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Posted by ブクログ 2013年11月08日
多くの教養論のレビューした本書はもっと早い段階で読んでおきたかった。社会階層、文化資本、育ちの良さ、学歴社会、そして学力の議論をひっくるめた神聖喜劇のような状況を「グロテスクな」とした表現には、清々しさを覚えた。個人的にこの表現があてはまるものが一つある。それは「大学」だ。
大学には思いつくだけで...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月03日
楽しく読めた。文章にユーモアがあって楽しめたのだと思う。自分は「教養」がないとよく思うのだけれど、では「教養」とは何かといわれるとよくわからないし、この本を読んでもわからない。印象に残ったのは、「大学で何を専攻したかに関わらず、就職する健全な意志を持つ」というフレーズかな。うろ覚えだけれども。あとは...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月30日
旧制高校時代から戦争をはさみ、ニューアカまで……「教養」や「教養主義」についての言説をちょっと意地悪な視線で俯瞰するのが本書。筆者のときに照れたようなときにひねたような、愛憎半ばするその文体が魅力的だ。今、「教養について語ること」そのものがグロテスクなのを重々承知しながら、愛ゆえに語らざるをえない...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月01日
大正から現在に至るまでの「教養」を巡る言説の変遷を“教養主義者”的観点に基づいたアイロニカルな筆致で紐解く“教養言説の展覧会”。
『神聖喜劇』を読み途中で投げ出した身としてはこの論考の真髄がなんたるかを理解するには至らなかった悔しさがあるが、いわゆる「エリート」や「知識人」達の言説を丁寧に拾い上げて...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月27日
[ 内容 ]
「教養とは何か」「教養にはどんな効用があるのか」―。
大正教養主義から、八〇年代のニューアカ、そして、現在の「教養崩壊」まで、えんえんと生産・批判・消費され続ける教養言説の底に潜む悲喜劇的な欲望を、出版社との共犯関係・女性や階級とのかかわりなど、さまざまな側面から映しだす。
知的マゾヒ...続きを読む
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