晶文社作品一覧

  • 発達障害で普通に生きられなかったわたしが交際0日で結婚するまで
    3.7
    「自己責任」、「人様に迷惑をかけないように」、自立して生きていくことが喜ばしいとされる世の中で、そこからこぼれ落ちてしまう人はどうしたらいいのか?人に寄りかかることは心地いい、頼ってもいい!交際0日でしょぼい結婚をした著者による自伝エッセイ。
  • 「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    革新的(イノベーティブ)な成功を収めるイタリア経済をデザイン戦略から読み解く。 「好き」「美しい」「美味しい」といった感覚を可視化し、モノに意味を与え、 作り込み、世界に売り込むその手法とは。 [推薦] 「好き」「美しい」「美味しい」を可視化する。 モノに意味を与える。作り込むだけでなく、 意味を世界に売り込む。 デジタル過剰時代における「狭く深い」 商売の競争優位を解き明かす。 楠木建(経営学者/一橋大学教授) 狭く深く攻めるためのアイディアとは。 カギは「意味のイノベーション」と「アルティジャナーレ」。 これまでの高級車、ファッション、食に限らず、生活用品(文具、バッグ、セラミック)、 それから教育に至るまで、世界を魅了し続けるイタリア製品のデザイン思想。 そこにメイド・イン・ジャパンが覚醒するためのヒントが潜んでいる。 日本の「職人」とイタリアの「アルティジャナーレ」はどこが違うのか。 イタリア製品はどこに「価値」を生み出しているのか。 イタリア企業は経営において戦略的デザインをどのように描いているのか。 本書では、イタリアのデザイン経営学者ロベルト・ベルガンティ教授の紹介者でもあり、 盟友である、ヨーロッパで長くコンサルタントをおこない、 30年にわたりイタリアに住んでいる著者が、イタリアの文化的文脈・背景をベースに 彼らのチャレンジについて深掘りすることで、これからの商品開発・経営・人材教育に欠かせない 「意味のイノベーション」を日本の読者に向けて紹介する。 【意味のイノベーションとは】 ロウソクが「灯りをとるため」のものから「心を和ますため」のものになり、 写真が「ものごとを記録するため」から「アイデンティティを確立する手段」 (たとえば、SNSにおけるセルフィー)に変わってきている。 このような「意味の文脈の変化による新しい価値の創出」を ベルガンティ氏は「意味のイノベーション」と呼んでいる。
  • 餃子のおんがえし
    4.3
    食エッセイ界の遅咲きの新星、じろまるいずみの初エッセイ集。 チャーハンにステキなサムシングを入れてしまう母親 グラタンが好きな吸血鬼…… ごはんにまつわるウソみたいなホントの話の数々。 笑えるのになぜかレシピまでついている異色の料理エッセイ! 自ら居酒屋を切り盛りし、飲ん兵衛の舌を肥やしてきた著者が書く、思い出と紐付いた濃厚な食の記憶を軽妙に描いたエッセイは、これまでの「食エッセイスト」とは一味違う、骨太の読み応え。笑える料理エッセイになぜかすべてレシピがついているという形式が特徴的。noteで書かれたものに大幅に書き下ろしを加え、これまで書いてこなかった生い立ちに触れたエッセイも。一方、そのレシピは実用的でありながら、読み物としての強さもあるテキストが魅力。なぜか読むと「できる」気がしてくる、読むだけで自信を持たせてくれるレシピエッセイ。 〈漫画家・渡辺ペコさんとの対談「私たちが『ごはん』を描いてしまう理由」を収録〉
  • しょぼい生活革命
    4.1
    ほんとうに新しいものは、いつも思いがけないところからやってくる! 仕事、結婚、家族、教育、福祉、共同体、宗教……私たちをとりまく「あたりまえ」を刷新する、新しくも懐かしい生活実践の提案。 しょぼい起業でまっとうな資本主義を再生/もののはずみで家族になる/国家が掲げる大義名分より仲間が大事/欲しいものがあればまずそれを他人に与えるところから/話はどんどん複雑にする/お金は「思いがけない使い道」に……。 世界を変えるには、まず自分の生活を変えること。熟達の武道家から若き起業家へ、世代間の隔絶を越えて渡す「生き方革命」のバトン。 何か「新しいけれど、懐かしいもの」が思いがけないところから登場してくる。それを見て、僕たちは、日本人がまったく創造性を失ったわけではないし、才能が枯渇したわけでもないと知って、ほっとする。きっとそういうことがこれから起きる。もうすぐ起きる。それが「どこ」から始まるのかは予想できないけれど、もうすぐ起きる。そういう予感が僕にはします。えらてんさんとの出会いは僕にとってそのような徴候の一つでした。 (内田樹 まえがきより) 【目次】 1章 全共闘、マルクス、そして身体 2章 しょぼいビジネス、まっとうな資本主義 3章 共同体のあたらしいあり方 4章 教育、福祉制度を考える 5章 先祖と宗教とユーチューバー 6章 日本とアジアのあるべき未来
  • 奥東京人に会いに行く
    4.0
    東京最高峰の集落「奥多摩・峰」 絶海の孤島「青ヶ島」 神唄集団が存在した「新島」 水神信仰の厚い「東小松川」 東京最古の盆踊り「佃島」 ほか... えっ、ここが東京? 高層ビルが立ち並ぶ姿だけが「TOKYO」ではない。 政治・経済の中心地である都心を尻目に、自然と共に生き、昔ながらの暮らしを淡々と続ける周縁部の住人たち。 そんな奥東京人たちのポートレイトから、東京の知られざる一面を描き出したディープ体験記。
  • 進歩
    4.1
    いたるところ破滅と悲惨―ニュースやメディアが書き立てるネガティブな終末世界、そんなものは嘘っぱちだ。啓蒙主義思想が普及して此の方、世の中はあらゆる面でよくなってきた。食べ物も増え、衛生設備もぐっと普及し、寿命も延び、豊かさもまし、平和も自由も平等も促進されている。いま必要なのは、この進歩を正しい知識で引き継ぐこと。反グローバリズム運動への批判を展開してきたスウェーデンの歴史家が明解なデータとエピソードで示す、明るい未来への指針。
  • 声めぐり
    4.5
    今もっとも注目を集める写真家の一人である齋藤陽道さんは聴覚に障害がある。子どものときから補聴器を付け発声の練習をしてきた(させられてきた)。学校では聞こえるふりをして、休み時間には本に顔を落としていた。子供のときのことを思い出そうとしても、実感となる思い出がない。 でもろう学校に入って手話と出会ってから、世界が変わった。毎日学校に行くのが楽しくてたまらない。写ルンですが流行ると、友だちを撮りまくった。社会人になると、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」でも活躍。そして、いつしか写真の道へ――。 手話、抱擁、格闘技、沈黙……ひとつひとつ向き合えばすべてが声になる。写真家は、さまざまな声と写真を通し、世界を取り戻していく。
  • 原発とジャングル
    5.0
    1巻1,650円 (税込)
    原発に象徴されるのは現代の科学物質文明で、ジャングルに象徴されるのは物質文明に侵されていない民の生活。ジャングルの民は豊かではないが、共同体の信頼のもと朗らかに暮らしている。文明か未開か、進歩か後退か、という二元論ではなくて、便利さや科学の進歩を肯定しながら、真の仲間を作ることが可能か。 近代の意味を様々な角度から考えてきた著者が、エヴェレット『ピダハン』、カルロ・レーヴィ『キリストはエボリに止まりぬ』、ハンナ・アーレント『人間の条件』など、さまざまな書物をひもときながら、近代の普遍的な問題を問う。
  • 幕末維新改メ
    -
    1巻1,650円 (税込)
    戊辰150年、その裏側を抉る。 「日本の夜明け」に隠れた悲劇の連鎖とは。 直木賞作家が亡国の時代に生きた無骨な人々の息遣いを丹念に描く、書き下ろし幕末入門。 「明治維新」という言葉に美しさを感じるのは主に西日本の人々で、関東以北の人々にとってそれは「戊辰戦争」の追憶を呼び起こすものであった。 一見華やかに見える幕末維新の水面下の状況に焦点を合わせ、そこに秘められた影を明らかにする。 西郷を討った男はその後どうなったのか。龍馬を切った男の野望とは。 無責任な理想主義を通した薩軍。 イメージとは違い、腐敗不正がまかり通り、門閥・身分による差別が歴然としていた長州の奇兵隊。 そして山川浩・健次郎兄弟により会津藩松平家が名誉を回復するまで。 史料から読み解かれる、もう一つの幕末維新史。
  • 文字を作る仕事
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    本や新聞、PCやモバイルなどで毎日、目にする文字。当たり前のように存在しているが、じつは読みやすさや美しさを追求するデザイナーの手によって生み出されている。フォント制作会社「字游工房」の代表にして、書体設計士の著者は、どのように文字作りの道を目指し、歩んできたのか?これまでに制作した文字。その文字に込めた思想。理想の文字。影響を受けた人たちとの交流…。「水のような、空気のような」書体を目指して活動してきた37年間を振り返り、これからの文字作りにつなぐ思いをつづる。
  • 不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本
    4.3
    本書で取り扱っている症状:不安神経症、離人症、社会不安障害、鬱傾向、パニック障害/パニック発作。誰もが一生に一度は経験するこうした症状もちょっとした発想の転換により必ず回復へと導かれます。
  • 沈黙の子どもたち
    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    アウシュヴィッツ、南京、ゲルニカ、沖縄、広島・長崎……。軍による市民の大量殺害はなぜ起きたのか。戦争や紛争による市民の犠牲者をなくすことはできるのか。様々な資料と現地取材をもとに、市民の大量殺害を引き起こす軍事組織の「内在的論理」を明らかにし、悲劇の原因と構造を読み解くノンフィクション。未来を戦争に奪われる子どもたちをこれ以上生み出さないために、いまわたしたちにできること。
  • 万年筆インク紙
    4.0
    自分の思考が文字となって紙の上に形をなす。自分の頭の中から、自分の思考をもっとも良く引き出してくれるペン、インクの色、そしてノートブックとは―。作家・片岡義男が道具から「書く」という仕事の根幹について考えた刺激的な書き下ろしエッセイ。
  • 謎床
    4.2
    情報はどう育まれ、多様な変化をおこしていけるのか?ITと編集力が融合すると何が生まれるか?日本文化にはどのような「謎を生み育てる床」があったのか?連想と発想の応酬から切り開かれる、「ジャパン・プロセス」をめぐる極究のヒント集。
