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ガウディ伝 「時代の意志」を読む
アントニ・ガウディが活躍した十九世紀のバルセロナとはどんな都市だったのか。奴隷貿易が生んだ「黒い金」を元手にガウディのパトロンとなった新興富裕層、チャンスをもたらした建築ラッシュ、経済力が生んだナショナリズムと独自文化の再評価…これらのどれ一つが欠けてもガウディの建築群は誕生しなかった。知られざる作品も紹介しながら、その異能がどのように誕生し、発揮されていったかを、同時代史の中に位置づける。 -
学費値上げでどうなる教育格差
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●コロナ禍前後の学力の変化 四つの教育政策の盲点と求められる実態把握 松岡亮二 ●〔座談会〕 落ちる「豊かさのスタンダード」 令和の大学生のリアル 岩本菜々×増村莉子×今井悠介 ●学費値上げしますか? 主要大学学長アンケート ●全31大学の回答を読み解く アンケートから見えた大学間の温度差 小林哲夫 ●なぜ国公立大学の学費150万円を提案したのか 教育の質向上で日本の危機を克服する 伊藤公平 ●放置された不平等の慣性(イナーシャ) ――授業料と財政支援の国際比較から見る日本の大学 苅谷剛彦 ●塾代は3年間で約250万円 中学受験ブーム過熱と「教育格差」論の落とし穴 おおたとしまさ ●生活は楽でなくても実験に没頭してこその今 苦学生から科学の伝道師へ 米村でんじろう -
崖っぷち芸人、会社を救う
雇用条件 給料は準社員待遇(月給二十万円 社会保険完備) 勤務内容:売場での通常勤務、催事スペースでのライブ出演 休暇:週休二日制 オーディション休暇あり スーパー・エブリの社員・樫村栄治に社長から与えられた指令。それはバイトのお笑い芸人たちで「実業団」を結成し、ブレイクさせること!? 初めはやる気ゼロだった栄治もお客さんの笑顔を見て次第に気持ちが変わっていく。そんな最中、エブリ上層部に会社乗っ取りの動きが。経営存続の如何は芸人たちの手に託された! 夢と現実の間で悩むすべての人に捧ぐ感動作。 『夢は捨てたと言わないで』を改題 笑いには、敵を味方にする力がある。 笑いには、人をひとり救う力がある。 そう。おもろいは、正義だ! -
崖っぷちの科学立国 米中に後れる日本
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「はやぶさ2」「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」など、日本の科学界の偉業があいついでいる。だが近年、さまざまな分野において、日本の科学論文の存在感は、米中の後塵を拝している。「科学立国」であり続けるための条件は何か? (『中央公論』2019年10月号特集の電子化) (目次より) ●巻頭提言 国は未知の新しい分野へ資金を投入せよ 本庶 佑 ●対談 祝・「はやぶさ2」着陸成功! 日本人が宇宙で活躍し続けるには 川口淳一郎×向井千秋 ●価値提案型の次世代モデルで世界を主導せよ 科学技術政策に不可欠なイノベーションの視点 上山隆大 ●ルポ 科学五輪メダリストたちは今? 元理系天才少年少女が明かす才能を「潰さない」教育 小林哲夫 ●スピントロニクス、地震観測、新機能植物開発学、バイオマテリアル 日本が世界をリードする四つの科学研究 大西光代 ●対談 「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」から見えたもの ニッポン発の人類学、そして科学を創り出そう 海部陽介×川端裕人 -
ガザからイラン戦争へ――中東の変動と揺らぐ国際秩序
2023年10月7日のハマースによるイスラエル攻撃以降、中東情勢は大きく変化した。 パレスチナ問題をめぐり、イスラエルは力の行使に拍車をかけながらも自己矛盾に陥り、パレスチナの側も行き詰まりを見せている。 中東地域レベルでは、米国の撤退、各国の経済利権の地理的拡大などから、イラン及び「抵抗の枢軸」、イスラエル、トルコ、サウジアラビア、UAEをはじめとする各国が、対立や協調が固定されない複雑なパワーゲームを激化させた。 さらに、イランと米国およびイスラエルの敵対関係は、さまざまな対立と共鳴しながら、停戦に合意しても軍事衝突が続く不安定な状態を生んでいる。 中東で進行する変動の意味とは何か。 多極化へ向かう国際システムの変化と共に考察する。 