー、第2弾!
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-外見は老朽化した貨物船だが、じつはハイテク装備の秘密工作船オレゴン号。長年の世界的な活躍が噂を呼び、その存在に疑いをいだくものが現われた。国際的に孤立するベネズエラ海軍だ。彼らはこの船が偽装であるのを確信し、ひそかに魔の手をのばそうとしていた。一方、オレゴン号船長のカブリーヨは、CIAから新たな依頼を受けていた。くだんのベネズエラ海軍が、北朝鮮へ武器を密輸しているというのだ。その証拠をつかみ、密輸経路を断つべく、カブリーヨと乗組員は隠密裏に動きだす――。
-
3.9ぼくが1年A組の幽霊になって、一月が経過した――高校に入学したばかりのころの失敗によってクラス内で孤立し、いまでは幽霊扱いされている一居士架(いちこじかける)。惨めな日常を過ごしながらも限界を感じていた架は、十月の席替えで前の席になった玖波高町(くばたかまち)に突然話しかけられる。それは彼の苦しみに満ちた毎日に変化をもたらす、小さくも確かな予兆だった。時を同じくして、校舎の周辺では蝶結びのメッセージを残した動物の死骸が相次いで発見され、休みがちになった高町は何かに思い悩むような様子を見せはじめる……。圧倒的な筆力と繊細な技巧が紡ぎ出す、静謐な感動に満ちた青春ミステリ。/解説=大森望
-
4.0裕福なホッジズ夫人が殺害されたのは、近頃評判の霊能者ポープジョイ夫人の交霊会から帰宅した直後のことだった。強盗の仕業か、顔見知りの犯行か。新年早々難事件を抱える羽目になるウィザースプーン警部補。そんな主人を陰で助けてきたジェフリーズ夫人はじめ使用人一同だが、このところメイドのベッツィと馭者スミスの仲が険悪で、捜査に支障が出かねない。不仲の原因というのが、彼女が少し前に知り合った男性と交霊会に出かけるからで……単純そうで手ごわい殺人事件に使用人探偵団が挑む、評判のヴィクトリア朝ミステリ・シリーズ第3弾。
-
4.01952年、独裁政権下のバルセロナ。上流階級の未亡人が扼殺され、新人記者のアナが独占報道の担当に抜擢された。警察は強盗殺人として早期解決させようとするが、納得できない彼女は被害者宅から押収された書類を調べ、恋文を発見する。差出人がわからなかったが思わぬ援軍を得る。はとこの文献学者ベアトリズは、文章の綴り方、言い回し、形容詞等からその手紙を書いた人物像を巧みに導き出し、驚くべき手がかりを見つけ出してみせた。言語と文学をこよなく愛する文献学者と猪突猛進の新人記者、姉妹のようなふたりが織りなす傑作ミステリ!/解説=大矢博子
-
-期末テストが終わった七月七日、駐輪場にとめていた自転車のスポークにアゲハの幼虫が挟まっていた。高校二年生の千花は、隣のクラスの山崎の力を借りて、幼虫を救出する。これをきっかけに山崎に惹かれていく千花。作品は、千花と友だちのナオ、小夜子、そして山崎との交流を描いていく。そして、文化祭が近づいたある日、千花は山崎から、小夜子が気になっていると告げられ、ショックのあまり学校を休んでしまう。ひと夏の女子高生の心の動きを描いた作品。「第14回坊っちゃん文学賞」大賞受賞。選考会では以下のように評された。「作者は自分の高校生の頃の間隔を思い出しながら、この作品を書いています。自転車のスポークにアゲハの幼虫が挟まっていた、という出だしのシーンはとてもみずみずしいものです。心の地層の様子が手に取るように見えます」「女子高生たちの友情物語。時代を超えて共感できる。女の子たちの繊細な感受性が描かれていた」 「第14回坊っちゃん文学賞」大賞受賞作。電子書籍として2016年5月に刊行。
-
4.1旅客機の乗客が心なく落した壜が、すべての不幸を巻きおこした。壜はジョニーの愛する娘の生命を一瞬のうちに奪いさってしまった。永遠にいやされぬ悲しみを心に秘めて、ジョニーは復讐の鬼となった。その日その機に乗り合せた男たちの妻や恋人を、ひとりずつ誘惑し、のこらず殺そうと計画したのだ! 一方、狂った殺人鬼を捕えようと、警察は酬われぬ努力をつづけていた。早く行動しなければならない。死はすでに4人の無辜の人の生命を奪い、いま5人めに予告を発しているのだ。比類なきサスペンスと、独特な抒情にみちた傑作!
