作品一覧

  • 私の同行二人―人生の四国遍路―(新潮新書)
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    一度は父のため、二度は母のため……発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪。転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。
  • 暮らしの中の二十四節気 丁寧に生きてみる
    -
    1巻1,540円 (税込)
    「世界オンライン句会」を主宰する人気俳人であり、テレビ朝日「あなたの駅前物語」でナレータ-をつとめる黛まどかさんの最新刊。節気や節句を詠んだ俳句を鑑賞しながら、先人への思いを綴る著者渾身のエッセイです。月刊俳句誌「春野」に2年間にわたって連載をした「節気に暮らす」24章と、2020年2月に創刊の『Web新小説』(春陽堂書店)連載の「俳句で味わう、日本の暮らし」19章をまとめ書籍化しました。本書では、二十四節気、雑節、五節句、主な伝統行事について、それぞれのなりたちや関連行事などを丁寧に解説。それらにまつわる俳句を引用しながら、日本人がいかに自然を細やかに観察し、日常の中に取り入れ、丁寧に暮らしてきたかを描いています。また、200句以上の俳句を引用。俳句鑑賞の手引き書としてもお勧めできます。43章におよぶエッセイは、今を生きる私たちと祖霊を引き合わせる役割を果たし、目の前のことに忙殺されがちな現代人を「句読点」のごとくに立ち止まらせ、本来の自然観や信仰心といったルーツを思い出させてくれるに違いありません。
  • 奇跡の四国遍路
    4.3
    二〇一七年四月初旬、俳人の黛まどかさんは、総行程一四〇〇キロに及ぶ四国八十八か所巡礼に旅立った。全札所を徒歩で回る「歩き遍路」である。美しくも厳しい四国の山野を、施しを受け、ぼろ切れのようになりながら歩き継ぐ。倒れ込むようにして到着した宿では、懸命に日記を付け、俳句を作った。次々と訪れる不思議な出来事や奇跡的な出会い。お遍路の果てに黛さんがつかんだものとは。情報学者・西垣通氏との白熱の巡礼問答を収載。 本文より―― ○つぎつぎと青きを踏んで遍路発つ ○鐘ひとつ撞いて朧を広げたり ○舞ふやうに吹かるるやうに夕蛍 ○道しるべ滴る山を指しにけり
  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識
    3.9
    1巻770円 (税込)
    「俳句」に秘められた閃きと発想力は何なのか? 芭蕉は最高の「脳トレ」をしていた?! 脳科学者と俳人が語る俳句の魅力と俳句の深さ。異色の日本人論。 日本人のひらめきの原点は俳句にあり ▼俳句がひらめくときと脳 ▼「五・七・五」という余韻 ▼夏目漱石の俳句観 ▼桑原武夫「第二芸術」への反論 ▼暇になったら俳句はできない ▼言葉が訪ねてくる瞬間 俳句脳の可能性 芭蕉も脳トレをしていた? 言葉の不思議な営み 俳句を作ることは、結局は自己の発見につながっていくと思います。 黛まどか ある俳句を作りました。それは完了じゃない。それは、その人の人生を継続して変えていく力がある何かだということ。 茂木健一郎
  • 星の旅人 スペイン「奥の細道」
    値引きあり
    3.3
    1巻275円 (税込)
    パウロ・コエーリョの著書に触発され、スペインのサンチャゴ巡礼の道を旅した著者。何か見えない大きな力に導かれ、約800キロもの道のりを48日間ひたすら歩き続けた結果、自らの内に見つけた道とは何か?過酷な旅の途中に出会った魅力的な巡礼者たち、美しい自然、現地の温かな人々などの思い出とともに、自らの内なる新発見を文章と俳句で綴った、詩情ゆたかな旅日記エッセイ!
  • 言葉で世界を変えよう 万葉集から現代俳句へ
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    古都奈良を出発点に、万葉集を読み直しながら、日本語固有の文体・五七調誕生の謎を探る。歴史と言葉のかかわりの中で、いかにして五七調が生まれ、俳句が育まれてきたのか。同時に、四季や季語、という観点から日本人の発想や美意識を脳科学的に読み解いていきます。