  • ねじれとゆがみ
    -
    肩コリの原因は指先にあった?崩れたバランスから生まれる「ねじれ」や「ゆがみ」。それらが軽く触れたり、さすることで整うとしたら…。予約が取れない療術院の秘伝を図解入りで一挙公開。
  • 増補新版FLOW
    -
    「ある」ことはわかっても、それが何であるのか、はっきりとはわからない。あるから感じられるけれども、「未知」であることは言語化できない。中国の伝説的武術家、王郷(きょう)齋によって示された、人間本来の「自然」を発見する道とは。光岡英稔氏との出会いから、韓氏意挙を学び始めた著者が稽古の日々から、思索を辿る。
  • 無責任の新体系
    -
    海外に出かけテロリストの人質になると「自己責任」論が叫ばれる一方、甲子園球児の不祥事が発覚するとそのチームが不出場となるように「連帯責任」の縛りも強い。若者は、社会から同時に押しつけられる「責任論」とどう対峙すべきなのか? 自由に生きる道はあるのだろうか? 丸山眞男、和辻哲郎、高橋哲哉、加藤典洋、ロールズ、アレント、レヴィナスらのテクストを読み解きつつ、日本社会における匿名性の可能性と限界について考察するフリーター系社会超批評。作戦名は「ウーティス(誰でもない)」。
  • 濃霧の中の方向感覚
    4.4
    危機の時代、先の見えない時代において、ほんとうに必要とされ、ほんとうに信じられる知性・教養とはなにか? それは、視界の悪い濃霧の中でも道を見失わずにいられる「方向感覚」のこと。複雑性の増大に耐えうる知的体力をもち、迷ってもそこに根を下ろしなおすことのできるたしかな言葉と出会う。社会、政治、文化、教育、震災などの領域において、臨床哲学者がみずからの方向感覚を研ぎ澄ませながら綴った思索の記録。
  • 儒教が支えた明治維新
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    中国や韓国は儒教によって国が統治され、儒教は服装や冠婚葬祭のやり方まで、社会のすみずみに行きわたっていた。日本では、朱子学や陽明学は、武家の間に広まり、その儒教的教養の水脈は、水戸光圀、大塩平八郎、吉田松陰、西郷隆盛、伊藤博文……と受け継がれ、日本の近代化を用意した。中国哲学の専門家が、東アジアの中の日本を俯瞰して論じる、あたらしい明治維新論。
  • こわいもの知らずの病理学講義
    3.8
    1巻1,628円 (税込)
    ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょうもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント。
  • 呪いの言葉の解きかた
    3.8
    1巻1,584円 (税込)
    政権の欺瞞から日常のハラスメント問題まで、隠された「呪いの言葉」を 2018年度新語・流行語大賞ノミネート「ご飯論法」や 「国会PV(パブリックビューイング)」でも大注目の著者が 「あっ、そうか!」になるまで徹底的に解く! 「私たちの思考と行動は、無意識のうちに「呪いの言葉」に 縛られている。そのことに気づき、意識的に「呪いの言葉」 の呪縛の外に出よう。 思考の枠組みを縛ろうとする、そのような呪縛の外に出よう。 のびやかに呼吸ができる場所に、たどりつこう。 ――それが、本書で伝えたいことだ。」(本文より)
  • マイパブリックとグランドレベル
    4.4
    1巻1,584円 (税込)
    グランドレベルは、パブリックとプライベートの交差点。そこが活性化すると、まちは面白く元気になる。欲しい「公共」は、マイパブリックの精神で自分でつくっちゃおう。あたらしい「まちづくり」のバイブル誕生。 ・パーソナル屋台でまちに出る ・街角にもっとベンチを! JAPAN BENCH PROJECT ・公園を再生するエッジリノベーション ・遊休地を私設公園に! パーカナイズ ……など、まちを元気にするアイデア満載。コペンハーゲン、ポートランド、台北など、「グランドレベル先進都市」の事例も多数紹介。1階づくりはまちづくり。「建築コミュニケーター」の、新感覚まちづくり奮戦記。
  • 「推し」の文化論
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 BTSから世界とつながる。 楽曲やメンバーの言葉、ARMYとの関係の分析から、いまを生きるための術をさぐるBTS論の決定版!  この1冊でARMYはバンタンと出会い直し、そしてBTSに初めて触れる人はその深みに驚嘆する。哲学、文学、精神分析、ケア、資本主義分析などを背景にした、BTSを通した「いま」を生きぬくサバイバルガイド。BTSメンバー(RM・JIN・SUGA・J-HOPE・JIMIN・V・JUNG KOOK)それぞれの魅力を描いたコラム付き。 【目次】 1章 BTSとARMY 2章 二面性のある世界 3章 アイデンティティ 4章 BTSの精神分析 5章 BTSと資本主義 6章 BTSの現在地 7章 「推し」の幸福論 終章 走れバンタン! ========本書の内容から======== 1章 BTSとARMY BTSという「推し」の見つけ方/新しい時代の価値観を体現するBTS/「推し活」の効用/テテとつながっているなら世界とつながっている/「弱い自分」を内面化する子ども/「推し」のことは私だけがわかる/世界の誰かの「好き」とつながっている/Love Myself 自分を愛すること/連帯するARMY/Save ME ~BTSとARMYは連帯して「私たち」になる/Mikrokosmos ~孤独な星どうしの引力 2章 二面性のある世界 長男ジンの魅力/ジンの卓越したバランス感覚/RMという個性のデコボコ/メンバー同士の暗黙の了解/ケアし合うメンバーたち/ムードメーカー、ホビ/BTSのやさしい世界/BTSが見せるダブルバインドな世界/ON ~苦痛を持ってこい/黄金マンネ、ジョングク/Am I Wrong ~特権階級が支配する世界 3章 アイデンティティ 彼らの音楽には触れてはならない/BTSのオーセンティシティ/No More Dream ~韓国の学歴社会/O!RUL8,2? ~子どもに「人生を楽しめ」と語る大人の詭弁/バンタンの初期衝動/初期バンタンの弱点と愛おしさ/社会適応して「生きる実感」を失っていく十代/ルサンチマンと精神分析/葛藤を手放さないBTS/文化の盗用?/Ma City ~故郷を歌うアイドル/韓国の地域対立/光州事件の悲劇/「語り」が歴史を形骸化する/BTSの批判精神/光州を歌うホソク/BTSと政治 4章 BTSの精神分析 「好き」との付き合い方~シュガの発言から/「享楽」する私たち/「楽な夜を」/好きには嫌いが混じっている/アンビバレンツなシュガの表現/シュガの管理社会批判/悪夢から目を覚ませ/劣化した現実でしかない「夢」/大人は子どもに希望を語ってほしい/Paradise ~僕には夢がない/花様年華 ~いまお前は幸せか?/信念よりもいまを柔軟に生きる/夢に多くの意味を与えてはいけない~シュガのインタビューから/So What ~自分独特のライン/Singularity ~魅惑するテテ、声を封じられた子ども/Inner Child ~内なる子どもに光が差す/BTSというペルソナ/キム・ソクジンの絶望的な暗さ/RMの自己とペルソナの葛藤/BTSというパーソナリティ分裂/Yet To Come ~メッセージの二重性/「ほんとうの自分」なんてない 5章 BTSと資本主義 夢が持てない若者/ヘル朝鮮/n放世代/Spine Breaker ~資本主義批判/スプーン階級論/泥のスプーンでベプセ/「浪費」と「消費」の倫理学/Go Go ~YOLO族とノーマネー族/享楽するBTS 6章 BTSの現在地 世界的スターに/Sea ~幸せの中で感じる恐怖/海と砂漠/希望のあるところには必ず試練がある/Euphoria ~僕を破滅させるかもしれない陶酔的な幸福感/アポロンとディオニソス./BTSという文学作品/グローバルアイドルBTS/RMの国連演説/RMのオーセンティシティ/「正しい声」を代弁すること/BTSと公共性/UGH! ~「正義」に居直らないこと/アンチと呼ばれる人たち/Butter ~メタファーの効用/政治的正しさの代弁者/非当事者が声を上げること/「傲慢じゃないのか」RMの葛藤/普遍に移行すると特殊性が死ぬ/正しさを代弁する立場から身を剥がす 7章 推しの幸福論 現代の幸福論/デフォルトをマイナスに設定する現代/推し活を通して世界とつながる/推すことの危うさ/FAKE LOVE ~嘘をつくのはうんざり/「使用」関係と「支配」関係/「支配」関係に陥り、アンチに転落する/Use me、僕を使用してください/息を吐くように他者を支配する/Pied Piper ~挑発するBTS/Filter ~推しとファンの共犯関係/エグいジミン/Anpanman ~揺れるヒーロー/「推し」を思い通りにしたい/Seesaw ~推しとファンのバランスゲーム 終章 走れバンタン! 頂点を極めたBTS/灰色の犀/人間を包摂する資本主義/Yet To Come ~変化について/防弾会食2022を振り返る/RMはグループの発端/「7」の真実/7年間のProof/Black Swan ~僕の声が聞こえているのか?/Run BTS/ジンの入隊/best moment is yet to come ■鳥羽和久のメンバーへのコラム ナムジュン・・・言葉と詩の人、ソロアルバム『Indigo』、言語と美術 ソクジン・・・執着を持たない人、ジンのLove Myself、生活者の視点 ユンギ・・・ユンギペンはヤバい、アンビバレンツな人、精神的な拠り所 ホソク・・・私の希望、ダンスリーダーで調整役、やさしくて一番熱い人 ジミン・・・芸術的表現力、「関係性」を大切にする人、クオズの友情 テヒョン・・・ロマンチックな人、グループを異化する存在、天然の詩人 ジョングク・・・ミスターBTS、まだまだ足りない、黄金マンネはBTSの宝
  • 転換期を生きるきみたちへ
    4.2
