【感想・ネタバレ】たとえる技術のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年05月14日

季節の挨拶なんかも載っている。
さるかに合戦で飛び出してくる栗のように盛り上がってますかー?
お湯が沸く寸前の電気ケトルの中のように盛り上がってますかー?
エアー抽選器の中で回っている三角くじのように盛り上がってますかー?
大浴場の使用済みタオル入れのように盛り上がってますかー?
マジシャンに1万円...続きを読む札を貸したのに、マジックが終わっても戻ってこないときくらい驚く
オダギリジョーが本名だと知った時くらい驚く
知り合いかも、に父親が表示された時のように驚く

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Posted by ブクログ 2017年11月05日

「○○のような~」をどう例えるか?をまとめた、自由俳句のせきしろさんならではの感性が光る1冊。
いやいやかえってわかりにくいってーと突っ込みたくなるのも多いのだけど(「小さい」をたとえるのに「大きな耳がかわいらしいフェネックギツネのように小さい」とか)、、「図書カードに書かれている卒業生の名前のよう...続きを読むに知らない」とか物語が浮かびそうなぐっとくる表現もあり、楽しめました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月26日

こんな例えを日常の中でさっと言いたくなる本

お湯が沸く寸前の電気ケトルの中のように

「この犬、他の人に懐くこと滅多にないのよ」と言われた時のように嬉しい

地面を行き交う死ぬ間際の蝉のよう
→動きが予測不能

部活のOBが言う「俺らの頃の練習」と「お前らの練習」くらい違う

転校生の習字セットく...続きを読むらい見たことない

あいつはコンビニのトイレを借りる為にガムを買うような気遣いのできる男だ

おじいちゃんが来ていた紳士用ポロシャツのように灰色の雲

起きてから必死に思い出そうとする夢のように灰色の雲

コンクリート打ちっ放しのデザイナーズマンションのように灰色の雲

プレパラートの上のカバーガラスのように壊れやすい

突然の自習のような喜び

体育館の天井に挟まったバレーボールのようにどうすることもできない

視聴覚室のカーテンのような黒さ

店員がオーダーを取りに来ないような孤独

片付け忘れた人生ゲームの人のような孤独

何も乗ってないテーブルクロス引きのようにつまらない
うまくできた福笑いのようつまらない

紙ナプキンを無駄に多くてにしてしまったような罪悪感

カラオケで歌っていると店員が入って来た時のように戸惑う

バーコードバトラーで強そうなボーダー柄の服

〜のクローンのように悔しい

バブルの頃の服の肩幅のように広い

瓶の中の生態系のように小さい

バイト初日のようなアウェー感

飛ばせない音声ガイダンスを聞くように待つ

遠くに聞こえるパトカーのサイレンのように無関係

「君も能力者なんだろ」と言われたような運命的

デッドボールをうけた助っ人外国人のように激怒する

終電が終わった駅のように静かだ

チェックアウトが11時かと思ったら10時だった時のように驚く

「知り合いかも」に父親が表示された時のように驚く
(元カノの彼氏)

落し物コーナーにある老眼鏡のように寂しい

陶器を包む新聞紙のように優しい

本当は敵なのを隠しているかのように優しい

中身がわかるようになっているおにぎりのように優しい

砂壁にセロハンテープで貼ったもののように頼りない

一度トレーに載せてしまったパンを売り場にも時のような罪悪感
→いい感じになった人と連絡とらなくなる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年12月01日

○○のように、と「たとえ」るだけで、“水で戻した乾燥ワカメのように”文章が拡がります。

例えば
「シャア専用のような赤いもみじ」
「メロスはナマハゲのように激怒した」
…「悪い子はいねがぁ」と入ってくるメロスにおびえて泣き出す邪知暴虐の王
「メロスはこち亀の大原部長のように激怒した」
…ラストのコ...続きを読むマで「邪知暴虐の王はどこだ!」と乗り込んでくるメロス

「たとえ」を使えば会話も広がり、互いの感情を共有することも容易になる。
また、「たとえ」を考えることは連想を続けることで時間つぶしにもなるし、想像力の訓練にもなる。