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  • 恋する俳句(小学館文庫)
    -
    1巻660円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 <おそろいのグラスをしまって冬支度> < 昼顔や口に出せずにいる別れ>女性らしい感性と本音がきらりと光る投稿俳句を、女性だけの俳句雑誌『月刊ヘップバーン代表』代表の黛まどかさんが選評した、季節感と恋愛観あふれるエッセイ。むずかしそうに思える季語などにもやさしいワンポイントアドバイスを加えて、俳句を詠んだことのない人にも、その楽しさが伝わってくる。サザンオールスターズやビール、バレンタインデーなどを季語につくるのなら、ちょっとやってみたくなるはず。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • B面の夏
    3.5
    1巻715円 (税込)
    いま恋をしている人、幸福に満たされている人、許されぬ愛に身を焦がしている人、哀しい別れを選んだ人、ここには等身大のあなたがいます。出会いの瞬間、別れの時、秘密の恋、至福の愛――こぼれそうな想いのすべてを17文字に託し、揺れうごく恋心を瑞々しい感性と素直なことばで表現したまったく新しい句集。女流俳人、黛まどかからあなたへの、これは愛の一句です。
  • 知っておきたい「この一句」
    -
    1巻559円 (税込)
    「五・七・五」で詠む俳句――それは、世界一短い詩。十七音の言の葉は、心を癒し、励ましてくれる不思議な力を秘めています。 恋をしたとき、失恋したとき、つらいときや苦しいとき、心に留めた一句をそっと口ずさめば、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてきます。また俳句に触れることで、花鳥風月や四季のうつろいを敏感に感じとり、変わらない毎日の中に新たな発見ができるようになります。移りゆくふるさとの景色、自然界に宿る命の尊さ、大切な人を想う心……句に込められた詠み人の想いやその背景に触れながら、あなたの心の支えとなる「この一句」を見つけてみませんか?本書では、著者が俳句を始めるきっかけとなった杉田久女の句をはじめ、中村汀女、橋本多佳子などの女流俳人や、正岡子規、高浜虚子など著名な俳人の句のほか、著者自身が日頃から愛誦する“大切な一句”を50句厳選し、四季のうつろいとともに紹介します。

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ユーザーレビュー

  • 私の同行二人―人生の四国遍路―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    山道を含む1600キロを歩き通す。生半可な気持ちで四国遍路に行くべきではないと、この本を読んで思い知らされる。でも同時に、自分もいつか歩きたいという思いも湧き上がってきた。特に印象に残ったのは17章の次の一文。「もはや一切の「境界」が無くなっている。自己と他者、内と外、人間と自然、この世とあの世、生者と死者、現在・過去・未来。」

    0
    2025年02月02日
  • 奇跡の四国遍路

    Posted by ブクログ

    2017年(平成29年)とのことなのでもう7年も前になるが、東京新聞に連載されていて夢中になって読んだ。当時も毎日読みながら一緒にお遍路しているような不思議な感動があった。今回やっと新書化されたものを読めたが、やはり今回も、一昨年亡くなった親友のことを想いながらお遍路を歩いているような気がして何度も涙が流れた。

    0
    2024年01月03日
  • 奇跡の四国遍路

    Posted by ブクログ

    歩き遍路エッセイとしては良本。

    著者が俳人と言うだけあって四国遍路の描写が上手い。
    読んでいると、自分が過去に歩いた時を思い出し、楽しく読めた。

    個人的には後半の質疑応答が要らなかった。
    後半は著者のスピリチュアルワールド強めな内容になっている。ただ、時折心に響く言葉も。

    著者が遍路中に出会った人たちの物語を、著者なりにもっと語ってくれた方が、四国遍路エッセイ本として、より魅力的な内容になっていたと思う。それくらい、著者の人物描写には惹かれるものがあった。


    ただどうしても気になった事が一つ、

    【サンティアゴ巡礼】

    が、ひたすら本書に登場する。

    同じ【巡礼】というカテゴリーで、著

    0
    2022年09月09日
  • 奇跡の四国遍路

    Posted by ブクログ

    2017年4月桜が綻び始めた頃、著者は全行程
    1,400㎞に及ぶ四国八十八ヶ所巡礼に旅立つ。

    全札所を徒歩で回る「歩き遍路」。著者が挑むのはぶっ通しの「通し打ち」。美しくも厳しい四国の山野を剥き出しの身体ひとつで四国を一周する。巡礼者は、弘法大師 空海の化身とされる金剛杖を突きながら歩く。『同行二人』と言われる所以である。その上部には梵字が描かれ、卒塔婆を模している。もし行き倒れになっても、それが巡礼者の墓標になる。かつては遍路=歩き遍路であり、遍路宿なども少なく野宿だっただけに、いかに通し打ちが過酷であったかを物語る。時代は移れど1,400kmには、遍路ころがし(難所・悪路)が待ち構え、荒

    0
    2019年09月18日
  • 俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識

    Posted by ブクログ

     勉強になりました。
     堅物と呼ばれようと型は守ります。
     個性は自由にしていれば伸びるものではなく、型にはめられ押しつぶされてもはみ出てしまうものが真の個性であるとの思いを再確認しました。

    0
    2013年04月13日

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