    世の中の枠組みが大きく変化し、既存の考え方が通用しない歴史の転換期に、 中高生に向けて「これだけは伝えておきたい」という知見を集めたアンソロジー。 言葉の力について、憲法について、愛国心について、科学的態度について、 弱さや不便さに基づいた生き方について……。 若者たちがこれからの時代を生き延びるための知恵と技術がつまった、 未来へ向けた11のメッセージ。 タイトルにある「転換期」というのは、世の中の枠組みが大きく変化する時代のことです。(…)大人たちの大半が今何が起きているのかを実は理解できていない状況のことです。だから、大人たちが「こうしなさい」「こうすれば大丈夫」と言うことについても、とりあえず全部疑ってかかる必要がある。今は「マジョリティについて行けばとりあえず安心」という時代ではないからです。(「はじめに」より) 【目次】 身体に訊く──言葉を伝えるとはどういうことか 内田樹 僕の夢――中高生のための「戦後入門」 加藤典洋 表と裏と表――政治のことばについて考えてみる 高橋源一郎 人口減少社会について根源的に考えてみる 平川克美 13歳のハードワーク 小田嶋隆 空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて 岡田憲治 科学者の考え方――生命科学からの私見 仲野徹 消費社会とは何か――「お買い物」の論理を超えて 白井聡 「国を愛する」ってなんだろう? 山崎雅弘 「中年の危機」にある国で生き延びるために 想田和弘 社会に力がついたと言えるとき 鷲田清一
  • 炎上しても大丈夫! 今日から使える 企業のSNS危機管理マニュアル
    -
    全社員、必携! 昨日燃えてたあの案件、明日は我が社で起こるかも…。 そんな不安を一刀両断。 ・炎上した投稿は消してはいけない!? まさに「鉄壁」の対策法を、炎上対応のスペシャリストが 実例をベースに徹底解説。 この一冊があれば「炎上しても安心! 」です。 社員の私生活や勤務外での振る舞いにまで、 リスク管理を求められるようになった時代! 安心して企業広報を行うために必要な知識と考え方とは。 ・謝罪には「使ってはいけない」NGワードがある。 ・「対応しなくて良い」炎上もある? ・わが社がネット炎上? よし、明日朝イチで会議を招集 ……では遅すぎる!!! ・火消しの鉄則、3要素。 ・申告すればセーフの原則の導入を。 などなど、知っているといないのとでは、その後の業績にも 大きな影響を与える、現場で効果絶大なヒントが満載。 ネット炎上対応は決断の連続。 ――その対応で本当に大丈夫ですか!? 【目次】 ◆第1章 炎上は避けられない ・ネット炎上の定義とは? ・何が違う? 企業のネット炎上 ・なんでも「炎上」に ・まさか、花見の場所取りで…… ・ネットは○○化する道具 ・残念な少数派 ・見えすぎ社会(他) ◆第2章 炎上を見極めろ ・企業炎上の分類 1残当型 2身内型 3業務外型 4火に油型 5濡れ衣型 6非実在型 7自爆型 8斜め上型 ・「炎上させるな」の間違い(他) ◆第3章 炎上したらどうする ・「謝罪系」と「説明系」 ・沈黙は金じゃない ・プロと暇人 ・報告無罪 ・爆速連絡網 ・謝罪か?説明か? ・謝罪で勝つ ・B主任の憂鬱 ・消すと増える ・相談してね、消す前に(他) ◆第4章 炎上、その前に ・絶対バレるから ・限定でも、匿名でも ・研修はルールに通ず ・あそこに貼れる? ・素晴らしき多様性の世界 ・君の眉間にブーメラン ・反撃の狼煙を(他)
  • 維摩さまに聞いてみた
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 空とは? 六波羅蜜とは? 解脱とは? さとりとは? 異色の仏典「維摩経【ゆいまぎょう】」の世界をマンガにしました! スーパー在家者「維摩さま」と文殊菩薩の対話から知る、 生きづらさに効くブッダのおしえ 般若経、法華経と並ぶ仏教の代表的な経典のひとつ、維摩経。 スーパー在家者「維摩さま」と文殊菩薩との対話から、 仏教のおしえの根幹が見えてくる。 「生きづらさを抱えて生きていくにはどうしたらいいんだろう?」 心の悩みをいだく人たちに向けて、 維摩経の物語世界をマンガ化。 釈徹宗先生の解説付き。 ======内容より========= 苦しいときは、 ドローンをとばすように 上から自分をながめる はかない自分 そのままを受けいれると 悩まなくなる ボンノーの泥の中を 生きぬくことで さとりの芽を出せる 関係性の中で変化するもの それが「空」 目次 はじめに 第一章 おだやかに生きられるには 第二章 維摩さま登場 第三章 お見舞い誰が行く? 第四章 もしかして誰も行ってくれないの? 第五章 病気のお見舞い 第六章 座るところ 第七章 そのままをうけいれる 第八章 さとりって何? 第九章 グレーが基本 第十章 香りのよい国 第十一章 食べ物のゆくえ 第十二章 正体 第十三章 供養すること 第十四章 人に託す 実践される空 『維摩さまに聞いてみた』解説 釈徹宗 おわりに
  • 肩と首はもまずにつまんで、ゆらしなさい
    -
    なぜ、マッサージをしても ストレッチをしても、温めても またつらくなってしまうのか? ――問題は〈滑走不全(なめらか不足)〉にあり! 「もんで」もとれないその悩み、 「なめらかさ」を取り戻せば解決する。 気鋭の理学療法士が慢性的な不調を一刀両断。 在宅勤務&デスクワーク必携の一冊! 年々増加する肩・首のこり。 通常、筋肉のマッサージをする、もみほぐす、という対処法を 選択することが多いが、筋肉よりも「表層の組織」の動きが悪い体で それらを行っても、実は効果が患部に届いていなかった! ? 本書では、筋肉より上(体の表面)に近い層(皮膚や脂肪)の 組織や神経に起こっている「滑走不全」を、セルフケアにより 改善し、まず「なめらかな体」を手に入れるために必要なことを 徹底解説。 イラスト多数、手に取ったその日から実践できる! 目次 はじめに 6 introduction 肩こり・首こりの多くは「滑走不全」で起きる! 9 Chapter1 肩・首こりはつまんで解消する! 27 Chapter2 表層ケアの基本、2つのステップ 37 Chapter3 表層のコンディション(滑走性)を維持するケア法 53 Chapter4 表層+筋肉や関節のケアが必要ながんこなこりとは? 77 Chapter5 肩首トラブルを防ぐ体の使い方 127 Chapter6 肩首こり撃退生活のポイント 141 おわりに 156
  • 運動脳をグングン鍛えるチバトレ
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 紹介 【世界チャンピオンたちも実践!】 「効率の良いからだの使い方を理解し、以前よりも強度の高いトレーニングが出来るようになりました。 また、トレーニングを通じて、シェイプアップし体脂肪率が減りました!」 野口啓代(プロフリークライマー) 「効率の良いからだの使い方を学び、三か月後にワールドカップで優勝、そして世界一になれました。」 楢崎智亜(プロフリークライマー) 【チバトレをやると何が変わるか】 ・感覚=コツがつかめるようになる ・できなかった動きができるようになる ・怪我が減り、リハビリが進む ・からだの緊張がほぐれて楽になる ・一つひとつの動きが精確になる ・運動するのが楽しくなる まずは本書内「あなたの身体操作レベルチェック」 から始めてみてください。 [チバトレ式四足二軸運動理論の世界へ] 本書で紹介しているエクササイズは身体操作のレベルアップをはかるものです。 そして、あまり世の中に流通していない動きばかりです。私は皆が気づいていない、また気がつきにくい要素をアスリートの現場で重要視しています。そうした現場から生まれたのがこの四足二軸運動理論(四足動物の動き+同側軸) なのです。難しかった課題、苦手だなと思っていた課題がクリアできたときに人は成長を感じます。ぜひ自分なりの進め方でトレーニングを行い、よりよい状態と望んでいる動きを手に入れてみてください
  • 四苦八苦の哲学
    -
    人生は思いのままにならないことばかり。世の中は苦に満ちている。あーあ、いやんなっちゃった、どうしよう…こうした気持ちと、人はどう折り合いをつけていったらいいのだろう?プラトン、ハイデガーから、フーコー、ボーヴォワール、レヴィナス、バタイユまで、さまざまな哲学者たちのことばを補助線にしながら、仏教で言うところの「四苦八苦」について考える、哲学の自習帖。まず手始めは「生老病死」の四つの苦から。
  • 書店に恋して
    4.0
    1970年代後半に西武百貨店の書籍売場としてスタートし、2015年7月、多くの人に惜しまれつつ閉店を迎えた「リブロ池袋本店」――およそ40年の歴史を、その最後の日までともに歩んだ著者が綴る〈もうひとつのリブロ史〉。池波正太郎をはじめ、吉村昭、津村節子、北方謙三、大沢在昌ら作家との交流や、一癖も二癖もある書店員たち・お客様たち、時代を読んで仕掛け続けたブックフェアの数々を辿りつつ、これからの書店文化への願いを込めたメッセージを送る。
  • よかれと思ってやったのに
    3.9
    恋バナ収集というちょっと変わった活動を行うユニット「桃山商事」の代表を務める著者が、これまで1200人以上の女性たちの失恋話や恋愛相談に耳を傾けるなかで気づいた、失望される男性に共通する傾向や問題点とは? 女性たちの生の声を聞いてみると、男女でこんなにも違う景色が見えているのか、ということが浮かび上がってくる。ジェンダー観のアップデートが求められる現代を生きる、すべての人たちに贈る、より良い関係を築くための「心の身だしなみ」読本。
  • カレーな薬膳
    4.2
    元気が足りないときは、南インドカレーを食すべし! 野菜豊富で油控えめ。クセになる味わいが体をじんわり幸せにしてくれる。医食同源の智恵と秘伝のレシピを詰め込んだ「体のごちそう」百科。
  • 福山式仕事術
    4.0
    若くてもズバ抜けた成果を出し続ける人は 何を考え、どう動くのか。 ――実践に裏付けされた成功メソッド63を大公開 サイバーエージェント新卒入社後3年で独自のメソッドを作り上げて飛躍的に能力を伸ばし、 25歳でサイバーエージェントグループ会社の取締役に大抜擢された伝説の営業マンは何がちがうのか。 「下克上」「逆転勝利」とにかく現状から脱するために走り続け、その過程での成功経験から勝利の方程式を 言葉に紡ぎだし、ブログやノートに書き続けた。そこで得られた知見を体系的にまとめた本書『福山式仕事術』。 だれでも実践可能で即効果を上げることのできる新たな仕事術の教科書の誕生です。
  • 10日暮らし、特濃シンガポール
    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    高層ビルとクリーンなイメージのシンガポールだが、一歩ウラへ踏み入れると、そこは混沌とした活力に溢れている。マレー系、中華系、インド系、それぞれの文化は個性を保ちながらも混ざり合い、様々なローカルフード、アート、建築、雑貨などを生み出している。HDBと呼ばれる団地を覗き、ホーカーセンターで食い倒れ、華僑道教の奇祭「九皇帝祭」を追いかける。ガイドブックにはけっして載らないシンガポールの素顔を、暮らすように旅して綴る。シンガポールが退屈って言ったのは誰だ!?
