逡巡

逡巡

1,320円 (税込)

6pt

「自分を見失うな。夢は叶う!」。流行歌の歌詞みたいな助言をしてくる男。困ったことに男は赤の他人だった/「バカ」。私の半生はこのひと言に辿り着くまでの長い前振りだったのか/コレクションを売り払い、いまは有機野菜を栽培して暮らしている……。日常にひそむ危険と諧謔。脱力系文学と自由律俳句の旗手が挑む、新感覚小説。

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逡巡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年01月27日

    淡く景色がうつろう郷愁あふれる物語かと思いきや突然予想だにしないオチだったり。世界は自分の意思とは関係なく動いていく。

    妄想道みたいな小説も良かったが、こうしたショートショートの方がいかんなく才能が発揮されている。 素晴らしい。

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    Posted by ブクログ 2012年06月29日

    動物が笑わない、というのはきっと、
    面白い事が無くても、つまらなくないから。だと思う。

    人だけが笑う、と言われているのはきっと、
    面白い事が無ければ、つまらないのだ。
    と、悟ってしまったからだ、と思う。

    何も無いところから
    (面白み)を発見するせきしろさんはすごいっ!

    これも、人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月02日

    オチが絶妙。
    悲しげなお話やワケアリなお話も入っているけれど、どれも味わい深くて、さらにニヤリ、あるいはププっと笑ってしまうものばかりです。
    2,3ページくらいの短いものが中心なので、電車に乗っていても面白すぎてウッカリ駅を乗り過ごす、という危険の少ない本でもあります♪

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    Posted by ブクログ 2012年01月26日

    鋭い観察眼と、繊細な描写でせっせと組み立てた舞台を、ギャグでひっくり返す台無しの美学。

    短編を束ねる章のタイトルも、「野球チームを作りたいがあと八人足りない」といった、それだけでイメージがふくらみ、文学の威厳がしぼんで行くものになっている。

    ここまで心情や風景の描写が優れていると、もはや、文学と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月02日

    星新一のショートショート集なのか。読み始めて直ぐに感じたのはそんなことだった。しかし、その諧謔があまりに唐突なものであることがもう少し読み進めると見えてくる。唐突過ぎて読むものを置き去りにしてしまうような。

    逡巡は書き手の内に濃密に練られている。そしてそれは嫌悪感を伴いそうになる一瞬手前でさらりと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月10日

     40編ものショートショートを収めた短編集。涙腺ゆるむいい話が最後の1行で一気にアホ小説へと叩き落としたり、その逆であったり、ホラー化したりと、その「オチ」の素晴らしさは感動的であります。
     それを支えているのは、最後の1行まで引っ張る前振りの筆力。いやぁ、面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2012年03月15日

    読んでみて思った。
    逡巡≒妄想。
    どこにでもある日常の風景。
    せきしろにかかると、なんぼでも妄想の機会になる。
    今までの本と比べると大人しめな印象だけど、妄想世界は相変わらず目眩いている。
    「死」を扱った掌編もあるのだけど、この人が書くと「ただの哀しい話じゃないんじゃ…?」と訝ってしまう。
    「ここは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月14日

    毒な感じも満載で。せきしろイイ!
    大人のやるせなさ、一般人のやるせなさ、振り返ったり諦めたりは人間だものというところ。

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    Posted by ブクログ 2015年05月30日

    だらだらとした日常や考えが言語化され、どこか親しみを感じる独特な世界。脱力していながら自意識が過剰に鋭い文章たちが散りばめられています。
    面白いのだけどインパクトに欠けるためか飽きてきてしまった。妄想が行き過ぎているのか、置いてけぼりにあうような感じ。共書で書かれている本のほうが面白いような・・・。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月29日

    ユーモアの源泉は歓びにあるのではなく悲しみにある。天国にはユーモアはない〜マーク・トゥエイン〜
    「カキフライが無いなら来なかった」で斬れ味鋭い自由律俳句を披露してくれたせきしろ氏に興味が湧き新たな作品を読んでみた。
    これがなかなかそういうわけで玉石混淆下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な創作のオンパレー...続きを読む

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逡巡 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    新潮社
  • ページ数
    206ページ
  • 電子版発売日
    2012年07月06日
  • コンテンツ形式
    XMDF
  • サイズ(目安)
    1MB

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