目次 序 10・7攻撃からの3年間―なぜ中東は戦乱に見舞われたか 中東は「巨大な共鳴箱」/14項目覚書と攻撃の再開/紛争の二重構造/当事者レベル―パレスチナ問題の特異性/中東地域レベル―「抵抗の枢軸」の形成/国際レベル―「イスラエルによる平和」の試み/10・7という異議申立て 第1章 イラン戦争―出口が見えない不安定な「停戦」 米、イスラエルによる攻撃/ホルムズ海峡を事実上封鎖/湾岸アラブ諸国への攻撃/イスラエルへの攻撃と迎撃問題/湾岸情勢とリンクしたヒズブッラー問題/イランで大規模抗議デモ/ネタニヤフの説得―軍事攻撃でイラン民衆が蜂起/停戦発効と迷走する交渉/急増した戦争の被害とコスト/米国とイラン、覚書に調印 コラム1 ホルムズ海峡とカスピ海 第2章 引き金となった10・7攻撃とガザ戦争 「アクサーの洪水」作戦/「我々のナラティブ」―ハマースの説明/オスロ合意を拒否したハマース/ハマースによるガザ実効支配/ハマース「政府」には4万から5万の職員/なぜイスラエルは奇襲攻撃を許したのか/「ルービックキューブのような戦闘」/戦闘員をリクルートし続けるハマース/ドーハ攻撃の衝撃/なぜ戦争は長引いたのか/一本化しない世論/負担増に苦しむ予備役兵/トランプ案に基づく停戦が発効 コラム2 オアシス都市ガザ 第3章 「抵抗の枢軸」とイスラエル―揺らいだイランの「前方防衛」 ヒズブッラーとイスラエル―ポケベル爆破事件/フーシー派の遠距離攻撃/「抵抗の枢軸」とイランの非対称戦略/イスラエルを南レバノンから駆逐したヒズブッラー/イランの「陸の回廊」とイスラエルの「影の戦争」/「影の戦争」から「表の戦争」へ/アサド体制の崩壊/12日間戦争/乗り越えた空中給油とバンカーバスターという障壁/密接な米・イスラエル軍事協力/永続的な戦争状態へ コラム3 ヒズブッラーとレバノンの宗派主義 第4章 人道危機と米国のイスラエル支援 民間人犠牲者の急増と深刻化した食料不足/巨大爆弾を無誘導で/深刻化する人道危機/際限ない米国のイスラエル援助/ジェノサイド条約違反で国際司法裁判所へ提訴/ICJの暫定命令とジェノサイド問題/国際刑事裁判所の逮捕状/UNRWAに対する疑惑/「難民問題の継続はUNRWAのせい」/イスラエル批判は反ユダヤ主義か コラム4 ネルソン・マンデラのガザ訪問 第5章 米国、イスラエルと対峙するイラン―確執はなぜ終わらないのか 米国の「代理人」/イラン革命とイスラーム共和制の成立/米大使館占拠・人質事件/「パクス・アメリカーナ」に対抗するイラン/あらゆる面で敵対するイスラエルとイラン/核開発疑惑の拡大/オバマ政権と2015年核合意/トランプの「最大限の圧力」政策とイランの制裁逃れ/有効ではなかったイランの核ヘッジング戦略/IRGCの権力拡大と経済権益/相次ぐ体制批判運動/米中東政策の転換―「アメリカによる平和」から「イスラエルによる平和」に/アラブ・イスラエル間の共同防空システム コラム5 12イマーム派の殉教精神 第6章 イスラエル―大イスラエル主義と好戦的な新戦略ドクトリン 「ガザは誰のものか」/シオニズムの実践としての入植活動/事実上併合された西岸/宗教化するイスラエル軍/変化したイスラエルの戦略ドクトリン/「永続戦争」がもたらした兵士のモラル低下/イスラエルの情報評価―戦略レベルでは希望的観測/米国にとってイスラエルは「戦略的資産」か/曲がり角の対イスラエル支援 コラム6 イスラエル・ロビーの変容 第7章 終わらないパレスチナ問題 厳しいデュアルユース規制/何も具体化しないガザ暫定統治/主役を排除したガザ和平構想/瓦礫の山、しかしNGOの活動を規制/拡大した西岸での軍事作戦/急増する入植者の暴力/暴力を増長させる占領制度/締め付けられる西岸経済と自治政府財政/正統性を失ったパレスチナ自治政府/「自発的移民」の促進 コラム7 「生命パスポート」母子手帳 第8章 中東の新たな安全保障環境 「ダモクレスの剣」ホルムズ海峡/問題山積の核交渉/中東の核問題/「抵抗の枢軸」と軍事技術の進展/イランの現体制は持つのか/GCC諸国が直面する新しい安全保障問題/UAEとサウジの安全保障政策/イスラエルとの関係を拡大するUAE/戦略的自律性の強化を図るサウジアラビア/「イスラエルによる平和」への憧憬/再現できそうにない「成功体験」 コラム8 イスラエルの核戦略 終章 戦争でも平和でもない曖昧さ 当事者レベル―変質するパレスチナ問題/地域レベル―パワーゲームの展開/国際レベル―「強欲な覇権」の行き詰まり あとがき 参考文献一覧 -
合衆国再興
治安回復のためマンハッタンに上陸したドイツ機甲師団を襲ったのは、さらに強力化した死のウイルスだった。NATO軍は後退、合衆国政府は打つ手を持たず、東海岸の困窮と荒廃は進む。一方、西海岸には日本はじめ太平洋諸国からの援助物資が集積。西アメリカ同盟が発足し、加盟各州への輸送が始まっていた。しかし民兵を率いWAA軍司令官となったアッカーマン将軍は、中部域への補給の安全確保にコロラド州のNORAD攻略が不可欠と主張。幹部の反対を強硬に押し切り、核システムが眠るシャイアンマウンテン山中に戦車部隊を進めた。NORADには合衆国国防長官が籠もり徹底抗戦の構え。オブザーバーとしてWAA軍に同行を強いられた自衛隊員の目の前で、とうとう内戦の火蓋は切って落とされた。 -
合衆国消滅
