アリババ、テンセントを中心に、中国が「下請け工場」「模倣」から脱却し、デジタル関連でアメリカの先端企業と並ぶに至った経緯が解説されている。
アリババ・アリペイの解説からは、日本の「キャッシュレス狂想曲」がいかに的外れだったかが分かる。
キャッシュバックの消耗戦も中国の再現でしかなかったようだ。
ま
...続きを読むたテンセントの解説では、何度も危機を迎えながら消費者志向で進化してきたかが分かる。
アイフライテック、滴々出向などBAT以外の企業も紹介されている。
Microsoft、Facebook、Uberなどが進出し、検索サイトとして中国から閉め出されたGoogleが別サービスでなんとか中国に入り込もうとしているなどアメリカ企業が中国市場を狙っている一方で、日本企業は「反日デモ」を契機として中国から撤退、工場なども東南アジアへシフトした。
しかし結果として、その後の中国はアメリカと並んで最先端テクノロジーが生まれる場所になった。
その中国市場をつかんでいる日本企業としては本書ではユニクロしか紹介されていない。
(ただし、そのためウイグル問題ではユニクロは難しい立場に立たされている)