作品一覧

  • 子どもの人権をまもるために
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    「子どもには人権がある」と言われるが、ほんとうにその権利は保障されているか。大人の「管理の都合」ばかりが優先され、「子どもだから仕方ない」で片づけられてはいないか。貧困、虐待、指導死、保育不足など、いま子どもたちに降りかかるさまざまな困難はまさに「人権侵害」。この困難から子どもをまもるべく、現場のアクティビストと憲法学者が手を結んだ。子どもたちがどんなところで困難を抱え、なにをすればその支えになれるのか。「子どものためになる大人でありたい」と願う人に届けたい、緊急論考集。 序章 子どもの権利──理論と体系 木村草太 【第1部 家庭】 第1章 虐待──乗り越えるべき四つの困難 宮田雄吾 第2章 貧困──子どもの権利から問う、子どもの貧困 山野良一 第3章 保育──待機児童問題は大きな人権侵害 駒崎弘樹 第4章 10代の居場所──「困っている子ども」が安心できる場を 仁藤夢乃 第5章 障害──障害をもつ子どもへの暴力を防ぐために 熊谷晋一郎 第6章 離婚・再婚──子どもの権利を保障するために親が考えるべきこと 大塚玲子 【第2部 学校】 第7章 体育・部活動──リスクとしての教育 内田良 第8章 指導死──学校における最大の人権侵害 大貫隆志 第9章 不登校──再登校よりも自立の支援を 大原榮子 第10章 道徳教育──「道徳の教科化」がはらむ問題と可能性 前川喜平 第11章 保健室──学校で唯一評価と無縁の避難所 白濵洋子 第12章 学校の全体主義──比較社会学の方法から 内藤朝雄 【第3部 法律・制度】 第13章 児童相談所・子どもの代理人──子どもの意見表明権を保障する 山下敏雅 第14章 里親制度──子どもの最善の利益を考えた運用を 村田和木 第15章 LGBT──多様な性を誰も教えてくれない 南和行 第16章 世界の子ども──身体の自由、教育への権利、性と生殖に関する健康 土井香苗 終章 子どもの権利を考える──現場の声と法制度をつなぐために 木村草太
  • ネットいじめの構造と対処・予防
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    ソーシャルメディアの普及とともに蔓延するネットいじめの理論的背景と構造を,心理学・教育学・社会学の視点から明らかにし,対処と予防の方策を提案する。
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか
    4.1
    1巻979円 (税込)
    いじめはなぜ蔓延するのか? 画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。第1章 「自分たちなり」の小社会 / 第2章 いじめの秩序のメカニズム / 第3章 「癒し」としてのいじめ / 第4章 利害と全能の政治空間 / 第5章 学校制度がおよぼす効果 / 第6章 あらたな教育制度 / 第7章 中間集団全体主義 逃げ出すことのできない恐怖と絶望と悪意の世界=いじめはなぜ蔓延するのか? 画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。
  • 「ニート」って言うな!
    3.6
    1巻792円 (税込)
    その急増が国を揺るがす大問題のように報じられる「ニート」。日本でのニート問題の論じられ方に疑問を持つ三人が、各々の立場からニート論が覆い隠す真の問題点を明らかにする。

ユーザーレビュー

  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    いじめを発生させる心理的構造や、学校という環境の特殊さを説明した後に、より良い教育環境について提案していた。
    何より、作者の言い回しや思考回路が自分に心地よくフィットした。
    何度も読んでいきたい。

    0
    2022年03月31日
  • 子どもの人権をまもるために

    Posted by ブクログ

    たぶん3年くらい積ん読してたけど、早く読んどくんだった。
    子どもに関わる人は読んだ方がいい。

    「子どもの権利」って言ってもとっつきにくい感じがするが、
    こうして具体例を項目ごとに並べられ、
    しかもその分野の専門家が実例を挙げて書いているため、
    各分野の入門的な知識を得られる。
    実際、共著者の著作を改めて読みたくなったし。

    まぁ仕事柄、第二部「学校」をみんなに読んでほしい。
    この国でどれだけ「子どもの権利」がないがしろにされてるか、
    たくさんの人に知って欲しい。

    0
    2021年07月01日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普遍的な現象としてのいじめを構造的に示し、構造的な苦しみに着目したやり方で現状を克服することを提示している。

    人がどうして残酷な行動に至るのか、構造的に理解することができた。



    26
    生徒も教師も「学校的」な秩序を生きているだけ
    29
    生徒たちは自分たちなりの「よい」「悪い」を体得しておりそれにかなりの自信を持っている
    32
    希薄かつ濃密な人間関係
    秩序の生態学的布置
    34
    秩序の生態学モデル
    あるタイプの秩序と現実感覚が、他のタイプの秩序と現実感覚を圧倒し、突出している
    35
    群生秩序
    =いま・ここのノリをみんなで生きるかたちがそのまま畏怖の対象となり、よしあしを分かつ規範の準拠点にな

    0
    2020年02月17日
  • 子どもの人権をまもるために

    Posted by ブクログ

    子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。

    今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。

    正直読んでいて辛くなる。
    一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。

    しかしその

    0
    2019年08月22日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

    Posted by ブクログ

    今までのいじめの実態から、いじめのメカニズムを導き出すことによって問題点を明らかにし、解決策を提言している。特に、いじめのメカニズムは詳細かつ論理的で、説得力がある。著者によると、いじめは、ほとんど集団で行われるが、集団内のノリを重んじることが秩序となり、場の雰囲気(付和雷同)によっていじめが起こる。ノリで響きあうみんなの空気は集団の秩序の根幹であり、人の命よりも大きな存在となっている。空気を読めない者は、「ジコチュウ(自己中心的)」で「悪い」。だから痛めつけられると一例を示している。
     解決策についても、抜本的に現在の教育制度を改革し義務教育にしばられず自由に教育機関を選択できようにすべき

    0
    2018年12月08日

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