殺人ウイルスが米国各地に蔓延して半年。ライフラインの断絶と医薬・食料品の不足から人口は激減した。無力化した政府・警察・軍が有効な手を打てない今、生きのびんとする者たちは地域ごとに隔壁をつくって立て籠もった。その用心棒として雇われた民兵集団が西海岸の各地で台頭、食糧を奪い合って戦闘を繰り返す。日本は、緊急援助のため西海岸に平和部隊を派遣。だが部隊は早速ミリシアたちの標的に──世界帝国の崩壊を示唆するシミュレーション。 -
合衆国封鎖
致死率90%以上、死に至る新種のウイルスが米国で発見された。驚くべきことに、それは空気感染する恐怖の疫病だった。拡散を防ぐため、米国を飛び立った日本の旅客機に撃墜命が!! -
合本版 はだしのゲン
食糧も、何もかもが不足していた戦時中。 中岡元(なかおか げん)少年は、両親と4人のきょうだいたちと暮らしていた。 平和を強く訴え、それを疎ましく思う町内会長たちに、嫌がらせをされても「非国民」と呼ばれても 決して屈しない父を、元は尊敬していた。 そして1945年8月6日、広島に原子爆弾が落とされる――。 著者の被爆体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して描かれる、 原爆の恐ろしさ、生命の尊さ、そして平和への強い願い。 作品完成から30余年を経た今でも、日本のみならず世界20カ国以上で読み継がれる、反戦マンガの決定版。 -
合本版 レッドサンブラッククロスⅠ・Ⅱ・Ⅲ・全短篇
「よろしい」 ベルンハルトはこたえた。 「ならば、戦争をはじめようじゃないか」 第二次世界大戦で勝利した大ドイツ帝国は、抗戦を続ける英国を追って北米に侵攻。ここに日英同盟対ドイツの第三次世界大戦が勃発した。インド洋では独東方艦隊と伊東洋艦隊、日本遣印艦隊と英ロイアル・ネイヴィーが激突。日英同盟は独伊連合が死守するソコトラ島への侵攻作戦を開始、熾烈な戦車戦が。一方、日本からアメリカへと北太平洋を渡る支援船団に、ドイツ海軍が放つ〝海の狼〟Uボートが襲いかかる。北米陥落の危機に、日英同盟はついにパナマ運河侵攻作戦を発動する!! 架空戦記史上に屹立する未完の大作「レッドサンブラッククロス」――著者最大のシリーズの本篇1~11と、外伝ほかの中短篇27篇、著者インタビュー、高梨俊一による解説を収録した合本版。 収録作品 〈本篇〉 1 合衆国侵攻作戦/2 迫撃の鉄十字/3 反撃の旭日旗/4 作戦グスタフ発動/5 第二戦線崩壊/6 インディアン・ストライク/7 バーニング・アイランド/8 死戦の太平洋1/9 死戦の太平洋2/10 パナマ侵攻1/11 パナマ侵攻2 〈短篇〉 戦艦〈ヒンデンブルグ〉の最期/勇者の如く倒れよ/予備士官/塹壕にて/新戦艦建造に関する往復書簡/少し遠い場所/九九九艦隊計画概論/ある中尉の戦死/戦艦/標的は〈大和〉/飛鳥の征けぬ空はなし/交戦規則/海底戦隊〈隼〉/七二七高地の争奪/市民討論/法務大佐かく語りき/フリードリヒ大王最後の勝利/主力戦闘戦車論・断章/喪失第一号/宇宙英雄ヴァルター・ケーニヒ/ルール・ブリタニア/最後の一人まで/夜桜は散った/乗艦命令/オデュッセウスの霊廟/看過せず/ペリカンはいつも血を流す (インタビュー)佐藤大輔、仮想戦記を語る/(解説)高梨俊一 -
がん患者学
肺が胸水に漬かったための背中の鈍痛、深い咳き込み、さらに腹水による膨満感で衰弱の果てに運び込まれた大学病院への緊急入院。赤ん坊の頭大の卵管がん原発巣と、左右の子宮、卵巣、腹膜への播種状の転移が発見され、47歳でがん患者となった著者。検査、手術、抗がん剤治療……。延べ8ヵ月の長い入院暮らしで無数の患者たちの語りを聞き続け、死を敗北として扱う医療現場で彼らが深く傷ついていることを知る。「がん患者としていかにして生きていけばいいのか?」その答えを求め、医療の予測に反して長期生存をとげた18人のがん患者たちを訪ね、克明な体験談を聞いた記録。 -
「がん死亡」 衝撃の地域格差
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「がん死亡」全国344の2次医療圏別 全リスト+部位別ワースト30を初公開。 危ないのは、大阪市と東京下町。なぜ、死亡率が高いのか。専門家たちがその真相に迫る。 -
GAFA規制の死角 日本は「下請け」のままなのか
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 GAFAを規制すれば、ただちに日本企業が「下請け」から脱し、国産プラットフォーマーが世界を席巻する――そんなバラ色の未来が約束されているはずはない。米欧中に伍して「データの世紀」を生き抜く条件を探る。(『中央公論』2019年8月号特集の電子化です) (目次より) ●対談 めざすは米国、EU、それとも中国? 「プラットフォーマー帝国」に人文知で対抗せよ 津田大介×山本龍彦 《競争か、独占か?深層インタビュー》 ●データ経済時代に、日本企業は生き残れるか? 岸 宣仁 ▼規制を乗り越えるイノベーションこそがアマゾン流だ 篠原 健 ▼ソフト開発で世界と闘った私が見た、日本の弱点と可能性 及川卓也 ▼「取引透明化法」策定と「競争本部」新設で、世界をリードする 伊藤達也 ●アメリカの締め出しに対抗するファーウェイの意地 李智慧 -
