及川卓也の一覧
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ユーザーレビュー
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「プロダクトマネージャーは知的総合格闘家」という言葉が刺さる。前職でPMをやっていた際に学んだことがおさらいでき、基本が網羅されている良著だと思う。
プロダクトマネージャーに求められる「計画力」について。ガントチャート作成や、リリースまでのマイルストーンを組み立てることは役割ではない。プロダクトマ
...続きを読むネージャーに必要なのは、中長期的なロードマップ作成や指標の立案など、プロダクトを着実に成功へ向かわせる力である。
Posted by ブクログ
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人々は、利用に価値を置くようになった。
ハードのスペックではなく、
ハードを使って何をするか。
ハードを使って、ユーザーがしたいことを
支えるのが、ソフトウェアであり、
ソフトウェアによって、顧客体験が向上する。
顧客体験により、感動につなげる。
ただし、ソフトがすべてではなく、
人の力を最大限つか
...続きを読むったり、ハードでまかなう
べきこともある。
ユーザーを理解して、顧客体験を高め
続けるには、変わり続ける必要がある。
そのためには、アジャイル型で試しつつ進み、
開発と運用を同時に行うDevOpeの考え方が必要になる。
顧客体験を最大化する武器たるソフト領域を
外だしする手はない。
自分たちにノウハウがたまる、
すぐに試せる、と言ったメリットがある。
プロダクト開発に当たっては、
プレスリリースからはじめてみる。
と、大幅に意訳。
Posted by ブクログ
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日本のIT業界で、依然としてウォーターフォールモデルが採用される事が多い。採用されるに至った背景やその問題点を分かりやすく説明されている。
開発方式を変化させるという短絡的で実現困難な課題提起ではなく、組織の在り方を変える、そしてそのために経営者だけでなく現場も変わる必要があると言う点が深く心に残っ
...続きを読むた。
筆者の経験に基づく内容が多く、説得力があり熱い想いが伝わってくる。
何度も読み返したくなる名著。
Posted by ブクログ
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我々が属している業界において「名著」と語り継がれている本を読んだ。恐れ多いが、多くの方が好評する、という意味もよく分かった。さらに自分にとっては、(自分が勤務している)会社で技術顧問をしておられる及川さんの書籍を改めて拝読し、なんだか得したというか、いまこの本読んでんのかよ、と叱られそうな気もした
...続きを読むり、複雑な気持ちでした。とにかくDXやソフトウェア・ファーストを学ぶ上では必読書、と言われている背景がよくわかりました。 おわりに(P354)にございますが「デジタル・トランスフォーメーションを解説した類書とは一味違う、泥臭いけれど実践的な内容を網羅している」本だと心から思います。
及川さんとの輪読会に参加したり、技術顧問としていろいろとアドバイスいただける環境にある会社に勤めていることもあり、それこそ及川さんからこちらの本ができる際の何度も書き直したというブログの記事を案内いただき、この本を取ることになりました。ブログの記事にもありましたが、「ターゲット読者のペルソナを作成することで読者視点を常に意識しました」ということで、及川さんとのセッションで直接語りかけられているような、直接講義を受けているような、そんな感じを受けました。熱量を増してくると早口になって、ものすごいスピードでこちらのパッションも高めていかれる、及川さんが本に乗り移っているかのように思いました。こんなによい書籍を手にすることが遅くなり申し訳ございません。
というぐらい、やはり、デジタル・トランスフォーメーション、というか、この変化の激しい世の中の環境を受けて事業変革を考えていかねばならない立場の人々にとっては、まさにバイブルとなるような本だ、というところは、実際に読んでみて納得感というか畏怖の念というか、腹落ち感・手触り感、満載でした。この本で網羅性を確認し、そこから次のより踏み込んだ本へ発展していくのがよいんだな、と改めて思います。 及川さん、改めましてありがとうございます。稚拙な表現でしかレビュー書けなくてすみません。オオハシらしい、ストレートな感想となります。
さて、改めまして引用です。
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P36 ソフトウェアの力だけでは良いプロダクトは生まれませんが、凄まじい破壊力を持つソフトウェアの特徴を理解し、プロダクトや事業開発のすべてを変えていくことが、これからの企業力を左右します。
また、企業がソフトウェア・ファーストを実践するには、ソフトウェア技術を理解し、事業に活用できる人材が必要です。このような人材を育て、活かせる組織が必要です。さらには、失敗することを前提に、作っては壊すことを良しとする文化も大切です。