  • 街場の憂国論
    4.3
    行き過ぎた市場原理主義、国民を過酷な競争に駆り立てるグローバル化の波、 排外的なナショナリストたちの跋扈、改憲派の危険な動き…… 未曾有の国難に対し、わたしたちはどう処すべきなのか? 脱グローバリズム、贈与経済への回帰、 連帯の作法から「廃県置藩」論まで、 日本の未来を憂うウチダ先生が説く、国を揺るがす危機への備え方。
  • 日本の覚醒のために
    4.7
    グローバリズムに翳りがみえてきた資本主義末期に国民国家はどこへ向かうのか? これからの時代に宗教が担う役割は? ことばの持つ力をどう子どもたちに伝えるか? 戦中派世代の経験から学ぶべき批評精神とは? 憲法をめぐる議論から 浮かび上がる政権劣化の諸相……日本をとりまく喫緊の課題について、 情理を尽くして語った著者渾身の講演集。 沈みゆくこの国に残された希望の在り処とは?
  • 声をかける
    4.0
    ナンパは自傷。社会への復讐?あるいは救い?会社員、美容部員、風俗嬢、大学院生、ダンサー……クラブで、路上で、女性たちに声をかけ続ける。ナンパは惨めな自傷行為だ。それでも、挑まずにはいられない。得体のしれない他者と一瞬つながり、離れていく。人と分かりあうということはどういうことなのか。人との断絶やさびしさを、どのように抱えていけばいいのだろうか。ナンパを通して辿りついたコミュニケーションの小さな萌芽。
  • 「なんとなく不調」がスッキリする! 舌はがし®健康法
    3.7
    からだの具合が整わない原因は 「低位舌」(ていいぜつ:気づかずに舌が下がった状態) にあった! 歯科医師が毎日やっているエクササイズを イラストたっぷりで徹底解説する、決定版! 【ふだん無意識に「セット」されている「舌の位置」があなたの健康の源だった】 「舌の位置が狂う」とは、舌が下がったり(低位舌)、硬化・萎縮 ・癒着したり、ねじれたりすること。 「いびき」「寝汗」「疲労」「むせる」「猫背」から「口臭」まで。 さまざまな不調に影響する「舌の適切なポジション」を整えるための 考え方とエクササイズを丁寧に紹介する。 【目次】 はじめに プロローグ:食べる・しゃべるだけじゃない、舌のはたらき 第1章:舌をチェック! 口の中を見てみよう 第2章:隠れ口呼吸ガイド&チェック 第3章:睡眠呼吸障害ガイド&チェック 第4章:自分でできる! 舌はがし 第5章:歯と舌にまつわるQ&A  Q:鼻炎になりやすく口呼吸になってしまう  Q:舌足らずな喋り方が治らない。本当に舌が短いの?    Q:孫の指しゃぶりが止まらない。どうする?  Q:子どもの寝相がわるいのも舌の問題?  Q:親知らずを抜くと下あごが小さくなる?  Q:祖父が寝ているときもむせているが…  Q:嚙む力を鍛えるにはアーモンドなど硬い食べ物がよい?  Q:抜歯やインプラントについて聞きたいのですが…(ほか) おわりに
  • レンタルなんもしない人の“もっと”なんもしなかった話
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【こちらも(実は)ドラマの原作です】 なんもしなかった日々が――TVドラマ化 主演は増田貴久さん! 2020年4月より、 テレビ東京ほかにて放送。 今回も引き続きなんもしてません。 首里城炎上、においをかいでほしい、亡くなったお祖父ちゃんの生家を一緒に探してほしい、 「となりのトトロ」を歌うので聞いて欲しい、作ったご飯を食べてほしい、 人に話せない自慢を聞いてほしい、惚気話を聞いてほしい、ダブルベッドに一緒に 横になってほしい、降りられない駅に行ってほしい、アンドロイドの練習に付き合ってほしい、 仏像になりたいので見守ってほしい、ヘルプマークを付けて外出するのに同行してほしい、 呪いの人形と一晩過ごしてほしい……etc 2019年2月から2020年1月のドラマ化決定までの約1年間に起こった出来事を 時系列で紹介。 様々な悩みや欲望とゼロ地点で交錯する日々を記す、現代の報告書。
  • 極西文学論
    4.0
    「極西文学」―それは1960年代後半以降に生まれ、90年代に書き始めた現代日本文学の作家達を呼ぶ、仮の名前である。アメリカ文学、ポップカルチャー、テクノロジー、そして戦争の影…。村上春樹がかつて切り開いた日本のポップ文学の道。その先の道を高速で駆け抜ける現代作家たちを、同じ速度で伴走する最新型の文学論。
  • 日本の気配
    3.9
    「空気」が支配する国だった日本の病状がさらに進み、いまや誰もが「気配」を察知することで自縛・自爆する時代に? 「空気」を悪用して開き直る政治家たちと、そのメッセージを先取りする「気配」に身をゆだねる私たち。一億総忖度社会の日本を覆う「気配」の危うさを、さまざまな政治状況、社会的事件、流行現象からあぶり出すフィールドワーク。 「ムカつくものにムカつくと言うのを忘れたくない。個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない。今、力のある人たちに、自由気ままに社会を握らせすぎだと思う。この本には、そういう疑念を密封したつもりだ」
  • 市場のことば、本の声
    3.8
    ここは沖縄・那覇の市場通り。 人と本が出会う小さな古本屋。 今日も私はかわらず店を開ける。 店に立ち、市場のことばに耳を傾ければ、今日も人と本が豊かに、楽しげに行き交う──。沖縄の本を地元で売ることにあこがれて、那覇に移住して9年。店先から見えてきた、そして店先で考えてきた、本のこと、人のこと、沖縄のこと……。古本屋の店主にして気鋭のエッセイストが新たな視点で綴る珠玉のエッセイ集。
  • ローカルブックストアである
    4.4
    1巻1,430円 (税込)
    2001年に船出した小さな総合書店「ブックスキューブリック」。素人同然で始めた本屋の旅は、地元・福岡の本好きたちや町の商店主を巻き込み、本を媒介に人と町とがつながるコミュニティづくりへと展開した。ローカルブックストア店主は理想の本屋像をどのように思い描き、歩んできたのか。独自の店づくりから、トークイベントやブックフェスティバルのつくり方、カフェ&ギャラリーの運営まで。15年間にわたる本屋稼業の体験をもとに、これからの本屋づくり、まちづくりのかたちを示す。
  • 書くための勇気
    3.5
    小論文、レポート、論述問題から、企画書、書籍執筆まで、あらゆる文章作成の芯に効く!「たしかに、これで書ける!」編集者/作家/漫画家として「相手に言葉を伝え」続ける著者が本当に必要なテクニックを厳選し、一挙公開。
  • 検診で見つかるがんの8割は良性がんである
    -
    1巻1,430円 (税込)
    検診で発見されるがんの約8割は自然に生長を止める「良性がん」である。「早期診断・早期治療」は必須の対策ではない。そんな衝撃的な事実によって、がん治療の常識が変わろうとしている。がんが「過剰診断」され、必要のない治療によって苦痛を受ける「がん患者」が多数生まれるなか、「病気のがん」と「病気とは言えないがん」をどう見極めるか。わたしたちはがんとどう向き合えばよいのか。世界で初めて前立腺検診を開始し、がん検診普及に長年尽力してきた著者による、過剰診断時代における「意図的監視」の効用とがん予防の最前線を伝える啓発書。
  • 「ポスト真実」時代のネットニュースの読み方
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    ニュースは今や、紙でもテレビでもなく、ネットで読む時代になった。一方、キュレーションメディアの盗用問題、アメリカ大統領選時に顕在化した偽ニュース問題で、ネットニュースの信頼性は大きく揺らいでもいる。こうした「ポスト真実」の時代にニュースを正しく読むためには、固有のリテラシーが必要だ。それぞれのメディアの特徴を理解し、使い分け、ネット情報を正確に読み解くためのノウハウを、日経新聞の記者を15年務めた著者が、その経験知を基に解説。もう偽ニュースにはだまされない!