記憶の繭 おもひでや
穏やかな微笑みと手袋を常に手放さない店主テン、いつも明るいムードメーカーのクレオ、そして寡黙な「思い出」作家サナギ――個性的な三人が営む店【おもひでや】。様々な事情から助けを求める人びとに、「思い出」を商う。ほら、あなたの側にもきっと――世界の片隅に存在する小さなお店を舞台に繰り広げられるファンタジック・ストーリー。 -
危機感なき茹でガエル日本 過去の延長線上に未来はない
いま世界中を覆っている三つの大変革、グローバル化、デジタル化(AI化)、ソーシャル化。日本はこの大変革のうねりに翻弄され、他国に差をつけられつつある。改革を先導し行動する経営者の集団として経済同友会は、「Japan2.0 最適化社会の設計―モノからコト、そしてココロへ―」という提言を行った。日本が「茹でガエル」状態を脱し、再び輝きを取り戻すためには何が必要か――。本書は、提言のエッセンスを凝縮した、経営者たちによる自己変革の誓いである。 目次 第一章 過去の延長線上に未来はない 第二章 「心」「技」「体」の揃った国家を目指して 第三章 豊かな経済を実現するために=X軸 第四章 イノベーションこそが未来を拓く=Y軸 第五章 社会の持続性を維持し、高めていくために=Z軸 対談 小林喜光×櫻田謙悟「提言だけでは終わらない 我々経営者は率先して行動する」 -
鬼才伝説
いまやお茶の間で見ない日はいない「ひふみん」こと加藤一二三。プロ棋士として数々の伝説を作った鬼才であり、同時に「祈り」のもとに一手をさす敬虔なクリスチャンでもある。小学校入学前から将棋を始め、小学4年の時に新聞で将棋の観戦記を読んだことをきっかけに大人と対戦するようになった。小学6年で棋士養成機関である奨励会に入り、日本将棋連盟関西本部(大阪)に通い始める。すぐに頭角を現し、指導の場に居合わせた升田幸三棋士から「この子、凡ならず」と評された。また大山康晴棋士からは「大神武以来の天才」と言われた。数々の勝負の中で、82年の名人戦で中原誠名人との対局は、歴史に残る名勝負となった。3勝3敗、持将棋1回、千日手2回の激闘の末、10局目で、念願の名人のタイトルを獲得した。その後、羽生善治棋士、谷川浩司棋士など若き新鋭との激戦を繰り広げた。還暦となってもA級に在籍したが16年12月藤井聡太四段のデビュー戦となった竜王戦ランキング戦での対局は、年齢差62歳6カ月の対局として話題となり、対局は藤井四段が勝利。現役引退が決まった。将棋では、銀将でストレートに攻める「棒銀」を得意とした。対局では、1手を考えるのに何時間もかける「長考」が多かったが、中盤までに持ち時間を使いきり、1手1分以内に指す「秒読み」となっても好成績を挙げ、「1分将棋の神様」とも呼ばれた。長いネクタイがトレードマーク。記録係に「あと何分」と自分の残り時間を繰り返し尋ねる、旅館の滝の音が気になり止めてもらう、昼も夜もうな重の出前を取る、など対局中の逸話も多い。本書は将棋棋士・加藤一二三が激動の将棋人生を振り返った自叙伝の決定版である。 -
騎士道
「騎士の十戒」の出典として知られる幻の名著を初邦訳。騎士の起源、規範、叙任の実態が明らかに。騎士道の法典、R.リュイ「騎士道の書」収録。「武勲詩要覧」付録 編訳者緒言 第一部 騎士道 ―― 叙事詩から読み解く一一・一二世紀の騎士道 レオン・ゴーティエ『騎士道(La Chevalerie)』(1884年)より 第一章 騎士道の起源 第二章 騎士の十戒 第三章 騎士道の退廃 第四章 騎士の叙任 第二部 騎士道の書 ―― 騎士による、騎士のための一三世紀騎士必携 ラモン・リュイ『騎士道の書(Llibre de L’Orde de Cavalleria)』(1275年頃)全訳 武勲詩要覧 -
きしむ政治と科学 コロナ禍、尾身茂氏との対話
福島第一原発事故、さかのぼれば薬害エイズ、水俣病……。専門家による政府への科学的助言はいつも空回りした。このコロナ禍でもまた、政治と科学(専門家)は幾度も衝突した。専門家はその責任感から、自らの役割を越えて「前のめり」に提言したこともあった。 専門家たちは何を考え、新型コロナに向き合ったのか。政治と科学の間には、どのようなせめぎ合いがあったのか。そして、コロナの教訓を新たな感染症の脅威にどう生かすのか……。 尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会長への計12回、24時間以上にわたるインタビューを通じ、政治と科学のあるべき関係を模索する。 -
軋む中国 実力と虚像