そして、ソフトウェア・ファーストで最も大事なことは、変化しないものを理解することです。ソフトウェア技術は日々進化します。ソフトウェアを活用したビジネスモデルも変化し続けます。変わらないもの―それはビジョンやミッションであり、それに関連する社会課題や価値観です。目指す世界観に対して、ソフトウェアという変化し続ける手段を用いる人間に必要なのは、成し遂げようとする執念であり、成し遂げるために考えること、考え続けることです。
P63 では、将来のSIerはどんな存在になるでしょうか?筆者は2018年に、ギットハブでテクノロジー担当の副社長を担当するジェイソン・ワーナー氏にこの質問をぶつけてみたことがあります。ワーナー氏は「SIerはより専門に特化していくことになるだろう」と述べていました。専門とは、業界特有のソリューションであったり、特定の技術領域を指しています。
P84 データ活用に感じる2つの違和感
近年「Data is Oil」(データは石油)という考え方がさまざまな産業に普及していますが、一つ目の懸念はデータへの期待が先行し過ぎている点です。例えばAIによるユーザーの思考・行動パターン予測や画像認識などの精度を高めるためには学習用の膨大なデータが必要です。しかし、このデータは何でもいいというわけではありません。データの収集や前処理、蓄積にも莫大なコストがかかることを考えると、収集するデータの種類や用途を考えた上でデータを集める必要があります。そこまでやらなければ、“原油”は石油にはなりません。
(中略)
それに、ユーザーデータを取得・利用することに対する社会全体の受容度が低い状態で過度なデータ活用を進めると、ユーザーに気持ち悪がられてしまいます。
(中略)
本来は、こうした懸念を払拭するために、ユーザーのプライバシーをどう考えてデータを取得するか、取得したデータをどう活用するのが理想的なのかを考える人材が今以上に必要なはずです。
P177
ソフトウェア・ファーストを実践し、DXを推進する際は、企画の段階から「自分たちが提供するプロダクトや事業が何を成し遂げたなら、ユーザーの課題を解決していると言えるのか」を考え抜くことが大切です。その上で、ユーザーに価値提供をしている状態をどうやって計測するか、を考えましょう。つまりKPI(主要業績評価指標)とそれを構成するKPIツリーを考え、それぞれのKPIを計測できるような基盤を整えておく必要があります。
P294
ちなみに、このコネクティング・ザ・ドッツの概念は、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が計画的偶発性理論として提唱している内容とほぼ同じです。この理論は「慎重に立てた計画以上に、予想外の出来事や偶然の出来事がキャリアに影響を与える」という考えに基づくものです。この偶発性を起こすには、その人に次のような特性が必要であると教授は論じています。
・好奇心
・持続性
・柔軟性
・楽観性
・冒険心
(中略)
偶然性はともすれば流されるままに生きているだけのように見えるかもしれませんが、クランボルツ教授の理論にもあるように自らの興味や好奇心が必要であり、解釈の仕方次第では自分の意思が招いた必然とも言えます。
P344
グーグルは調べれば調べるほどよく分からない会社でした。それだけに好奇心が刺激され、入社するためにかなりの努力をしました。自分なりにグーグルのプロダクトをすべて調べ、SWOT分析をし、自分だったらこんなプロダクトを作ると仮説を立て、面接に臨みました。
(中略)
グーグルは今でこそ、検索だけでなく、クラウド含め様々な事業を持っています。IT業界のみならず、社会に影響を与える存在にもなりました。しかし筆者が入社した頃はまだ、ここまでの存在になるかどうかは未知数でした。ここでも筆者は自らの審美眼を信じ、リスクを取って、安定を捨て、新しい挑戦をしました。
P348
このように自分のスキルを棚卸し、市場における差別化を考える中、外資系大企業経験の長い筆者があえて選択することに意味があるのは、「日本企業」であり「スタートアップ」であると考えました。
(中略)
グーグルのやり方はグーグルだからこそ活用できるものであり、日本のスタートアップは、グーグルを参考にしながらも、自ら作り上げていく必要があります。その作業をご一緒させていただきながら、筆者は引き出しを増やしていき、この引き出しに蓄えたノウハウを活用することで、さらにまた新たなノウハウが生まれるという好循環になっています。
P352
この本をお読みになった皆さんには、ぜひとも変化を追い求めるようになっていただきたいと考えています。変わらずにいることに心地悪さを感じるようになり、常に変化を求める。そうすれば、きっと組織も社会も変わっていくことでしょう。
ここで言う変化とは、すなわち進化です。人に喜んでもらえるものを提供する喜びを持てれば、社会課題を解決して救われる人を見られれば、きっと多くのことが変わっていきます。小さな変化がより大きな変化を生んでいくことでしょう。
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以上
Posted by ブクログ
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「ソフトウェアプロダクトラインエンジニアリング」の「製品管理」の実践方法を理解するために読む本。
ケーススタディもあり理解しやすい。
ビジネスプランナーから、職場の便利ツール作成者まで幅広く活用できる知識。
分厚いが、明瞭でさらっと読める。
Posted by ブクログ
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