-
4.0ルイスは天にも昇る心地でいた。通信交際会に紹介されたジュリアという女性との手紙のやりとりが実り、彼は結婚することになったのだ。そして今日が、花嫁を乗せた船が着く日だった。だが、目指すジュリアの姿がない。狂ったように人ごみを探すルイスを待っていたのは、見も知らぬ、しかし、楚々たる美女だった! 限りなき転落へのワルツを予告するかのように……ムードとサスペンスの巨匠が悪女の美しさを描いた野心作。
-
3.6この国を守るのは「官」ではない。テロに戦慄する現代日本と地続きの“知られざる”警備業の歴史とは?セコムとアルソック――1964年東京五輪を契機に現れた、二大民間警備会社の勃興と確執。2020年東京五輪を掴んだ作家が緻密な取材と卓越した視点で、隠された戦後史を照射し未来を予見する。(あらすじ)テロへの不安、日本の安心・安全は誰が守るのか?1962年、日本初の民間警備会社・日本警備保障(現・セコム)を起業した二人の若者は、1964年の東京五輪で選手村の警備を一括受注し、脚光を浴びることとなる。そして、その東京五輪で選手村の警備をセコムに発注したのが、のちに綜合警備保障(アルソック)を設立する警察官僚だった。「民」と「官」――。出自と起業の思惑も対照的だったが二社は、永山則夫事件など時々で交錯。歴史の奇妙な因縁に縛られていく――。日本を防衛する軍隊として23万人の自衛隊が存在する。国内の治安は24万人の警察官があたる。彼らのために国民は税金を支払っている。いっぽう民間の警備員数は警察官の2倍、50万人余である。日本の治安は、いまや「3兆円産業」に拡大した民間警備業市場の力を無視することができない。(本文より抜粋)
-
3.0現代ミステリー界で最重要の作家、ジェイムズ・エルロイ。 アメリカ社会の悪と正義をひとつのクロニクルとして描く、その唯一無二の小説世界を、翻訳ミステリ担当の目利き編集者が徹底紹介。 第一部では新刊『背信の都』の魅力と、他作品から連なる世界観を明らかにし、第二部では《暗黒のLA四部作》の各作品――『ブラック・ダリア』『ビッグ・ノーウェア』『LAコンフィデンシャル』『ホワイト・ジャズ』――を一挙解説する。そして第三部では、エルロイ自身の過激なエピソードから、常識を超えた傑作が生まれた背景を探る。 総文字数はゆうに2万字超! 無料にするには勿体ないほどの圧倒的な熱量でお届けする、電子書籍オリジナルブックガイド。
-
4.8悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官――幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むホワイト、辣腕刑事だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすヴィンセンズ。そこへ彼らの人生を大きく左右する三つの大事件が……<暗黒のLA四部作>第3作。
-
-悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官――幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むホワイト、辣腕刑事だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすヴィンセンズ。そこへ彼らの人生を大きく左右する三つの大事件が……<暗黒のLA四部作>第3作。 ※この電子書籍は、『LAコンフィデンシャル(上)』と『LAコンフィデンシャル(下)』を一冊にまとめた合本版です。
-
-1950年、正月――共産主義の脅威に怯えるLA。異常殺人を追う若き保安官アップショー。アカ狩りで名声を狙う警部補コンシディーン、暗黒街の始末屋ミークス。策謀と欲望の迷宮で翻弄される三人の男たちは、暗い道の果てに何を見るのか? 傑作「LAコンフィデンシャル」前夜を描く<暗黒のLA四部作>第2作。解説・法月綸太郎 ※この電子書籍は、『ビッグ・ノーウェア(上)』と『ビッグ・ノーウェア(下)』を一冊にまとめた合本版です。
