【感想・ネタバレ】偶然短歌のレビュー

あらすじ

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●著者からのコメント●
一見、何の変哲もない普通の文章の中に、偶然57577のリズムが含まれている場合があります。
そのような「偶然」の57577を「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼び、まとめたのがこの本です。

この本には、ウィキペディア日本語版の文章の中から見つけた「偶然短歌」が100首、収録されています。
と言っても、ウィキペディアには大量の文章があるため、この中から「偶然短歌」を一つひとつ見つけ出すのはかなり骨の折れる作業になります。
著者はプログラマーであったため、文章中から「偶然短歌」を機械的に見つけ出すプログラムを作ってみました。「偶然短歌発見装置」のようなものです。

「装置」の作成には苦労があり、単純に抽出しても短歌とは言いがたい57577がたくさん出てきてしまったため、
抽出しては抽出ルールを見直し、抽出しては抽出ルールを見直し……、ということを繰り返しました。
そうして、できあがった「装置」にウィキペディアのすべての文章を入れてやり、数時間ほど待つと、「装置」からは大量の「偶然短歌」が出てきました。
その数は、なんと約5,000首にものぼりました。それらはTwitterで「偶然短歌bot」のつぶやきとして、日々発表されています。

この本に収録の100首とは、その中から厳選されたものです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本語版wikipediaから五七五七七になっている部分を抽出した歌集。
これをやってみようと思ったこと自体がすでに面白い。
短歌自体の面白さを味わうもよし、短歌から何について解説したページなのか推測するもよしで2回味わえる歌集。

下の2つが特にお気に入り
アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、中央アジア、およびシベリア
ある道を右に曲がれば東大で、まっすぐ行けば公園なのね

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ブク友の5552のレビューを読んで気になって購入した。

ウィキペディアの文章の中から、偶然57577になっているものを「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼んでいる。

凄く面白かった。時として、偶然は必然を越えてくる。少し紹介したい。

“演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる”
ちょっと何言ってるかわからない、そんな短歌。

“泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何”
この偶然短歌は「リシャルト・カプシチンスキ」について書かれた文章から切り取られているが、リシャルト・カプシチンスキって何?

“ギタリスト二人のうちのどちらかがリードギターの役割となる”
意味深い事を言っているような気もするが、偶然短歌はあくまで、何も考えてはいない。

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

この作品では引用元はすべてWikipediaだが、街の注意書きとか何気ない文言にも偶然短歌が紛れてるんだろうな。これを読んでしばらくは文章を七五調で読んでしまうようになった。

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2022年10月19日

Posted by ブクログ

五七五七七の音は気持ちがいい。
テンポもいいし、心に響くものがある。
たとえそれが偶然であったとしても。
本書はそんな偶然できた短歌を見つけ出すプログラムで見つけ出された「名句」たちだ。
今回その対象となったのはウィキペディア。
怪しげな、時に詩的な短歌たちを御覧じろ!

「人物が あなたが出した質問に 答えることは 期待できない」
ここでなぜかBON JOVIが登場している。
なぜだ。いや、私はファンだけれども。
来日公演のたびに次来るまでには英語のMCを聞き取れるようになりたいと思っているが、それは「期待できない」......。

「先端が 少し突き出し、革質で 深い緑色、ややつやがある」
フカイリョクショク.....なんだ。
答えは、南天!
変なものじゃ、ないよ!

「念仏で 救済される喜びに 衣服もはだけ 激しく踊り」
なんだ一体!
答えは、盆踊り!
そんな激しく踊るもんだったのかアレは。

偶然短歌は少しずつ読んで笑うことをオススメする。
一気に読むと笑いが弱くなる。
しかしながらもしかしたらこの中にあなたの人生を変える一首がある、かもしれない。

末尾になるが、著者は「いなにわ せきしろ」だと思っていたら「いなにわ」さんがプログラマーで「せきしろ」さんが選、文章だった。
藤子・F・不二雄とか室山まゆみみたいなものか。

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2018年02月06日

Posted by ブクログ

面白かった~!!
すごい発想ですよね。wikiに短歌がてんこ盛りなんて、誰も考えなかったんじゃないかと。
いかにも短歌っぽいし、深いものがあったりして無作為とか偶然とかにしては出来過ぎてるのが楽しかったです。

部活とかコンクリートとかピクミンが爆笑でした!ドンキもリズム感がありえないほど美麗(笑)
せきしろさんの一言も鋭くて…!

