本田由紀の作品一覧
「本田由紀」の「軋む社会」「教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「本田由紀」の「軋む社会」「教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は、出口治明さんの著書で触れられていたこともあり、興味をそそられたので手に取ってみました。
著者は、日本の教育の原理的な特性を、「垂直的序列化」と「水平的画一化」という2つのキーワードで表現しています。
「垂直的序列化」とは、相対的で一元的な「能力」に基づく選抜や格付けを意味し、「水平的画一化」とは、特定のふるまい方や考え方を全体的に要請する圧力で、「態度」と「資質」がそれと不可分の言葉だと指摘します。
特に「能力」について、明治以降の書籍の丹念な調査により、その意味の変遷をたどっていく過程はとても興味深いものでした。
かつては、単に様々な力を表現するだけの言葉であった「能力」が、徐々
Posted by ブクログ
日本の教育制度を振り返る本として、素晴らしい一冊であったと思う。
本田さんが「あとがき」で指摘しているように、確かにデータなどが多く、一冊の一般書としては読みづらい部分もあったが、その分、説得力を持って、現在の日本の教育制度を包括的に提示していると思った。
個人的な関心に寄せて、概要を振り返ってみたい。
現代の日本の教育制度は、以下の三つの中心的な要素によって説明可能だ。
「垂直的序列化」「水平的画一性」「水平的多様性」がそれであり、最初の二つが重視され、最後の「水平的多様性」が過小に取り込まれているのが現在の実態である。本田さんは、「垂直的序列化」×「水平的画一性」にとらわれる現代の教育制
Posted by ブクログ
鈴木翔先生の教職科目を受講した際に本書のことを知り、手に取った。
スクールカーストの定義やそれを考える意味については、自身の経験や教職課程の学びから持っていた印象と同じだった。3章から5章の生徒と教師の語りから探るスクールカーストの見え方や意味は生々しい経験が描き出されていて、すごく心苦しかった。生徒視点は大学1年生でまだしょうがないにしても、教師がスクールカーストを肯定的に受け止めていることが衝撃的だった。
6章のまとめで出てきた図(P273 図6-1 「スクールカースト」のメカニズム)が、この研究で見えたスクールカーストの構造をきれいに表していて素晴らしかった。
結局教師が生徒の目線にたっ
Posted by ブクログ
たまたま、東大生の親はどんな家庭教育をしていたかという文脈でこの本の一部が紹介されていたが(地方は共働きの親が多くお金のかからない読み聞かせなどを重視しているという偏った内容)、本の内容自体は、そんな物見胡散ではなく、学内に内在する地域格差や経済格差を紐解き、それが日本の官僚や大企業の人材を排出する機関だとすれば内から検証すべきではと警鐘を鳴らすもの。
地方から都内の大学に進学したものとして「あるある」と当時の思い出を抉られる内容。
一つ目は地域格差。地方は公立進学校(中学受験していない)出身者が多い中、首都圏は私立中高一貫校の出身が多い。それはすなわち、親の学歴や職業の違いのみならず、当