【イスタンブールは、歴史がその頭上を駆け抜けていく通過点にあらず、歴史がまさにこの都に収斂して紡がれる世界の中心でもあったわけだ】(文中より引用)
その都市を治める統治者や文明が変われども、一貫して歴史の表舞台に立ち続けてきた帝都・イスタンブール。複雑な歴史が折り重なったその都市に歩を進めつつ、イ
...続きを読むスタンブールの歴史に迫った一冊です。著者は、オルハン・パムクの翻訳などで知られる宮下遼。
一言で評するとすれば「読むブラタモリ」といった趣の作品。イスタンブールの街を脳内でお散歩しつつ、そのスポットごとの秘められた歴史が明かされていくため、イスタンブールを訪問したことがある人にとってはたまらない一冊ではないかと思います(まだという場合は写真が豊富な旅行ガイドを傍らに置きつつ読むのがオススメです)。
なかなか旅行が難しい時代ということもあり☆5つ