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕習近平はプーチンから何を学ぶか 台湾統一の夢は不変 対米国のカードにロシアも利用 川島 真 小泉 悠 ●人民解放軍の戦力解剖 膨脹海軍 実戦は未知数 高まる偶発的衝突の危険 阿南友亮 ●コロナ再燃で高まる地方財政リスク 西村友作 ●海外に移住する中国人 言論統制に失望 北京ではもう暮らせない 周克成/聞き手:竹内誠一郎 ●末端を支える自治組織と中共党員 徹底した封鎖管理を可能とした「基層」を読み解く 西村 晋 ●動揺する民意のゆくえ 台湾人は徹底抗戦するのか 野嶋 剛 ●トランプ政権のブレーンに聞く 大統領が交代しても対中強硬は不変 マイルズ・ユー/聞き手:蒔田一彦 -
記者と官僚 特ダネの極意、情報操作の流儀
★★これが、記者と官僚を待ち受ける 5つの罠と、7つの鉄則だ! 西村 「そんな巧妙な手を使ったのか! (中略)大統領が晩餐会を欠席せざるをえないほど交渉がもめていると誘導されれば、その3時間は気が気じゃなかっただろうね」 佐藤 「ある情報を隠すために偽装論点をつくるという手口は、インテリジェンスの世界ではよくやるね。秘密をガッチリ守ろうとするとむしろ目立ってアタックされやすい。だから偽装論点をつくって、目をそらす」(本文より) 暴こうとする記者。情報操作を狙う官僚。33年の攻防を経て、互いの手の内を明かした前代未聞の「答え合わせ」。5つの罠と7つの鉄則はすべてのビジネスパーソン必読。 ◆記者を攪乱する手口 ◆報道された事実を潰す手口 ◆意図的な情報操作を警戒する目 ◆記者と官僚を待ち受ける5つの罠 ◆記者と官僚、7つの鉄則 【罠】国益の罠、集団思考の罠、両論併記の罠 他…… 【鉄則】ユーモアのセンスを持て、情報源を甘やかさない、甘えない、 中期の発想で予測・分析する 他…… -
紀州のエジソンの女房 島精機を支えた肝っ玉母さん・島和代物語
和歌山で「ホエール和代」こと、島和代を知らない人はいない。完全無縫製のニットを製造するコンピュータ編機「ホールガーメント」で世界に知られる島精機製作所。その会社を裸一貫から一代で築いた創業者であり、いまもなお現役の技術者である島正博社長を、献身的に支えてきたのが、妻の島和代である。新製品発明に命をかけ、仕事のためなら家にお金を入れない夫のため、内職や美容師の手伝いをして家庭を支えてきた。一方後年は、和島興産の社長として、地域の発展のため身を粉にして働き、その人気でラジオのレギュラー番組を持つほどのチャーミングで豪快な女性だった。「紀州のエジソン」と呼ばれた夫とともに歩み、75歳で急逝した和代の波乱の生涯を、島精機の発展の歴史とあわせて描く。 -
気象庁物語 天気予報から地震・津波・火山まで
1875年、虎ノ門の高台に誕生した東京気象台は、戦争や災害のたびに技術革新を行い、現在の気象庁へと成長した。日露戦争の命運を決する「天気晴朗ナルモ波高カルベシ」の電報、太平洋戦争期に軍部と争った気象観測の主導権、青函連絡船洞爺丸を襲った台風、富士山レーダーの建設とアメダスの導入、そして昨今の異常気象――。技術者たちで構成され、科学の進歩とともに歩んできた「戦う技術官庁」の足跡を辿る。 -
絆 ニューヨーク1897
現場検証中、爆発事故に巻き込まれたNY市警鑑識課員ダグラス5世。目が覚めた彼を取り囲んでいたのは、今や博物館や映画でしか見ないガス灯に古い方のドレスを着た看護婦──そこは19世紀末のニューヨークだった。どうやら高祖父の体に意識が入ってしまったらしい。混乱の中、警官ルイスと知り合った彼は、この時代には確立していない鑑識技術を捜査に持ち込み、注目を集めることに……。果たして5世は元の世界に戻れるのか!? -
奇跡の四国遍路
二〇一七年四月初旬、俳人の黛まどかさんは、総行程一四〇〇キロに及ぶ四国八十八か所巡礼に旅立った。全札所を徒歩で回る「歩き遍路」である。美しくも厳しい四国の山野を、施しを受け、ぼろ切れのようになりながら歩き継ぐ。倒れ込むようにして到着した宿では、懸命に日記を付け、俳句を作った。次々と訪れる不思議な出来事や奇跡的な出会い。お遍路の果てに黛さんがつかんだものとは。情報学者・西垣通氏との白熱の巡礼問答を収載。 本文より―― ○つぎつぎと青きを踏んで遍路発つ ○鐘ひとつ撞いて朧を広げたり ○舞ふやうに吹かるるやうに夕蛍 ○道しるべ滴る山を指しにけり -
北朝鮮の暴走、韓国の迷走
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 朝鮮半島の専門家、文在寅側近、産経新聞元ソウル支局長、元自衛隊幹部らに聞く、朝鮮半島の現状と日朝・日韓問題の行方。 -
朔月京物の怪語り
弟妹を養うため、冗談のような求人を頼りに物の怪が跋扈する朔月京に出てきた少女・結。勤め先である貸し物屋「登花楼」を支える面々は、美しいがあまりに個性的だった。常人ばなれした身体能力の青葉から、採用試験代わりに大量の家事を押し付けられ右往左往する結。狐の三兄妹がお互いを遠ざけてほしいという依頼をそれぞれ持ち込んできた。兄妹がいがみ合うなんて、と妹の依頼を止めようとしたが……。第9回C★NOVELS大賞特別賞受賞後第一作 -