  • 「移行期的混乱」以後
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    人口減少の主要因とされる「少子化」はなぜ起きたのか?そもそも少子化は「問題」なのか?問題であるとすれば、誰にとってのどのような問題なのか?日本の家族形態の変遷を追いながら、不可逆的に進む人口減少社会のあるべき未来図を描く長編評論。「経済成長神話」の終焉を宣言し、大反響を呼んだ『移行期的混乱』から7年後の続編にして、グローバリズム至上主義、経済成長必須論に対する射程の長い反証。
  • <凡庸>という悪魔
    5.0
    「思考停止」した「凡庸」な人々の増殖が、巨大な悪魔=「全体主義」を生む。21世紀の全体主義は、ヒトラーのナチス・ドイツの時代と違い、目に見えない「空気」の形で社会を蝕む。ハンナ・アーレント『全体主義の起原』の成果を援用しつつ、現代日本社会の様々な局面で顔をのぞかせる、「凡庸という悪」のもたらす病理の構造を鋭く抉る書き下ろし論考。思考停止が蔓延する危機の時代に読まれるべきテキスト。
  • 輪ゴム一本で身体の不調が改善する
    -
    筋肉に触れて・ゆらし・息を吐く。それだけで首・肩こり、腰の痛みや筋肉痛を解消し、鍛えなくても筋肉がみるみる活性化する奇跡のボディ・ケア理論をイラスト多数にてわかりやすく紹介。
  • 退歩のススメ
    4.0
    一歩下がることからはじめる生き方とは。坐禅、五体投地、錬功、内観。古来の修行・稽古法から「自然体」への道を実践的に探求する。
  • 迷家奇譚
    3.8
    ネイルサロンで、暑い夏の坂の途中で、深夜の電話口から、人々は不意に怪異を語りだす。奇譚に埋め込まれ、漂っている記憶とは。“時間”・“場所”・“ひと”を重ね合わせる「透視図法」により、そこに眠る深層/心象/真相を掘り起こす。女流作家が綴る、異色のオカルト・ルポ。
  • 古来種野菜を食べてください。
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    世間の風を冷たく感じた路上販売に始まり、古来種フェス「種市」の熱狂、伊勢丹での驚きの展開にいたるまで、「あたためる八百屋」の騒がしい毎日をめぐる奮闘記。
  • 「深部感覚」から身体がよみがえる!
    5.0
    五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)だけが感覚じゃない。運動に大切な三つの感覚(重量覚・位置覚・運動覚)をリハビリ・トレーニングするための、はじめての一冊。毎日の生活の中でできるケアから運動の柔軟性・心肺機能・瞬発力etcが向上する種目別エクササイズまで収録。
  • 家出ファミリー
    -
    1巻1,430円 (税込)
    小田原、熊本、愛媛、徳島、大阪、長野、富山、青森、仙台、能登、輪島。さまざまな困難が襲い掛かるサバイバルの日々を乗り越えた先に少女が見出したものとは。機能不全に陥った家族は再生の道へ導かれるか。圧倒的筆力で描く追憶の旅。衝撃の自伝的ノンフィクションノベル。
  • しゃがむ力
    -
    しゃがめばスッキリ!炊事・洗濯・掃除―日常生活のあらゆる場面でかつては必要不可欠だった動作を「スクワット」を通して取り戻す。筋肉に頼らず行える「らくらくエクササイズ」を多数紹介。極意は「落ちる」こと。
  • (あまり)病気をしない暮らし
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    誰だって病気になって医者の世話にはなりたくはない。でも病気にならずに 一生を過ごすなんて、よほどの幸運に恵まれないかぎり不可能なお話。 それでも「できるだけ病気にならないライフスタイル」を教わりたい、 という世間様の要望に応えて、ナニワの病理学教授が書いた 「(あまり)病気をしない暮らし」の本。 病気とはなんだろう、といった素朴な疑問から、呼吸、食事、ダイエット、 お酒、ゲノムと遺伝子、がん、感染症、そして医学や研究についての雑談まで、 肩の凝らない語り口で解説。 『こわいもの知らずの病理学講義』で人気爆発、ナカノ先生による究極の健康本。 ただし、飽食しかり深酒しかり、体に悪いと言われるようなことに限って したくなるのが人情であるゆえ、病気にならないライフスタイルの実践が、 本人にとって幸せかどうかは不明ですので、その点ご容赦のほど。
  • ロッキング・オンの時代
    4.2
    1巻1,408円 (税込)
    1972年、渋谷陽一、橘川幸夫、岩谷宏、松村雄策の4人の創刊メンバーでスタートした「ロッキング・オン」。レコード会社側からの一方通行の情報を伝えるファンクラブ的音楽雑誌と一線を画し、リスナーがミュージシャンと対等の立場で批評するスタンスで支持を集め、いまや音楽雑誌の一大潮流となった「ロッキング・オン」は、いかなる場から生まれたのか。創刊メンバーの一人である橘川幸夫が、創刊の時期から約十年の歩みを振り返るクロニクル。ロックがいちばん熱かった時代、70年代カウンターカルチャーの息吹を伝えるノンフィクション。
  • 老後と介護を劇的に変える食事術
    -
    1巻1,408円 (税込)
    低栄養、フレイル、サルコペニア、摂食嚥下障がい、認知症……高齢者の隣には健康を脅かす落とし穴がたくさんあります。でも素早いケアとなによりも「食べること」をおろそかにしなければ、健康と自分の暮らしを守ることができます。そして「食べる」だけではなくて、「しゃべる」ことも大切です。気持ちを伝える、人との関係を続ける……つまりは「食べる」「しゃべる」をつかさどる、私たちの「口」を守ることが、私たちの健康と暮らしを支えてくれるのです。ピンピンコロリが理想なら、あなたの「食べる」と「しゃべる」を見直しましょう。
  • これからの地域再生
    -
    中規模都市の繁盛が、日本経済を活性化させる!国が掲げている目標の「国土の均衡ある発展」は有効なのか?現状進んでいる「東京一極集中」をこのまま是認していいのだろうか?人口減少が避けられない日本にとって、すべてのエリアでの人口増加は不可能である。「一部エリアの人口の増加」と「その他の地域での人口減」の幸福な同居こそが現実的な解ではないのか。また災害が多い日本では、東京の一極集中はリスクを伴う。リスクを分散させ、金沢、高松、山口、長野、福岡はじめ、東京の近郊など、人口10万人以上の中規模都市を豊かに、個性的に発展させることが、日本の未来を救う。建物の時間と場所のシェア、ナイトタイムエコノミー、地元農業と都市の共存……多くの工夫と創造によって、前向きな明日が生まれる。
  • 不安と情報過多から生まれる 新型コロナ「W疲労」の対処法
    -
    <新型コロナ感染症による「メンタル後遺症」初の解説書> 長期コロナ禍社会に潜む、最大のリスクとは! ? 問題は「からだ」から「こころ」へ移行している。 増加傾向にある「コロナうつ」。その源泉たる「W疲労」の正体が明らかに。 これからの時代を生き抜くために本当に必要な情報を、 日本を代表する内科医が統計データと臨床的知見からわかりやすく解説。 【著者より】 ポスト・コロナ時代、最も恐ろしいのは、「不安疲労」と「情報疲労」が合わさ ることで、これまでにない形のダメージを私たちに与え続ける、ということなの です。 本書でお伝えしたいのは、読者の皆さんをさらなる不安にさらすことではなく、 正しく現状を把握し、対応する方法です。そして、そうした疲労そのものを早め に気づき、軽減するための情報を提供することです。このW疲労を完全にゼロに することは、私たち全員がコロナ禍社会に生き、その影響を受けている現状にお いては、とても難しいことです。しかし、疲労が生じる仕組みと、そこから回復 するための方法を知ることで、そのダメージを蓄積しないようにすることは可能 です。本書では、皆さんの「安心」のためにできることをすべてご紹介するとい う強い意欲を持って、お話を進めます。 目次 はじめに ▼第1章:新型コロナウイルス(COVID-19)感染と私たち そもそも新型コロナウイルスとは何か 新型コロナウイルスに感染すると、どうなるのか 新型コロナに感染する人、しない人の違い 新型コロナによる後遺症/ロングコービット(Long COVID) ポスト・コロナ時代に変わりゆく生活様式 ▼第2章:私たちを襲う新しいタイプの2つの疲労――「W疲労」 コロナ禍で生まれた「不安疲労」 ワクチン接種と不安疲労 「不安疲労」がもたらす不健康スパイラル 世界中で増えている〝コロナうつ〟 不安疲労→情報疲労→不安疲労の増大=W疲労 気づかないうちに進行している〝コロナフレイル〟 若者も高齢者も知らない間にたまる「情報疲労」 「医療情報の波」をのりきるために ▼第3章:W疲労を乗り越えろ! 今日からできる克服法 対策その1:自律神経を整える 対策その2:免疫力を高める 対策その3:腸内環境を整える 対策その4:サプリメントをとる 対策その5:運動する 対策その6:良質な睡眠をとる 対策その7:情報疲労を軽減する ▼第4章:W疲労を防ぐ、コロナ禍社会での1日の過ごし方 コロナ禍のW疲労を防ぐ新しいライフスタイル あとがき――明日に向けての一歩
  • マスクをするなら「声筋」を鍛えなさい
    3.0
