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我らが主人公メヴルト・カラタシュは、12歳のときに故郷の村からイスタンブルに移り住む。昼間は学校に通い、夜は父とともにトルコの伝統的飲料ボザを売り歩く日々を重ねて、彼は次第に大都会になじんでいく。そしてある日、彼はいとこの結婚披露宴で運命の恋をした――ノーベル文学賞作家が描く、ある男の半生と恋と夢、そして変わりゆく時代。『わたしの名は赤』でノーベル文学賞を受賞した著者の新たな代表作となる傑作長篇。
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Posted by ブクログ
イスタンブールの路上で呼び売りをする少年。田舎から父について出てきて以来、いろいろなライフイベントを経験しながら年齢を重ねる姿を描く。 田舎出身の貧しい主人公の意識や親戚づきあいなどの有り様と、40年前から現在へ至るイスタンブールの変遷が興味深く読めた。 貧しいけれど主人公は素直で優しい男だ。いつま...続きを読むでも少年のような純朴さが、ちょっと古めの少年向けの物語のようでもある。 個人的には、現代的なトルコの友人から聞くより時代が周回遅れのように感じられ、トルコの現実について考えさせられる。
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