細かい技術論というよりも、エッセイ的にスラスラ読める、楽しい一冊。

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Posted by ブクログ 2016年11月12日

この著者の着眼点は本当に面白いし、観察力がすごい。よくもまあ、こんなに絶妙な例えをできるものだ。同じものを見ていても、世界はこんなにも違うものかと感心してしまう。「新しい単位」を読んだときのような、鮮やかな驚きを与えてくれる本だった。

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

何で手にしたのか覚えてないが、タイトルからしてビジネス書や自己啓発のような薄っぺらい本を想像していた。
だが読んでみると良い意味での薄っぺらさというかユーモアがあった。
それこそ人は話すときや文章を書くときに比喩を使ってなにかに例えてわかりやすく物事を表現するが、その例えって大体の場合誰かが使ってい...続きを読むたり聞き馴染みのある表現が多い。はっきり言って手垢に塗れていて新鮮な例えに触れることって滅多にない。
本書はそんな例えの新鮮さを新しい例えを使って引き出すのではなく、既存の例えにプラスαを付き足すことで新鮮さを引き出している。
なかなか耳にすることはないが、言われれば理解できる例えが多く出てくる。
正直笑ってしまうようなものが結構あるのだが、それでもこういうアプローチって結構大事かもって感じた。こういうアプローチから自分なりの表現が見つかったりすることもあるだろうから。
持ち帰るものが思っていた以上に多い本だった。

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Posted by ブクログ 2019年03月05日

嬉しい、楽しい、美味しい...
そんな日常を彩る感情を、
せきしろさんらしいたとえで楽しむ本。

たとえの幅を広げる連想ゲームで、
イメージの対象から、徐々に外枠へと、
考えを膨らませていくのは発見だった。

アイドル → 女性 → 人間 → 動物 → 生物 → 地球
事実 → 史実 → 昔話 → ...続きを読む神話

この並びの展開に気付くだけで、
ひと回りもふた回りもスケール大きくたとえられそう。

また、時候の挨拶の作り方もおもしろい。
季節をたとえた後、その季節を 今日この頃 に替え、
いかがお過ごしでしょうか? を追加するだけだという。

春 →
パン祭りで盛り上がるような春 →
パン祭りで盛り上がるような今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか?

完成。
こてこての定型文なんかより
おもしろく、春らしさも良く伝わる。

本書で登場した、くすりとするたとえをピックアップ。
--------
・クララが立ち上がった時のように、
盛り上がってますかー?

・御柱から振り落とされた人のように転がるおむすびを
おじいさんがスペインのお祭りの牛のように追いかける

・君も能力者なんだろ と言われたように運命的

・どこからか高校野球中継の音が聞こえてきそうな暑さ

・みかんで満足してしまった
わらしべ長者のようにつまらない
--------
しかし、このたとえる技術、
いざ実践してみると、なかなか難しい。
引き合いに出す知識や、多角的な連想が思い付かないと
おもしろ味のない、退屈なたとえになってしまう。

日頃から多くの知識を吸収したり、
目に映る情景を文字に起こしてストックしたりなど、
たとえの抽斗増やしも重要なのだろう。

秀逸なたとえが瞬時に閃くようになりたい...。
今まで以上に、想像力豊かに
感情を伝えていこうと思った一冊。

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Posted by ブクログ 2018年02月11日

2018.2/10

忘れかけていた気持ちをとりもどす
簡単な言葉選びの中に生活の視点があって、それはその人それぞれのものだから個性が出ちゃうなと思う

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Posted by ブクログ 2017年06月19日

ハガキ職人に始まり、その才能で、作家となった『せきしろ』さん。
たとえる技術は、名の通りとも言えるし、言葉の面白さを
再構築するような遊びを持った一冊。
短歌の作家でもある。
思わず読みながら自分の声が漏れちゃうほど、おもしろかった。詩作、歌を詠む方にもいい本かもしれない。

