内藤朝雄のレビュー一覧

  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    面白かった。
    いじめを発生させる心理的構造や、学校という環境の特殊さを説明した後に、より良い教育環境について提案していた。
    何より、作者の言い回しや思考回路が自分に心地よくフィットした。
    何度も読んでいきたい。

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    2022年03月31日
  • 子どもの人権をまもるために

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    たぶん3年くらい積ん読してたけど、早く読んどくんだった。
    子どもに関わる人は読んだ方がいい。

    「子どもの権利」って言ってもとっつきにくい感じがするが、
    こうして具体例を項目ごとに並べられ、
    しかもその分野の専門家が実例を挙げて書いているため、
    各分野の入門的な知識を得られる。
    実際、共著者の著作を改めて読みたくなったし。

    まぁ仕事柄、第二部「学校」をみんなに読んでほしい。
    この国でどれだけ「子どもの権利」がないがしろにされてるか、
    たくさんの人に知って欲しい。

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    2021年07月01日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    ネタバレ

    普遍的な現象としてのいじめを構造的に示し、構造的な苦しみに着目したやり方で現状を克服することを提示している。

    人がどうして残酷な行動に至るのか、構造的に理解することができた。



    26
    生徒も教師も「学校的」な秩序を生きているだけ
    29
    生徒たちは自分たちなりの「よい」「悪い」を体得しておりそれにかなりの自信を持っている
    32
    希薄かつ濃密な人間関係
    秩序の生態学的布置
    34
    秩序の生態学モデル
    あるタイプの秩序と現実感覚が、他のタイプの秩序と現実感覚を圧倒し、突出している
    35
    群生秩序
    =いま・ここのノリをみんなで生きるかたちがそのまま畏怖の対象となり、よしあしを分かつ規範の準拠点にな

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    2020年02月17日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。

    今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。

    正直読んでいて辛くなる。
    一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。

    しかしその

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    2019年08月22日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    今までのいじめの実態から、いじめのメカニズムを導き出すことによって問題点を明らかにし、解決策を提言している。特に、いじめのメカニズムは詳細かつ論理的で、説得力がある。著者によると、いじめは、ほとんど集団で行われるが、集団内のノリを重んじることが秩序となり、場の雰囲気(付和雷同)によっていじめが起こる。ノリで響きあうみんなの空気は集団の秩序の根幹であり、人の命よりも大きな存在となっている。空気を読めない者は、「ジコチュウ(自己中心的)」で「悪い」。だから痛めつけられると一例を示している。
     解決策についても、抜本的に現在の教育制度を改革し義務教育にしばられず自由に教育機関を選択できようにすべき

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    2018年12月08日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    いじめの問題を、ただ単に、加害者、被害者の問題としてではなく、社会制度のあり方、組織の中の人間行動の本質まで踏み込んでいる点に、目から鱗が落ちた。

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    2018年10月22日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    学校のいじめを社会モデルの形態そのものが引き起こす「メカニズム」としてとらえた社会学的考察本。著者の提唱する、国家より下位にある「中間集団全体主義」における「群生秩序(その群の論理)」がいじめの発生源であるから、その秩序を一般社会の「市民秩序」などの導入で、脱構築してしまえばいじめはなくなる、という論理は、報道や身近な見聞で耳にする「いじめ」の話題に触れるたびに思うことだが、一般感覚からいって、不思議な思考がまかりとおり、容赦ない人間関係が強要され、法律の手が届きにくいという学校という構造の特殊さを思えば、おそらく大半の人は納得がいくのではないかと思う。問題は、著者がいうように、その「共同体主

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    2014年03月23日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    学校のいじめに限れば、学校に行かないという選択肢を親が子供に与えない限り、学校という閉鎖社会から子供は逃げられないし、逃げ場がないから自死に逃げるという事が多々起こっているのではないか。

    この本からは、生きる為に選択肢を出来るだけ多く持つ重要性を教えてくれるし、選択肢が多い社会こそが、最大のセーフティネットだとも感じさせてくれた。

    この本の内容は、学校だけではなく、閉鎖的閉塞的でローカルルールが蔓延する集団に大抵適用できる有用なものだろう。

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    2014年01月26日
  • 「ニート」って言うな!

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    2006年に出た本だけど、褪せない良書でした。自身もニートの誤用していたなぁと痛感。よくないね。

    続きはまた後で書く。

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    2013年05月27日
  • 「ニート」って言うな!

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    ネタバレ

     ニートは「情けない」「甘えている」などの根拠のない精神論が一般大衆の間に罷り通り、膾炙される中、そんな風潮に異議申し立てをしているのがこの本。

     一章では、ニートには、非求職型(仕事に就きたいが、今仕事を探していない)、非希望型(今仕事に就きたいと思わない)など様々な種類があること、各々に様々な背景があって(資格試験準備中、家事手伝い、療養中など)、一概には捉えられないこと、一般の固定観念と異なり、ニートと呼ばれる人の約4分の3が職に対する意欲を持っていることなどが挙げられていまる。

     二章では、ニートを敵視する風潮は、97年の神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)により加熱した青少年ネガ

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    2011年06月05日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    「いじめの社会理論」と90%同じ内容。その意味で、オリジナリティはないが、表現、章立てが、かみ砕いた、分かりやすい、読みやすいものになっている。

    どちらか読んだらいいと思う。
    学術書としては、「社会理論」。手っ取り早い理解としては、本書で。

    面白かった点。
    ・法には、人を市民社会に連れ戻す「解除キー」としての働きがある。
    ・押しつけがましい設計主義的な教育でなく、自由な社会のための生態学的な設計主義を。
    ・「あとがき」全て。

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    2012年10月26日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    [ 内容 ]
    学校や社会からこの苦しみが消えない理由とは?

