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Posted by ブクログ 2010年01月19日
なんとなくタテマエの平等空間を実現していた一高はある種のモラトリアム空間だったのではないかと思いました。そしてまだ階級社会であった当時ではそのモラトリアムにいられる幸福な青年の総数自体が少なく、其れ故彼ら高学歴者と世俗との乖離が目立ち第二次大戦、敗戦という流れの中でモラトリアム期間の急激な中断を余儀...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月02日
本書の考察を象徴し、かつ通底しているする一文が冒頭でこう述べられている。「岸野中尉は我々学徒兵が―つまり教育のある人間が憎いんですよ。」ただ、同じ高等教育機関の中でも歴然とそこで経験した「教育」に、区別がなされていた。学歴は軍・兵自身にとって、かなり依存度の高いファクターであったことが、本書全般から...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
【後半】軍国教育が生んだエリート意識やソレに対する「妬み」が
戦時中から生み出されていて、それは戦後の同世代間においても影響が出たとする
話が印象に残った。
社会の多様性、様々な考えがあって当たり前の時代であったことを印象づけた。
「徴兵退避」に対する「後ろめたさ」など、民衆の考えが見えて面白い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月30日
[ 内容 ]
戦前の日本で、旧制高校から帝国大学へと進む学生たちは、将来を約束されたひと握りのエリートであった。
彼らはある時期まで、軍隊経験をもつ時でさえ、低学歴者にはない優位を与えられた。
それが、第二次大戦もたけなわとなる頃から、彼らも過酷な軍隊生活を送らざるを得ない情況となる。
本書は、最も...続きを読む
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