機動部隊旗艦「大和」
昭和一七年五月、連合艦隊は航空母艦を主力として米英の海軍を連破し、破竹の進撃を続けマレー、フィリピンの制圧に成功した。 次なる目標は、オーストラリア。 かの国を連合国から脱落させ、南太平洋における日本の覇権を確立する。そのためにはニューギニアの要衝ポート・モレスビーを奪取し、ここを拠点として豪州に圧力をかけるのである。 だが、米海軍も空母を前線に投入し、史上初となる空母対空母の対決――珊瑚海海戦が繰り広げられることに。 対決は日本側の敗退に終わり、戦略目標だったモレスビー攻略も頓挫してしまった。開戦以来無敵を誇ってきた機動部隊には、深刻な問題が隠されていたことが顕わになったのだ。しかし、航空母艦という艦種自体が抱える弱点を克服することは容易ではない。 事態を重く見た連合艦隊司令長官山本五十六は、誰もが驚愕する決断を下した――。 「『大和』は、帝国海軍の切り札です」 「だからこそ、機動部隊に配属するのだ」 -
軌道傭兵
日本の観測衛星の改修を担うシャトルが狙撃され、衛星基地では居住区が爆発。日本製衛星に隠された秘密を知った研究員に、さらなる破壊工作が…。軌道上に展開する熱き沈黙のバトル。 -
きまぐれ歴史散歩
歴史の「洗礼」を受けた土地には、不思議なオーラがある。 たたずまいが微妙にちがうのだ。 考古学の常識をくつがえした岩宿遺跡、平家一門が波間に消えた壇ノ浦、徳川の天下を決した関ヶ原、忠臣蔵の四十七士の故里・赤穂、そして特攻隊が出撃した九州南端の知覧基地――。 好奇心のおもむくまま、由緒ある町を訪ね、古代から近現代まで、自由に時間を旅する。 歴史の魅力を堪能し、思索をめぐらした紀行エッセイ。 -
君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ
かたや哲学者であり武道家、かたやアフリカ・マリ出身の元大学学長。2人の個性派教育者による、自由すぎるアドバイスとメッセージ。曰く、「管理から逃れて創造的であるために、もっと“だらだら”しよう」「“ゲリラ的”な仕掛けで、異質なもの同士の化学反応を生み出そう」「将来は“なんとなく”決めるべし」「“なんでやねん!”とツッコミを入れて、自らの中に問を立てよ」等々。若い人たちが「大化け」するためのアドバイスとメッセージを、コロナ禍の教育現場から発信。かくも窮屈で不自由な世界を、君たちはどう生くべきか? 京都精華大学で行われた人気講義「自由論」をもとに、新規に語り下ろした対談などを加えて構成。 -
『君たちはどう生きるか』著者の実像 戦後平和主義の戦略家・吉野源三郎
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 漫画版の大ヒットにともない、原作もまた注目を集めている『君たちはどう生きるか』。岩波書店の雑誌『世界』の初代編集長を務めた吉野源三郎が80年前に書いたこの哲学小説は、時代時代でどのような層にどのように読まれてきたのか。昭和出版史のレジェンド・吉野の原点はどこにあるのか。メディア史・大衆文化論が専門の佐藤卓己京都大学大学院教授が吉野の軍歴に着目しその実像に迫った。 -
君と、君がいる彼方
相原孝之は一級建築士で、妻の貴美子と中学1年生の娘・美加、小学2年生で料理好きの息子・康文の4人家族だ。ある日、息子が車にはねられ意識不明の重体に陥るが、時を同じくして、孝之の不倫や娘が学校でいじめられていることが発覚し、家族は瓦解寸前に。そんなとき、認知症の老人が相原家の前に何度も現れ、孝之の心にさざ波が立つ。孝之には幼い自分と母を捨て駆け落ちした父親がいたのだ。一方、康文の意識が戻らない中、老人とのふれあいを重ねるうちに、貴美子と美加の2人は驚くべき事実に気づくことに……。 不倫、いじめ、交通事故、そして認知症老人の作る手料理――崩壊寸前の家族に訪れた奇蹟の13日間。江戸川乱歩賞作家が満を持して贈る書き下ろし感動長編小説 -
君と私 志賀直哉をめぐる作品集
よい友とは、何をしてもよい。絶交してさえもよい。―― 衝突と復縁を繰り返しながら、生涯にわたる友情を育んだ二人の作家。 表題作は、幼少期の出会いから「白樺」での文学修業に至る青春期までを辿った、里見弴幻の代表作。〈白樺派の青春群像を描いた重要文献〉にして、のちの『暗夜行路』成立にも多大な影響を与えた作品でありながら、連載原稿の紛失事件により未完に。これまで全集等でしか読むことはできず、文庫化は今回が初となる。 その他、「城の崎にて」で知られる志賀の山手線事故の顚末を記した「善心悪心」、鳥取・松江旅行の回想「世界一」「或る年の初夏に」など、若き志賀との交友に関する小説・随筆の主要作品を初めて一冊に。二大文豪の出発点をあらためて見直す文庫オリジナル。 【目次】 [小説] 君と私(1913) 善心悪心(1916) 世界一(1920) 或る年の初夏に(1917) 幸福人(1917) 失われた原稿(1916) [随筆等] 春の水ぬるむが如くに(1924) 志賀君との交友記(1935) 弔辞(1971) 志賀君との間柄(1974) あとがきより 解説=麻井朝 里見弴・収録作品関連年譜 -
