江上波夫のレビュー一覧

  • 騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

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    高校時代、世界史の先生から紹介されて読み、日本の古代史を世界的な視野で捉えることにロマンを感じ、考古学を志すきっかけになった。結局、文学部には行ったものの考古学は専攻しなかったけど。

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    2010年07月19日
  • 騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

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     史上に名高い「騎馬民族征服王朝説」を唱えた本。もうこれだけで歴史に残る名著だ。この説自体は現代では否定されているが、日本の歴史とアジアの歴史を密接にリンクさせて考察するというスタイルは常識となっており、そういった意味では先駆的な考え。チマチマとした狭い視点での学説より、こういった壮大な学説は読んでいて気持ちが良い。

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    2009年10月04日
  • アジア放浪記

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    ちょっと盛り気味の近世アジア探検記。獲ったり獲られたり、略奪が当たり前の時代であり、”略奪も従属も全てが神の加護”という今とは違う価値観。

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    2024年11月29日
  • 騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

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    現代では否定されている「騎馬民族征服王朝説」の筆頭本。

    日本民族の起源は、騎馬民族であるとしていて、弥生文化のあと、東北アジアの騎馬民族が朝鮮半島を経由して日本に征服王朝を築いたとしている。
    征服というと一方的なものに感じるが、実際に読むと徐々に支配浸透していったことがわかる。

    前期古墳時代と後期古墳時代とに文化・特徴の根本的相違がみとめられることを考察したうえで、自然な推移を認めがたく急である。
    馬牛の少なかった日本が、後期古墳文化の時代になって、急に多数の馬匹を飼養するようになった。ウマだけが渡来してくる可能性は極めて低く、騎馬を常習とした民族が馬を伴って多くの人間が、大陸から日本に渡

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    2022年06月11日
  • 騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

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    騎馬民族説として広く知られている著者の考えがコンパクトに提示されている本です。

    著者は、弥生文化と古墳文化のあいだに断絶があり、これは東北アジアの騎馬民族が朝鮮半島を経由して日本に征服王朝を築いたために起こったと主張します。本書では、スキタイや匈奴、突厥、鮮卑などの騎馬民族国家の歴史と文化の概観をおこなったうえで、日本に目を移し、大和朝廷と古墳文化に共通点をさぐっています。

    本書で語られている騎馬民族説は、佐原眞などの研究者によって批判されており、アカデミズムでは認められていませんが、梅棹忠夫の「文明の生態史観」と同様、戦後の歴史学・人類学においてこのような説が提出された思想史的な意味にか

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    2019年05月16日