    「発声」が制限される現代、からだに忍び寄る 「見えないトラブル」とそのリスクとは? コロナ禍で見過ごされがちな「声の老け」。 それは声にとどまらず、身体全体にも影響を 及ぼす重大な問題だった! マスクとディスタンスがもたらす、 「見えない不調」について専門家が、 予防法と対応策についてわかりやすく答える。 * * * なぜ、コロナ回避の対処法が、ジャブとして襲いかかってくるのでしょうか。 そして、コロナ回避の対処法に潜む、思わぬリスクとは何なのでしょうか。 コロナ回避の対処法を行うことで、わたしたちは前代未聞の「声を出さない」 日々を過ごしているということになります。どのような筋肉も使わないと衰 えます(略)本来、生命を守るはたらきをしている声筋が、数年後に「サイレ ントキラー」として負の注目をされないために、いまジャブによるリスクと、 回避する術を伝え、多くの面で予防が可能だという認識を広めなくてはなら ないのです。――(本書より) 目次 はじめに イントロダクション:声筋が衰えると生じる3つの大きなリスク これらのリスクは他人事ではない! 誤嚥性の肺炎・死亡が増えるリスクも 声のトラブルから職場で配置転換になることも 居場所を失って、心身が急激に弱るリスクも 第1章 コロナは声筋に何をした!? 軽く見てはいけないコロナのジャブ データに明らかな「発声障害」増 コミュニケーションの量と質、そして意欲も低下する コロナのジャブの影響が出やすい人は? コロナの後遺症などパンデミックの直接的な影響 第2章 生命を守る声を出そう! 声筋コンディションをチェックしてみよう 朝・昼・夜、どうやって声を出す? これだけは絶対NG! 覚書 性差に基づく声筋ケアのポイント 第3章 声筋はどう「生命と関わる」のか 声筋が人類を繁栄させ、QOLを変えてきた 第4章 プロもやっている声筋ケア法 声筋は絶対に裏切らない
  • 自衛隊と憲法
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    自衛隊と憲法の関係について関心が高まり、憲法改正に関する議論も活発になった。 しかしその内容は、理性的・合理的な議論とは程遠いものが多い。自衛隊違憲説に 長い歴史があるのと同様、自衛隊を現行憲法の枠内で説明しようとする政府解釈にも 精密な議論の積み重ねがある。改憲の是非を論じるためには、憲法の条文やこれまでの 議論を正しく理解することが必要だ。憲法と自衛隊の関係について適切に整理しつつ、 改憲をめぐる議論についてもポイントを解説。9条をはじめとする、 憲法改正の論点がスッキリと理解できる、全国民必携のハンドブック。
  • 樹海考
    3.6
    人はなぜ「樹海」に惹かれるのか。 富士の裾野に広がる巨大な森林であり、 都市伝説のイメージで覆われた秘奥の場所 ――「青木ヶ原樹海」。 20年間にわたり総計で100回現場を訪れる 第一人者がその真実に迫る。 自殺の名所としてホラー・怪談好きには 有名なスポットであり、ハリウッド映画の題材となり、 またYoutubeの動画拡散事件により騒動が起きた ことも記憶に新しい「樹海」。 本書では、樹海の成立、歴史的背景から樹海に眠る廃墟、 遺物、信仰、探索に必要な装備や向かい方などを網羅する。 最前線から伝える、樹海ノンフィクション決定版。
  • 月3万円ビジネス
    3.4
    非電化の冷蔵庫や除湿器、コーヒー焙煎器など、環境に負荷を与えないユニークな機器を発明する藤村靖之さんは、「地方で仕事を創る塾」を主宰している。発明は、社会性と事業性の両立を果たさねばならない。真の豊かさを実現するために、「月3万円稼げる仕事の複業」「地方で持続的に経済が循環する仕事づくり」「“奪い合い”ではなく“分かち合い”」など、藤村さんの考え方と、その実例を紹介する。
  • 月3万円ビジネス100の実例
    3.7
    「月3万円ビジネス」とは月に3万円しか稼げないビジネスのことだ。いいことしかテーマにしない。このビジネスはたくさん有る。なにしろ月3万円しか稼げないから、競争から外れたところにある。奪わないで分かち合う。みんなで愉しみながら仕事を創る…。2011年刊行の『月3万円ビジネス 非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法』でこのアイデアを発表したところ、日本各地でワイワイガヤガヤ仕事創りが始まった。孤独でなくする、農村に人を惹きつける…など、カテゴリーに分けて100個の実例を紹介する。
  • 国民所得を80万円増やす経済政策
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    規律ある財政政策、デフレ完全脱却で「GDP600兆円=国民所得80万円増」を達成し、財政健全化を果たせば、日本経済は必ず復活する。J.スティグリッツ、P.クルーグマンら世界の俊英との意見交換を経て、内閣官房参与が提示する、経済再生のシナリオ。
  • 大声のすすめ。
    4.0
    「大きな声を出そうとするとむせる」「もともと声が小さいから…」「人前で話すのが苦手です」多くの方が抱える声の悩みを改善!呼吸と姿勢の基本、リラックスの仕方から、発音を改善し「伝わる言葉の使い方」を身につけるワークまでイラスト図解多数で紹介。
  • カウンセラーが語るモラルハラスメント
    4.1
    大人にならないピーター・パン、そのまま大人になったジャイアン。あなたのそばにも、そんな人はいませんか?もし、いるならば、あなたもモラハラの被害者かも…見つかりにくいモラハラは、精神的DVであり、れっきとした心の“暴力”として、DV防止法でも規定されています。
  • 「10%消費税」が日本経済を破壊する
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    2019年10月に予定されている、8%から10%への消費税増税。これが本当に実施されるならば、日本経済は壊滅的な大打撃を受けることになる。実質的に賃金が低下する「働き方改革」、2020年東京オリンピック特需の終焉、さらに立て続けに起きている大雨・台風・地震による被害と合わせてのトリプルパンチを受ける格好だ。10%への消費増税がなぜ日本経済に壊滅的な打撃を与えるか? その理路を明らかにするとともに、消費増税にかわる他の税制政策、さらには日本が目指すべき社会保障の設計図を提示。これが日本再生のシナリオだ。
  • しっかりわかる介護保険の基本としくみ
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 介護保険制度についての基本的なしくみを解説した実用書。利用者、介護職従事者、介護事業所の経営者、ケアマネ受験者など、2018年度からの新しい介護保険制度を知りたいすべての人にとって、バイブルとなる一冊。 制度の全体像、サービス内容、利用料など重要なポイントを丁寧に解説します。晶文社ケアマネ問題集制作に20年たずさわり、介護保険制度を知り尽くしたスタッフが執筆。2018年の介護保険法改正、介護報酬改定に完全対応! 【2018年度4月施行 介護保険改正点】 1 所得によって利用者負担が2割、3割に 2 要支援者の訪問・通所サービスを地域支援事業に移行 3 介護医療院を施設サービスに創設 4 保険者機能の強化による給付費の抑制 5 地域包括ケアシステム構築の推進 [編集部より] 2000年4月に創設された介護保険制度は、本書発行の時点で18年目を迎えています。その間、さまざまな改正が加えられ、なかなか理解が難しい複雑なしくみになっています。 介護サービスの現場では、介護サービス・医療サービス・福祉サービスの連携が求められることが多く、介護保険制度のしくみの基本的な理解とともに、それ以外の分野の幅広い知識も必要とされてきます。まずは「介護保険の基本としくみ」の理解に取り組んでみてはいかがでしょうか。 本書は、次のような読者を対象に想定してつくられています。 ・介護サービス事業所・施設で働きながら、介護保険制度についての知識を深めたい方 ・介護支援専門員の資格取得をめざして、基礎的な知識を固めたい方 ・介護サービスの利用者やその家族などで、介護保険のしくみを知りたい方 ・介護サービス事業の経営者や管理的立場にあって、制度全般の知識を深めたい方 それぞれの立場によって得たい知識の内容や深さはさまざまでしょうが、介護保険制度全般にわたって最小限の知識を得てもらえるように配慮して編集しました。 介護保険サービスは、すべて法令に基づいて行うこととされ、利用料(介護報酬)も基準に定められた範囲で算定されるものです。法令文を読み慣れない人には、この小冊子の文章であっても難しく感じられるかもしれません。しかし、責任ある立場に立つためには、法令や役所からの通知を正確に読みこなし、法令順守を正しく実施することが求められます。読みこなすための努力を惜しまなければ、後々きっと役に立つ能力を得られるものと確信して、本書のご利用をお勧めします。
  • トランプがはじめた21世紀の南北戦争 アメリカ大統領選2016
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    2016年11月、アメリカの大統領にトランプが選出された。メディアや専門家の予想を大きく覆すものだった。これから世界はどのようになっていくのだろう。日本にはどのような影響があるのだろうか。本書は、予備選からはじまる、この長い選挙のレポートであり、アメリカで何が起こり、何が分断を生んでいるか分析していく。 著者の渡辺さんはボストンに長く暮らし、民主党、共和党の両陣営のイベントに参加し、さまざまな人にインタビューを試みた。SNSの動向などにも目を配りながら、ナマの声をひろっていく。また大統領選の仕組み、南北戦争時からオバマまでのアメリカの大統領選の歴史、人々の投票行動、どんな利害関係や、思想的心情などがあるのかを分析。専門的には見えない、極めてリアルなアメリカの一側面がわかる。 トランプの支持者は、プアホワイトのほか、高額所得者の白人も多いという。1950年までのアメリカの栄光を忘れられない人々がトランプを支持している。反トランプ派にしてみれば、暗黒の時代が始まろうとしている。そのような状況下、リベラル派はどのように希望を抱いたらいいのか、対話の可能性はどこにあるのか。一市民であり、移民である著者は全編にわたって問いかけている。
  • 現代の地政学
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    イギリスのEU離脱で揺れるヨーロッパ、泥沼化する中東情勢、「イスラム国」の脅威、世界に広がるテロ・難民問題、覇権国家の思惑、宗教・宗派間の対立……複雑に動く国際情勢を読み解くには、いま「地政学」の知見が欠かせない。各国インテリジェンスとのパイプを持ち、常に最新の情報を発信し続ける著者が、現代を生きるための基礎教養としての地政学をレクチャーする。世界を動かす「見えざる力の法則」の全貌を明らかにする、地政学テキストの決定版!