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Posted by ブクログ 2017年02月16日

『カキフライが無いなら来なかった』で始めて知った、せきしろさん。
自由律俳句、エッセイがとんでもなく面白かった。

せきしろは『例える技術』で日常をどんどん例えちゃうのである。

よく似た形、以前あった出来事。
人の共感を呼ぶための手法として、たとえは最強の伝達手段である。

例えるには何より「観察...続きを読む眼」が必要なので、回りがよく見えてない私にとって「世の中には例えるものが山ほどあるのに、例えないのは勿体無い」と教えてくれた1冊。

時間つぶしにもなると書かれているが、頭をひねりすぎて息抜きにはならないと思った。
電車の中で雲を見ながら、とりあえず例える練習をしている。

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

会話の中で使うには、なかなか難しい表現もいっぱいあるけど、発想力を磨くのに楽しい内容でした。

自分なりにアレンジ、発想力を身につけて、会話の中に組み込んでいけるようにしたい。

色々と思考して想像することで、脳活・脳の体操にもなりそうです。

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Posted by ブクログ 2020年11月20日

やや子供向けのように感じた。
何も考えず読むとあまり楽しく無いが、いちいち本を閉じて自分ならどう例えるかを想像しながら読むと楽しめた。

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Posted by ブクログ 2020年08月04日

たとえることの魅力を、ゆるーく伝えてくれる一冊。
本書に書かれているような例えを会話で使ったらびっくりされそうだが、
自分の感情を整理するときに例えは有効だと思った。

最後に。
この本は、LEDライトがあるのにわざわざ持っていったガスランタンみたいな本である。
必要性はないし少し手間がかかるけど、...続きを読む生活に面白みを与えてくれる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年01月25日

異常に例えるのがうまい人がいる。彼が例えると周囲に日が指したように明るくなる。そんな彼の思考回路はどうなっているんだろうと思い、参考になればと読んでみた。例えの技術は確かに学べるがそれ以上にその例えに入る前段の文章が志賀直哉のようにおもしろい。と、色々と例えたみたくなる本だった。

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Posted by ブクログ 2017年07月04日

シンプルな表紙に惹かれて購読。

読みやすく、視点を変える面白さを知る。

人生においての体感、経験したことは無駄なこなど一切なく、これを言葉にうまく表現、言語化できたなら人生にもっと彩どりをつけてくれると教えてくれた。

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Posted by ブクログ 2017年06月13日

世の中の様々な表現は、「たとえ」を加えることでより伝わりやすくなったり、あるいは失礼なことでも笑って済ませてもらえる(本当かな。。)ということで、カテゴリ別に様々な例えを列挙しまくった本。たとえの文字サイズが巨大なので、割とすぐ読み終わります。
正直、ウケ狙い的な感じなので実用性は甚だ低いと思います...続きを読むが、この本を読んだことで、会話の中の「たとえ」に少しだけ敏感になれたのは事実で、こうやってコトバを楽しむコトは大事だなぁと感じました。

コピーライターの仕事という面でも、インスピレーション一本槍かと思いきやさにあらず。たとえも活用しながら様々な切り口で対象を眺め、多くのコピーを作り出してから集約していくことで、深いコピーが生まれると言っていて、広告の仕事以外でも応用がききそうな話だなぁと。

読んでいて衝撃を受けることはないけど、今後人生のどこかでこの本のフレーズがおもむろに頭に浮かんでくるかもしれない。気負わずに読める一冊です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月23日

 たとえる技術、大事!よくもまあこんなに例を挙げられるなあと感心してしまう。さすがプロ。

 わたしはスラムダンクで喩えるのがすきです。
「三井寿みたいにブランクを感じさせない」
「赤木のような安定感」
「小暮くんのような劇的な勝利」
「魚住がやったみたいな桂剥き」
「河田弟のようにお兄ちゃんっ子」...続きを読む
「沢北と北沢を間違うような重大な勘違い」
 30前後の人にゆったらだいたいよく伝わる。

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Posted by ブクログ 2017年02月11日

うまい比喩がなかなかできない私
これはすごー
さすがプロ
表紙の裏返しの文字のなぞは?
気になっショウーがない
こんにゃくゼリーを丸呑みしたようなんです
≪ 例えると 文も心も 広がるよ ≫

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