-
4.5これぞエルロイ、これぞ警察小説――新たなる傑作の誕生。 戦時下でもジャップ殺しの捜査を継続することで警察の公正さをアピールする。それがLA市上層部の結論だった。だが真犯人を捕らえる必要はない。都合のいい変態かジャップを捕らえて真犯人をデッチ上げろ。その意を受けて、ダドリー・スミスが動き出す。一方、LA市警本部長候補である刑事ウィリアム・パーカーは、汚職警官ダドリー・スミスに狙いを定めていた。警察官は清廉でなければならない――アルコール依存症に苦しみながらもパーカーはヒデオ・アシダに接近、ダドリー失脚の機会をうかがう。 アシダ、ダドリー、パーカー。それぞれの正義のために共闘し、裏切り合う男たち。その思惑に巻き込まれた女ケイ・レイク。反米ジャップと共産主義者への弾圧がはじまったLAで、戦争のパニックに乗じて儲けようとする男たちが悪辣な策謀を紡ぎ出す―― 警察内部の暗闘。国家同士の戦争。愛国と反米。ヘイトの嵐の中で、男たちは真実にたどりつくことができるのか? ミステリ史上最強の警察小説、ここに降臨!
-
-これぞエルロイ、これぞ警察小説――新たなる傑作の誕生。 戦時下でもジャップ殺しの捜査を継続することで警察の公正さをアピールする。それがLA市上層部の結論だった。だが真犯人を捕らえる必要はない。都合のいい変態かジャップを捕らえて真犯人をデッチ上げろ。その意を受けて、ダドリー・スミスが動き出す。一方、LA市警本部長候補である刑事ウィリアム・パーカーは、汚職警官ダドリー・スミスに狙いを定めていた。警察官は清廉でなければならない――アルコール依存症に苦しみながらもパーカーはヒデオ・アシダに接近、ダドリー失脚の機会をうかがう。 アシダ、ダドリー、パーカー。それぞれの正義のために共闘し、裏切り合う男たち。その思惑に巻き込まれた女ケイ・レイク。反米ジャップと共産主義者への弾圧がはじまったLAで、戦争のパニックに乗じて儲けようとする男たちが悪辣な策謀を紡ぎ出す―― 警察内部の暗闘。国家同士の戦争。愛国と反米。ヘイトの嵐の中で、男たちは真実にたどりつくことができるのか? ミステリ史上最強の警察小説、ここに降臨! ※この電子書籍は、『背信の都(上)』と『背信の都(下)』を一冊にまとめた合本版です。
-
3.7シリーズ累計130万部突破! 「東京バンドワゴン」シリーズ10周年を記念して、シリーズ全巻の試し読み&小路幸也特別インタビュー(「青春と読書」5月号収録)を収録した無料小冊子を配信いたします。老舗古書店「東亰バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する大人気シリーズの入門ガイド。
-
-【あらすじ】 久しぶりに故郷へ戻った帰省者が、その美しい従妹の娘、お町と連れ立ち、昔よく行った蓮池を訪れる途中、北国の冬空らしく、それまで日の当たっていたそこにさっと村雨がかかった。 その雨を凌ぐために入った、土間を奥深く、広々と取った、しんとして暗い、大きな蓮根問屋の縁台で、お町が七輪で焼いた慈姑を肴に麦酒を飲みながら、帰省者は、前々日に泊まった鹿落の温泉で、真夜中、厠の黒い戸の裏側の桟にうねうねと絡む、美しい白い手を見た―と話した。 思わず念仏を唱えるくらいびっくりしたが、何のことはない、ただ先へ入っていた女が、人影が来たので急いで戸を閉めただけのことだ―と続いて説明すると、お町は、鹿落の旅館の、その三つ並んだ真ん中の厠は、取り壊されて今はないはずです―と言う。 そして、ずッと川上の川魚料理の店の、お藻代という女中が、一夜の情事の際の事故が元となり、鹿落の温泉で亡くなった話を語り始めた。 【あとがき より】 本書は、明治後期から昭和の初めにかけて活躍した作家、泉鏡花(1873-1939)の作品の現代語訳である。 鏡花の作品世界に満ち溢れる、美妙幽玄な魅力を音に聞き、それを味わってみようと足を踏み入れたものの、特異な文体によって描き出される風景の綺羅のような輝きに目を眩まされ、道半ばで現の世に戻らざるを得なかった人はけっして少なくないだろう。 訳者が目指したのは、現代の一般的読者が、大きな困難を感じることなく、内容を把握しながら読み通すことのできる文章に仕上げることであった…
