わたしの名は赤〔新訳版〕 上

わたしの名は赤〔新訳版〕 上

1,100円 (税込)

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1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、皇帝の命により秘密裡に製作されている装飾写本なのか……? 同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブルへ帰ってきた。彼は件の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹シェキュレへの恋心を募らせていく――

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  • わたしの名は赤〔新訳版〕 上
    1,100円 (税込)
    1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、皇帝の命により秘密裡に製作されている装飾写本なのか……? 同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブルへ帰ってきた。彼は件の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹シェキュレへの恋心を募らせていく――
  • わたしの名は赤〔新訳版〕 下
    1,100円 (税込)
    細密画師の惨殺事件につづき、第二の殺人が起きる。いまだ捕えられていない犯人の動機は、すべてあの装飾写本にあるのだと囁かれる。皇帝の命令により、カラは犯人を探すことになった。だが、一連の事件は、恋仲となった従妹シェキュレとの新生活にも暗い影を落とす――個性豊かな語り手たちの言葉から立ち上る、豊穣な細密画の宇宙。東西の文化の相克と融和を描き出し、世界が激賞した第一級のエンターテインメント大作!

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わたしの名は赤〔新訳版〕 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年12月19日

    真実の芸術表現とは、神が与えた日の概念を定着させることであるから、個人の着想(様式)などは必要なく、ましてや、描く対象のものさえ見る必要がない。美の概念を定着させるのだから、目が見えていることさえ、障害になるという発想は、とても東洋的なのだろうか。

    0
    購入済み

    2019年11月17日

    単行本が出た時に、オスマン帝国の美術が扱われていると知って購入しました。
    出版当時から旧訳版は読みにくいという評判でしたが、私にはそのたどたどしい文体が、異国の謎に満ちた物語の雰囲気を盛り上げてくれるように感じ、楽しく読むことができました。
    (じっくり時間をかけて読む必要はありましたが)
    今回...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月14日

    [「私」を語らせてほしくて]16世紀末のイスタンブール。皇帝直属の細密画の工房で、その道の名人として知られる「蝶」が何者かにより殺害される。長年留守にしたイスタンブールに戻るなり、犯人の探索をおじ上から命じられたカラは、おじ上の娘であるシェキュレに心引かれながらもその依頼を引き受けるのだが........続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月15日

    この人の文章力というか、構成力というか、こういうカタチを作りあげる力はすごいなぁ。。
    まさに傑作。

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    Posted by ブクログ 2012年09月13日

    「盲目とは悪魔や過ちが入り得ない至福の境地なのだ」
    「巨匠たちは、細密画への情熱や色彩、そして視覚が神の闇から生じたことをよく心得ていて、色彩をもって神の闇へと回帰しようとしたのだ。記憶を持たない者には、神もその闇も思い出すことができない。名人たちの作品はどれも、時の流れからは外れたあの色鮮やかな漆...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月12日

    ノーベル賞受賞の時にいくつか書評を読んで、気になっていた作家さん。初めて手にとってみたけど思った以上に読みやすくて面白い‼

    ある装飾写本に関わる人々や物がかわるがわる一人称で語っていくのだけどどれも個性豊かで、イスラム世界の濃密な妖しさもふんだんでうっとり。

    下巻も気になるところ、ゆっくり味わっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    トルコ作家は初めて読んだ。ノーベル賞作家だけど、ミステリーとして読めて面白かった。読み返したら、伏線とかあるのかも。
    細密画を語るにもイスラム教の価値観は避けられず、知らなかった世界も垣間見れて新鮮。絵画やイスラム文化に全く興味がないと、しんどいかも。

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    Posted by ブクログ 2023年07月08日

    ー 「絵や挿絵、美麗な書物に耽溺するあらゆるハーンや王、皇帝たちの関心には三つの季節があるのだよ。はじめの季節には、物おじせず夢中になって、心惹かれる。そして、他人に見せるためや、名声のために絵を求める。

    最初の季節で絵についての見識を深めたなら、第二の季節には自分好みの絵を描かせるようになる。 ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月02日

    テーマは近代?個性の尊重を是とする欧米的な価値観のオルタナティブを示すことか?長かったが、まだ設定変更という感じがする。
    最後にシェキュレという女性がポストモダンになっていくのが不思議。

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    Posted by ブクログ 2020年11月11日

    カラとシェキュレの恋愛と殺人、イスラムにとっての絵とは?が同時並行で綴られている。
    下巻で物語は急に動く。

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