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Posted by ブクログ
又吉(直樹)くんが超絶に好き。
その文脈で知った文筆家、せきしろさん。
タイトルには良い意味で裏切られて、まったく実用的ではないのだけど、
筆者の幅広い例え技術にじわじわ笑えます。
西加奈子、又吉直樹という芥川・直木賞と仲良い理由が
ほんの少しわかったような引き出しの多さ。
こういうゆるい引き出し、好きです。
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《ニヤついてしまったたとえ》
▼三角
・夜食で握ってくれたおにぎりのように三角
・白川郷のように三角
▼違う
・若貴兄弟それぞれの人生のように違う
・マナカナそれぞれの人生のように違う
・ビールジョッキを倒す前と後のテンションのように違う
・部活のOBが言う「俺らの頃の練習」と「お前らの練習」のように違う
▼その場しのぎ
・スプーンが入ってなくて箸でゼリーを食べるようなその場しのぎ
▼悲しい
・本当に全米が号泣してしまうように悲しい
Posted by ブクログ
何で手にしたのか覚えてないが、タイトルからしてビジネス書や自己啓発のような薄っぺらい本を想像していた。
だが読んでみると良い意味での薄っぺらさというかユーモアがあった。
それこそ人は話すときや文章を書くときに比喩を使ってなにかに例えてわかりやすく物事を表現するが、その例えって大体の場合誰かが使っていたり聞き馴染みのある表現が多い。はっきり言って手垢に塗れていて新鮮な例えに触れることって滅多にない。
本書はそんな例えの新鮮さを新しい例えを使って引き出すのではなく、既存の例えにプラスαを付き足すことで新鮮さを引き出している。
なかなか耳にすることはないが、言われれば理解できる例えが多く出てくる。
正直笑ってしまうようなものが結構あるのだが、それでもこういうアプローチって結構大事かもって感じた。こういうアプローチから自分なりの表現が見つかったりすることもあるだろうから。
持ち帰るものが思っていた以上に多い本だった。
Posted by ブクログ
嬉しい、楽しい、美味しい...
そんな日常を彩る感情を、
せきしろさんらしいたとえで楽しむ本。
たとえの幅を広げる連想ゲームで、
イメージの対象から、徐々に外枠へと、
考えを膨らませていくのは発見だった。
アイドル → 女性 → 人間 → 動物 → 生物 → 地球
事実 → 史実 → 昔話 → 神話
この並びの展開に気付くだけで、
ひと回りもふた回りもスケール大きくたとえられそう。
また、時候の挨拶の作り方もおもしろい。
季節をたとえた後、その季節を 今日この頃 に替え、
いかがお過ごしでしょうか? を追加するだけだという。
春 →
パン祭りで盛り上がるような春 →
パン祭りで盛り上がるような今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか?
完成。
こてこての定型文なんかより
おもしろく、春らしさも良く伝わる。
本書で登場した、くすりとするたとえをピックアップ。
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・クララが立ち上がった時のように、
盛り上がってますかー?
・御柱から振り落とされた人のように転がるおむすびを
おじいさんがスペインのお祭りの牛のように追いかける
・君も能力者なんだろ と言われたように運命的
・どこからか高校野球中継の音が聞こえてきそうな暑さ
・みかんで満足してしまった
わらしべ長者のようにつまらない
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しかし、このたとえる技術、
いざ実践してみると、なかなか難しい。
引き合いに出す知識や、多角的な連想が思い付かないと
おもしろ味のない、退屈なたとえになってしまう。
日頃から多くの知識を吸収したり、
目に映る情景を文字に起こしてストックしたりなど、
たとえの抽斗増やしも重要なのだろう。
秀逸なたとえが瞬時に閃くようになりたい...。
今まで以上に、想像力豊かに
感情を伝えていこうと思った一冊。
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