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●著者からのコメント●
一見、何の変哲もない普通の文章の中に、偶然57577のリズムが含まれている場合があります。
そのような「偶然」の57577を「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼び、まとめたのがこの本です。
この本には、ウィキペディア日本語版の文章の中から見つけた「偶然短歌」が100首、収録されています。
と言っても、ウィキペディアには大量の文章があるため、この中から「偶然短歌」を一つひとつ見つけ出すのはかなり骨の折れる作業になります。
著者はプログラマーであったため、文章中から「偶然短歌」を機械的に見つけ出すプログラムを作ってみました。「偶然短歌発見装置」のようなものです。
「装置」の作成には苦労があり、単純に抽出しても短歌とは言いがたい57577がたくさん出てきてしまったため、
抽出しては抽出ルールを見直し、抽出しては抽出ルールを見直し……、ということを繰り返しました。
そうして、できあがった「装置」にウィキペディアのすべての文章を入れてやり、数時間ほど待つと、「装置」からは大量の「偶然短歌」が出てきました。
その数は、なんと約5,000首にものぼりました。それらはTwitterで「偶然短歌bot」のつぶやきとして、日々発表されています。
この本に収録の100首とは、その中から厳選されたものです。
Posted by ブクログ 2022年12月11日
ブク友の5552のレビューを読んで気になって購入した。
ウィキペディアの文章の中から、偶然57577になっているものを「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼んでいる。
凄く面白かった。時として、偶然は必然を越えてくる。少し紹介したい。
“演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる”
ちょ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月06日
五七五七七の音は気持ちがいい。
テンポもいいし、心に響くものがある。
たとえそれが偶然であったとしても。
本書はそんな偶然できた短歌を見つけ出すプログラムで見つけ出された「名句」たちだ。
今回その対象となったのはウィキペディア。
怪しげな、時に詩的な短歌たちを御覧じろ!
「人物が あなたが出した質...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月02日
面白かった~!!
すごい発想ですよね。wikiに短歌がてんこ盛りなんて、誰も考えなかったんじゃないかと。
いかにも短歌っぽいし、深いものがあったりして無作為とか偶然とかにしては出来過ぎてるのが楽しかったです。
部活とかコンクリートとかピクミンが爆笑でした!ドンキもリズム感がありえないほど美麗(笑)...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月18日
いなにわ氏の作ったウィキペディアの記述の中から短歌の形をとる文章を抜き出すプログラムから生まれた偶然短歌に、せきしろ氏が解説をつけた本。
短歌について詳しいわけでは全くないけど、もともと短歌のリズムが好きで、加藤千恵や枡野浩一の本が大好きだった。だから偶然短歌botもフォローしていたのだけどまとめた...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月12日
いなにわさんの作った、
「普通の文章の中から57577を無作為に切り取って
短歌として抜き出す」
というプログラムを元に、
Wikiを材料に生まれた、
膨大な短歌の中から100首を選りすぐり
せきしろさんのコメントを付けてまとめた本。
視点が面白くて、実際選ばれた短歌も味わいがあって楽しい。
これコ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月07日
高橋源一郎氏の『お釈迦さま以外はみんなバカ』より。
ウィキペディアから短歌のように五七五七七になる文章を機械的に見つけ出すプログラムを作ったいなにわという人とせきしろさんによる著作(?)
アイデアの思いもよらぬバカバカしさが素晴らしいと思う。
そして、ウィキペディアからできている当然本書の偶然短歌の...続きを読む
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