  • 秘伝 発酵食づくり
    4.0
    発酵食品を手づくりする習慣がなくなって久しい。安全でおいしい発酵食づくりを、今こそ家庭にとりもどすことはできないか? 「味噌もチーズも私がつくる!」。ひとりの道産子が立ち上がった。まずは麹づくりからスタートしよう。原料の穀物によってかわる持ち味と活かし方を指南。そして、熟成期間による味の違いを楽しむ味噌づくり。穀物酢とフルーツビネガーの手軽なつくり方とユニークな使いわけ方。そのほか、チーズ、しょうゆ、キムチ、干物などなど、秘伝の技を伝授する。読んでおもしろく、使って訳に立つ実践的エッセイ。日常の贅沢をこの手でかなえよう。
  • プログラミングバカ一代
    4.2
    プログラミングの力で世界を変えようとしている男の波瀾万丈、抱腹絶倒の記録! 5歳のときのコンピュータとの出会い、天才プログラマーの称号、パーソナルコンピュータの父=アラン・ケイとの邂逅、そして「人類総プログラマー化計画」の野望! ユビキタスエンターテインメントCEOが描く、プログラミングと人類の未来をめぐっての壮大な物語。
  • 社畜上等!
    3.6
    「会社とはコミュニティである」「会社の魅力とは『やらされる』ことである」など、もう一度会社を定義しなおし、「エア転職をしてみる」「学歴コンプレックスは妄想か」と、自分自身を見直し、「採用活動を監視してみる」「会社の中での怒り方を身につける」など、自分の会社を査定する。会社との距離を上手に測りながら、人生を楽しもう!
  • わたしはなにも悪くない
    3.9
    うつ病、貧困、自殺未遂、生活保護、家族との軋轢、周囲からの偏見のまなざし……幾重にも重なる絶望的な状況を生き延びてきた著者。彼女のサバイバルの過程を支えたものはなんだったのか? 命綱となった言葉やひととの出会い、日々の気づきやまなびを振り返る体験的エッセイ。精神を病んだのは、貧困生活に陥ったのは、みんなわたしの責任なの?──苦難のフルコースのような人生を歩んできた著者が、同じ生きづらさを抱えている無数のひとたちに贈る「自分で自分を責めないで」というメッセージ。
  • 11歳からの正しく怖がるインターネット
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    一度ネットで起こしてしまった失敗=炎上は、進学・就職・結婚など、大事な場面でくり返しあなたの人生の邪魔をする。日本全国40万人以上に伝えられた、ネットを安全・安心に使うための「絶対に失敗しない方法」をイラスト入りでわかりやすく紹介。
  • レンタルなんもしない人のなんもしなかった話
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は2018年6月3日に「レンタルなんもしない人」というサービスがスタートした時から、2019年1月31日「スッキリ」(日本テレビ)出演まで、半年間におこった出来事をほぼ時系列で(だいたい)紹介するノンフィクション・エッセイです。本当になんもしてないのに次々に起こるちょっと不思議でこころ温まるエピソードの数々。
  • 集団的自衛権はなぜ違憲なのか
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    明らかに憲法違反であるにもかかわらず、強引な手法で安全保障法案が国会を通過しようとしている。政権が暴走し、合理的な議論が困難になっているいまこそ、憲法の原則論が重要となる。80年代生まれの若き憲法学者がその専門知をもとに、安倍政権が進めようとしている安保法制、集団的自衛権行使に対して行う根源的な批判の書。 哲学者・國分功一郎氏との対話 「哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義」も収録。
  • アイスブレイク
    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    出会いがない。こころから求めているのに出会いに恵まれない。出会うべき人と出会えない。出会えても、話のきっかけがうまくつくれない。ちょっとした雑談にも困ってしまう。話が深まっていかない。関係がうまく築けない。次の出会いへとつながらない。アイスブレイクがあなたの出会いの演出力を高める。新しい出会いの技術アイスブレイクを50収録。
  • がん患者自立学
    2.5
    1巻990円 (税込)
    日本人が長生きになったのは、衛生環境と栄養状態がよくなったことによる。医学の進歩は、数ある原因の一つ。近代化により、私たちの暮らしは飛躍的に便利になり、家事をはじめとする身の回りの数々を他者に委ねてきた。そして、その中に健康管理も含まれる。風邪をひいたら医者に行き、どこかが痛いと言ってはレントゲンを撮る。本来、生き物として、人間が当然やってきたことを、医療の中に囲もうとしている。 著者は人への医療の過剰な介入について、警鐘を鳴らしてきた。がん治療をはじめ、何をどのように変えたいと思ってきたのか? なぜ、がんを治療せず、放置したほうがいいと思うようになってきたのか? その考え方の根本を聞く。 患者として人として自立し、必要な医療を、自分の意志で選ぶために――近藤誠医師のがんという病気をめぐる講義録であり、近藤理論のわかりやすい入門書である。
  • いい映画を見に行こう (植草甚一スクラップ・ブック1)
    4.0
    1~40巻838円 (税込)
    いい映画を見たときは、「映画館を出ると、とたんにみんなに吹聴したくなる。見てない人に早く見せたくなってくる。そう言うのが嬉しい。」と語る生粋の映画中毒者J・J。懐かしのマルクス兄弟をはじめ、半世紀にわたる映画とのつきあいを集成!

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  • ぼくは本屋のおやじさん
    3.8
    本屋さんはおもしろいか? いや、この稼業ははたでみるほどのどかじゃない。注文・返品・立ち読み対策、リュック背負って買い出しにも行く。追いまくられる毎日だけど、楽しくしていくのが仕事なんだ──小さな町の小さな本屋のあるじが綴る書店日記。「素直に語れる心のしなやかさがある。成功の高みから書かれた立志伝には求めがたい光沢が見いだせる」(朝日新聞評)「出版が直面する様々な問題を考え直す上で役に立つだろう」(日本経済新聞評)
  • 宇宙・動物・資本主義
    5/24入荷
    -
    人間とはいかなる存在か? 動物やAIは? そして社会はどこへ向かうのか? 初出6本を含む白熱の対論12本、全608頁! 哲学、倫理学、社会学、経済学、宇宙開発、ロボット工学、文芸批評、文化研究、SF、ファンタジー、コミック、アニメーション──現代日本が誇る不世出の社会哲学者・稲葉振一郎の膨大な仕事、広大な関心領域を一望のもとに収めた初の対談集。大屋雄裕、吉川浩満、岸政彦、田上孝一、飛浩隆、八代嘉美、小山田和仁、大澤博隆、柴田勝家、松崎有理、長谷敏司、三浦俊彦、河野真太郎、金子良事、梶谷懐、荒木優太、矢野利裕と第一線で活躍する作家、批評家、研究者を迎えて縦横無尽に語り尽くす。 【目次】 お先まっくらのだれも歩いたことのない未来を肯定する──まえがきにかえて 第1部 人間像・社会像の転換 01 新世紀の社会像とは?(×大屋雄裕)※本書初出 02 〈人間〉の未来/未来の〈人間〉(×吉川浩満) 03 社会学はどこまで行くのか?(×岸政彦) 第2部 動物・ロボット・AIの倫理 04 動物倫理学はいま何を考えるべきか?(×田上孝一) 05 AI「が」創る倫理──SFが幻視するもの(×飛浩隆×八代嘉美×小山田和仁) 第3部 SF的想像力の可能性 06 学問をSFする――新たな知の可能性?(×大澤博隆×柴田勝家×松崎有理×大庭弘継)※本書初出 07 SFと倫理(×長谷敏司×八代嘉美)※本書初出 08 思想は宇宙を目指せるか(×三浦俊彦) 第4部 文化・政治・資本主義 09 ポップカルチャーを社会的に読解する──ジェンダー、資本主義、労働(×河野真太郎)※本書初出 10 「新自由主義」議論の先を見据えて(×金子良事) 11 中国・村上春樹・『進撃の巨人』(×梶谷懐)※本書初出 12 どうしてわれわれはなんでもかんでも「新自由主義」のせいにしてしまうのか?(×荒木優太×矢野利裕)※本書初出 あとがき

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  • 倫理的なサイコパス
    5/24入荷
    -
