【感想・ネタバレ】ソフトウェアファースト第2版 あらゆるビジネスを一変させる最強戦略のレビュー

あらすじ

ソフトウェアで新たな価値を生み出そうとする企業と、そうでない企業との差は、さらに開きつつあります。今こそソフトウェアを武器に真のDXに取り組む時です。
ソフトウェアの進化スピードと柔軟性を武器にして(手の内化して)、事業価値や顧客体験を向上させるプロダクト(製品やサービス)を生み出す方法を解説します。
世界的IT企業で働き、現在は製造業をはじめとする日本企業の変革にも携わる著者による、今どきの、そしてこれからの「ソフトウェアファーストなプロダクト開発論」。プロダクト開発を率いる経営層はもちろん、実践に携わるマネジャーとエンジニアに向けて初版から内容を大幅改訂。

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Posted by ブクログ

ソフトウェアには、事業やプロダクトのあり方を根本的に変える力がある。

クラウド化されたことで、顧客につながり続けることができるようになったためである。

従い、どんなプロダクトも、継続的に提供する価値を進化させることが、可能となった。
これにより、作って終わり、という一度限りのビジネスは、継続的に利用してもらうリカーリングビジネスに進化する。

これを実現するためには、ソフトウェアの特徴を理解して手の内化して、すばやく進化させていくことが、重要となる。

プロダクトの開発にあっては、プロダクトマネジメントを行い、プロダクトを育てる意識を醸成させる。また、アジャイルによりすばやく試すこと。リリースして終わりでなく継続進化のためにDevOpsの思想を取り入れること。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

DECからSIer黎明自体のサービス立ち上げを経験し、マイクロソフト、グーグルでプロダクト開発責任者を経験した著者によるIT開発組織づくりの本。DXがなぜ失敗するのかという一般論から入るが、三越や星野ホテルがITシステム内製を一から始めたときの人事配置、組織体制、人材育成のありかたなど、組織変革を任されたCIOであれば留意すべき内容が多く語られている。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ウェブサイトのおすすめから。
手の内化、キャリアなどソフトウェアの活用について広く語られている。
【目的】
ソフトウェアにより業務を変革するヒントを得たい
【まとめ(1P)】
DXとはソフトウェアファースト=ソフトウェアを手の内化し、事業の競争力を高める
【ポイント(What)】
・手の内化=中身をブラックボックスにせず、自らの制御下に置く
・日本企業はITをコストと捉える→投資と捉えるべき
・エンジニアリングマネージャー=開発チームをまとめ、技術的なリーダーシップと戦略的なマネジメントスキルによりチームの生産性を最大化する役割
【アウトプット(How)】
・ソフトウェアを監視できるようにする→問題を早期に発見し、再発を防ぐ
・エンジニアリングマネージャーを目指し、プロジェクトの成功と部下の成長に貢献する
・メンバーが転職や異動で離脱してしまうリスクを下げるため、魅力的な組織にしていくこと

【その他】
・製品要求仕様書(PRD)を作る。開発中にブレてしまったときはPRDに立ち返る
・成長が望めないプロダクトに貴重なリソースを割くのは顧客に対する裏切り行為
・工場など閉じた環境ではAIよりも、ルールベースなど枯れた技術を使う方が良い場合もある
・コアコンピタンス外の業務について、コスト削減を目的にアウトソーシングする
・品質は当たり前品質/一元的品質/魅力品質に大別。重視すべきは一元的品質と魅力品質
・形骸化したチェックリストは廃止。表面的な手続きではなく、本質的な改革のための手段
・デジタイゼーション(ペーパーレス化)とデジタライゼーション(プロセス変革)

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

私自身、製造業もIT業も経験をしているため、かなり本の内容は共感できた。日本の製造業がIT技術の活用が上手くいかない理由は以下に尽きる。
・低位安定には感じて、挑戦しない姿勢
・間違った製造業信奉
・製造業とソフトウェア産業の開発プロセスの違いに対する理解不足
・品質に関する誤解
日本の強みであった製造業の強さが裏目に出た面がある。

何とか日本の主幹産業である製造業がIT技術を駆使して、人手不足・高齢化の課題を乗り切り、アメリカ・中国・インドなどの成長国との差が広がらないように成長して欲しい。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

なかなか読んだことのない本
色々と仕事に活かせそうな気はする

プロダクトマネージャがいない会社はヤバいのかもしれない。内製化しないとか。
周りにススメて仲間を増やすところから始めてみよう。。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

IT業界で有名な及川卓也の著書ということもあり読んでみた。
全体的にIT業界に働いていればよく聞く話が多い印象で、こういった知識や考え方は大事だよなと再認識しながら読むことができた

後半の組織論やキャリア論は参考になる話も多く面白かった

エンジニアだけでなく、営業、企画などそれぞれ職種に応じた視点の学びが得られる本だと思う

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このような系統の本を読んだことがない人にとっては、入門として入るにはよいのかもしれないと思いました。
ただ、ページ数が多かったりするので初学者とかは興味があるところから読みだしてもよいと思います。

他の書籍で読んだことがあるような内容が多いなという印象でしたが、何度も繰り返し訴えることが本書でいう"手の内化"には重要なのかなという考え方に至りました。

1.本書の要点、著者の主張、印象に残ったキーワード

私は著者の主張を以下のように読み取った。
- 「日本企業がバブル崩壊後の失われた30年と呼ばれる時代に、他国と比較して経済的に優位に立てなかったのは、ソフトウェアとビジネスに関する捉え方や取り組み方に問題があったからである」
- 「そのため、今後日本が再度経済的な成長期を向かえるためにはソフトウェアに対する考え方、ビジネスに関する考え方を改めることが必要である」
- 「そのために必要なのは、ソフトウェアを重要視すること、技術を理解すること(手の内化)である.」
本書の要点も上の通りであると考える。個人的な要点としては、紹介されている考え方のフレームワークやツールの方が要点であると感じた。
印象に残ったキーワードとしては、"日本の国際競争力の定価を防げなかった低下とも言える世代の一人"です。



2.企業事例の中で最も印象に残ったものとその理由

企業事例として、最も印象に残っているのはトヨタ自動車です。豊田社長の講演の中で「トヨタブランドを背負わなくても、世界で通用する人材になってほしい」という言葉が出たという言葉が紹介されていました。本書で紹介されている「手の内化」や「kaizen」など様々なフレームワークや考え方を生みだしている素晴らしい日本企業だなと感じていましたが、言われてみるとトヨタ自動車の個人を思い浮かべるようりも先に企業として、組織としてのトヨタ自動車が先に出てくるような企業だなと感じる一文でした。それが悪いことではなく、要はバランスだと私は考えているので、バランスの取れた五角形のような人間や組織の中でも輝く本書で言うところのエイリアンのような一等星が出るといいですね.

3.今後に活かしたいこと、挑戦したいこと

OKRの精神は良いなと思いましたし、今後活用していきたいなと感じました。弊社の目標設定シートも、本書で記述されている MBO(Management By Objectives: 目標による管理) の側面が強いと感じました。これは、上司や組織から振ってくる目標に即したものになることが多く、目標と個人が分離しやすいと思われるので改善してもよいと思います。それに対して、OKR(Objectives and Key Results: 目標と主要な結果)では"主要な結果"があることによって成功と失敗の判断が個人レベルで行いやすく、本書でも書かれている失敗と向きあうことがやりやすいと思いました。また、同じく本書でも書かれている"何をするか"ではなく"どうあるべきか"について議論することもできるため、目標がよりよいものになるのではないかと思います.

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2025年06月19日

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