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2017年06月02日

Posted by ブクログ

いやー、面白かった。
あっっという間に読み終わるけど、
読後、あらゆる文章に偶然短歌を見つけたくなってしまう病にかかっている。

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2016年11月15日

Posted by ブクログ

そんな面白い訳ではないが、つまらんというものでもない。

やっぱり、人間が考えた短歌が良い。

Wikipediaから短歌を作るという発想が全て。

印象には残らない。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

Wikipediaの記載から抽出された短歌集。
文章の中からこういう短歌を見つけ出すのは、少し楽しい。

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2020年11月27日

Posted by ブクログ

いなにわ氏の作ったウィキペディアの記述の中から短歌の形をとる文章を抜き出すプログラムから生まれた偶然短歌に、せきしろ氏が解説をつけた本。
短歌について詳しいわけでは全くないけど、もともと短歌のリズムが好きで、加藤千恵や枡野浩一の本が大好きだった。だから偶然短歌botもフォローしていたのだけどまとめた本があったとは。なんとも言えない哀愁と美しさがあるんだよなあ。そこについた解説がさらに面白くて、爆笑しつつ感心もした。

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2019年01月18日

Posted by ブクログ

いなにわさんの作った、
「普通の文章の中から57577を無作為に切り取って
短歌として抜き出す」
というプログラムを元に、
Wikiを材料に生まれた、
膨大な短歌の中から100首を選りすぐり
せきしろさんのコメントを付けてまとめた本。
視点が面白くて、実際選ばれた短歌も味わいがあって楽しい。
これコメントいるのかなあと。
ツッコミや、そこから妄想を広げる形、
内容と出典のギャップを突くのは面白いと思うけど。
「ときに偶然短歌は○○の事実を教えてくれる」
ってわりと出てくる言葉なんだけど
これ元ネタがWikiだし。
文章が途切れているかたちで切り取られた短歌も
そのまま文章が途切れてると考えて、
前後を気にするコメントが多いのも不思議で。
むしろ倒置法とか体言止め的に完結したものとして
味わう方が面白くないか?と思ったり。
元の文章の一部なのに別物、というのが
このプログラムの、「偶然短歌」の、肝なんじゃないの。

あとがきを読むと、依頼されてのコメントだったようで、
自身でも苦労しているのが分かりました。
読んで面白いと思うかどうかは、
せきしろさんとセンスを共有できるかどうかなんだと思います。
私は、ちょっと合わないようです。

Twitterで「偶然短歌bot」というのがありましたが、
横書き改行なしだと、空気感が出てこないですね。
やはり余白たっぷり、縦書き、(ときに改行)ありのほうが
想像をかきたてられます。

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2019年01月12日

Posted by ブクログ

高橋源一郎氏の『お釈迦さま以外はみんなバカ』より。
ウィキペディアから短歌のように五七五七七になる文章を機械的に見つけ出すプログラムを作ったいなにわという人とせきしろさんによる著作(?)
アイデアの思いもよらぬバカバカしさが素晴らしいと思う。
そして、ウィキペディアからできている当然本書の偶然短歌のところはCC BY-SA:表示-継承 なのだ。

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2018年07月07日

Posted by ブクログ

Wikipediaにあふれることばのなかから、プログラムが抽出した偶然の57577。
どこで切れば57577か直感的にわからなかったものもあったが、なかなか深くておもしろかった。
接続詞のおかげで57577になるのも妙でおもしろかった。

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2017年10月28日

Posted by ブクログ

日本人は何となく、「57577」の音に心地よさを感じてしまうのだろうなと思った。
偶然の羅列で音数が揃う。
プログラミングで検索しているため、文章本来の意味を無視した切り取られ方をしており、想像力を掻き立てる句もある。
「ここを抜き出してくるなんて…!」と思わずにはいられない。
人間にはできぬ業だろう。
句に添えられているコメントにもクスッとさせられる。
難しいことを考えず、隙間時間に読むのに最適な一冊。

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2017年12月03日

Posted by ブクログ

『うた』はどこにでも溢れているものなのだなぁ。
しみじみ。w

ぶっちゃけ途中で飽きちゃったけどそれなりに楽しめました。
部活シリーズ(?)がけっこう好きよ(笑)

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2017年01月20日

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