君を憶えてる
小学校6年生の夏休み。僕たち5人は、湖での肝試しで、ある不思議な「光」を見た。それがすべての始まりだった--。5年後、高校2年生の夏休み。僕(ヒロ)は、一人で映画を見に行った街中で、奇妙な体験に襲われる。仲間のトシと、引きこもっているはずのミチオ、そして名前も知らない「もう一人」が急に目の前に現れたのだ。彼らは僕のことを「ハカセ」と呼び……そこで幻視はパチンととぎれ、気がつくと、さっきの雑踏の中に一人で立っていた。この「ジャメ・ビュ(未視感)」が序章となり、周りの仲間たちにも不思議なことが起こり出す。あの夜、「光」を見たのは、5人ではなく、6人だったのではないか? そう思い出した僕は、友だちから彼女になったハム子や、ミチオに話を聞いてみる。すると、二人は、「光」を見た夜に、それぞれ、秘密を持っていることがわかった。その後、大けがをしたトシの見舞いに行った病院で、僕はサラと再会し、すべての奇妙な現象の原因が彼女にあると確信する……。松本清張賞作家が、思い入れのある土地、津久井湖・橋本を舞台に、新機軸に挑んだ「SF青春小説」! -
キムラ食堂のメニュー
各地の飲食店主や職人の取材を続けるかたわら、お酒のミニコミ『のんべえ春秋』を発行してきた著者。懐かしの大食堂、小さな台所での工夫、郊外のコーヒーショップ、都会の片隅にある畑……。日常のささやかな変化を感じながら、さまざまな食べもの・飲みものとの出合いを綴る。おいしい話満載の一冊。文庫オリジナル *目次より抜粋 【食堂】 蕎麦屋のカレー/マルカンビル大食堂/福島第一原発大型休憩所内食堂 【コーヒー・おやつ】 東京らしい喫茶店 南千住『カフェ・バッハ』/『ツバメコーヒー』の話 【台所】 海老の尻尾/ひとり暮らしのおでん/「おにぎり」と「おむすび」 【畑】 畑日記三年分 【酒場】 プロ野球中継と晩酌/大衆酒場のチーズ考現学 -
究極の俳句
俳句では、たった十七音しか使えない。だから俳人は劇薬を扱う化学者の注意深さでもって、言葉の一つ一つを吟味し、どう組み合わせれば最大の効果を与えるかを戦略的に思考する。俳人とは疑りぶかい言葉の化学者なのである――。俳諧を芸術へと高めた芭蕉以降の数々の名句を味わいながら、その根底にはつねに、常識への批評精神にもとづく新しい価値の創造があったことを明らかにする。俳壇の俊英による創見に満ちた俳句論。 著者略歴 1980年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。専門は芭蕉の発句表現。俳句実作は藤田湘子に師事。2004年、第19回俳句研究賞受賞。現在、俳句結社「鷹」編集長。読売新聞朝刊「KODOMO俳句」選者。早稲田大学講師。句集に『未踏』(第1回田中裕明賞)、『寒林』、評論集に『凜然たる青春』(第22回俳人協会評論新人賞)、『どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実』、鑑賞書に『芭蕉の一句』『蕉門の一句』『名句徹底鑑賞ドリル』など。2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者。 -
97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ
親子はスープの「冷める」距離がいい!? 43年ぶりの同居と別居、そして2度の骨折…人生100年時代、お互い後期高齢者になれば、ままならぬことばかり。それでも、自分らしく、ハッピーに生きるには? 母と娘、それぞれの本音飛び交う爆笑エッセイ 「人生に大満足です!」(97歳・かね子さん) -
九十歳、イキのいい毎日
陽気は美徳、陰気は悪徳を信条に九十八歳の天寿を全うした小説家・宇野千代。毎日、机の前に座り、食事を作り、週に一日だけ大好きな麻雀に興じる。八十三歳から最晩年まで、前向きでイキのいい毎日を綴った随筆選集。「私の文章作法」「私の発明料理」も収録。〈巻末付録〉瀬戸内寂聴/藤江淳子 【目次】 暮しの中の私(83歳~90歳) 暮しの中の私/私はいつでも忙しい/ちょっとイカス話/私の晩年/嬉しさ余って大狼狽/私の昭和史とは 愉しい好きなことだけを(90歳~97歳) よい天気/自慢の種がひとつ減った/私はぞっとした/私はしあわせ、昔もいまもこれからも…/陽気は美徳、陰気は悪徳/この秋で私は満九十一歳/私は夢を見るのが上手/愉しい好きなことだけを/気に入った笑顔/人生とは、行動すること/欲望の整理/ごく自然に/待つことの人生/私と麻雀/好きな人が出来たときが適齢期/自然だけではなく人間も変った/天狗久と私 私の文章作法 小説は誰にでも書ける/文章を書くコツ/気持のよい文章 私の発明料理 巻末付録 弔辞(瀬戸内寂聴)/宇野千代と歩いた花吹雪人生36年(藤江淳子) -
邱飯店交遊録 私が招いた友人たち