    [ 目次 ]
    第1章 「自分たちなり」の小社会
    第2章 いじめの秩序のメカニズム
    第3章 「癒し」としてのいじめ
    第4章 利害と全能の政治空間
    第5章 学校制度がおよぼす効果
    第6章 あらたな教育制度
    第7章 中間集団全体主義

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関

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    2010年11月20日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    ほんとに興味深いし読んでよかった

    正直内容を全てを理解できてる訳じゃなくて7割くらいの理解だけど満足感ある。より解像度を深めたいから2回目を見る予定。
    2009年刊行の本だから今の時代といじめの感じ違うだろうなって正直そこまで期待してなかったけど現代でも全然参考になる。
    題名の通りいじめの構造がかかれていて
    なぜ人間はいじめるのか?
    いじめられた人間はいじめ側に回ってしまうのか?
    など納得と説得力のある言葉、論理でかかれていた。
    良本

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    2025年12月19日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    “いじめ“という事象のパターンや人間心理、構造的な発生要因まで踏み込んで分析する優れた本。“いじめ“そのものは卑劣で全く肯定されないが、誰しもがそう感じる存在が何故なくならないのか。進化人類学的にも色々言えそうだが、本書が強調するキーワードは“群生秩序“。

    言い換えると、その場の仲間意識やノリといった空気感。もう少し掘り下げるなら、自己保身や相互安全保障を求めた振る舞い。

    異物は排除せよ。弱者を保険として安全領域を確保して、捕食の対象として捧げよ—— そんなサディスティックな本能により行われる“いじめ“の実例は、胸糞悪い。

    ー 「あの家がおかしかったので学校が騒がれて迷惑ね」と言いながら

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    2025年11月27日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    職場のいじめを目にしたことがあり、なぜそうなるのかを知る手掛かりとして読んでみました。

    閉鎖空間ではある一定の人間関係の力学が働き、成熟した大人でさえも、場合によってはその構造に沿ったいじめ行為に参加することがあるかと思います。その構造を大まかにでも知っておけば、そうした職場を避けることができるかなと。

    本書はその構造を知る良書だと思いました。

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    2025年11月21日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    ネタバレ

    端的に言えば何をやっても許されるという空間や雰囲気というものが個人の内的モードを相手をコントロールしたいという全能感モードに変更して、この全能感のもとに暴力性が露出する、という趣旨の本。(雑)
    著者の造語が多く出てくるが、よく説明がなされているのでかなり読みやすいと個人的に感じた。

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    2023年01月27日
  • ネットいじめの構造と対処・予防

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    こんなにたくさんの子どもが苦しんでいるのに加害者に目を向けなすぎだよね。
    専門家が研究を重ねても、指導するのは教師ってことが圧倒的だろうし、先生に読んでほしいな
    ネットリテラシーの教育もしないどだけど、先生の方が圧倒的に知識量を多くして、早い段階からやらないとだよね。多分今の私たちは大人より使い方に詳しいから、高校とか中学でやられても先生たちをなめてて聞かない気がするなぁ
    傍観者のことは載ってなかった

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    2021年10月06日
  • 子どもの人権をまもるために

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    色々な分野で子どもと関わる人たちがそれぞれのテーマで書いたもの。こんなひどい状況におかれている子どもが存在するのかと、読んでいて涙が出そうになる部分も。小さなことでも、自分にできることは何があるかを考えるヒントにしようと思い読んだ。

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    2021年02月06日
  • いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか

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    前半は、いじめの構造の説明。
      「ノリは神聖にして侵すべからず」とかよくわかった。全能感からいじめを説明しようとしてる点もかなり納得できた。いじめられてタフになったやつがタフを他人に求めるとかの説明もよかった。
    後半は、だからどうしよう、という提案なんだけど、正直前半を読み物として読んでた(データとかはない)から、実際によいわるいの判断ができない。

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    2018年12月01日
  • 「ニート」って言うな!

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    もう刊行から12年が経過している。干支一回り。そして現在、確かにニートって言葉は聞かなくなってきた。その点のみをもってしても、本書で示されている内容に、相応の信頼が担保されているというもの。各所でネガティブキャンペーンが張られ、言葉のイメージだけがどんどん独り歩きってパターン、いつもどこかで起こってる。かくいう自分も、そんな流れに抗い切れない部分も少なくない。そんな自省にもかられなかがら、惑わされない目線を培っていく努力を怠らずにいたい。軽い題名に反し、深い内容の書でした。だから受けたのかな。

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    2018年08月09日