現代では否定されている「騎馬民族征服王朝説」の筆頭本。
日本民族の起源は、騎馬民族であるとしていて、弥生文化のあと、東北アジアの騎馬民族が朝鮮半島を経由して日本に征服王朝を築いたとしている。
征服というと一方的なものに感じるが、実際に読むと徐々に支配浸透していったことがわかる。
前期古墳時代と後
...続きを読む期古墳時代とに文化・特徴の根本的相違がみとめられることを考察したうえで、自然な推移を認めがたく急である。
馬牛の少なかった日本が、後期古墳文化の時代になって、急に多数の馬匹を飼養するようになった。ウマだけが渡来してくる可能性は極めて低く、騎馬を常習とした民族が馬を伴って多くの人間が、大陸から日本に渡来したと考えなければ不自然なことであるとしている。
日ユ同祖論と同じく、当たり前におそわった歴史を疑う教養であり、ロマンと言える。