【感想・ネタバレ】私の同行二人―人生の四国遍路―(新潮新書)のレビュー

あらすじ

一度は父のため、二度は母のため……発心の阿波から修行の土佐、菩提の伊予から涅槃の讃岐へ、歩き遍路はただ歩く。30度を超える連日の猛暑に土砂降りの雨、にわかに降りだした雪。転倒によるケガや山中での道迷いなど相次ぐアクシデントに見舞われながらも、またふたたび歩き出す。自身の半生を振り返りながら、数知れない巡礼者の悲しみとともに巡る一〇八札所・1600キロの秋の遍路道、結願までの同行二人。

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Posted by ブクログ

山道を含む1600キロを歩き通す。生半可な気持ちで四国遍路に行くべきではないと、この本を読んで思い知らされる。でも同時に、自分もいつか歩きたいという思いも湧き上がってきた。特に印象に残ったのは17章の次の一文。「もはや一切の「境界」が無くなっている。自己と他者、内と外、人間と自然、この世とあの世、生者と死者、現在・過去・未来。」

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2025年02月02日

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