自他ともに認める食通でもてなし好きの著者の家には、文人墨客から経済人まで大勢の友人が訪れた。いつしか自宅は「邱飯店」と呼ばれるようになる。あばら家の七輪を駆使して佐藤春夫と檀一雄を歓待した時分から、食卓で最も笑いの絶えなかった人・本田宗一郎の思い出まで。約三十年間のゲストとその日のメニューの記録を振り返る、愉快で美味しい交遊録。それはある時期の日本文化や経済界の裏面史でもある。 『邱飯店のメニュー』改題。檀一雄が舌鼓をうった「野鶏巻」と安岡章太郎のお気に入り「芋頭扣肉」のレシピ、人名索引付。 〈解説〉畑中三応子 目次 最初のお客は佐藤春夫と檀一雄/〝一本刀土俵入り〟の世界/〝邱飯店〟開店/健啖こそ長寿の秘訣/金を想うがごとく友を想う/メシで釣って文壇へ/〝第三の新人〟と友達に/五味康祐、そして有馬頼義/『ミシュラン』『あまカラ』『東京いい店うまい店』/小島政二郎・白井喬二・子母沢寛/梅崎春生のメスの羊/〝邱飯店〟の名付親・池島信平/スポンサーの鑑・鶴屋八幡/大編集者の風貌と条件/〝日本料理は滅亡する〟/宰相御曹司、舌鼓を打つ/獅子文六の「バナナ」/市村清と今東光のコンビ/栗田春生の痛快な人生/大屋晋三とカ、カ、カのかあちゃん/メニューに出ない料理のメニュー/〝違いのわかる男〟たちの話/永遠の少女・森茉莉/西洋料理のコックを雇う/政情が描く台湾の料理地図/コックを雇って精神修養/年と共に変る料理の中身/大宴のメニューは自分でつくる/宰相夫人佐藤寛子ミニおばさん/〝食通知ったかぶり〟紳士録/紅焼大網鮑と砂鍋大排翅/『邱家の中国家庭料理』楽屋話/美食と大食は紙一重/カミナリ族の大親分本田宗一郎/高度成長の立役者盛田昭夫夫妻/招待状を書く楽しみは残しておいて -
究極のブランディング 美意識と経営を融合する
目 次 第Ⅰ部 ブランド原論――長沢伸也 第1章 強いブランド――その定義と要件 第2章 ブランドマネジメントの考え方 第3章 ブランドの完成 第Ⅱ部 ブランドの顧客接点――石塚千賀子 第1章 強いブランドとは――一流のブランドは一流の顧客接点でつくられる 第2章 ブランドマネジメント――競争力のある顧客接点をいかにつくるか 第3章 ブランドを完成させる――ブランドは顧客のコンステレーションの中で生きる 第Ⅲ部 ブランド経営――得能摩利子 第1章 経営参画まで 第2章 ブランドマネジメントの実際 第3章 ブランドの未来 -
教育激変 2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ
2020年度、教育現場には「新学習指導要領」が導入され、新たな「大学入学共通テスト」の実施が始まる。なぜいま教育は大改革を迫られるのか。文科省が目指す「主体的・対話的で深い学び」とはなにか。自ら教壇に立ち、教育問題を取材し続ける池上氏と、「主体的な学び」を体現する佐藤氏が、日本の教育の問題点と新たな教育改革の意味を解き明かす。巻末には大学入試センターの山本廣基理事長も登場。入試改革の真の狙いを語りつくした。 -
教育ZEN問答 N高をつくった僕らが大学を始める理由
ネットネイティブの10代が「通いたい」と思える学校を創ろう――門外漢だった著者が、N高を成功に導いた秘訣は? 通信制のN高校はあえて不登校生向けを謳わず、未来のエリート育成を目標に掲げ、今や在籍生徒数日本一。出身者にはアイススケートの紀平梨花、テニスの望月慎太郎、女流本因坊の上野愛咲美らの著名人がいるほか、海外、東大、芸術系大学など多彩な進学実績を誇る。Eスポーツや投資部などユニークな課外活動も有名。 「教育は善をなすことが、成功につながる幸せなビジネス」という著者の次の一手は、ZEN大学の開学だ。格差社会やAIの進歩を問題意識に据えた「日本発の本格的なオンライン大学」である。 教職員リクルートの顛末や、生徒や学生のメンタルケアなどの赤裸々な舞台裏を明かしながら、「実体験は不足しないのか」等々の疑問に答える。 ビジネス目線だからこそ、教育、そして日本社会の課題が見えてくる! -
教育論の新常識 格差・学力・政策・未来
入試改革はどうなっているのか? 今後の鍵を握るデジタル化の功罪は? いま注目の20のキーワード(GIGAスクール、子どもの貧困、ジェンダー、九月入学等)をわかりやすく解説。編著者の松岡氏は、研究が「教育の実態を俯瞰的に捉えた数少ない正攻法」(出口治明氏)と評される、「2021年日本を動かす21人」(『文藝春秋』)のひとり。ベストセラー『「学力」の経済学』の中室牧子氏、文部科学省の官僚ら総勢22名の英知を集結。 キーワードは、SES、子どもの貧困、デジタル化、ジェンダー、日本語教育・国籍、論理国語、英語入試改革、共通テスト、大学教育、GIGAスクール、九月入学論、大学無償化、教員の働き方、教員免許更新制度改革、審議会、EBPM、全国学力テスト、埼玉県学力調査、教育DXなど。
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