-
-【あらすじ】 ある年、激しい旱魃のあった真夏のこと、北陸の都で、女優を主とした帝都東京の新劇団が七日間の興行をして、湧くような全市の人気を博した。 面立ちの美しく涼しい女優たちの中でも、「一番の明星」と皆に称えられた村井紫玉が、一人でそッと忍び歩きをして、日本三名園の一つに数えられるという、景色の優れた公園で、柳の茶屋という店に憩った。 そこで紫玉は、木陰の暗がりに、空き屋かと思われる、廂の朽ちた誰もいない店と、その軒下の土間の、三味線を背負った乞食坊主を見る。 この情景を目にして、憐れに感じると同時に、忌わしく思った彼女は、指輪を三つも四つもはめた白い指をつッと挙げて、鬢の後れ毛を掻いたついでに、白金の浮き彫りの、白く輝く鸚鵡の釵を抜いて、逆さにして、吸いかけた煙管の脂を取り除いた。 と、坊主が、もぞもぞと肩を揺すり、片目の潰れた青膨れの顔を向けて、じッと紫玉の姿を見たかと思うと、前屈みに、よたりと立って、樹の下の暗がりをたどたどしく下りて来て、はッと紫玉が顔を上げると、既に敷居を越えて、目の前の土間に両膝をついていた。 そして、虫歯が疚いて耐え難いので、まじないとして、紫玉自らの手で、白金の釵を虫歯の穴へ挿し入れて欲しいと乞う。 仕方なく応じた紫玉は、その釵に導かれるように、奇怪な事件へと陥るのであった。 【訳者略歴】 白水 銀雪(しろみ ぎんせつ) 慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学) システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事 現在、蓼科にて山暮らし
-
-【あらすじ】 能役者橘八郎が、久し振りで勤めのため帰郷することとなり、ちょうど京都へ行く用があった私は自然と誘われ、雪国の都を見物しようと、東京から信越線を使って大回りをした。 当地へ着いた晩の九時、すぐに一風呂浴びて、お膳で銚子を一本という、旅では重要なところだが、八郎は私に向かい、…自分を待っていてくれる女があるので、ちょっと顔を見せて来たい…と言う。 八郎がその女、お悦のために、魂に火を点じて、何とか命を消さずに済んだという話を聞いていた私は、ぜひ会ってみたく、彼と連れ立ち、その家である老舗の紅屋へと赴いた。 そこで親しく旧懐を交わしている内、何のきっかけもなかったのに、お悦が、ふと…おひささん…と言い出した。 間もなく知ったが、お久は、生まれてすぐ養女へ遣られた、八郎の実の妹であった― 流派の名を汚すことなく歩んできた能役者としての自負、矜持と激しい求道心、それが元で生じる親類世間との軋轢を、お悦との関係と絡めて織り上げた、一風奇妙な、それでいて爽やかな物語。 【あとがき より】 本書は、明治後期から昭和の初めにかけて活躍した作家、泉鏡花(1873-1939)の作品の現代語訳である。 鏡花の作品世界に満ち溢れる、美妙幽玄な魅力を音に聞き、それを味わってみようと足を踏み入れたものの、特異な文体によって描き出される風景の綺羅のような輝きに目を眩まされ、道半ばで現の世に戻らざるを得なかった人はけっして少なくないだろう。 訳者が目指したのは、現代の一般的読者が、大きな困難を感じることなく、内容を把握しながら読み通すことのできる文章に仕上げることであった…
-
-
-
4.8
-
4.0
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。