    いつだって条件はそろわないし 予想通りにいかない、 それでも診療は進んでいく―――― 精神科医として約10年、つねに頭をフル稼働させて格闘する日々を送る著者。 「予期せぬこと、焦ること、絶体絶命のピンチになること」であふれている現場で、著者は隠しきれない生身の自分を抱えながら試行錯誤する。 「切り捨ててしまったかもしれない部分をもう一度検討し直せる “倫理的なサイコパス” に私はなりたい――」 H氏賞受賞の詩人としても活躍する医師による、ユーモラスで大まじめな臨床エッセイ。 「ある程度までは、“医療”っぽくやることが可能だ。例えば薬を出したり、検査をしたりすれば、それらが私と患者さんを仲介してくれるし、“医者” 役をやっていれば済むことも少なくない。しかし、どうしてもある場面では役ではなく “個” として患者さんに接さないといけない。応答を求められたときに思わず反応するのは、医者としての役割ではなく “個” だからだ」(本文より) 頭木弘樹さん、推薦! 「待合室の3時間待ちが、この本のおかげで一瞬だった。冒頭からひきこまれ、気がつけば尾久ワールド! 医者と患者のあいだには深くて暗い溝があるが、そこに笑いの土のうを投げ込んでくれている」 【目次より】 ◆第1章 倫理的なサイコパス 倫理的なサイコパス / 犠牲者の臨床 / ヨコヤとの戦い / ドロップアウト / 傷つき傷つけながら生きるのさ / 病気を診ずして病人を診よ / 守護霊論 / 七瀬ふたたび / いいひと。 / 思春期とSNSと私 ◆第2章 破れ身の臨床 破れ身 / ほとんどが無名 / 歯が命 / 多重関係 / 二刀流幻視 / 兄役 / 先生のツイートみてます / ルーティン / 美容外科医に学ぶ / 「ありのままの姿」役 ◆第3章 知らんがな、社会問題 社会問題って何 / メンタルかかりつけ医をつくる / MBTI / 「場」がなくなる / 身体に合わせる / 強制医療の悩み / 精神科医の書く一般書について / 道中不適応 / サプライズ / サイレントマジョリティー / 高いいね血症

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  • 男はなぜ孤独死するのか
    5/24入荷
    -
    必死に働いて生きてきたのに、気がつくとまわりには誰もいなかった……。 そんな事態になりたくない人は、手にとってみてください。 孤独死から逃れるためのノウハウが詰まっています。 男性は女性に比べて自殺する率が高い。その一つの要因に、男性が孤独になりやすい性質を持つことがあげられる。では、なぜ男性は孤独に陥るのか? 男性が孤独による死のリスクから逃れるにはどうすればよいのか? 自分の父親を自殺で亡くした経験を持ち、自殺問題についての第一人者が、豊富な臨床データと心理学のエビデンスに基づき、孤独死を避けるための具体的な処方箋を提示する実用書。すべての悩める男性必読。 孤独を引き起こす3つの要因を自覚せよ! 1.男は対人スキルを学習しないまま大人になる 2.男は自立を重んじプライドが高く、人の手を借りるのが苦手 3.男は家族や友人よりも仕事、地位、お金を優先する →ゆえに孤独死する確率が高くなる。 本書の解決策をいまから実践してみてください! 【目次】 ■第1部 問題点 第1章 孤独な性:孤独は、すべてを手にしていることから始まる ■第2部 原因と結果 第2章 原因:甘やかされること 第3章 原因:自治の自由を踏みにじるな──独立の危機 第4章 原因:お金や地位を追い求め、孤立を獲得する 第5章 頂上の孤独 第6章 結果:自己破壊行動への道(銃、ゴルフ、NASCAR、アルコール、セックス、離婚) ■第3部 解決策 第7章 解決策:自然を愛し、健康を取り戻す 第8章 解決策:他者とつながる現実的な方法 ■第4部 結論 第9章 性差別、普遍性について、そして未来

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  • 女性はなぜ男性より貧しいのか?
    5/24入荷
    -
    現在のペースだと 男女間の賃金格差を解消するためには257年かかる――。 257年待っていられないすべての人へ。 お金×ジェンダーの必読書。 もし、自分が一生、男性よりも収入が少ないと知っていたら?  今日、女性であることはそうなる可能性が高いことを意味し、 男女の間にはいまだに大きな格差が存在している。 「女性の賃金を低くするのは違法だから賃金差別は存在しない」「賃金格差は教育で解決できる」 などの通説を覆しながら、格差が生まれる根本と平等に向けた具体策に迫る。

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  • フェミニスト、ゲームやってる
    5/28入荷
    -
    ゲームをつくり、プレイし、プレイし損なう。そのすべてがフェミニズムの実践たりうると教えてくれる。 ──三木那由他(哲学者) ■ようこそ、私たちのパーティーへ。 「ゲームはフェミニズム的にもホットなメディアになっている」フェミニストで歴史研究者、パンセクシュアルで車いすユーザーの書き手が、フェミニズムとクィアの実践の場となっているビデオゲームの世界の面白さを伝える、画期的なエッセイ! 「トラウマを語ったり、現実の世界の問題を考えたり、そうした行為を少しだけ遠く、少しだけコントロールできる状態でやっていく。ゲームのそんな機能に私は助けられてきた。そこでは自分にとってつらい問題を、距離をとりつつ思考することができる。この本も、誰かにとってそんな役割を持つことができたら、そしてそんなゲームを、フェミニズムを広めることができたら、そんなふうに考えながら今、書いている」(「おわりに」より) ―POINT― ◇『ラスト・オブ・アス パート2』や『エーペックスレジェンズ』、『アサシン クリード オデッセイ』、そして『スプラトゥーン3』といった大作タイトルを、フェミニズムの視点からプレイ・評論しており、従来のビデオゲーム評論には無かった新たな観点を提示。 ◇『ゴーンホーム』や『アンパッキング』といったインディーゲームを多数取り扱い、それらの作品がいかにクィアやフェミニズムといったテーマに描いているかを描き出す。 ◇『ポケットモンスター』『ドラゴンクエストⅥ』『ファイナルファンタジーⅥ』『MOTHER2』といった日本発の大型タイトルについても振り返る。 ◇コラムでは障がい、都市、コミュニティ、能力主義などのテーマによって『Horizon Zero Dawn』から『ストリートファイター6』までさまざまなゲームを横断的に描き出す。 ◇プレイに際してのアドバイスや購入方法を明記。さらにフェミニストに向けたゲーム作りガイドも収録! 【目次】 はじめに なぜフェミニスト、ゲームやってる Ⅰ あの有名なゲーム #01 かくして私は収奪と救出に失敗する──「ピクミン4」、やってみた #02 多様なキャラクター表象が見せるものと見せないもの──「スプラトゥーン3」「オーバーウォッチ」「エーペックスレジェンズ」、やってみた #03 大作ゲームの女性表象とクィア表象の良さと歪みを体感する──「アサシン クリード オデッセイ」、やってみた 【コラム】語られるレイシズム・語られないセクシズム Ⅱ  クィアが活躍するゲーム #04 クィアがオプションじゃない恋愛ゲーム!──「ボーイフレンド・ダンジョン Boyfriend Dungeon」、やってみた #05 ゲームの難しさがマイクロアグレッションを表現する?──「セフォニー Sephonie」、やってみた #06 選べない環境と自分自身のはざまで──「ラスト・オブ・アス パート2」、やってみた 【コラム】ボーイズクラブとしてのゲームコミュニティ Ⅲ マイノリティの日常を感じるゲーム #07 トランスジェンダーの日常と過去と未来を描く──「テル・ミー・ホワイ Tell Me Why」、やってみた #08 バイセクシュアルの表象とモノの方を向くお引越しゲーム──「アンパッキング」、やってみた #09 トランスジェンダー男性同士の交流──「ペイトンの術後訪問記 Peyton’s Post-Op Visits」、やってみた #10 卒業間近のノンバイナリーの学生たちの卒業前夜──「ノーロンガーホーム No Longer Home」、やってみた 【コラム】ゲームと能力主義 Ⅳ 80-90年代を描くゲーム #11 90年代のZineとレズビアンの反抗物語 ──「ゴーンホーム Gone Home」、やってみた #12 クィアなミドルエイジ女性の過去・現在・未来 ──「レイク Lake」、やってみた #13 記録を消しながら記憶をたどるトランスジェンダー女性の旅 ──「イフ・ファウンド… If Found…」、やってみた 【コラム】ゲームと障がい Ⅴ 歴史を想像するゲーム #14 台湾の戦後と恐怖を再訪するホラーゲーム ──「返校-Detention-」、やってみた #15 哀悼と歴史の可能性を考える ──「シベリア:ザ・ワールド・ビフォー Syberia: The World Before」、やってみた #16 男らしさに呪われる運動家たちの殺人事件 ──「ディスコ エリジウム Disco Elysium」、やってみた #17 社会運動の理想と抵抗のあいだに ──「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」、やってみた 【コラム】オープンワールドと都市の遊歩者 Ⅵ ファンタジー世界を旅するゲーム #18 ヘイターと戦うレズビアンでトランスなロードムービー ──「ゲット・イン・ザ・カー・ルーザー Get In The Car, Loser! 」、やってみた #19 過去と未来を作り変えられる魔女になってどうする? ──「コズミックホイール・ホイール・シスターフッド The Cosmic Wheel Sisterhood」、やってみた #20 かつて私は、あのゲームの余白にフェミニズムやクィアを投影していた ──「ドラゴンクエストⅥ」「ファイナルファンタジーⅥ」「MOTHER2」、やってみた 【コラム】フェミニストのためのゲーム作りガイド おわりに フェミニストたち、ゲームやっていく 参考文献 さらにゲームを知るための文献リスト フェミニストのためのゲームリスト

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